1.フェレットとは?
1-1.主な種類と特徴
1-2.原産国・生息地
1-3.性格
1-4.寿命
3.フェレットの飼育環境
3-1.ケージ
3-2.エサ入れ・水入れ
3-3.ハンモック
3-4.おもちゃ
3-5.キャリーバッグ
3-6.温度
3-7.湿度
3-8.照明
フェレットとは?
フェレットとは冒頭でもお伝えした通り、イタチ科の小動物です。
つぶらな瞳とふわふわとした毛並みをしており、とても愛嬌があります。
事前にしっかりと飼育環境や飼い方等の情報を調べてから、計画的にお家にお迎えをしましょう。
まずは主な種類と特徴についてご紹介していきます。
◆主な種類と特徴
マーシャルフェレット
マーシャルフェレットは他の種類よりも体の大きさが小さく、細身です。
比較的おっとりとした性格の個体が多く、咬み癖が少なく穏やかである為しつけがしやすいです。
フェレットの飼い方に慣れていない方にとって、特にお迎えしやすい種類です。
マウンテンビューフェレット
マウンテンビューフェレットは日本では少ない種類です。
丸みを帯びたがっしりとした体つきをしています。
フェレットの中でも特に人懐こく優しい性格の子が多いと言われています。
こちらも咬み癖が少ない為、フェレットの飼育初心者さんにおすすめできます。
パスバレーフェレット
しっかりとした体つきと丸みを帯びた顔をしている個体が多い種類です。
毛色のカラーバリエーションが豊富である為、お気に入りの子を探いたい方におすすめです。
ニュージーランドフェレット
丸みを帯びた顔やパンダのような模様をしている個体が多い種類です。
他の種類と比べて、成長と共に体が大きくなりやすい特徴があります。
毛色のカラーバリエーションは少ないです。
体の大きなフェレットと一緒に暮らしたい方におすすめです。
アンゴラフェレット
アンゴラフェレットは他の種類よりも、長い被毛をしているのが特徴です。
大きめの体つきをした個体が多いです。
ふわふわの長い毛に癒されたい方におすすめです。
また、毛色にも多くの種類があります。
最もよく見る毛色は「セーブル」で、スタンダードなフェレットを飼いたい方におすすめです。
セーブルよりも全体的に色が濃く艶がある毛色は「ブラックセーブル」です。
他にも、白と黒が混ざった「スターリングシルバー」や、「バタースコッチ」「シナモン」といったとても美味しそうな名前の毛色があります。
種類だけでなく毛色についても、お家にお迎えする前に下調べをしてみてはいかがでしょうか。
◆原産国・生息地
フェレットの原産国はエジプトとヨーロッパであるといわれています。
冒頭でもお伝えした通り、現在では世界中で飼育されています。
◆性格
フェレットは人懐こい性格で、遊ぶことが大好きな動物です。
小動物の中でも感情がわかりやすく、飼い主さんも一緒に遊んで楽しむことができます。
遊ぶことと同様にいたずらすることも大好きな為、飼い方に工夫をしましょう。
いたずらされて困るところには以下のようなスプレーを吹きかけて、しつけをしてください。
また大きな声で鳴くことがないため、ご近所トラブルになりにくい点も人気が高い理由です。
毎日散歩に連れていく必要がなく飼い方も難しくない為、アパートやマンションで一人暮らしをしている方でも安心して飼育できます。
◆寿命
フェレットの平均寿命は5~10年程です。
ギネスでは15年が最長寿命とされています。
飼い方を工夫することで長生きさせることができます。
食生活や飼育環境を整えたり、適度な運動でストレスを発散させてあげましょう。
フェレットの値段
フェレットはペットショップや小動物専門店で購入可能です。
価格は販売場所によって異なりますが、平均価格は2~3万円程です。
他のハムスター等の小動物よりも高価である理由は、ペットショップで売られている段階から去勢や避妊手術が済んでいるケースが多いためです。
相場よりも安価で販売されているフェレットはそのような手術がされていない可能性があります。
購入する前に手術済みかどうかを問い合わせるとよいでしょう。
また、フェレットは個体によって値段に差が生じる場合があります。
これは、毛色の違いが理由となっています。
先ほどご紹介した通りフェレットには多くの毛色が存在しますが、中でも個体数の少ない毛色は希少価値が高くなります。
「セーブル」「チョコレート」といった人気の毛色は、一般的に価格相場とあまり差がありません。
フェレットの飼育環境
フェレットの飼育に必要なアイテムや環境を紹介します。
適切な飼い方ができるように、アイテム選びのポイントもお伝えしていきます。
- ケージ
- 給水ボトル
- エサ
- エサ入れ
- トイレ
- おもちゃ
- ハンモック
- キャリー
◆ケージ
ケージはフェレット用として販売されているものがありますが、入り口が大きく床面積が広いものを選ぶようにしましょう。
また、怪我の心配がないように網が縦筋で間隔が狭く弾力性のあるケージだと安心です。
ケージは風通しがよく直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所に置いてください。
なるべくテレビやステレオから遠い、静かな場所だと尚良いです。
◆エサ入れ・水入れ
エサ入れは簡単にひっくりかえせないような、重たいものがおすすめです。
直径10cm×深さ3cmくらいの大きさがあれば、食べているときにこぼれにくいです。
水入れはお皿だとこぼしてしまう恐れがあるので、給水ボトルタイプがおすすめです。
300ml以上入る大きさがあれば、1日分以上の水を入れることができます。
◆ハンモック
ハンモックは、フェレットが丸くなって寝られるくらいの大きさのものを用意しましょう。
材質、形状などの違いがあるので、季節やケージの大きさに応じて使い分けてください。
◆おもちゃ
フェレットは遊ぶことが大好きなのでおもちゃも用意してあげましょう。
ボールやゴム製のおもちゃ、猫じゃらしなどたくさんの種類のおもちゃが販売されています。
複数種類用意し、飽きさせないように工夫をしましょう。
◆キャリーバッグ
キャリーは動物病院に行く際に必要になります。
ポリエステル製のハードタイプや布製のソフトタイプなど様々な種類があります。
フェレットの好みや使用用途に応じて適切なものを選びましょう。
これらの用品を揃えるのに、大体3~5万円程かかります。
このほかにも、以下に気を付けて飼育する必要があります。
◆温度
フェレットが快適に過ごせる温度は15~24℃といわれています。
フェレットは暑さにとても弱い動物ですが、極端に寒い環境も適していません。
常に適温を維持できるようエアコンで調節しましょう。
◆湿度
温度だけでなく湿度の調整も重要です。
高湿度の状態では熱中症になりやすくなってしまいますし、極度に乾燥した環境も体に悪いです。
湿度は40~60%を維持できるよう除湿や加湿を行ってください。
◆照明
照明は12時間ごとに明るさと暗さを切り替える条件下での飼育が理想とされています。
タイマーを活用する等をして、照明の切り替えを行いましょう。
フェレットの飼い方
次に、フェレットの具体的な飼い方について紹介します。
◆ご飯について
まずはフェレットの飼い方をご紹介していく上で欠かせない、ご飯についてです。
フェレットは猫よりも肉食性の強い動物です。
そのため、高たんぱく質、高脂肪の食事が理想とされています。
理想のバランスは、動物性たんぱく質が30~40%、脂質が20%、繊維質が5%以下の食事です。
ペットショップなどで販売されているフェレット専用のフードがお手軽です。
ネギ類、イカやカニや貝類、乳製品、チョコレート、マカダミアナッツは危険な為、与えないように気を付けてください。
特にネギ類は痙攣、下痢の原因となるので絶対に与えないでください。
ほかの食品も下痢、消化不良、嘔吐の原因となります。
また、りんごやバナナ等の果物類も食物繊維が多いため上手く消化できません。
一度に大量には与えないように気をつけてください。
おやつとして果物類を与えたい場合は、以下のような商品がおすすめです。
飲用水は水道水で問題ありません。
気になる方は、ペットショップで販売されている専用の水を利用してください。
ミネラルウォーターはミネラルの含有量が多く、結石の原因になる恐れもあるので注意してください。
ご飯の頻度は生後2~4か月の時期は朝晩2回です。
この時期のフェレットには少量の固形フードをふやかして与えてください。
以降は固形フードで問題ありませんが、消化能力が低いため複数回に分けて少量ずつ与えるようにしてください。
飲用水は最低でも1日1回は取り替えましょう。
飲水量の多い動物なので、給水ボトルが空になっていないかこまめに確認してください。
◆トイレについて
フェレットの飼い方の中でも、トイレのしつけについて気になる方が多いのではないでしょうか。
フェレットはしつけをすることが比較的可能な動物です。
フェレットは部屋やケージの隅で用を足す習性があります。
まずはケージの隅にトイレを設置して糞をトイレの中に数個置くことで、トイレで用を足すように誘導しましょう。
用を足してはいけない場所でしてしまった場合にはすぐに注意をしましょう。
トイレは、四角く奥行きと高さがある商品がおすすめです。
◆お手入れについて
フェレットの飼い方として、最後にお手入れについてご紹介します。
フェレットはお風呂に入れることができます。
頻繁に洗いすぎると皮膚の油分が減ってしまい乾燥肌になる恐れがある為、月に1回程度がおすすめです。
お風呂に入れる前には以下のものを準備しましょう。
・浴槽
ペット用の浴槽や洗面台、洗面器を使用しましょう。
・シャンプー
ペット専用の刺激の少ないシャンプーやフェレット専用のものを使用してください。
浴槽のお湯は37℃前後が適温です。
フェレットが驚かないように、一度に全身を入れず、尻尾、足、腰、胴体の順にゆっくりと入れていきましょう。
尻尾やお尻は汚れがつきやすい為、重点的にもみ洗いをしてください。
洗い終わったら、シャンプーが残らないようにしっかりとすすぎましょう。
浴槽からあがったら、まずはしっかりとタオルドライをして水気を取ります。
水気が取れたらドライヤーを使って毛を逆なでるように乾かしましょう。
まとめ
フェレットの種類や飼い方、お手入れ方法などをご紹介してきましたが、いかがでしいたか。
これからフェレットを飼いたいと思っている方の参考になればうれしいです。
また、既にフェレットを飼っている方にも目新しい情報提供ができていれば幸いです。
わんぱくで愛嬌たっぷりなフェレットと一緒に暮らしてみてはいかがでしょうか。
– おすすめ記事 –
・ドワーフホトってどんなうさぎ?特徴や性格、飼い方を紹介 |
・カラーも模様もいろいろ!ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)の飼い方 |
・インコのニギコロ練習3ステップ!練習する前に知っておきたい注意点は? |
・【うさぎの種類6選】人気のうさぎの性格や迎え方、値段は? |