1.オオハナインコについて
1-1.オオハナインコの生息地・習性
1-2.オオハナインコの性格
1-3.オオハナインコのオスとメスの違い
1-4.オオハナインコの寿命
3.オオハナインコの飼い方と飼育方法の注意点
3-1.基本的なお世話
3-2.鳴き声の大きさ
4.オオハナインコの飼育に必要なグッズ
4-1.ケージ
4-2.ケージカバー
4-3.給餌セット
4-4.餌
4-5.保温用品
4-6.水浴び用品
4-7.とまり木
4-8.巣箱
4-9.おもちゃ
【掲載:2021.01.06 更新:2022.10.17】
オオハナインコについて
オオハナインコ(学名:Eclectus roratus,英名:Eclectus Parrot)は「オウム目インコ科オオハナインコ属」の鳥で、ニューギニアやソロモン諸島など南半球の国の森林に生息しています。生息地や特徴によっておよそ10種類の亜種に分類されます。
体長は35cm~40cm、体重が450g~550g位の大型で色鮮やかなインコです。
体色はオスが緑、メスが赤と性別によって異なるのが特徴で、名前の由来は顔の真ん中にある長いクチバシが大きい鼻のように見えるから、という説とアオハネインコがなまってオオハナインコと呼ばれるようになった、という2つの説があります。
鳥のショーでもよく使われるくらい知能が高く利口なインコで、人に馴れやすく、コンパニオンバードとしてペットとしても人気のある種類です。
◆オオハナインコの生息地・習性
オオハナインコは南半球の島国のニューギニア、インドネシア、オーストラリア、ソロモン諸島やオーストラリア大陸のごく一部に分布しています。森林や林、草原の中に生息しており、雑食性で果物や木の実、花や種子、木の芽などを食べています。
◆オオハナインコの性格
人によく慣れて言葉を覚えるのでおしゃべりもできます。言葉を話すだけではなく意味も理解することもあるくらい利口で知能は非常に高いですが神経質で繊細な面があるのでストレスを感じやすいです。
飼い主に愛情を求め、構ってもらえないと拗ねることもあるので遊んであげる事が大切です。記憶力も良いので、特定の相手を覚えていて嫌がることもあります。
◆オオハナインコのオスとメスの違い
オスとメスでは体色が全く違います。オスの羽の色は体全体が鮮やかな緑色で翼、脇の下に赤や青が尾などに赤や青が入ります。クチバシは上の部分が黄色からオレンジ、下は黒色です。メスは首から上が赤、首の下に青が入り、その下は赤に近いむらさき色です。クチバシは上も下も黒色です。
オオハナインコは色だけではなく性別による性格の違いもあります。オスはおとなしくのんびりしている個体が多いといわれていますが、メスはオスよりも陽気で活発な性格の個体が多いといわれています。
全ての個体にあてはまるとは限りませんが、購入の際は色の好みだけではなく、今後どのように関わりたいかを考え、性別で性格を判断して選ぶこともおすすめします。
◆オオハナインコの寿命
犬や猫などとは違いオオハナインコの寿命は長いです。40~50年といわれています。飼い始める時には自分の年齢を考慮し、最後まで世話が出来るのか、もし出来なくなった時にどうするか、誰に頼むのかも考えて購入しましょう。
オオハナインコの平均価格
1羽20万前後で販売されていることが多いですがどこでも同じ値段で手に入る訳ではありません。販売している店やその時の入荷状況によって価格は変動しますが、現在は安定しているようです。
オオハナインコの飼い方と飼育方法の注意点
オオハナインコの飼い方と飼育する際に注意する点を順番に説明していきます。
◆基本的なお世話
十分な広さがある丈夫な金属製のケージの中で飼います。翼を広げても余裕があり、止まり木が2本入る大きさにします。
エサはインコ専用のペレットを主食として与え、果実や木の実などを副食として与えます。ケージの下にはシートを敷き、毎日朝晩の2回交換します。放鳥が可能なら行いましょう。適度な運動はストレスを軽減します。
普段は穏やかな性格ですが突然攻撃的な行動を取ることがあります。いわゆる反抗期と呼ばれるもので長く続く場合もありますが、そんな時でも感情的にならず、暖かく見守ることが大切です。
構ってもらえない事がストレスの原因になるので、普段から世話をする時間を十分にとり、愛情を持って接することが大切です。
◆鳴き声の大きさ
鳴き声の大きさは他の大型インコに比べると静かだといわれています。それでも鳴き声は大きく、発情の時や反抗期の時など特定の時期にはさらに大きくなる傾向があります。感じ方は人それぞれですが、鳴き声は大きいと考えて騒音対策は考えた方が良いでしょう。
オオハナインコの飼育に必要なグッズ
オオハナインコの飼育に必要なグッズを順番に紹介していきます。
◆ケージ
羽を十分に広げられる広さがある丈夫な金属製のケージを用意しましょう。オオハナインコのクチバシは、固い種をかみ砕いてしまう位の破壊力があり、弱い材質のケージは噛み切られる心配がありますので避けましょう。大型インコ専用のケージが販売されているので利用すると良いでしょう。
◆ケージカバー
暖かい地域に生息するオオハナインコには保温対策が必要です。日本は1年を通じて温暖の差が激しく、常に一定の温度を保つことは難しいですが、ケージカバーを利用することで保温や夏のクーラー対策だけではなく、防音や汚れの飛び散りを防ぐ事も期待できます。日中用の透明タイプと夜用の遮光タイプがあるので上手に使い分けましょう。
◆給餌セット
エサ入れや水入れも丈夫なステンレス製でしっかりと固定できるものが良いです。プラスチック製や陶器製のものだと割れてしまうことがあるので高価でも長く使えるものを選びましょう。
◆餌
栄養バランスの良いインコ専用のペレットが販売されているのでそれを主食として与え、ひまわりの種子やナッツ類、小松菜などの野菜類やリンゴやミカン、バナナなどの果物を副食として与えましょう。チョコやお菓子など人間が食べるものは与えないようにしましょう。
◆保温用品
オオハナインコは寒さに弱いので寒い時期は専用のヒーターを使用するか、エアコンを使用して部屋全体を暖める必要があります。生まれてから2歳位までの幼鳥の時は特に保温が大切で、20度より気温が低くなると命にかかわることあるので注意しましょう。成鳥になると、ある程度は慣れてきますが、室温は10度を下回らないように調整します。
◆水浴び用品
水浴びは清潔を保つだけでなくストレス発散の効果もあります。浅めの皿などを利用するか、風呂場や洗面所などでシャワーや霧吹きで直接水をかけて水浴びをさせます。バードバスという水浴び専用のグッズも販売されているので使いやすい方法を選びましょう。
◆とまり木
上下に運動ができるように止まり木を2本設置しましょう。天然木のもので止まりやすい太さのものを選びます。
◆巣箱
落ち着いて休む為の巣箱も必要です。インコ用の大きいサイズのものが販売されているので利用すると良いでしょう。
◆おもちゃ
ケージの中におもちゃを吊るします。構ってもらえない事がストレスになり、ひどくなると自分の羽を抜く、凶暴になったりすることもありますが、おもちゃで遊ぶことで気を紛らわし、ストレスを軽減させることができます。
オオハナインコをお迎えする前にすること
オオハナインコをお迎えする前にすることは、飼う環境を整えて必要な用具類を準備することです。そしてオオハナインコの淋しがり屋で繊細な性質をよく理解し、20年以上の長い期間、パートナーとして世話をするという覚悟を決めることも大切です。
◆止まり木の消毒
止まり木はインコの体のサイズに適した市販のものがありますが、天然の木を使うこともできます。ケヤキやクヌギ、リンゴやナシなどのちょうど良い大きさの枝を入手できたら、十分に乾燥させたのちに鍋で煮沸消毒を行い、その後は日光消毒を兼ねた天日干しを行ってから使用します。
購入する場合もプラスチック製や加工木製のものではなく、天然木製のもので、インコが止まり木をつかんだ時に1/3位余るくらいの適切な太さのものを選びましょう。そして、ケージ内に設置する前に消毒を行いましょう。
◆ケージに敷物を引く
清潔を保つためにケージの下に引く敷物を準備しましょう。白い色の鳥専用のシートだとフンの状態が観察できます。キッチンペーパーや新聞紙を使用しても大丈夫です。
砂製のものも販売されていますが、フンの色や汚れ具合が見分けにくいので紙製をおすすめします。紙製でも犬用のものは避けるか、いたずらされないように注意する必要があります。犬用のトイレシートには吸収体が入っており膨らんだ吸収体をインコが食べてしまう心配があるからです。
オオハナインコの飼い方に関するまとめ
オオハナインコは人に慣れやすく長い期間楽しむことができるペットですが、繊細で神経質な面もあり飼い主の愛情を求めます。そのため、飼い主になる人は世話をする時間が十分にとれて、こまめに世話ができる人が向いているといえます。
愛情を持って毎日世話をすることで良い関係を築くことができるでしょう。色鮮やかでおしゃべりも出来る愛らしい鳥です。値段は少し高めですが長い期間を一緒に過ごすことができ、小型の鳥にはない魅力と存在感があります。家族としてお迎えを検討してみませんか。
– おすすめ記事 –
・インコのケージに卵を発見!突然の出来事、どうしたらよいの? |
・モモイロインコはどんな鳥?飼うときのポイント、値段などをご紹介 |
・【アクア入門】グッピーにはどんな種類がいる?グッピーの特徴や飼育方法について |
・【初心者向け】失敗しないハムスター用ケージの正しい選び方 |