フェレットが臭うのでお風呂に入れたい!
フェレットと一緒に生活していると、かわいくてコミカルでとても楽しいのだけど、だんだんと気になってくる臭い。
フェレットは、独特の臭いがします。
犬や猫と同じように、お風呂に入れたほうがいいのかな?それとも、犬や猫とは違うから、入れないほうがいいのかな??と、悩まれてる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、フェレットのお風呂事情について、ご紹介します!
◆そもそもフェレットってどんな子?
愛らしいお顔のフェレット(Ferret)は、イタチ科イタチ属で、ペットとして改良されたイタチの仲間です。長い胴体が特徴で、にょろにょろとしていて、好奇心旺盛、遊び大好きの、とても人なつっこい動物なんですよ。
◆フェレットらしい特徴
フェレットらしい特徴として、フェレットはイタチの仲間なので、イタチ臭(獣臭、けものしゅう)がします。その、独特のフェレット臭が好きでたまらない!という方もいらっしゃいますが、たいていの場合は、他のペットに比べたら、ちょっと臭いがキツイかな….!と思われてる方が多いことでしょう。
フェレットがにおうのはなぜ?
では、どうしてフェレットは臭うのでしょうか。フェレットの体の特徴などから検証してみましょう。
◆肛門腺(臭腺)がある
フェレットには、肛門腺といわれる臭腺があります。これは、スカンクのように、危険を感じたときなどに、非常に臭い液を飛ばす習性があるためです。
通常は、おうちにやってくる時にはすでに、臭腺除去手術をされていることがほとんどです(手術済みのフェレットのことをスーパーフェレットと言います)。手術が済んでいないフェレット(ノーマルフェレットと言います)の場合は、臭いがきつく、特に発情期(3月~8月頃)になると、とても臭くなるようです。
◆うんちやおしっこも臭いので、その臭いが体についてしまう
うんちやおしっこもそれなりに臭いです。トイレの際にうんちやおしっこが直接体についてしまったり、住みかに残った臭いがフェレットの身体に染みついてしまい、臭くなってしまいます。ちなみに、うんちは、人間と同じ、やわらかいうんちをします。 男の子については、おしっこによるマーキング(縄張りを示すもの)もします。
◆耳からも臭いが!
フェレットには、かわいらしい耳がついていますが、耳垢がたまりやすく耳ダニが発生するので、とても臭くなってしまいます。フェレット専用のイヤークリーナーで、定期的に綺麗にしてあげましょう。
フェレットはお風呂に入れてもいい?
フェレットはイタチの仲間なので、お風呂に入れられるの?入れても大丈夫?と思ってしまいますが、フェレットは、お風呂に入れることができます。いつからお風呂に入れるのがよいかですが、生後3か月くらいからがよいでしょう。
◆お風呂が苦手な子、得意な子がいる
フェレットには、水を嫌がったり、怖がったりする子も多くいるので、フェレットそれぞれです。また、身体をシャンプーで綺麗に洗われることにより、フェレット独特の体臭がなくなってしまうので、フェレットにとってはストレスになってしまうようです。
お風呂が得意な子は、まるでラッコのようにお風呂にぷかぷか浮かんだり、泳ぐことができちゃいます。
お風呂が苦手な子の場合は、飼い主さんが上手に工夫して、お風呂がフェレットのストレスになり過ぎないようにしてあげましょう。
フェレットのお風呂の頻度
目安としては、1か月に1回くらいの頻度でよいでしょう。個体差や性格、その時のフェレットの臭い度合、健康状態などで、頻度を考えていきましょう。
お風呂がとてもストレスになるような子の場合は、少ない頻度がよいでしょう。
フェレットのお風呂の入れ方
フェレットのお風呂の入れ方は人それぞれ。皆さん、フェレットをお風呂を入れるために、試行錯誤しているようです!
フェレットのお風呂の入れ方については、以下の動画がとても参考になります。
ふぇれっとびよりさんのYoutubeより、「フェレットのシャンプーの仕方☆お風呂の上手な入り方☆」です
バケツにフェレットを入れてあげて、つかまり立ちをさせた状態で、上手に洗ってあげています。
つかまるところがあることで、身体が安定するので、フェレットも安心して落ち着きますね。
また、洗っている最中に、フェレットが嫌がってあっちこっちに行かない(にゅるにゅると逃げようとしない!)ので、フェレットを洗う飼い主さんの負担も、軽減することができます。
洗うとき(お風呂)の順番は…. ※お風呂に入るまえに、トイレを済ませてあげましょう。お風呂の最中におしっこやうんちをよくします!
- まずバケツにシャンプーを入れてから、上からシャワーでお湯を入れ、泡立てる(泡風呂にする)
- フェレットを入れ、つかまり立ちさせてあげる
- やさしくなでなでしながら、泡で全身の汚れを落としてあげる
- シャワーで綺麗に洗い流してあげる(お湯の温度を必ず確認しましょう)
ここまでが洗うときの流れです
※洗う時のポイント
指の間も洗ってあげましょう。尻尾周りは特に念入りに洗いましょう。可能であれば、お風呂のついでに、耳掃除もしてあげるとよいでしょう。
洗い終わったら….
- フェレットについた水気をしっかりと絞ってあげる
- タオルドライをしてあげる(フェレットは、なぜかタオルが大好き。自分からタオルの中にもぐったりします)
- 嫌がらなければ、ドライヤーをしてあげる
洗い終わった後は、お風呂をがんばったご褒美として、フェレットの好きなおやつをあげるのもよいでしょう。
今回は、バケツを使ってフェレットをお風呂に入れるやり方をご紹介しましたが、もちろん、皆さんがそれぞれのやりやすい方法でお風呂に入れてあげて下さい。洗面器を使ったり、洗面台にお湯を溜めて、そこにフェレットを入れて洗ってあげたり、人間と同じバスタブにお湯を少しだけ張って、そこに入れて泳がせてあげたり…と、人それぞれ、いえ、フェレットそれぞれです。
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フェレットは、視力がよくない代わりに、嗅覚や聴覚がとてもするどい動物です。
なので、水の音、シャワーの音、ドライヤーの音など、人間がさほど気にならない音でも、フェレットは敏感に感じてストレスを感じています。音には注意してあげて下さいね。
◆フェレットに適したお風呂の温度
フェレットには汗腺がなく、汗をかかない動物なので、体温調節が苦手です。お風呂の温度も、気をつけてあげましょう。適切なお風呂の温度は、37度前後(熱すぎず冷たすぎず、人肌程度)がよいでしょう。
◆フェレット用のシャンプーを使う
フェレットの皮脂がよく落ちるものがよいでしょう。また、フェレットの皮膚や被毛にとって刺激が少ないものを選んであげましょう。使うときは、少量でよいです。フェレットは自分の体臭が消え、体がシャンプーの臭いになり過ぎてしまうことを、ストレスに感じてしまうためです。
◆嫌がるときは無理強いしない
臭いのを解消しようとして、なんとかお風呂に入れて綺麗にしようとすることで、嫌がるフェレットを無理やりお風呂にいれることは逆効果です。無理やり洗おうとすることで、フェレットが逃げようとして、飼い主さんに必死につかまろうとするので、飼い主さんがケガをしたり、痛い思いをすることもあります。
飼い主さんの気持ちはフェレットに伝わります。飼い主さんの不安や焦り、イライラを感じて、フェレットも不安になると、お風呂活動がうまくいかなくなってしまいます。
また、嫌なこと、怖かったことをフェレットが学習してしまうと、嫌なことは二度としたくない!と、フェレットがかたくなになってしまいます。
フェレットが、お風呂が苦痛にならないように工夫することも大切です。お風呂に入るときに、フェレットが好きなおやつをあげるのも一つの効果的な方法です。
動物全体にもいえることですが、人間が快適なことでも、動物は快適とは限りませんので、そこは十分に気をつけてあげて下さいね。
フェレットが水を嫌がったり怖がったりしている場合は、お風呂を中止したり、お風呂に入れる頻度を少なめにしてあげましょう。
まとめ
フェレットは、独自の獣臭(けものしゅう)がしますが、とっても愛らしくてかわいい動物です。動きもコミカルで、見ていて本当に飽きません。フェレットをお風呂に入れるときは、フェレットの様子を細かく見ながら、少しずつ、慣れさせてあげましょう。フェレットのストレスになり過ぎないように気をつけてあげて下さいね。
フェレットと長く楽しく付き合っていくためにも、飼い主さんとフェレットとが、素敵なお風呂ライフを一緒に楽しめるとよいですね!
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