1.うさぎの体のお手入れ
1-1.耳掃除
1-2.爪切り
1-3.ブラッシング
5.うさぎのブラッシングに必要な道具
5-1.スリッカーブラシ
5-2.ラバーブラシ
5-3.グルーミングスプレー
5-4.コームや豚毛ブラシ
5-5.おやつ
6.うさぎのブラッシングの手順
6-1.うさぎを膝の上に乗せます
6-2.グルーミングスプレーでマッサージ
6-3.スリッカーブラシ/ラバーブラシで抜け毛を取り除く
6-4.コーム/豚毛ブラシでブラッシング
6-5.おやつを与える
7.うさぎがブラッシングを嫌がる場合
7-1.縄張り以外の場所でブラッシングを行う
7-2.短時間で行う
7-3.ハンドグルーミング
7-4.ペットショップ/うさぎ専門店にお願いする
8.まとめ
うさぎの体のお手入れ
うさぎは前足や後ろ足を器用に使い、体の様々な部分をお手入れします。特に顔を洗っている姿は可愛くて、癒されますよね。うさぎの唾液には、衛生状態を保つ成分が含まれており、ペロペロと手を舐めながら毛繕いをするのが印象的です。そんな綺麗好きなうさぎですが、お手入れの全てをうさぎ自身で行うことはできないため、適度に飼い主が手伝ってあげる必要があります。スキンシップを取る意味でも、早いうちから慣れておくことが大切です。
◆耳掃除
うさぎにとって、耳は体温調整を行うための重要な器官です。そのため、多くの神経が通っています。基本的に、ネザーランドドワーフのような立ち耳うさぎの場合は耳掃除を行う必要はありませんが、ホーランドロップのように垂れ耳うさぎの場合は、適度に耳掃除をしてあげることが大切です。垂れ耳うさぎは耳の中に湿気が溜まりやすく、外耳炎になる可能性があります。耳が汚れていると感じた際は、耳掃除用ローションを少量付けたガーゼで、汚れを軽く拭き取ってあげましょう。
◆爪切り
うさぎの爪は、人間同様、一生伸び続けます。野生であれば、穴を掘ったり、長距離を移動したりすることで自然と爪が削れていきますが、ペットとして飼われているうさぎは、そのような環境下では暮らしていないため、爪を切ってあげる必要があります。1〜2カ月に1回を目安に以下の手順で行いましょう。また難しい場合はうさぎ専門店や動物病院にお願いするのがオススメです。
①うさぎを抱っこして仰向けにする
②利き手で爪切りを持ち、もう片方の手でうさぎの足を持ち、切っていく
③一通り爪切りが終わったら、きちんと切れたか素早くチェックする
◆ブラッシング
うさぎには年に4回ほど換毛期が訪れます。毛並みに沿って優しく撫でるようにしてブラッシングをしましょう。特に長毛種の場合は定期的なブラッシングによるお手入れが必要です。必要性や手順については次の章で詳しく解説します。
うさぎのブラッシングが必要な理由
うさぎには年に4回ほど換毛期があり、特に夏場と冬場にかけては、かなり多くの毛が抜けます。通常、毛繕いによって舐めた毛は、糞と一緒に排泄されますが、換毛期のように多くの毛が抜ける時期では、うさぎが大量の毛を飲み込んでしまい「毛球症」になるリスクが伴います。毛球症を引き起こすと、「元気がなくなる」「食欲低下」「糞の調子が悪い」などの症状が現れます。そのため、毛球症予防のために、定期的にブラッシングをする必要があるのです。
うさぎのブラッシングの頻度
通常は1週間に1回程度で十分ですが、換毛期には週に3回を目安にブラッシングをしてあげると良いでしょう。うさぎが毛繕いで取り除ける毛の量には限界があるため、飼い主が協力してあげることが大切です。また長毛種の場合には毎日行うのがベストです。
うさぎのブラッシングはいつから?
一般的にブラッシングを始める時期は生後3〜4ヶ月くらいが丁度良いと言われています。しかし、まだ体も成長途中で肌も毛も弱いため、様子を見ながら優しく行いましょう。長時間に渡ってブラッシングを行うと、ストレスを感じることもあるため、短時間で効率よく行うのがポイントです。
うさぎのブラッシングに必要な道具
ここからはブラッシングをする際に必要な道具についてご紹介します。
◆スリッカーブラシ
スリッカーブラシは小さな毛玉を取るのに適しているブラシです。うさぎの皮膚を傷つけないように、先端が丸くなっているタイプを選ぶのが良いでしょう。
◆ラバーブラシ
抜け毛がよく取れるブラシです。また血流改善の効果もあります。基本的に、「スリッカーブラシ」「ラバーブラシ」のどちらか一つを準備できていれば問題ありません。
◆グルーミングスプレー
毛全体にグルーミングスプレーをかけることで、毛艶を良くし、消臭効果も期待できます。グルーミングスプレーではなく水を使用しても良いですが、仕上がりに差が出るので、一つは備えておきたいですね。
◆コームや豚毛ブラシ
不要な毛を取り除いた後に、コームや豚毛ブラシを使用してブラッシングをすることで、毛並みを美しく整えることができます。
◆おやつ
ブラッシングを終えた後はおやつを与えると効果的です。ブラッシングを嫌がるうさぎも少なくありません。おやつを与えることで、次にブラッシングをする際のハードルを下げることができます。
うさぎのブラッシングの手順
ここからはブラッシングの手順について解説します。正しいやり方を把握し、実践に活かしていきましょう。
◆うさぎを膝の上に乗せます
膝の上だと作業がしやすいです。難しい場合は低めのテーブルに乗せても良いかもしれません。高い位置で行うと、暴れて落ちてしまった時に怪我をする可能性があるため、できるだけ低い位置で行うのがポイントです。
◆グルーミングスプレーでマッサージ
目や耳などの器官に入らないように注意して、毛全体にグルーミングスプレーをかけていきます。スプレーをかけ終えたら、毛の根元までしっかりと馴染むように、優しく揉んであげます。うさぎが嫌がる場合は、「ハンドグルーミング」といい、あらかじめ飼い主の手にスプレーをかけてから、うさぎの毛に馴染ませると、上手くいくかもしれません。
◆スリッカーブラシ/ラバーブラシで抜け毛を取り除く
グルーミングスプレーを毛全体に馴染ませることができたら、スリッカーブラシもしくはラバーブラシを使用して、抜け毛を取り除いていきます。強くブラッシングをしてしまうと、皮膚を傷つけたり、取り除く必要のない毛まで抜いてしまう可能性があるため注意しましょう。
◆コーム/豚毛ブラシでブラッシング
最後はコームや豚毛ブラシを使用し、マッサージも兼ねて毛並みを整えてあげましょう。ブラシがない場合は、手で撫でるようにするのも良いですが、ブラシを使用することで綺麗な仕上がりにすることができます。
◆おやつを与える
ブラッシングに対する良いイメージを持たせるために、最後は必ずご褒美としておやつを与えましょう。
うさぎがブラッシングを嫌がる場合
ここからは、うさぎがブラッシングを嫌がる時の対処法についてご紹介します。うさぎの中にはブラッシングが嫌いな子も多くいます。しかし、ブラッシングは生活していくうえで必要な体のお手入れの一つです。飼っているうさぎに合ったやり方を選びましょう。
◆縄張り以外の場所でブラッシングを行う
うさぎは縄張り意識が強い動物です。そのため、自分の縄張り以外の場所に行くと大人しくなることがあります。ブラッシング時に抵抗したり、強く暴れて困っているという方は、普段とは違う場所でブラッシングをするのも良い手かもしれません。
◆短時間で行う
ブラッシングの時間が長すぎて、うさぎにストレスを与えてしまうこともあります。事前に準備物を揃え、万全な状態でスタートするのがベストです。特に慣れないうちは2人以上で行うのがオススメです。それでも嫌がる場合は、抜け毛が多い部分だけを重点的にブラッシングしてあげるのも効果的です。2日に分けて行っても問題ありません。
◆ハンドグルーミング
うさぎの中には、ブラシを当てられることに抵抗を感じている子もいます。その際は、飼い主の手にグルーミングスプレーをかけ、うさぎの体を撫でてあげると良いでしょう。換毛期には手でも十分に毛が取れます。
◆ペットショップ/うさぎ専門店にお願いする
自宅でブラッシングをするのが難しい場合はプロにお任せするのが良いでしょう。見落としがちなお腹や足の裏まで、綺麗にブラッシングをしてくれます。多少の料金はかかりますが、安全で素早く行ってくれるため、うさぎにかかるストレスも少なく済むでしょう。爪切りと合わせてお願いするのも良いかもしれません。
まとめ
本記事では、ブラッシングの頻度や手順・嫌がる時の対処法について解説しました。うさぎは清潔な状態を保つために、普段から体の様々な部分をお手入れしています。一方で、お手入れの全てをうさぎ自身で行うことはできないため、飼い主が手伝ってあげる必要があります。特にうさぎは換毛期が多いため、適度にブラッシングをすることが大切です。
ブラッシングに必要な道具を揃え、正しい手順で行うようにしましょう。短時間で効率よく行うのがポイントです。もしうさぎがブラッシングを嫌がる場合は、縄張り以外の場所で行ったり、うさぎ専門店にお願いするのがオススメです。
うさぎにとって、ブラッシングは大切なお手入れの一つです。ブラッシングを行わないと「毛球症」などの病気にかかりやすくなります。スキンシップも兼ねて、定期的にブラッシングをしてあげましょう。
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