誰でもできるインコの爪切り。家庭で出来る切りやすい方法を解説

2021.02.24

誰でもできるインコの爪切り。家庭で出来る切りやすい方法を解説

セキセイインコやボタンインコなどインコを飼っていると爪が伸びて困ることがあります。爪を切りたいけど自分で切るのは怖い、どうしたらよいのかわからずそのままになっている、という方もいるのではないでしょうか。この記事では自分でインコの爪を切る方法と注意する点を順番に解説していきます。うまくいくと自信がつきます。挑戦してみてくださいね。

インコの爪切りをする前に正しい保定方法をチェック

インコの爪を上手にするためには飼い主がインコの爪を切りやすいような姿勢を保つために保定する必要があります。保定とは動物や鳥などを治療のために動かないように抑えておくことです。家庭でインコの爪を切る場合も同じで、より安全に爪を切るために保定します。力任せに抑えるのではなく適切な力でしっかりと保定することが大切です。

セキセイインコやボタンインコなど比較的小さいインコの場合は片手で保定することができますがオカメインコくらい体重が重いとこの方法は難しいかもしれません。1人が保定し、もう1人が切るように2人で行うこともできますが手元が良く見えるので1人でやる方が切りやすいです。心配な場合や慣れていない場合は2人でやっても大丈夫です。

◆手をつかって保定をする方法

右利きの人の場合は左の手のひらにインコを仰向けに乗せ人差し指と中指で首を挟み薬指を添えます。親指と小指でインコの足の指を固定して右手に爪切りを持って切るのが一般的です。この方法がやりやすいと言われていますが、他の指の方がやりやすい場合はそちらでも良いです。

胸や首を圧迫しすぎないように気を付けましょう。軍手や手袋を使用した方がやりやすい場合は使用します。その場合は爪が引っかからないような目の細かいものを選びます。

◆タオルなどを利用して保定する方法

大型インコの場合や小型のインコでも素手で掴まれるのを嫌がる場合はタオルやハンカチなどでくるみ保定します。顔を出した方が安心する場合は出してやり、爪切りを見て嫌がる場合は顔を隠してタオルでくるみます。切る足だけを出し、指を1本ずつ持って爪を切ります。鳥は仰向けにすると動けなくなるので仰向けの姿勢をとってから切ると動かないので切りやすいです。

◆それ以外の方法

この方法以外で、ケージの中で止まり木にとまった状態で切っても嫌がらない場合はその状態で爪を切ります。大型インコの場合、自分の膝の上に直接寝かせて切ることもあります。インコによって好みや性格が違うので我が家のインコに合った方法を見つけましょう。保定しないで行う場合はインコが急に動いたり噛んだりする事があるのでケガをしないように注意しましょう。様々なやり方が紹介されているインターネットの記事や配信されている動画を参考にしてみるのも良いでしょう。


インコの爪切りに必要な物

爪切りの前に必要なものを準備しておきます。手元に必要なものを並べて足りないものがないか確認してから爪切りを始めるとあわてずに対応できます。しっかり準備をすることが大切です。
それではインコの爪切りに必要なものを順番に紹介していきます。

◆爪切り

爪切りは良く切れるものを用意します。切れ味が悪いと時間もかかり何度も繰り返し切ることになるのでインコにも負担がかかります。鳥専用のものが販売されているので利用すると良いでしょう。動物病院でも使われているプロ仕様の爪切りがとりっぴー社から販売されており、メンテナンスオイル付きで使いやすいのでオススメです。専用のものを準備しなくても家にある人間用の爪切りでも小型インコなら大丈夫です。大型インコの場合は爪が硬く太いので専用のものを用意します。

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◆保定するタオル

使用する場合は家にあるタオルや手ぬぐい、ハンカチなどを利用します。爪が引っかかりやすい生地は避けましょう。

◆止血剤

指の先端が爪ですが、爪のすぐ上には血管が通っています。誤って血管を切ってしまうと出血するので止血剤が必要になります。鎮痛、抗菌効果があるペット専用のパウダー状の止血剤が販売されているので利用すると良いでしょう。手に入らない場合は片栗粉や小麦粉で代用します。線香などの火で傷をあぶって止血することもできます。

◆ティッシュなど

爪を切った後に指先を拭くために使います。拭いて血が付かなかったら血管まで切っていないことが確認できるので切った時に毎回使います。深く切りすぎて出血した時にも使います。

◆メガネ、拡大鏡など

小型インコの爪は小さく、どこを切るのかが見にくいです。細かい所をよく見るために、視力に自信のない方はあらかじめ大きくはっきり見えるようにメガネなどを準備しておきましょう。


インコの爪切りの手順

準備を整えたら爪を切り始めます。次に爪切りの手順について細かくお伝えしていきます。

まず爪切りに必要なものを準備します。
必要なものを手元にあるのを確認したらインコを捕まえ保定します。左の人差し指と中指の間に顔を挟み親指と薬指でインコの爪指を1本持ち先端の方から少しずつ切っていきます。
この時足首を持つのではなく指を持ちます。小型インコの場合指は細くて掴みにくく、インコが足先の指を握ることがあるので指の間に自分の指を入れて広げてから持ち、右手で爪切りを持ち、左手でつかんでいる指の先端の爪を切ります。
爪の少し上には血管が通っていますが良く見ると血管が黒く見えるので切らないように注意しながら切り口の面積が小さくなるように切ります。
切った部分をティッシュや布などで拭き出血がないかを確認をしたら1本目が終わりです。左右全ての爪を同じように切っていき、全ての爪を切り終えたら保定を緩めて体全体の状態も確認して終了です。


爪切りは必ずやらないといけない?

爪切り

野生の鳥は爪を切らないのになぜ爪切りが必要なの?と思う方もいるのではないでしょうか。爪切りはどの鳥も必ずやらないといけない訳ではなく、必要がある場合に行えばよいです。野生の小鳥と人間に飼われているインコでは生活環境が違うのでどうしても爪は伸びやすくなります。
ケージ内も放鳥される家庭の床も柔らいため爪が削られる機会が少ないのが原因だと言われています。爪を長いままにしておくと放鳥の時にカーペットや洋服に引っかかり、爪が折れてしまう危険もあります。
飼い主もインコを頭や手に乗せた時、痛い思いをするだけでなく傷ができることもあります。このようにインコにとっても飼い主にとっても好ましくない事が起きる時や、爪が変形してきた時には切ってあげるとよいでしょう。

家庭で飼われているインコでも止まり木などで爪が擦れる、くちばしで爪をかじるなどで長くならない場合もあります。
また、掴まるだけで爪を自然に消耗する止まり木を利用すると、爪が擦れて伸びにくくなります。爪切りが苦手な方は試してみるのも良いですね。鳥によって爪の伸び方が違うのでインコや飼い主が必要だと思った時に爪切りをしましょう。

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爪切りはどれくらいの頻度でおこなう?

爪切りの頻度はインコによって違います。伸びたら切る、を繰り返していると大体の間隔が決まってくることもありますが、厳密に何か月おき、年に何回、のように時期を決めて行う必要はありません。伸びてきたタイミングで切るようにすれば大丈夫です。


不安な時は動物病院やペットショップに相談!

◆店によっては爪切りサービスがある場合も

爪を切るべきかどうかの判断ができない場合や自分で切るのが不安な場合は動物病院やペットショップに相談してみましょう。動物病院に行けば健康状態も見てもらえて病気の予防や早期発見にもつながります。動物病院やペットショップによっては爪切りサービスがある場合があるので調べてみましょう。有料でもそんなに高くないところが多いようですが連れて行く前に確認しておくと安心です。

大きいペットショップには動物病院が併設されている所も多くなりました。病院で使っている爪切りを見せてもらい、ショップで購入できるので便利です。初めての爪切りは自分でやらずに動物病院で獣医さんにお願いするのも選択肢の1つです。どうやってやるのかを実際に見ることができるのでやり方が分かり、自分で切るときの参考になります。自分が初めて切る時は緊張しますし不安だと思いますが何度か切っていくうちに上手になっていきます。


まとめ

インコの爪切りをやろうと思っても、爪は小さく、急に動いて足まで切ってしまいそうで心配ですが、慣れてしまえば誰でもできるようになります。しっかりと保定ができればあとは切るだけなので、事前に保定の練習をしておきましょう。保定ができるようになれば当日は爪を切ることだけに集中できるので余裕が持てます。
飼い主さんの緊張がインコにも伝わるのでなるべく力まずリラックスして行えるとよいですね。苦手意識を持たないように心がけ、かわいそうだと思わないでインコにとって必要なことをやっていると考えましょう。何度か爪切りを続けていくうちに我が家のインコに合ったやり方が分かってきます。回数を重ねれば誰でも上手に切れるようになります。初めての時は不安に思うかもしれませんが挑戦してみましょう。



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