世界最小級のフクロウ!アカスズメフクロウとは一体どんなフクロウ?

2022.09.12

世界最小級のフクロウ!アカスズメフクロウとは一体どんなフクロウ?

最近はワンちゃん猫ちゃんのほかに、フェレットやチンチラなどのエキゾチックアニマルと呼ばれる動物をペットにする方が多くなってきました。猛禽類であるフクロウも近年同じように人気がでてきていて、フクロウカフェの店舗数も急激に伸びています。 ペットが多様化してきている中で今回ご紹介したいのが、世界最小級のフクロウであるアカスズメフクロウです。 猛禽類であるフクロウを飼育すること自体、あまりイメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか。 そこで今回はアカスズメフクロウの生態や飼育方法ととても詳しく解説していきます。


アカスズメフクロウとは?

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アカスズメフクロウは、鳥網フクロウ目フクロウ科スズメフクロウ属に分類される、とても小さいフクロウで、スマートフォンと同じくらいの大きさです。
主にベネズエラやアルゼンチンなどの南米地方で多く生息しています。

スズメフクロウ属に分類されるフクロウは、アカスズメフクロウの他にコキンメフクロウというフクロウがいます。小さいフクロウとしてどちらも可愛がられています。

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様々な大きさのフクロウの仲間の中でも、小型な部類に属するコキンメフクロウ。まん丸な目と、丸みを帯びた体が人気のフクロウです。しかし、猛禽類であるフクロウの飼育方法は分からないことも多いはず。この記事では、コキンメフクロウの特徴と、飼育方法についてご紹介します。

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◆大きさ

アカスズメフクロウも世界最小級と呼ばれるほど小さいフクロウです。具体的にどのくらい小さいかというと、身長が平均17センチほどです。体重は50グラム~100グラム程度で、メスのほうが軽い傾向にあります。実際に数字で表すと非常に小さいということが伝わりますでしょうか。

◆寿命

せっかくペットをお迎えするのであれば、できるだけ長く一緒に過ごしたいですよね。アカスズメフクロウの寿命は平均して10歳まで生きる子が多いです。ほかの小型種と比較すると少々短い傾向にあります。しかしあくまでも平均ですので、アカスズメフクロウの健康に気を付けながら飼育すると、もっと長生きしてくれることでしょう。

◆エサ

フクロウカフェにいったことのある方は、フクロウがなにをエサにしているか知っているのではないでしょうか。猛禽類であるフクロウは肉食の動物です。小さくて可愛らしい見た目をしているアカスズメフクロウも、他のフクロウと同じでもちろん肉食です。

アカスズメフクロウの主食はマウスです。そのほかにヒヨコやウズラなどの小さい鳥も食べますが、基本的には栄養バランスの良いマウスを与えましょう。与える回数は1日2回がよいでしょう。

その際のマウスは、一匹がまるごと冷凍になっているピンクマウスがおすすめです。アカスズメフクロウはマウスの血や内臓から栄養を摂取します。冷凍マウスの捌き方などはYouTubeなどに載っているのでチェックしてみてください。正しいエサを正しく与えることは、アカスズメフクロウの長生きにも繋がります。

◆性格

アカスズメフクロウは臆病で怖がりな子が多いです。日本のペットショップで流通しているアカスズメフクロウは、人の手によって捕獲された子が多く、人馴れしづらい傾向にあります。生まれたての雛から育てることができれば、飼い主さんには慣れてくれることもあるでしょう。

基本的に懐きづらい動物と思って飼育をすることがおすすめです。

◆しつけ

懐きづらいアカスズメフクロウにしつけはできるのでしょうか。
猛禽類ですので、基本的にしつけはできません。トイレの場所も覚えませんし、名前を呼んだところで振り返るようなこともありません。人馴れしづらいという傾向があるので、巣に近づくものは飼い主さんでも攻撃されてしまうことがあるかもしれません。そのくらいフクロウのしつけは難しいものです。

トイレを覚えることはできませんが、アカスズメフクロウの行動範囲を制限することでお掃除の範囲を狭めることはできます。基本的にアカスズメフクロウをはじめとするフクロウは、止まっているところにそのままポトンと糞をするだけなので、お掃除は簡単そうです。

◆鳴き声

小さくて可愛らしいアカスズメフクロウは一体どんな鳴き声なのでしょうか。
フクロウの鳴き声=ホーホーとイメージされる方が多いと思いますが、すべてのフクロウがそのように鳴くわけではありません。

アカスズメフクロウは高い声で「ヒィプヒィプ」「ホィプホィプ」と鳴きます。もちろん人によって聞こえ方は異なってくるかと思いますが、一般的なフクロウとは少し違いがあります。

◆価格

アカスズメフクロウは平均30万円ほどで購入できます。


入手方法

猛禽類専門のペットショップや、フクロウのブリーダーさん。またはフクロウカフェでもフクロウの販売をしているところがあります。

フクロウを飼育するということは簡単なことではありませんので、購入後も悩みを相談できそうな信頼できるところで購入することをおすすめいたします。


お手入れ

フクロウ

アカスズメフクロウの基本情報を説明したところで、ここからはアカスズメフクロウの基本的な手入れの方法などを詳しく説明していきます。

◆爪切り・くちばし切り

猛禽類であるアカスズメフクロウはなにもお手入れをしていないと、爪とくちばしがどんどん伸びていってしまいます。伸びるスピードはそれぞれ個体差がありますが、基本的に1か月に1回のペースでお手入れをしてあげれば特に問題ないでしょう。

伸びたままのくちばしのお手入れをせずにそのまま放っておくと、上下のかみ合わせが悪くなってしまい、エサを上手に食べられなくなってしまいます。エサが食べられないとどんどん痩せてしまいアカスズメフクロウの健康状態にもよくありません。

飼い主さんが自らお手入れをするのもよいですが、相手は肉食の猛禽類です。ペットショップの店員さんなどにお願いすると、お互い怪我の心配もなくて安心です。

◆お風呂

私たち人間は毎日お風呂に入って、生活の中で付着した汚れを落としています。では、アカスズメフクロウにもお風呂は必要なのでしょうか。

ズバリ、「お風呂」は必要ありません。しかし「水浴び」はさせてあげましょう。
アカスズメフクロウは、羽根の周りに脂がついています。その脂が羽根を綺麗に保つ役割をしています。お風呂に入れてしまうとその脂が落ちてしまい、鳥類にとって最も大切な羽根が傷んでしまいます。

水浴びの方法はいたって簡単で、常温の水が入った洗面器などを用意し、その中に入ってもらうだけです。このとき洗剤や入浴剤などを入れてしまうと、先ほどの脂が落ちる原因となりますので注意しましょう。普通の水を入れるだけでアカスズメフクロウは楽しそうに水浴びをしてくれます。また、この水浴び中に桶の水から水分を補給する子もいるので、水浴びには綺麗な水を用意してあげましょう。

水浴びが終わったらドライヤーを使わずに、羽根が自然と乾くのを待ちましょう。それだと風邪を引いてしまうのでは?と思うかもしれませんが、フクロウの羽根はとってもすぐに乾くので安心してくださいね。

水の桶に入るのが怖い子に関しては、霧吹きを使って、水をかけてあげるのもひとつです。


アカスズメフクロウに会える場所

アカスズメフクロウの飼育を考えている方は、まず本物をみることも大事でしょう。アカスズメフクロウと出会える場所を全国の中からいくつかピックアップしていきます。

◆ワールド牧場@大阪

大阪の南部にあるワールド牧場。ワールド牧場には約13種類の猛禽類がおり、その中にアカスズメフクロウもいます。ショーをやっている子や手に乗せての撮影が可能な子もいるため、ぜひ足を運んでみてください。

所在地 大阪府南河内郡河南町白木1456-2
公式HP http://www.worldranch.co.jp/contents/owl.html

◆あにまるるーむ いけもふ@東京

その名の通り、東京の池袋にあるフクロウと爬虫のカフェ。可愛い小動物からかっこいい爬虫類まで幅広い動物と触れ合うことができます。その様子はInstagramやYouTubeに掲載されているので、可愛いアカスズメフクロウを見つけてみてくださいね。

所在地 東京都豊島区東池袋1-29-4 成田ビル6F
公式HP http://www.ikemofu.jp/


アカスズメフクロウは目が4つある?!

アカスズメフクロウは頭の後ろ、いわゆる後頭部にも目があるという話を聞いたことがないでしょうか。目が4つといっても後頭部にある2つの目は、羽根の模様でそのように見えているだけなんです。目のように見えるその模様のことを「眼状紋」(がんじょうもん)といい、アカスズメフクロウのみならず蛾や魚などにも確認することができます。

アカスズメフクロウは猛禽類には珍しい昼行性の動物です。そのためアカスズメフクロウの後頭部にこの眼状紋がついているのは、眠っているときでも目を開いて起きているように見せるためです。野生化で生きているアカスズメフクロウにとって、この眼状紋は非常に重要な役割をしてくれています。


アカスズメフクロウの体重管理

身体の小さいアカスズメフクロウを飼育する際に最も気をつけなければならないのが、体重管理です。元が小さい分、少し瘦せるだけでかなり細くなってしまいます。そのためお菓子作りなどで使用する小型の計りを用意して、こまめに体重を計測するようにしましょう。

アカスズメフクロウは小さい身体からは考えられないくらいカロリーが多いです。先ほどエサのところで説明したように、エサは1日に2回必要です。このくらいの鳥類であれば、1日1回与えるだけで満足する傾向にあります。しかしアカスズメフクロウはなにもしなくとも、かなりのカロリーを消費してしまいます。そのため毎日しっかりとエサを食べて体重をキープさせる必要があります。

このサイズの動物にとっては、体重がたった10g減るだけでも命の危機に繋がってしますので、毎日欠かさず体重管理をしていきましょう。

また南米出身のフクロウですので、寒さにとことん弱いです。日本の冬は寒いですので、暖房器具などを活用して、アカスズメフクロウが過ごしやすい温度を保つようにしましょう。寒さでストレスを感じてしまうと、食欲不振などにも繋がってしまいます。そうなるとやはり危険ですので、アカスズメフクロウを第一に考えたお部屋づくりをしましょう。


まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は「世界最小級のフクロウ!アカスズメフクロウとは一体どんなフクロウ?
」のテーマで記事を進めていきました。

アカスズメフクロウはとっても小さくて可愛らしい見た目をしたフクロウです。
エサは基本的に捌いたマウスを与えましょう。フクロウは水浴びをすることが好きな子が多いので、アカスズメフクロウも定期的に洗面器などを使用して水浴びをさせてあげましょう。

日本で出回っているアカスズメフクロウは、野生下にいた個体を捕獲したものですので、飼育したからといって人に慣れることは期待しないほうがよいでしょう。猛禽類は基本的に人に慣れません。また、非常に小さいサイズのフクロウですので、健康に生きていくうえで毎日の体重管理がとても重要になってきます。先ほどご説明したポイントをきちんと理解したうえでアカスズメフクロウをお迎えしてあげましょう。フクロウの飼育は決して簡単な気持ちでできるものではありません。小型だからアカスズメフクロウにするといった軽い気持ちで選ぶと非常に大変な思いをすることでしょう。フクロウは小型方が飼育は難しいということを理解してから家族になりましょう。

では、アカスズメフクロウと楽しい日々をお過ごしくださいね。



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