キンクマハムスターとゴールデンハムスターの違いは?キンクマの特徴・性格・飼い方を解説

2022.08.11

キンクマハムスターとゴールデンハムスターの違いは?キンクマの特徴・性格・飼い方を解説

愛嬌のある表情や仕草で人気者のキンクマハムスター。 毛色がかわいらしく、魅力的なハムスターです。 キンクマハムスターにはどんな特徴があり、どんな性格をしているのでしょうか。 じっくり迫ってみたいと思います。

【目次】
1.品種改良をして生まれたキンクマハムスター

2.ゴールデンハムスターとの違いは?
 2-1.たくさんのカラーバリエーションがある「ゴールデンハムスター」
 2-2.アプリコット色のみの「キンクマハムスター」

3.キンクマハムスターの特徴を紹介
 3-1.体の特徴
 3-2.体の大きさ
 3-3.毛色はアプリコット

4.キンクマハムスターってどんな性格?
 4-1.穏やかで人なつこい
 4-2.頭が良い
 4-3.臆病な面もある

5.オスとメスで行動や性格に違いはある?
 5-1.メスの方がやや大きめに成長する
 5-2.人なつっこいのはオスの方かも
 5-3.個体差があるのであまり気にしない方がいい

6.キンクマハムスターの体の特徴と性格をおさえた飼い方のポイント
 6-1.環境に慣れるまでは放置ぎみに
 6-2.単独での飼育がおすすめ
 6-3.寒さに弱いので室温に注意
 6-4.びっくりさせないように扱う

7.まとめ

【掲載:2021.04.17  更新:2022.08.11】


品種改良をして生まれたキンクマハムスター

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キンクマハムスターは、ゴールデンハムスターを品種改良して生まれた種類です。

そもそも、ハムスターには24種類もあり、それぞれ特徴や性質、分布が異なります。
野生のハムスターは、世界各国の自然に分布していますが、ペットとして飼われているのはジャンガリアンハムスターをはじめとするドワーフハムスターや、ゴールデンハムスターなど数種類ほどです。

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特に人気があるのが、ゴールデンハムスターと言われる品種。
ハムスターがペットとして飼われるようになった頃から人気があり、「ハムスター」界を代表する種類とも言えるでしょう。
そんなゴールデンハムスターを品種改良して誕生したのが「キンクマハムスター」です。
人間により作られたキンクマハムスターは、野生には存在していません。


ゴールデンハムスターとの違いは?

ゴールデンハムスターとキンクマハムスター

前述のように、キンクマハムスターはゴールデンハムスターを改良しています。

そのため、体型や見た目の雰囲気には違いがありません。
ゴールデンハムスターとキンクマハムスターを区別するときのポイントが「毛色」です。

◆たくさんのカラーバリエーションがある「ゴールデンハムスター」

ゴールデンハムスターの毛色のバリエーションは豊富です。
白や茶、バイオレット、黒など、いろいろなパターンの模様が可愛らしいですね。

また、短毛のほか、ちょっと毛が長めの長毛種もいます。

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◆アプリコット色のみの「キンクマハムスター」

キンクマハムスターは、ゴールデンハムスターのたくさんの毛色のなかでも「アプリコット色」の見た目をしているものを指します。


キンクマハムスターの特徴を紹介

それでは、次にキンクマハムスターの特徴をさまざまな観点から見ていきましょう。

◆体の特徴

キンクマハムスターの体の特徴についてです。

・つぶらな瞳と丸い体型

キンクマハムスターは、丸みを帯びた体型、つぶらな黒い瞳です。
かわいらしい表情に惹きつけられます。

・器用な前足

ハムスターの足には肉球も存在していて、いろいろな動きに対応できるように発達しています。
爪や出っ張った部分もあるため、食事をするときに前足を器用に使うこともできます。
後ろ足で座り、食べ物を手に持ってガジガジと食べている姿は愛嬌があります。

・頬袋

ハムスターのかわいさは、膨らんだ頬。

これは、ハムスターの代表的な特徴でもある「頬袋」です。
頬袋は、食べ物を見つけたときにすぐに食べずに、巣穴まで持ち帰るためにあります。
人間で言うと、バッグや袋のような役割のものが、口に備わっているイメージです。
口のなかに食べ物をたくさんいれると、さらに丸い顔立ちとなり、可愛さがアップしますよね。

でも、「そんなに膨らませて大丈夫?」と心配になることもあるでしょう。
頬袋は、かなり大きな膨らみで伸び縮みをするので、収納力はたっぷりあります。
たくさんの食べ物が入るような構造になっているので安心です。
ですが、エサやおやつを頬袋に入れたままにしておくと、ほっぺの中で食べ物が腐ってしまい健康上のトラブルに発展することもあります。
注意深く観察してあげてください。

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・視力はよくない代わりに聴覚&嗅覚が優れている

キンクマハムスターはあまり視力がよくなく、20~30センチ離れたものは見えにくいと言われています。
その代わり優れた聴覚や嗅覚を持ち、周囲の様子を認識することができます。

◆体の大きさ

キンクマハムスターの体長は18~19センチほど、体重は85~150グラムほどです。
ハムスターの数ある種類のなかでも、体のサイズ的には大きめです。
ジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターなど、ドワーフ種と呼ばれる小型のハムスターは10センチにも満たないことが多いので、キンクマハムスターはその約2倍ものサイズ感。

ハムスターのなかでは大きいとは言え、手の上にも乗せられるサイズで、人間にしてみると「小さく可愛らしい」です。

◆毛色はアプリコット

キンクマハムスターの毛色は、アプリコットです。
黄や赤が混ざったような淡い色合いで、優しいオレンジ系統の毛色をしています。


キンクマハムスターってどんな性格?

ペットとしてキンクマハムスターを飼うときには、どんな性格をしているかが気になりますよね。

事前知識として、性格のパターンをおさえておくことは大事なことです。
一般的なキンクマハムスターの性格を解説します。

◆穏やかで人なつこい

キンクマハムスターは、いろいろな種類のハムスターのなかでもおとなしいと言われています。
穏やかでおとなしい子が多く、人間にもよく懐きます。

ハムスターをペットに迎えるとき、「懐いてくれるかな?」という不安がある人も多いかと思います。

人なつこいタイプのキンクマハムスターなら、「初めてハムスターを育てる」という初心者さんにもぴったりな種類です。

◆頭が良い

ハムスターのなかでも、頭が良いと言われているキンクマハムスター。
ケージの端をおしっこの場所として好むことが多く、トイレの場所もしつけによって覚えてくれると言われています。
一度、「おしっこの場所」で決めたら、その場所以外ではしないため、飼い主さんの掃除も楽になるでしょう。

◆臆病な面もある

基本的には「おとなしい」「温和」と言われているキンクマハムスターですが、臆病な面もあるため、初めのうちはなかなか心を開いてくれないかもしれません。

体が小さいことに加えて、視力もそんなによくないキンクマハムスターは、いつも「襲われないだろうか」と周囲を警戒しています。
ペットに迎えられても、慣れないうちは臆病で神経質に見えるでしょう。

ただ、もともとは温和なので、環境に慣れて飼い主さんとの関係性が上手に築けた後には、上手なコミュニケーションが取れるかと思います。

ケージの中に巣箱を用意してあげて、気分によって隠れられるようにしてあげるのがおすすめです。
なるべくストレスを軽減してあげるのも健康維持に繋がります。


オスとメスで行動や性格に違いはある?

オスとメスは体の構造も異なるため、性格にも違いが見られるでしょう。
どんな違いがあるのでしょうか。

◆メスの方がやや大きめに成長する

キンクマハムスターの体型は、オスよりもメスの方がやや大きいのが特徴です。
人間をはじめ、犬や猫などで考えると、男性やオスの方が「体格が大きい」というイメージがあるので、ちょっと不思議な感じがしますよね。

これは、「子を出産する」「子を守る」という本能的なものから、メスの方が大きく成長しやすいのだそうです。

一見、性別が区別しづらいハムスターは、体の大きさを手掛かりにすることもあります。

◆人なつっこいのはオスの方かも

あくまでも「ひとつの傾向」としてですが、メスの方がやや攻撃的だとも言われています。

これも、母性からくる本能的なもので、特に妊娠中や子育て中のキンクマハムスターは、気性が荒々しくなることもあるでしょう。

オスの方が温厚でのんびり屋、メスの方がちょっと勝気で姉御肌…といったところでしょうか。
オスの方が人なつこい個体が多い傾向にあるようです。

◆個体差があるのであまり気にしない方がいい

キンクマハムスターに限らず、人間でも犬でも猫でも、すべての動物に言えますが、性格には個体差があります。

「温厚だよ」と言われていても、朝から晩まで穏やかということはないですよね。
ちょっと神経質になることもあるかもしれません。
逆に、「臆病だ」と言っても、穏やかでリラックスしているときもあるでしょう。

性格は、あくまでも傾向のひとつとしてとらえ、環境や接し方、遊びなどで、心を通じ合わせていきましょう。


キンクマハムスターの体の特徴と性格をおさえた飼い方のポイント

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ここまでキンクマハムスターの特徴や性格を紹介してきました。
飼う前には、特徴や性格を踏まえ、飼い方のポイントをおさえておきましょう。

◆環境に慣れるまでは放置ぎみに

家族に迎えたら、手の平に乗せたり、頭を撫でたり、動く様子を眺めたりなど、とにかくずっと見ていたいですよね。
でも、キンクマハムスターにとっては、初めての我が家は「緊張と警戒心」しかありません。

視力はあまりよくないですが、耳と鼻で周囲を観察しています。

ちょっと触れようとするだけでも、「敵だ!怖い!」と必死で威嚇することも。
警戒心がなかなか解けないため、手を出すことはやめましょう。

まずは、キンクマハムスターが安心できる場所として、ケージでゆっくり過ごさせてあげましょう。

また、ちょっかいをかけないまでもケージに顔を近づけるのもNGです。
数日間でも、慣れるまではスキンシップはがまんしてくださいね。

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◆単独での飼育がおすすめ

キンクマハムスターは、人間に対しては慣れてくるとフレンドリーな子が多いと言われています。

ただ、同じ「ハムスター」という動物に対しては、縄張り意識が強く出ます。
赤ちゃんの頃は縄張り意識があまりないですが、成長と共に他者に対するアンテナが強まる傾向にあります。
小さな飼育スペースのなかで、相性の合わない相手がいるとお互いに神経がピリピリしてケンカばかりするでしょう。
ケンカと言っても人間のように口喧嘩ではなく、相手にケガを負わせるほどの大きなケンカ。
血を見ることも少なくありません。

単独飼育の方が、のびのびとストレスなく過ごしてくれるかと思います。
ストレスにより神経質な性格にならないように、単独飼いがおすすめです。

もし、キンクマハムスターを何匹も飼いたいときには、それぞれのケージを準備してあげましょう。

◆寒さに弱いので室温に注意

気温が10℃以下になると体が冬眠状態に入り、急激に弱まります。
特に冬になれば室内でも温度が下がりやすいです。
暖房を使った温度管理はもちろん、ケージ内にはペット用ヒーターや保温マットなどで、暖かな環境づくりをしてあげましょう。

また、暑さに強いかと言えば、そうでもありません。
温度管理がされていない室内では、熱中症のリスクもあります。
夏場は、ペット用の冷却グッズも準備しておきましょう。

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◆びっくりさせないように扱う

キンクマハムスターは視力が悪く、ちょっと離れた距離にあるものは認識できません。
慣れていない環境では、急な飼い主さんの動きにびっくりするでしょう。

いきなり顔の前に手を出したり、抱っこしようと急に持ち上げたりなど、飼い主さん側にとっては何てことのない行動も、キンクマハムスターにとっては衝撃的な出来事になってしまいます。
「怯えてぷるぷる震える」「怖くて暴れる」「必死で抵抗する」と拒否反応を示されるので注意しましょう。

一度、恐怖心が植えつけられると、距離感が縮まりにくくなります。
スキンシップは、「初めは手を近づけてニオイを覚えてもらう」くらいからスタートし、慣れた頃にエサを手から直接食べさせるように、段階的に距離を縮めていきましょう。

また、キンクマハムスターは夜行性で、日中は寝ていることも多いです。
睡眠を邪魔されることもキンクマハムスターにとっては不快なことです。

「攻撃された」と勘違いして、反撃することもあるので、寝ているところはそっとしておいてあげましょう。


まとめ

綺麗な毛色をした魅力的なキンクマハムスター。
慣れてくると手の平に乗せて遊ばせることもできます。
手にエサを持ってかじる姿、回し車で遊んでいる姿、たくさんのエサを頬張っている表情など、すっと見ていても飽きません。
キンクマハムスターがいる生活は、和んだ気持ちにさせてくれることでしょう。
飼育がしやすく、年代問わずに人気のハムスターです。

キンクマハムスターは、本来、温和で人なつこい子が多いと言われています。
その部分を上手く引き出せるかどうかは、飼い主さん次第。
キンクマハムスターの特徴や性格について知り、飼育環境や接し方などのポイントをおさえて、幸せにしてあげましょう。

一緒に過ごせる時間が少しでも長く続きますように…。



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