1.そもそもハムスターケージの掃除が必要な理由
1.ハムスターは湿度に弱い
1.雑菌の繁殖
1.臭いの防止
4.ハムスターのケージ掃除の頻度は?
4-1.毎日する掃除内容
4-2.2〜3日に1回する掃除内容
4-3.一ヶ月に一回する掃除内容
5.ひと月に一回のケージ大掃除!そのやり方とは?
5-1.綺麗すぎるのは実はNG!その理由は?
5-2.ハムスターケージの大掃除手順
6.ハムスターのケージ掃除に必要な用品
6-1.掃除用スプレー
6-2.交換用の床材
7.おすすめハムスター用床材3選
7-1.ウッドチップ|自然に近くてハムスターに優しい
7-2.ペーパーチップ|体調管理に優れる
7-3.コーンチップ|安全性重視
そもそもハムスターケージの掃除が必要な理由
ハムスターを飼う際に、掃除のことまでを気にして飼い始める人はなかなかいません。いざハムスターを飼ってみたけど、なぜハムスターの掃除をしっかりしなければならないのでしょうか?理由としては次の3つが挙げられます。
◆ハムスターは湿度に弱い
ハムスターは、乾燥地帯に生息している小動物です。給水器から垂れた水や尿の水分がハムスターケージ内で放置されていると湿度が高くなるため、病気にかかりやすいのです。
◆雑菌の繁殖
尿やフンが放置されていると、雑菌が繁殖します。ハムスターはデリケートな小動物であり、雑菌が繁殖した不衛生なハムスターケージでは、病気にかかりやすくなります。
◆臭いの防止
ハムスターケージ内のフンや尿、給水器から垂れた水が放置されていると、雑菌が繁殖して不快な臭いを発します。定期的にハムスターのケージ掃除をすることで、臭いの発生を防いで快適なペット生活を送ることができます。
ハムスターのケージ掃除をする3つの理由を取り上げましたが、いかがでしたか?毎日の掃除というのは人間に限らず、動物も大切なことなんです。かわいいハムスターを健康的に、長くペットとして愛するためには正しい掃除方法と、定期的な掃除を必要とします。
それでは、ハムスターのケージ掃除の時間と頻度はどのくらいすればよいのでしょうか?次に解説します。
ハムスターを飼い始めて、いつから掃除をしていい?
一番はじめのケージ掃除は、ハムスターを迎えてから一ヶ月後くらいです。ハムスターは匂いで縄張りを確認していますので、はじめのうちは匂いがなくて落ち着きません。
ひと月ほど時間をおいて、適度にケージ内にハムスター自身の匂いがつきはじめた頃に、ハムスターケージのお掃除に取り掛かったほうが良いでしょう。
ハムスターのケージ掃除をしていい時間帯は?
ハムスターケージの掃除をしても大丈夫な時間としては、ハムスターが起きている時に掃除をして下さい。ほほ袋に食べ物を詰めているときは、忙しいのでケージの掃除は避けましょう。
後ほど解説に出てきますが、飼育用品を日光消毒する場合がありますので、ハムスターが日中に起きた時間を狙って、ハムスターケージの掃除をしましょう。
ハムスターのケージ掃除の頻度は?
ハムスターケージは、ハムスターの家そのものです。人間と同じように、定期的な掃除をしてあげないとハムスターケージから臭いが出たり、ハムスターそのものの健康を損なってしまいます。
ハムスターケージの掃除頻度は以下の通り3つのパターンがあります。
- 毎日
- 2〜3日に1回
- 1月に1回
それでは、正しいハムスターケージの掃除頻度について分かりやすく解説していきますね。
◆毎日する掃除内容
ハムスターケージの掃除頻度において、毎日やる掃除があります。
トイレ砂の交換
ハムスターがおしっこをして湿った部分の砂の交換
床材の交換
給水器の水が垂れたり、ハムスターのおしっこがかかった部分の床材
ハムスターが残した餌の撤去
野菜、果物など特に腐りやすいものは注意して下さい。夏場は半日ほどで腐っていきます。
水飲み器の口先端の消毒
常に水で湿っていて雑菌が繁殖しがちです
ハムスターがハムスターケージ内の巣箱や器具の裏に、エサを隠していることがありますのでハムスターを邪魔しないように、ハムスターケージ内を覗いて確認してみて下さい。
◆2〜3日に1回する掃除内容
次に挙げるのは、2、3日に1回の頻度で行うハムスターケージの掃除内容です。
ハムスターケージの床材を捨てる
ハムスターケージの底にたまったフンを捨てるために、きれいな床材を残して、他の部分の床材は捨てましょう。これは雑菌が繁殖していくのを防ぎ、不快な臭いが出るのを防ぐことにもなります。
ハムスターケージの床面・側面・遊具・給水器の汚れを拭き取る
床材を捨てる際にケージ床面が見えますので、この時に汚れを拭き取りましょう。ハムスターケージの側面も汚れやすいので、同時に拭き取っておきます。
遊具と給水器の先端部分もきれいにしてあげましょう。遊具と給水器は水洗いして、しっかり汚れを落としましょう。水気は残らないように注意して下さい。
◆一ヶ月に一回する掃除内容
ハムスターケージの掃除には、一ヶ月に一回行う大掃除があります。ハムスターケージはもちろん、すべての飼育用具を水洗いします。夏場は湿度が高く、汚れがつきやすいので一ヶ月に一回の頻度で行い、冬場は三ヶ月に一回で問題ありません。
掃除の頻度は目安ですので、ハムスターケージ内の状況を見ながら掃除頻度を調整して下さいね。
次に、ハムスターを飼う際にもっとも大変といわれるひと月に一回のハムスターケージ大掃除について、そのやり方について分かりやすく解説します。
ひと月に一回のケージ大掃除!そのやり方とは?
ここでは、初心者の方でも分かりやすくハムスターケージの大掃除のやり方について解説します。
◆綺麗すぎるのは実はNG!その理由は?
実は、ハムスターケージの掃除について大切なポイントが1つあります。それは「臭いを落とし過ぎない」ということです。
ハムスターは、ハムスターケージ内の「匂い」で自分の縄張り(家)かどうかを判断しています。あまりにも綺麗にしすぎて匂いがなくなってしまうと、かえってハムスターはストレスを受けてしまいます。
気になる汚れを全体的に落としていくというスタンスで大掃除に取り組んだ方が良いでしょう。
◆ハムスターケージの大掃除手順
ハムスターケージの大掃除の内容としては、いままでにご紹介した通り、毎日・2〜3日に1回する掃除内容をまとめたようなもので、水洗いがポイントです。それでは解説していきますね。
1.ハムスターを別の場所に移してあげる
慣れない別のケージはハムスターにとってストレスなので、早めに掃除を終わらせることを心がけましょう。移している間は、落ち着けるように匂いがついたハムスターケージの床材の一部を一緒に入れておきましょう。
2.ハムスターケージの中にある遊具や飼育用具をすべて取り出し、汚れた床材はまとめて捨てる
綺麗な床材は残しておいて、掃除後に戻すことでハムスターにとって「慣れた匂い」で安心させましょう。
3.ケージを水洗いする
中性洗剤をつかって汚れを落とします。洗剤が残らないように注意して下さい。
4.飼育用具を水洗いする
給水器、トイレ容器、遊具などを中性洗剤を使って丁寧に汚れを落としていきます。使い古した歯ブラシなどを使って、細かい部分の汚れを落としましょう。
水洗いだけでなく、さらにアルコールを利用して殺菌・除菌をしておくことをおすすめします。熱湯に強い飼育用品であれば、80℃以上のお湯に15分漬けることで滅菌することも可能です。
木製の飼育用品は水洗いできませんので、太陽光がよく当たる屋外で日光消毒をしましょう。
5.すべての飼育用品の水気を完全になくす
タオルで水気を拭き取るか、太陽光がよく当たる場所で完全乾燥をさせます。
6.ハムスターケージ内に戻す
新しい床材と残しておいた「匂い」つきの床材を敷いて、飼育用品をケージ内に戻します。匂いが薄くなっているので、ハムスターがケージ内で困らないように遊具やトイレ容器の位置は、掃除前と同じ位置に戻してあげて下さい。
ハムスターのケージ掃除に必要な用品
ここからは、ハムスターのケージ掃除に必要な用品についてご紹介します。
いずれも低価格なので、揃えておきましょう。
◆掃除用スプレー
ハムスターケージ内で発生した雑菌を殺菌するのに使います。タオルに掃除用スプレーの溶剤をつけて、ハムスターケージの底や側面、遊具、給水器の口部分を拭きます。使用後は水気が残らないようにしましょう。
掃除用スプレーを利用すれば、日々のハムスターケージの掃除において、水吹きよりもかんたんに汚れを落とし、かつ同時に殺菌もできますから結果的に掃除が楽になりますよ。
◆交換用の床材
ハムスターはおしっこをする場所については覚えますが、うんちについてはハムスターケージ内であれば、どこでもしてしまいます。
床材は新聞紙でも代用できますが、毎度手で割いて細かくするのは疲れますよね。しかも、ハムスターによっては新聞紙のインクの匂いが嫌いな個体や、インクでせっかくのハムスターのきれいな毛艶が汚れてしまうデメリットもあります。
手間や安全性を考慮すれば、ハムスター専用の床材を利用したほうが安心です。
ハムスター用の床材には3種類に大別できます。
おすすめハムスター用床材3選
ハムスターを飼うにあたって必要な床材ですが、最近のものはアレルギー対策されたものや吸湿性・保温性・クッション性をバランスよく備えた床材商品が多く発売されています。選び方を分かりやすく解説しますので、ぜひぴったりなハムスター用床材を選んで下さいね。
◆ウッドチップ|自然に近くてハムスターに優しい
針葉樹に比べ、アレルギーや刺激性が少ない、小動物用の広葉樹フレークです。
吸水性、吸収性に優れており、100%天然素材のため、安心・安全です。
衛生的でホコリが立ちにくいです。
ウッドチップは入手性に優れ、ホームセンターやスーパーでも買うことができます。種類が多いのもウッドチップの特徴です。吸湿性と保温性に優れています。冬の寒い時期に使うのがおすすめです。
◆ペーパーチップ|体調管理に優れる
動いてほぐれるふんわり加工。吸湿性・通気性・保温性に優れており、夏は涼しく冬は暖かい。
ペットと人にやさしい低アレルギー素材。環境にやさしいリサイクル原料を使用。
ペーパーチップは、ウッドチップのような吸湿性と保温性に優れる特徴を持ちながら、後にご紹介するコーンチップのように低アレルゲンという特徴を備えた床材です。
白いペーパーチップであれば、フンや尿の色が目立つため、掃除をするタイミングがひと目で分かります。また、下痢なども分かるためハムスターの体調管理がしやすいのは大きなメリットといえます。
◆コーンチップ|安全性重視
口に入れても安心な天然原料100%の小動物・小鳥・爬虫類用床敷材。
大きめ粒サイズ。吸水性、消臭性に優れ、ホコリが出にくい低アレルギー素材。
食品素材から作られたコーンチップはハムスターが誤飲しても安全です。またコーンチップは、ほこりが発生しにくいのがメリットです。
食品素材が使われているチップのため、トイレ掃除を怠ってしまうとカビが発生したり、チップが腐敗することがありますので、注意が必要です。
ハムスターにとって安全性の高いコーンチップですが、ほかのチップと比べると価格が高めで取扱店が限られてくるという特徴もあります。
◆パルプ|吸湿性と保温性に優れる
天然パルプ100%の清潔なホワイトマットに消臭、抗菌効果をプラス。
天然パルプ素材は吸湿性と保温性に優れており、ハムスターが年中快適に過ごせる床材です。柔らかくほぐしやすいので、巣材としても適しています。
ほこりが出にくく固まりづらいので、交換や掃除も手軽にでき扱いやすいという特徴もあります。
白いマットであれば尿やうんちの変化もわかりやすいので健康管理にもおすすめです。
まとめ
はじめての方でも安心なハムスターケージの掃除方法について解説しましたが、いかがでしたか?ハムスターと長く過ごすためには、毎日のこまめな掃除が大切です。以下にまとめます。
- ハムスターを迎えてから一ヶ月後に掃除開始
- ハムスターが起きている時間に掃除
- 一部匂いのあるチップは残しておく
- 水気は残らないように
- 水飲み器とトイレは毎日こまめに
- 掃除用品を活用して時短&確実
- チップには種類があり、それぞれ特徴がある
毎日の掃除によって、ハムスターのフンや尿の状態から体調管理を行えますし、気になる臭いも防ぐことができます。
ハムスターケージの掃除は、慣れてしまえば30分もあればできてしまいますのでハムスターに快適に過ごしてもらうためにも、しっかりとポイントを抑えて日々のこまめな掃除を欠かせないようにしたいですね。
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