ハムスターの適温は何度?暑い時や寒い時はどうしたらいい?

2021.01.25

ハムスターの適温は何度?暑い時や寒い時はどうしたらいい?

ハムスターは日本と気温や湿度が異なる地域に生息する動物です。 そのため、ペットとして飼育する場合には適切に温度を調節する必要があります。 今回はハムスターにとっての適温は何度なのか?暑い時や寒い時はどう対策をしたらよいのか?についてご紹介します。


ハムスターの適温は何度

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ハムスターにとっての適温は何度だと思いますか?
ハムスターはシリア、カザフスタンといった熱帯地帯に生息をしている動物です。
そのため平均的な適温は約20度~26度とやや高めの温度となっています。

基本的にハムスターは暑さよりも寒さに弱い動物ですが、中には寒さに強い種類もいます。
ドワーフハムスターの方が、ゴールデンハムスターよりも寒さに強いといわれています。
特にジャンガリアンハムスターは、秋になると夏毛から冬毛に変化をするため寒さに強いです。
逆に暑さには他の種類よりも弱いため、夏場の温度調整に注意が必要になります。

近年では夏の平均温度が上昇しているため、平均的な適温が保たれている期間は日本では数か月間です。
それ以外の適温外の気温となっている期間は、特に対策が必要となります。
またハムスターはとても小さな身体をしているため、少しの環境の変化が致命的になってしまう恐れがあります。
まずは極端に気温が高い場合、低い場合にどのような影響があるのかについてご紹介していきます。


暑すぎるとどうなる?

ハムスターの生息地は乾燥しているため、少しの水分でも生きていける能力が進化してきました。
そのため、普段から頻繁に水を飲む習慣がありませんし脱水症状が近くても一度に水を飲もうとしません。
30度を超えるような暑すぎる環境では、ハムスターは熱中症や脱水症状を引き起こす恐れがあります。
これからご紹介するような暑さ対策をしっかりと行い、病気を防いであげましょう。


寒すぎるとどうなる

10度を下回るような寒すぎる環境では、ハムスターは冬眠をする可能性があります。
野生の環境下では冬眠前にたくさんの栄養分をとり準備をしている為、低体温状態で冬眠を行っても越冬をすることができます。
しかし、ペットとして飼育をしている環境下ではその準備ができていない場合が多いです。
そのような状態で冬眠をすると危険な状態になり、最悪死んでしまいます。
暖房器具を使用してしっかりと防寒対策を行い、冬眠をさせないよう注意しましょう。


温度調節の仕方

続いて熱中症や脱水症状、冬眠を防ぐための温度調節の仕方について説明をしていきます。
温度管理がしやすいよう、ハムスター専用に温度計を購入することをおすすめします。
室温とケージの中の温度は異なる為、温度計はケージの中に入れて毎日チェックを行いましょう。

◆夏

夏場はケージの中の温度が27度以上になったら温度調節を行いましょう。
温度が27度~30度の場合は、ハムスター用の冷感グッズをケージ内に設置しましょう。
大理石やアルミプレートがおすすめです。

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「テラコッタ」とはイタリア語で「乾いた土」を意味し、建築用素材や陶器などに利用される、素焼きの焼き物です。通気性と吸湿性を兼ね備え、接触することで体温を逃がして穏やかなひんやり感を与えます。多孔質で周りの湿気を吸収するので、ジメジメした夏の時期にはスッキリとした環境を作ります。

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大幅に体感温度を下げることはできませんが、少しの暑さには効果があります。
ハムスターがそこで過ごすようになるかを忘れずにチェックしましょう。

保冷剤や冷やしたペットボトルにタオルを巻いて、ケージの付近に置く簡単な方法もあります。
ケージを冷やせる時間は2時間程度ですが、30度以下の環境であれば十分です。
小動物用の保冷剤ケースの使用もおすすめです。

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温度が31以上になってきたら、昼間の暑い時間帯は冷房を使用し20~26度程度を維持してください。
急激に温度を下げると身体によくないため、温度は徐々に下げていきましょう。
温度差を感じるとショックで倒れてしまう恐れがあります。
ケージの外で散歩をさせる場合には注意してください。

冷房の風が直接当たると冷えすぎたりストレスとなってしまう恐れがあります。
また直射日光が当たるとケージ内の温度が上がってしまいます。
ケージの置き場にも十分に注意をしましょう。

この他にも金属製や陶器製のひんやりとする巣箱にする、といった飼育環境を見直すのもおすすめです。

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また夏場は湿度が上がりやすくなります。
室内の通気性が悪くなり、菌やダニが繁殖することで病気にかかる可能性が高くなります。
ケージ内の湿度が60%を超えたら扇風機をつけて部屋の空気を循環させたり除湿機をつけたり対策をしましょう。
巣箱の中は空気がこもりやすくなるため、こまめに掃除をしましょう。
野菜などの食べ残しは放置せず腐る前に回収しましょう。

◆冬

冬場はケージの中の温度が19度以下になったら温度調節を行いましょう。
ハムスターは野生では巣穴に葉っぱをたくさん入れることで暖めようとします。
まずは全身がすっぽりと埋まるくらいまで、ケージ全体に床材を多く入れてください。
床材はウッドチップ素材がおすすめです。

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新聞紙でも代用は可能ですが、インクが毛に付着して黒くなってしまう恐れがあります。

それでも寒さを感じているようであれば、ハムスター用のパネルヒーターをケージの下に設置しましょう。

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PTCパネルヒーターです。
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ハムスターの動きが鈍くなってきたり、身体に触れて冷たいと感じる場合は寒さを感じています。
ハムスター用のパネルヒーターは床を暖めるため火事や火傷の心配がなく安心です。
ケージの全面を暖めると暑いと感じた時に逃げ場がなくなってしまうので、1/3程を暖められれば大丈夫です。
ハムスターがくつろぐ巣箱や寝床の下を暖めてあげましょう。

風通しの良い金網タイプのケージを使用している場合は、保温性の高いガラス製やプラスチック製の水槽に変更することもおすすめです。
水槽タイプに変更した場合には、空気の通り穴であるケージの上部を塞いでしまわないよう注意をしましょう。

15度を下回り本格的に寒くなってきたら暖房を使用しましょう。
10度を少しでも下回ると冬眠してしまう恐れがあるため、早めに稼働させることを強く意識してください。

「ハムスターの適温は何度」でもお伝えした通り、ゴールデンハムスターはドワーフハムスターよりも寒さに弱いです。
ゴールデンハムスターを飼っている飼い主さんは、冬場の温度管理は特に注意深く行ってください。

◆春、秋

春、秋は夏と冬に比べると適温であることが多いですが、昼と夜の気温差が激しいです。
ケージの中の温度をこまめに確認し、適温外になった場合には対策をしましょう。
特に夜は冷えることが多い為、床材を多く入れる、パネルヒーターを設置する等工夫をするとよいでしょう。
ケージの周囲やケージの下をバスタオルで覆う方法も効果的です。


一人暮らしの場合のハムスターの温度管理

一人暮らしをしている場合は、ケージ内の温度をこまめにチェックすることが難しいためグッズの使用をおすすめします。

冬場はサーモスタットを使用してヒーターの温度を設定した温度に保ちましょう。
サーモスタットとは、温度を測定し自動的にヒーターの電源を切ったりつけたりしてくれる補助装置です。
こちらの商品がおすすめです。

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CASA デジタルサーモ300

【こんな時におすすめ】
・昼夜の温度差でペットの体調が心配。
・こまめな温度管理が大変。
・暑くなりすぎていないか心配。
デジタルサーモ300が、ヒーターのON/OFFをコントロールすることで、快適温度を保ちます。
<商品特長>
・夜間でも見やすいデジタル表示
・温度計機能付き、通常は室温を表示(ボタン長押しで数字が点滅し、温度を設定できます。)
・センサー&コードを金属でカバー(安心のイタズラ対策)
・制御温度範囲:15~40℃/接続可能なヒーター容量:310Wまで

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1つのサーモスタットで2つのヒーターの管理をすることもできます。
複数頭のハムスターを別々のケージで飼育している場合でも、温度管理が一度にできて便利です。
飼育頭数や環境に応じて適切な商品を選びましょう。

また小動物用のパネルヒーターの中には、ヒーターの表面温度を自動で保つ機能が搭載されているものもあります。
こういった商品を活用し手軽に温度調整を行う方法もおすすめです。

夏場はエアコンや扇風機のタイマーを活用し、温度が高くなる昼間に適温を保てるようにしてください。
出かける前にはケージの周囲に保冷剤を配置して、ケージ内の温度を下げるようにしてください。
保冷剤が溶けてしまうと冷却効果が薄れてしまうため留守にする時間が長い場合は、エアコンを長時間つけっぱなしにすることも選択肢に入れましょう。


まとめ

ここまでハムスターの適温や、季節ごとの温度調整の仕方についてご紹介をしてきましたが、いかがでしたか。
ハムスターのケージ内の温度管理について知りたいと思っていた方の参考になれば幸いです。

近年では季節の変わり目で気温差が大きくなっています。
いつでも温度調整ができるように必要なアイテムは早めに揃えておきましょう。
一人暮らしでハムスターを飼っている方はサーモスタットやタイマーを活用するなど工夫をして温度調節を行ってください。

ハムスターにとって温度変化は命に関わる可能性があるので、飼い主さんはしっかりと温度管理を行ってください。
そしてハムスターの様子を毎日観察して、いつもと違うようであれば病院に連れて行ってあげましょう。



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