1.ノコギリクワガタとは?
1-1.種類
1-2.原産国・生息地
1-3.特徴・性格
1-4.寿命
1-5.他のクワガタとの違いについて
4.ノコギリクワガタの飼育方法
4-1.必要な基本のグッズ一覧
4-2.温度設定
4-3.飼育の注意点
ノコギリクワガタとは?
ノコギリクワガタの基本的な情報を紹介します。
ノコギリクワガタの最大の特徴はそのツノですが、種類によりその見た目はさまざまです。
自分好みのノコギリクワガタを見つけるための役に立てば幸いです。
◆種類
日本国内に生息している代表的なクワガタであり、雄の大顎の内側に鋸状の歯が数多くなんでいることからこの名前がつきました。
現在、ノコギリクワガタは6亜種に分類されておりそれぞれ日本国内で採取することができます。
ヤクシマノコギリクワガタ、クチノエラブノコギリクワガタなど南部の小島に生息していることが多く、温かな気候を好みます。
◆原産国・生息地
日本国内を中心に、韓国などの朝鮮半島でもその姿を見ることができます。
日本では、北海道から屋久島まで生息しており、広葉樹林を中心に都市郊外の小規模の林にまで生息しています。
◆特徴・性格
一夏の思い出として飼育する方も多いノコギリクワガタですが、比較的攻撃性は少なく初心者にも扱いやすい品種です。
オオクワガタなどと比べると、成虫は寿命が短く3か月〜半年ほどになります。
最大の特徴は鋸状の大きな顎であり、黒から赤褐色の体色をしています。
大きさはオオクワガタよりも小ぶりであり、最大4センチ前後に成長します。
繁殖は容易であり、オスメスを一つのケージに入れておくとすぐに卵を産みます。
幼体が成熟するための飼育環境を整えてあげる必要がありますが成虫にするのは、難しくありません。
性格は穏やかですが懐く生き物ではないため、スタイリッシュな姿を鑑賞して楽しむことが主な飼育スタイルになります。
また、するどい鋸状の歯に挟まれると出血を伴うこともあるため、取り扱いには十分に注意しましょう。
優しく胴体を持って、移動させてあげましょう。
◆寿命
越冬するオオクワガタとは違い、ワンシーズンで亡くなってしまうことがほとんどです。
成虫の寿命はカブトムシ同様に短く、半年ほどになります。
中には1年近く生きる個体もいますが、2年以上生きることはありません。
幼虫の期間は1年〜2年であり、合わせると約2年前後が寿命になります。
◆他のクワガタとの違いについて
ノコギリクワガタは他のクワガタに比べると、穏やかな品種と言われています。
クワガタのオス同士で戦わせる昆虫相撲などは子供に人気ですが、オオクワガタなどに比べると、闘争心の低いノコギリクワガタは立場的には弱いです。
また、他のクワガタよりも小ぶりですが顎には無数の鋸状の歯があり取り扱う際には怪我をしないように注意して下さいね。
ノコギリクワガタの値段
ノコギリクワガタの値段は一万円前後になります。
オオクワガタや他の種類のクワガタよりもやや高価ですが、取り扱うペットショップは多いので入手はしやすくなります。
ノコギリクワガタの成虫は半年ほどしか生きないため、値段をみて高いと感じる方は幼虫を購入して繁殖させてみることも検討してみて下さいね。
ノコギリクワガタはひとつの虫かごで多頭飼いできる?
ノコギリクワガタは単一での飼育が基本になります。
ノコギリクワガタは闘争心の低い品種と言っても、狭い空間に複数のノコギリクワガタがいると喧嘩の原因にもなり、常に緊張状態になります。
一つの虫かごで飼育すること自体はできますが、オス同士で喧嘩してしまい、怪我をする危険があります。
せっかく購入した個体が早死にしてしまうことにもなるため、ノコギリクワガタは単独で飼育するようにしましょう。
ノコギリクワガタは繁殖力が大変高く、オスメスを一緒の虫かごに入れておくと容易に繁殖します。
ノコギリクワガタは繁殖後に死んでしまう個体が多いため、繁殖の予定がない場合にはオスメスも一緒にすることは避けましょう。
ノコギリクワガタの飼育方法
ノコギリクワガタの基本的な飼育について紹介します。
ノコギリクワガタをお迎えする前の参考にしてくださいね。
◆必要な基本のグッズ一覧
ノコギリクワガタの飼育には以下のグッズがあると便利です。
- ・飼育ケース
- ・マット
- ・朽木
- ・餌皿
- ・霧吹き
- ・コバエ防止フィルム
飼育ケースは一般的なプラスチックケースで問題ありません。
ノコギリクワガタは意外と脱走の名人であり、隙間からすぐに外に出てしまいます。
飼育ケースには必ずフタをして密閉するようにしましょう。
ノコギリクワガタが休むための場所として、朽木や上り木を入れてあげます。
運動することにより、長生きしてくれるようになります。
また、エサは昆虫ゼリーで問題ありませんが甘い匂いとマットの湿気によりダニやコバエが発生しやすくなります。
自然界にもそれらの虫はいますので、ノコギリクワガタの飼育に問題はありませんが、見た目と衛生的な問題として、コバエやダニが入り込まないようにフタと飼育ケースの間にフィルムを設置するのが、おすすめです。
ノコギリクワガタは湿度の高い環境を好むので、マットが乾燥してきたら霧吹きで水分をたしてあげましょう。
◆温度設定
ノコギリクワガタが過ごしやすい温度は25度前後になります。
夏に活動するノコギリクワガタは暑い環境でも耐えられるようなイメージがありますが、30℃を超えてしまうと、急に弱るため高温にしないように適温をキープするようにします。
逆に20℃を下回っても弱ってしまう原因になるため、適度に日の当たる風通しの良い場所に飼育ケースを設置します。
◆飼育の注意点
ノコギリクワガタは成虫での活動期間が短いため、お迎えしてすぐに亡くなるといったことも考えられます。
長い間一緒に生活したいのであれば、繁殖して幼体から育てるのも一つの手ですが、成虫を迎える場合には動きの活発な元気な個体を迎えるようにしましょう。
体の色艶が良く、手足がしっかりと曲がっていない個体を選びます。
ノコギリクワガタの飼い方
ノコギリクワガタの基本的な飼育に必要なアイテムについて紹介しましたが、より飼育のポイントを掘り下げて解説していきます。
◆ご飯について
ご飯は市販の昆虫ゼリーで問題ありません。
栄養的にも昆虫ゼリーのみで十分になります。
注意したいのは、きゅうりやスイカと言った野菜をあげると水分が多過ぎてしまい身体が冷える原因になります。
ノコギリクワガタの突然死の原因になるので、スイカやきゅうりは与えないようにします。
昆虫ゼリーも定期的に新しいものに交換するようにします。
古いものをそのまま放置しておくと、コバエやカビの原因になり、ノコギリクワガタが病気になりやすくなります。
飼育スペースは綺麗に保つようにして、昆虫ゼリーは新鮮なものが食べられるように定期的に新しいものに交換しましょう。
◆臭いについて
ノコギリクワガタ自体からは臭いはほとんどでませんが、飼育ようのマットが腐敗したり、おしっこを放置することにより臭いの原因になります。
また、スイカや野菜を与えると痛みやすくコバエが発生して臭いがきつくなる要因になります。
衛生環境が悪くなると臭いが出やすくなりますので、野菜などは必要がない限りは与えないようにしましょう。
特に朽木などやや湿り気のある環境を好むノコギリクワガタの飼育スペースは独特の臭いが出やすく、カビなども発生しやすい状況になりやすいです。
こまめにマットや昆虫ゼリーを交換することによりある程度の臭いを予防することはできますが、臭い発生を予防するために風通しの良い換気できる場所に飼育スペースを作ると良いでしょう。
また、ノコギリクワガタは排泄物から独特の匂いがします。
クワガタの排泄物は見つけにくく、その都度掃除するのは難しいですが、昆虫マットを入れ替えるなどして排泄物をとりのぞくようにしましょう。
まとめ
ノコギリクワガタの特徴や飼育方法について紹介しました。
ノコギリクワガタは一夏の楽しみとして、飼育する方も多い昆虫ではないでしょうか?
日本国内で生息しているノコギリクワガタは親しみやすく、初心者にもおすすめの昆虫です。
飼育スペースのマットやゼリーをこまめに取り替えるようにすれば、臭いの発生も抑えられ、飼育は容易です。
なにかペットを飼育してみたいと考えている方は、ノコギリクワガタを候補に入れてみて下さいね。
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