1.カナリアとは?
1-1.種類
1-2.原産国・生息地
1-3.特徴・性格
1-4.寿命
1-5.インコなど他の鳥類との違いについて
4.カナリアの飼育方法
4-1.必要な基本のグッズ一覧
4-2.温度設定
4-3.飼育の注意点
カナリアとは?
カナリアのペットとしての歴史は古く、世界中で人々にペットとして愛されてきた鳥類です。
主にヨーロッパを中心に愛好家が多く、その美しい鳴き声や愛らしい仕草、美しい見た目から選ぶ楽しみもある鳥です。
ペットショップでの取り扱いも多く、手軽に飼育を始めることができます。
カナリアの特徴を紹介します。
◆種類
カナリアの種類は大変豊富であり、色彩で選ぶことも声を重視してえらぶこともできます。
カナリアは現在、大きくわけて3つのグループに分けることができ、「カラーカナリア」「ローラカナリア「スタイルカナリア」に分けられます。
それぞれ見た目、鳴き声、容姿重視に作出されたカナリアであり好みに合わせて選ぶことができます。
最もポピュラーなカナリアはレモンカナリアやホワイトカナリアであり、美しい色合いが人気です。
種類により値段も変わってくるため、飼育をする中でどんなことを愉しみたいかによりお迎えするカナリアを決めるのが、ベストです。
◆原産国・生息地
カナリアはヨーロッパのカナリア諸島原産の小鳥であり、毒物に反応して鳴くことから鉱山などで試金石の役割で重用されていた時期もあります。
美しい鳴き声と色味で貴族を中心に愛玩動物として馴染んできましたが、現在では世界中にその輪が広がっています。
◆特徴・性格
性格は自立心があり、やや警戒心が強い小鳥です。
人に慣れやすい反面、十姉妹や文鳥、インコのように手乗りになるのは好まずふれあいには不向きな小鳥といえます。
飼い主さん対して攻撃してくることは滅多にありませんが、しつこくかまうとストレスを感じるため適度な距離感で飼育することが望ましいです。
一方で自立心が高く、オウムのように飼い主さんに対する依存心も低いのでお留守番は得意な鳥です。
1人でいてもあまり気にしないさっぱりとした性格の子が多いため、ひとり暮らしの方も買いやすい鳥になります。
◆寿命
寿命は10年ほどであり、大切に飼育すれば20年近く生きる個体もいます。
身体は小さいですが、小鳥では丈夫な種類であり、日本の気候にも馴染みやすい鳥です。
室温管理を行い、寒暖差をなくすよう飼育すれば身体への負担が少なくなるのでまた一年中元気に過ごしてくれますよ。
◆インコなど他の鳥類との違いについて
性格について紹介したように、カナリアはインコのように手乗りにすることが難しい鳥です。カナリアはふれあいを楽しむよりはその美しい見た目や鳴き声を楽しむ小鳥です。
手乗りにして触れ合うことは不可能ではありませんが、ヒナから育てる必要があるのと、必ず手乗りになるわけではないので、小鳥とのふれあいを楽しみたいのであれば、インコや文鳥を飼うのがおすすめになります。
カナリアの値段
カナリアの値段は種類により異なりますが、ポピュラーなレモンカナリアやホワイトカナリアであれば1万円前後で購入可能です。
カナリアは成鳥の状態で販売されていることがほとんどであり、幼鳥は希少価値が高くなります。
カナリアの雛を手に入れようとすると、時間もお金もかなり必要になります。
貴重な種類のカナリアの雛は数百万円することもあり、計画的に購入することが必要です。
カナリアを購入したいと考えている方は、自分が欲しいカナリアの値段を調べてから購入するようにしましょう。
カナリアは多頭飼いできる?
カナリアは警戒心が強く、野生でも単独行動をして生活します。
そのため多頭飼育には向かないので、単独飼育が基本になります。
特にオス同士は縄張り争いを行い、怪我の原因になる激しい喧嘩をする危険もあるので、絶対に一緒のケージに入れないようにしましょう。
メス同士であれば、オス同士よりも激しい喧嘩はしないので、一緒にすることも可能ですがストレスやかかりやすくなるので、単独飼育が基本です。
カナリアの飼育方法
カナリアの基本的な飼育について紹介します。
カナリアを飼いたいと考えている方はさんこうにしてくださいね。
◆必要な基本のグッズ一覧
カナリアの飼育には以下のグッズがあると便利です。
ネットショップやペットショップ、ホームセンターで入手可能になります。
- ・ケージ
- ・止まり木
- ・エサ
- ・水皿
- ・巣箱
- ・ヒーター
- ・餌皿
- ・ケージカバー
ケージは小鳥用のものを準備しましょう。
サイズは様々なタイプのものがありますが、カナリアが運動不足にならないように動き回れるサイズのケージを準備します。
止まり木はカナリアが身体を休めたり、羽の手入れをする際に必要になるので必ず準備しましょう。
◆温度設定
カナリアは小鳥の中でも丈夫な種類であり、日本でもペットとしての飼育の歴史が長いため日本の気候にもなじみいペットです。
暑い地域出身のカナリアはある程度の暑さには強いですが、冬は苦手ですのでヒーターを使用して温度管理をしてあげましょう。
カナリアの適温は20℃〜25℃であり、飼育環境はこの間で温度を保つようにします。
20℃を下回ってしまうと弱ってしまうため、特に冬場は暖かく保つようにします。
保温のためにケージにカバーをすることもおすすめです。
暑さに強いと言っても、小鳥は熱中症になると重症下しやすくエアコンのある部屋で温度管理しながら飼育することが基本になります。
◆飼育の注意点
カナリアは単独飼育が基本になります。
多頭飼育はストレスになるため、複数飼育する場合には1匹ずつケージを用意してあげましょう。
特にオス同士は縄張り争いをしてしまうため、一緒のゲージに入れることは絶対にやめましょう。
カナリアは丈夫な鳥ですが、同じテリトリー内に複数のカナリアがいるとストレスを感じて突然死や早死にする原因にもなるので、単独で飼うようにします。
また、カナリアは人とふれあうことが苦手な小鳥です。
無理矢理手乗りにしようとしたり撫でると、噛まれたり逃走してしまう原因になります。
適度な距離感で飼育するようにします。
カナリア飼育の醍醐味はその美しい見た目や鳴き声を楽しむ鑑賞にあります。
手乗りやふれあいを楽しみたい場合には、カナリア以外の小鳥の飼育を検討しても良いですね。
カナリアの飼い方
カナリアの飼育のポイントについて紹介します。
飼育の用品を揃えて飼育を始める前に参考にしてくださいね。
◆ご飯について
カナリアの餌はペレットの人工餌とシードタイプの2種類があります。
カナリアの好みに合わせて与えましょう。
人工ペレットは必要な栄養がバランスよく配合されており、人工ペレットのみでも飼育可能です。
しかし、カナリアによっては人工ペレットを好まない子もいるため複数の餌を組み合わせて与えるのがおすすめです。
シードタイプのエサは自然に近い餌のため、カナリアが野生に近い状態で食事をすることができます。
シードタイプの餌だけでは栄養が偏ってしまうため、小松菜や果物なども一緒に与えて必要な栄養素を与えます。
◆臭いについて
カナリア自体には体臭はほとんどありません。
カナリアは水浴びする種類の小鳥であり、自ら羽の手入れをする綺麗好きな小鳥です。
カナリアで臭いが気になるとすれば、トイレ掃除をサボって排泄物が残っていると臭いの原因になります。
さらには、水浴び後の汚れた水や餌の残しをそのまま放置しておくと悪臭の原因になります。
ケージ内の衛生状況が悪化すると病気や寄生虫の原因になるためケージはこまめに掃除するようにしましょう。
カナリアは残念ながらトイレを覚えないため、ケージ内全体にフンをします。
小鳥のケージはフンやおしっこが下に落ちる構造になっているので、底の敷物を掃除すれば良いのですが週に一回はケージ全体を掃除するようにしましょう。
理想としては巣箱や餌皿、水浴び場は毎日掃除して常に新鮮な水と餌を飲めるようにしましょう。
◆かかりやすい病気について
カナリアは初心者にも飼育しやすい小鳥になりますが、呼吸器系の病気に注意が必要になります。
特にカナリアが運動後に苦しそうに息をしている場合や、尾羽を上下に振る、呼吸困難などの症状がある場合には気嚢ダニに寄生されている可能性があります。
気嚢ダニはカナリアの他にも、ニワトリや故錦鳥さまざまな鳥に寄生するダニですがブリーダーやペットショップなどで接触感染することにより移ります。
感染力はかなり高いため、呼吸音に異常を感じた場合には動物病院にて診察してもらうのが、安心です。
まとめ
カナリアの特徴や基本的な飼育について紹介しました。
カナリアは日本の気候にも馴染みやすく丈夫ですので初めての方も飼育しやすい小鳥になります。
自立心があり、お留守番も得意なカナリアは一人暮らしの方にもおすすめですよ。
ペットと暮らしたいと考えている方や小鳥の飼育に興味のある方はカナリアをお迎えすることを検討してみてくださいね。
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