ナナクサインコって?特徴や性格は?飼い方から値段まで徹底解説

2021.08.17

ナナクサインコって?特徴や性格は?飼い方から値段まで徹底解説

ナナクサインコは最近注目を集めている美しい中型インコです。鳴き声があまりうるさくないこと、日本の気候でも順応でき、体も丈夫な事から比較的飼いやすいインコとされています。この記事ではナナクサインコの特徴や性格、飼い方、値段までわかりやすく解説していきます。


ナナクサインコの生態

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ナナクサインコはオウム目インコ科でオーストラリア南東部、ニューサウスウェールズ州、タスマニア島に生息しているオーストラリア固有種の中型インコです。オーストラリアでは主に森林や、畑、川沿いの林、公園、住宅地に生息しています。
ナナクサインコは自然界では食べ物を探すのは、主に地上に降りてきて地面をつついて小さな虫を食べたり、木の実や種を食べます。ナナクサインコの体長は30〜33cmほど、重さは90〜125gほどです。外見のみでの雄雌の判断はつきにくいですが、オスはメスよりもはっきりとした体色、模様であることが多いです。
ナナクサインコは品種改良が繰り返し行われています。現在オパーリングレッド、シナモン、シナモン.レッド、ルチノー、ルビノーの5種類の羽根の色が大きく異なる個体が生まれています。


ナナクサインコの特徴・性格

ナナクサインコはもともと警戒心が強く、臆病な性格であることから、飼い主との過度のスキンシップはあまり得意でない個体が多いです。初めは眺めるだけとし、スキンシップは控えてください。警戒心がほぐれるようゆっくり時間をかけて慣らしてあげることが大切です。小さい雛の頃から育てれば人間に慣れて、手乗りインコになります。しかし人間にべったり甘えるというよりも、臆病でマイペースな性格です。インコと密にコミュニケーションをとるよりかは、その美しい姿を眺めるのが好きな方にオススメです。また神経質な性格を考慮し、飼育する環境も落ち着いた環境であることが望ましいです。
オーストラリア南東部、タスマニア島は冬が寒いことから、ナナクサインコも比較的寒さ強いです。そある程度成長した個体であれば、日本でも屋外飼育は可能です。ナナクサインコは体も丈夫で比較的飼いやすいと言えます。
ナナクサインコは水浴びが大好きです。大きい浅めのバットに水を張って毎日水浴びさせてあげてください。また慣れている個体では、水道の蛇口からの水で直接水浴びを楽しむ様子もみられます。
またナナクサインコは広い空間を好みます。体に合わないサイズのゲージでは、尾羽が裂けてしまったり、ストレスになってしまいます。また臆病な性格のため、ゲージ内で飛び回ることもあります。理想としては畳2畳分ほどの広さですが、室内外で難しい場合はゲージは高さ、面積ともに広めのもの(できればオウム用のもの)を用意してあげてください。真冬、真夏を避ければ屋外での飼育も可能なので、その際には禽舎(屋外用の鳥小屋)を用意してあげましょう。


ナナクサインコの鳴き声

ナナクサインコの鳴き声は透き通った「ピョイ、ピョイ」と笛のような鳴き声をしています。また他のインコやオウムと比べると、そこまで大きくない鳴き声です。飼い主の姿が見えない時に大きな声で鳴き呼びすることもないので、鳴き声が気になる方でも飼いやすいと言えます。その点では集合住宅でも比較的飼いやすい種類であると言えます。しかし、ペット禁止の集合住宅ではトラブルになりますので、あらかじめ規則を確認してください。
ナナクサインコはオスメス関係なくおしゃべりは得意ではないですが、個体によってはよく懐くとおしゃべりすることもあります。口笛の真似してさえずることはあります。


ナナクサインコの寿命・病気

ナナクサインコの寿命は15年ほどです。小さな鳥類ですが以外と長生きします。言葉を話さない動物だからこそ、日頃からの観察が必要です。普段と様子が違う、餌を食べない、あまり鳴かなくなったなど気になることがあれば、一度動物病院に相談してみましょう。また症状が見られた場合は、温度管理、ケージの掃除の見直し、ナナクサインコのストレス軽減、飼育環境の改善、餌の改善も大切です。状態に合わせた獣医さんのアドバイスに従ってください。


ナナクサインコの毛色

ナナクサインコの体色は7色です。赤、黄、緑、青、紫、白、黒とカラフルで鮮やかな原色たちが美しいコントラストを織りなしています。ノーマルの個体では赤くて丸い頭部、喉元の雪のような白、背中の美しい黄色と緑の羽根に黒の鱗模様が映えます。また翼の下から覗く紫色のアクセントがまさに虹のようです。インコ科の中でも色鮮やかで、その美しさは目を見張り、ずっと見ていても飽きない魅力があります。
品種改良されたナナクサインコは、ノーマルとは違った色変わりであり、黄色や赤がメインとなった可愛らしい色合いです。あまり市場には出回っていないため、ノーマルと比較すると価格は高めとなっています。また希少価値が高いため、取り扱っているペットショップも少ないです。購入を希望される際には事前にペットショップに確認すると良いでしょう。


ナナクサインコの飼い方

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◆食事

餌は中型インコ用のシードミックスと中型インコ用のペレットが適しています。ペレットとは人口飼料のことで、シードミックスだけでは偏りがちな栄養をペレットで補強できます。ペレットは栄養補強目的なので、全体の10%ほどで充分です。シードミックスしか与えたことがないと、なかなかペレットを食べてくれません。少しずつ慣らしていくようにします。そして大切なのが、いつでも清潔で新鮮な水が飲めるように用意してあげることです。
副食として野菜や果物を与えます。おやつとしてひまわりの種などあげると喜びますが、肥満の原因になるので与えすぎに注意してください。

与えても良い物 : ちんげん菜、青菜、豆苗、小松菜、サラダ菜、水菜、パセリ、かぼちゃ、にんじん、バナナ、りんご、みかん、キウイ、メロン
与えてはいけない物 : 玉ねぎ、ネギ、ニラ、ニンニク、モロヘイヤ、果物の種、ぶどう、レモン、グレープフルーツ、パン、米、人工の加工物

◆温度

基本的に低温に強いですが、10度以下になる場合は室内に入れ、暖房か小型動物用のヒーターをつけて20〜25度に保ちます。夏場は28度以上の時には屋内にいれて温度調整をしてあげましょう。暑すぎるとストレスを感じたり脱水になるので注意。また水浴びが好きな場合はできるだけ頻回に、特に夏場は毎日水浴びさせます。水浴びは清潔を保つだけでなく、ナナクサインコにとってストレス解消にもなります。

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◆ケージの掃除

敷き紙の交換は毎日しましょう。フンが落ちる場所なので不潔になりやすく、ナナクサインコの病気予防のためにも毎日交換が必要です。水飲み場も1日1回は洗い水を交換し、特に夏場は雑菌が繁殖しやすいため1日2回は水を交換します。餌入れはカスがたまりやすいため、毎日餌を交換する時に掃除をします。ケージの底や網にこべりついて取れないフンは、ヘラなどでこそげ落とします。ケージの底は可能であれば熱湯消毒、プラスチック製であれば除菌スプレーなどを使用し清潔に拭きます。ケージ本体の掃除は月1度が推奨されます。丸洗いできるものは汚れを洗い落とします。そして注意が必要なのが止まり木やおもちゃなど、突起がないか、壊れそうでないか、掃除の時に一緒にチェックしてください。
ケージの掃除中はナナクサインコを安全な場所に移しておくことが必要です。また掃除機などでケージを掃除していると、誤ってナナクサインコを吸い込んでしまう事故がおきかねます。掃除機のノズルには必ずアプリケーターを装着しましょう。

◆ふれあい方

ナナクサインコは警戒心が強く臆病なため、最初は無理にスキンシップを取ろうとせず、安心できる距離を保ってください。ケージにずっと入っているとストレスがたまるので、1日1回はケージから出してあげましょう。この時には窓や扉を閉め、ナナクサインコが飛んだ時に落ちてしまうようなものは片付けましょう。そして安全に配慮しながら行ってください。
ナナクサインコは遊ぶことも好きです。ケージ内には中型インコ用のおもちゃを用意するといいでしょう。おもちゃはストレス解消とくちばしのお手入れに必要不可欠です。ロープや木材など身近にある材料で手作りおもちゃを作ってもいいでしょう。ただし、小さいパーツは誤飲に注意が必要です。

◆生活リズム

鳥類は自然界では本来、朝6時頃から活動を始め日が沈むとねぐらに帰って眠るという朝型の生活サイクルです。ナナクサインコが人間と暮らしているとどうしてもこの自然本来のリズムが狂いがちです。
ナナクサインコも夜型になって入眠時間が遅くなるとそれがストレスとなり、問題を起こしやすくなります。例えば自分で羽根を抜いてしまったり、病気になったり…ナナクサインコをこのような不安定な状態にしないため、日が落ちたらできるだけ暗く静かな環境に移して眠らせてあげることが重要です。真っ暗な環境が作れない時は、ケージに遮光カーテンをかけるなどしてください。そして、ナナクサインコを毎日同じ時間に寝かせてあげ、きちんとしたリズムを作ってあげることも大切です。


ナナクサインコの値段

ノーマルであれば2万円前後です。品種改良された個体であれば2〜6万円代と個体やブリーダー、ペットショップによって値段は大きく異なります。


まとめ

いかがでしたか?ナナクサインコはその美しく鮮やかな見た目で観賞用として根強いファンのいる個体です。特徴としては笛のようなきれい鳴き声、臆病な性格、比較的寒さに強く日本の気候でも飼育しやすいことがあげられます。ナナクサインコをお迎えするときの参考にしてみてください。



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