ハムスターを車移動させたい!トラブルなく外出するための注意点は?

2022.05.01

ハムスターを車移動させたい!トラブルなく外出するための注意点は?

ハムスターを飼育していると、車に乗せて移動する機会が生じることがあります。ハムスターは犬や猫と違って体が小さくデリケートなので「ハムスターを車移動させて大丈夫?」と不安になってしまいますよね。そこでこの記事では、ハムスターを車移動させるときに準備する物、注意点についてご紹介していきます。

【目次】
1.ハムスターを車移動させるタイミング
 1-1.病院に連れていく
 1-2.旅行・帰省
 1-3.引っ越し

2.ハムスターは車酔いする?

3.ハムスターを車に乗せるときの注意点
 3-1.なるべく揺れないようにする
 3-2.お出かけ用キャリーを使う
 3-3.回し車は外す
 3-4.給水器の水は少なめに
 3-5.温度管理

4.自分で運転するときの注意点
 4-1.絶対にキャリーから出さない
 4-2.運転に集中する

5.ハムスターをタクシーに乗せるには?
 5-1.タクシー会社に事前確認しておくと安心
 5-2.乗車時に「ハムスターを連れています」と言う

6.ハムスターを電車・バスに乗せるには?
 6-1.ホームページを見てペットの乗車について確認する
 6-2.手回り品料金がかかる場合もある

7.まとめ


ハムスターを車移動させるタイミング

車での移動

飼い主さんがハムスターを車移動させるような機会は、それほど多くはないでしょう。ハムスターは環境の変化に大きなストレスを感じるため、頻繁にお出かけに連れていくことは基本的におすすめできません。

ただ、急に事情ができてハムスターをやむを得ず連れていかなければならない状況が訪れることはあります。ハムスターを車移動させるタイミングには、どのようなものがあるのでしょうか。

◆病院に連れていく

どのペットも必ずと言っていいほどお世話になるのが動物病院です。ハムスターが体調を崩したときはもちろん、健康診断を受けるとき、ペットホテルとして利用する際に動物病院を利用します。

ハムスターが体調を崩したときは緊急を要します。当日にあたふたしないよう、車で受診するときの段取りについて事前にきちんと確認しておきたいですね。

◆旅行・帰省

1泊程度の外泊なら、ハムスターにお留守番してもらうことが可能です。ただ、旅行や帰省が長期にわたり、ハムスターに留守番させることや誰かに預けることが難しい場合は、やむを得ず同伴させる必要が出てきます。

旅行や帰省をする際は、車にハムスターを乗せて移動することが多くなるでしょう。ただし長時間移動となるとハムスターに負担がかかってしまいます。そのため、事前に最短ルートを確認し、なるべく車の移動時間が短くなるよう配慮することが必要になってきます。

◆引っ越し

引っ越しする際は、飼い主さん自身またはペット専用の輸送サービスによってハムスターを新居へ連れていかなければなりません。

引っ越し当日は飼い主さんも忙しくなるため、事前に移動のスケジュールやハムスターを移動させるための準備を入念にしておく必要があります。


ハムスターは車酔いする?

ハムスターを車移動させる際には「ハムスターも車酔いするのか」ということが気になりますよね。

犬や猫など多くの動物は人間と同じように車酔いをして、嘔吐、よだれ、震えるなどの症状を引き起こしますが、ハムスターは車酔いしにくいといわれます。

車酔いの原因は「車の揺れが耳の三半規管を刺激すること」と「車の匂い」にあります。ハムスターは体の構造上、車酔いや嘔吐はしにくいとされます。ただ、個体差があり、全く変化のない子もいれば、短時間車に乗っただけで嘔吐してしまう子もいるようです。

特にハムスターは嗅覚が敏感なため、車の匂いがストレスになって体調を崩す心配があります。人間の場合でも「車特有の匂いですぐに酔う」というケースは多いですよね。

ハムスターを車移動させるときは、香水や車用の芳香剤は使用を避け、窓を開けて換気をするなどして車酔い対策をしてあげましょう。

また、一度に長時間運転すると酔いやすくなるので、1時間に10分くらいの休憩を挟みながら移動することもおすすめします。


ハムスターを車に乗せるときの注意点

ハムスターは環境の変化、匂いや音に敏感です。ハムスターを車に乗せる場合は、不安やストレスをなるべく感じさせないよう十分に配慮をしましょう。

◆なるべく揺れないようにする

個体差もありますが、車の振動がハムスターのストレスになることがあります。なるべくハムスターに振動が伝わらないよう、ケージの置き方、置き場所を工夫しましょう。

車の走行中にはどうしても多少の振動が伝わってしまうので、床材を多めに入れ、ケージの下にたたんだタオルやブランケット、シートクッションなどを敷いて、振動をやわらげます。

また、発進時やブレーキをかけたときにケージが転倒する可能性があるので、ケージは座席の上に置いてシートベルトで固定するか、車の床に置くなどしてなるべく揺れないようにすることが望ましいです。

◆お出かけ用キャリーを使う

車移動の際は、お家で普段使い慣れているケージごとハムスターを運搬すると、ハムスターにとっては環境の変化が少ないためにストレスを軽減させることができます。

3時間以内の短時間で移動をするときは、ケージよりもコンパクトな「お出かけキャリー」を利用してもよいでしょう。持ち運びしやすく、通院時やケージを掃除するときの一時的な居場所として使えるので、ハムスターを飼い始めるときに用意するのもいいですね。

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◆回し車は外す

車移動の際は、回し車は外しておきます。車が揺れたときにハムスターや回し車が転倒し、ハムスターがケガをする可能性があるためです。安全のため、ケージ内のレイアウトはシンプルにしておきましょう。

◆給水器の水は少なめに

給水器に入れる水は少なめにしておきます。たくさん水を入れると水がこぼれやすく、床材やハムスターの体が濡れやすくなるからです。

なお、短時間の移動なら給水器の代わりに果物や野菜(キャベツやりんごなど)を入れても水分補給ができます。

◆温度管理

車内は温度が変動しやすいため、ハムスターを乗せるときは温度管理を徹底する必要があります。ハムスターの適温は20~26度くらいなので、エアコンを使って車内温度を快適に保ちましょう。

特に、車内は日射によって温度が急上昇しやすくなっています。ケージ等はタオルなどをかけて遮光し、夏は常にエアコンで冷房をして温度の上昇を防ぎます。

加えて、ピンポイントでケージを冷やすための冷却材や水を入れて凍らせたペットボトルなどを携帯すると、ハムスターが暑そうにしているときに重宝します。

冬の車内は冷え込みや底冷えが起こりやすいのでエアコンで暖房し、ケージはダンボールや毛布で覆うなどしてしっかり保温します。

寒さが厳しいときは、使い捨てカイロ、湯たんぽ、ペットボトルにお湯を入れた物などをケージの外に当てて暖をとらせるのもよいでしょう。(熱すぎないように注意します。)

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自分で運転するときの注意点

ハムスター

ペットを車に同乗させて運転するときは、不注意から通常の運転時にないトラブルが起こりやすくなります。飼い主さんが自分で運転するときは以下の点に注意しましょう。

◆絶対にキャリーから出さない

車内では絶対にハムスターを放してはいけません。車内はハムスターの入り込める狭いすき間が多く、見つけることや捕まえることが非常に困難になってしまうからです。

時間が経ってから、ひょっこり出てくることもあります。ただ、いくら探してもハムスターが見つからない場合は、何かのはずみで車の外へ脱走してしまったか、車内で亡くなっている可能性が考えられます。

◆運転に集中する

運転中は、ハムスターのことに気をとられず運転に集中しましょう。一瞬のよそ見が事故につながることもあるためです。

実際に、運転手が助手席に乗せた鳥かごをよそ見して人身事故を起こしてしまった残念な例があります。ハムスターの体調が気になる場合でも、走行中は絶対によそ見をしないでください。


ハムスターをタクシーに乗せるには?

マイカーを利用しない場合はタクシーの利用も便利です。ハムスターなどの小動物は、キャリーなどに入れた状態なら通常のタクシーに一緒に乗ることができます。ただ、ペットを同乗させる場合は乗客としてのマナーを守る必要があります。

◆タクシー会社に事前確認しておくと安心

マナーを守っていればハムスターはタクシーに乗せることができますが、念のためタクシー会社に事前確認をして予約をとっておくのが安心です。

ちなみに、タクシーはむやみに乗客拒否をしてはいけない決まりになっているため「ハムスターがいる」という理由でタクシーに乗れなくなることはありません。

ただ、タクシーは動物が苦手なお客さんも利用する車両なので、事前に連絡して了承をとっておいたほうが安心して利用できます。

◆乗車時に「ハムスターを連れています」と言う

拾ったタクシーに乗るときなどは、マナーとしてハムスターを連れていることを運転手に伝えます。運転手の承諾を得たうえで「足元に置いてください」などの指示に従って、ハムスターをタクシーに乗せましょう。


ハムスターを電車・バスに乗せるには?

ハムスターは「手回り品」として電車・バスに乗せることが可能です。公共交通機関は「他のお客様に迷惑をかけない」という条件で、手回り品として愛玩用小動物の持ち込みを許可しています。

小動物は必ずキャリー等の容器に入れ、においや汚れを出すことのないよう注意して電車に持ち込みます。

公共交通機関は、動物が苦手な人や動物アレルギーのある人も利用する場所です。飼い主としてマナーはしっかり守りたいですね。

◆ホームページを見てペットの乗車について確認する

バスや電車に持ち込みできる容器の重さやサイズ、個数には制限があります。また、各事業者で持ち込みの条件が少しずつ異なります。

バスや電車を利用する前には必ず事業者のサイトをチェックし、ペットの乗車について確認しておきましょう。

◆手回り品料金がかかる場合もある

ケージに入れたペットは、手回り品として無料で持ち込みできることが多いのですが、一部の鉄道会社は手回り品料金が有料になっています。有料の場合は、手回り品きっぷを購入して乗車しましょう。

JR全社(在来線・新幹線)・りんかい線・名古屋鉄道・阪急電車など:ゲージ1個につき290円
飛行機:クレート(ケース)1個1区間につき3,000円~6,000円(JAL)
※料金や規定は時期によって変更になる場合があります。


まとめ

ハムスターを飼育していると、どうしても動物病院の受診や帰省などでハムスターを車に乗せなければならない機会が生じます。車移動は私たちにとって日常的なことでも、ハムスターにとっては大冒険になります。トラブルなくスムーズに移動できるよう、細心の注意を払ってお出かけしましょう。



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うさ北

うさ北

2019年までうさぎを3代飼育、現在はブルーサファイアハムスター(ジャンガリアン)を飼育中。栄養学、人や動物のコミュニケーションを中心にライティングや企画などのお仕事をしています。


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