1.うさぎが抱っこを嫌がる理由
2.抱っこができた方が良い理由
2-1.病院へ連れていくとき
2-2.爪切りをするとき
2-3.危険な状況
3.上手な抱っこの仕方
3-1.①触られることに慣れさせる
3-2.②お尻を支えるようにして優しく持ち上げる
3-3.③飼い主の体(お腹付近)にうさぎを引き寄せる
4.抱っこをする際の注意点
4-1.できるだけ低い位置でおこなう
4-2.お尻から下ろしてあげる
4-3.服の素材に気を付ける
4-4.長時間に渡って抱っこをするのはNG
4-5.抱っこは1日最大2〜3回を目安に
5.どうしても抱っこを嫌がる時の対処法3選
5-1.抱っこをする場所を変える
5-2.タオルなどを使いうさぎの視界をさえぎる
5-3.諦めることも時には大切
【掲載:2022.05.27 更新:2023.07.20】
うさぎが抱っこを嫌がる理由
うさぎさんの多くは「抱っこ」をされることが苦手です。というのも、野生のうさぎは常に命を狙われている立場なため、抱っこをされるというのは、自然界でいうと「天敵に捕獲される」という状態を意味します。そのため、抱っこをした際に無理やり抵抗するうさぎさんも少なくありません。うさぎの本能ともいえる行動なので仕方がないのです。
また縄張り意識が強いうさぎほど、抱っこが苦手な傾向にあります。特に大人のうさぎに多く見受けられますが、自分の縄張りに侵入されることが嫌で、抱っこに抵抗することが多いです。
基本的には、ほとんどのうさぎが抱っこをされることに苦手意識を持っていますが、種類や育ってきた環境によって、その程度は異なってきます。抱っこをする際は、飼っているうさぎの性格や成長度合いに合わせておこなうようにしましょう。
抱っこができた方が良い理由
ご紹介している通り、抱っこに対して苦手意識を持っているうさぎは多いですが、抱っこはできた方が絶対に良いです。ここでは、「うさぎの抱っこができた方が良い理由」を3つの視点でご紹介します。
◆病院へ連れていくとき
怪我や病気を起こした時、動物病院に連れて行く必要がありますよね。そんな時、うさぎの抱っこができないと動物病院に連れていくのは難しくなるでしょう。キャリーケースに入ることを嫌がるうさぎは多く、普段から抱っこに慣れていないと、連れて行くまでにかなりの時間を要してしまいます。
また動物病院でのストレスを軽減させる意味でも「抱っこ」に慣れておくことは大切です。動物病院での診察は獣医がうさぎを抱っこした状態でおこなうことがほとんどです。抱っこに慣れておけば、スムーズに診察を受けることができるため、うさぎにかかるストレスも少なく済むでしょう。
◆爪切りをするとき
爪切りをする時も抱っこが必要になります。うさぎは爪切りが嫌いなケースが多いです。ストレスをかけることなく、短時間でスムーズに爪切りがおこなえるように、日頃から抱っこに慣れておく必要があります。ただし、どうしても暴れて難しい場合には、動物病院やうさぎ専門店にお願いするのも良いでしょう。
◆危険な状況
うさぎは身体能力の高い動物です。時には、高い場所に登ったり、囲いから飛び出し脱走してしまうこともあるでしょう。そんな時、抱っこができないと大変ですよね。うさぎに怪我を負わせてしまうことになるかもしれません。いざという時のために、抱っこのやり方を覚えておくことは大切なのです。
上手な抱っこの仕方
うさぎの抱っこの仕方は一つではありません。体の大きさやうさぎ自身の好みに合わせておこなうことが大切です。ここでは、一般的なうさぎの抱っこの仕方をご紹介します。少しずつ練習していきましょう。
①触られることに慣れさせる
いきなりうさぎを抱っこするのは良くありません。ビックリして、さらに警戒心を高めてしまいます。まずは、頭や背中を優しく撫でて、「飼い主の手は怖くないんだよ」ということを教えてあげることが大切です。うさぎがリラックスするまで、気長に待ってあげましょう。
②お尻を支えるようにして優しく持ち上げる
うさぎの状態が落ち着いたら、片手でお尻を支え、もう片方の手をお腹の下へ入れて持ち上げます。暴れないように、お尻はしっかりと支えてあげましょう。時間をかけすぎるとストレスになるため、素早く行うのがポイントです。難しかったら、無理に持ち上げる必要はありません。時間を空けて、再度チャレンジしましょう。
③飼い主の体(お腹付近)にうさぎを引き寄せる
お尻を支えた状態で、飼い主のお腹付近にうさぎの体を引き寄せます。うさぎのお腹の下に入れていた手は、背中の方に回して優しく撫でてあげましょう。うさぎにとって辛い体勢ではないか、嫌がっていないか、十分に気にかけてあげることが大切です。抱っこの手順は以上になります。
うさぎを抱っこをする際の注意点
普段から、うさぎとの信頼関係を築いていれば、抱っこはそう難しいものではありません。一方で、抱っこをする際にいくつか注意しなければならないことがあります。ここでは「抱っこをする際の注意点」を5つご紹介します。
◆できるだけ低い位置でおこなう
万が一の落下に備え、うさぎを抱っこする際は、できるだけ低い位置でおこなうようにしましょう。被害を最小限に抑えることができます。飼い主は床に膝を付けた状態でおこなうのがベストです。それでも不安な場合には、床にクッションやマットなどを敷いておくのも良いでしょう。
◆お尻から下ろしてあげる
うさぎを床に下ろす際は、必ずお尻から下ろしてあげましょう。顔を下に向けた状態で下ろすと、うさぎが怖がってしまい、飛び出したり暴れたりする可能性があります。とても危険な行為なので、絶対にお尻からゆっくりと下ろすようにしましょう。
◆服の素材に気を付ける
飼い主の服にうさぎの爪が引っ掛かり、怪我をしてしまうケースがあります。特にセーターやニットなどは爪が引っ掛かりやすい素材でできているため、注意が必要です。
◆長時間に渡って抱っこをするのはNG
うさぎが抵抗しないからといって、長時間抱っこをし続けても良いという訳ではありません。本当は辛い体勢にも関わらず、我慢をしている可能性も考えられます。犬や猫と違って、うさぎは鳴き声で飼い主に感情を表現することはできません。「大丈夫だろう!」と安易に判断するのは危険です。
◆抱っこは1日最大2〜3回を目安に
抱っこの練習をすることは非常に大切なことですが、1日に何度も何度も練習をするのは、うさぎにとって負荷が大きいです。抱っこに対するイメージを悪くしてしまいます。抱っこの練習をする際は、多くても1日最大2〜3回を目安に行いましょう。すぐにできるようになる必要はありません。少しずつでOKです。
どうしても抱っこを嫌がる時の対処法3選
うさぎの抱っこの仕方や注意点についてお分かりいただけたと思います。しかし、警戒心がとても強く、どうしても抱っこをさせてくれないという「うさぎ」も中にはいるかもしれません。そんな時のために、ここではオススメの対処法を3つご紹介します。どれか一つでも良いので、実践してみてください。
◆抱っこをする場所を変える
縄張り意識の強いうさぎほど、抱っこを嫌がる傾向があります。その場合には、普段うさぎが生活していない場所で抱っこをしてあげましょう。自分の縄張りとは関係のない場所であれば、案外すんなりと抱っこをさせてくれることもあります。
◆タオルなどを使いうさぎの視界をさえぎる
爪切りの時によく使われる方法ですが、うさぎの視界をタオルやハンカチなどでさえぎってあげると、うさぎは大人しくなります。これはうさぎの習性を利用したやり方です。最初から最後まで視界をさえぎるのではなく、暴れそうになったらタオルなどをかけてあげましょう。難しい場合には、手を使って目隠ししてあげるのも良い方法です。
◆諦めることも時には大切
どうしても嫌がる時は諦めることも大切です。抱っこができることに越したことはありませんが、「抱っこ」の度に強いストレスを感じさせてしまうのは、あまり良いことではありません。警戒心が極度に強かったり、抱っこに対してトラウマを抱えているうさぎも中にはいます。飼っているうさぎの性格に合わせることも、時には大切です。
可能であれば動物病院やうさぎ専門店に相談してみるのがオススメです。怪我や病気が原因となって「抱っこ」を嫌がっている可能性もあります。
信頼関係を築いていこう
残念ながら、コツさえ掴めば簡単にうさぎを抱っこすることができるという訳ではありません。日頃から信頼関係を築いておくことが何よりも大切なのです。定期的にスキンシップを取ったり、適度におやつを与えるなどをして、うさぎとの関係性を深めていきましょう。最初は警戒心が強かったうさぎでも、自然と心を許してくれますよ。もちろん抱っこも簡単にできるようになるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事では、「うさぎ×抱っこ」をテーマに、うさぎが抱っこを嫌がる理由と、上手な抱っこの仕方について初心者向けに解説しました。うさぎは習性として、抱っこをされることに苦手意識を持っている子が多いです。しかし、病院へ連れて行くときや爪切りをおこなう際は抱っこが必要になるため、抱っこのコツを掴んでおくことは大切です。ご紹介した「上手な抱っこの仕方」の手順を参考に、少しずつ練習していきましょう。
そして「抱っこ」を上手におこなうには、日頃からの信頼関係の構築が大切です。定期的にスキンシップを取り、うさぎとの関係性を深めていきましょう。
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