1.コガネメキシコインコとは
1-1.種類
1-2.原産国・生息地
1-3.特徴・性格
1-4.寿命
1-5.他のインコとの違いについて
5.コガネメキシコインコの飼育方法
5-1.必要な基本のグッズ一覧
5-2.温度設定
5-3.飼育の注意点
コガネメキシコインコとは
南アメリカに生息するクサビオインコ属の中でも、カラフルでゴージャスな人気のあるインコです。頭もよく、とても寂しがりやで飼い主と一緒に過ごすことを好みます。言葉を覚えることは得意ではありませんが、遊ぶことがとても好きなので、遊びの中で言葉を教えてみたくださいね。
◆種類
コガネメキシコインコには、3種類の亜種が存在します。
見た目はよく似ていますが、色の配色や性格や行動に、少しずつ違いがありますよ。
ナナイロメキシコインコ
黄色の羽毛が少なく、翼や背中の部分が緑色をしています。コガネメキシコインコに比べると、やや大人し性格をしているのが特徴です。
ゴシキメキシコインコ
黄色の頭部以外は緑色をしており、コガネメキシコインコより穏やかな性格をしています。仰向けに転がって遊ぶことを好みます。
キビタイメキシコインコ
頭部は黄色、頭部以外は緑色の体をしており、丸みを帯びた体形が特徴です。性格はコガネメキシコインコと同様に人に懐きやすいですが、気まま部分もあり、遊び飽きるとそっぽを向いてしまうこともあります。
◆原産国・生息地
ブラジル北西部からガイアナ地方に生息しています。
◆特徴・性格
コガネメキシコインコはとても寂しがりやで、人によく懐く、飼育の楽しい鳥です。一方で、飼い主と一緒にいることを強く好むので、一人ぼっちになると大きな声で「呼び鳴き」をします。
◆寿命
15~25年と長生きです。飼育を考える際には、これから長い付き合いになる「コンパニオンバード」として、迎えてあげてくださいね。
◆他のインコとの違いについて
インコの中でも華やかな色合いが特徴です。飛び回るだけでなく、転がって遊ぶことも好みます。
コガネメキシコインコの値段
60,000円前後
コガネメキシコインコは多頭飼いできる?
インコはもともと集団で生活していた鳥です。多頭飼いも可能ですが、いきなり同じケージで飼育をはじめるのではなく、お互いの相性を見る時間が必要です。
コガネメキシコインコの鳴き声はうるさい?
コガネメキシコインコが属している、クサビオインコ属は、インコの中でも賑やかな声で知られています。そして、その賑やかなクサビオインコ属の中でも、最強の鳴き声といわれているのが、コガネメキシコインコです。飼育を考える際には、まず防音対策ができる環境かを考えてから、飼育するようにしてください。
コガネメキシコインコの飼育方法
インコにとって、飼育環境はとっても大切。住空間としてリラックスして過ごせるだけでなく、退屈しないように過ごせるようにする工夫が必要です。ケージを中心に、コガネメキシコインコを飼育する際に必要なアイテムをご説明します。
◆必要な基本のグッズ一覧
ケージ
コガネメキシコインコは、インコの中でも中型の大きさの鳥です。ケージの広さは余裕を持った大きさにするようにして下さい。ケージは、狭すぎるということはあっても、大きすぎるということはありません。大きければ必要な飼育グッズだけでなく、コガネメキシコインコが楽しく過ごせるように、おもちゃを入れてあげる余裕が出ます。
ケージカバー
ケージカバーといっても、その用途は様々です。保温するために透明のビニール製のカバーの物もあれば、コガネメキシコインコを休ませるために、遮光を目的とする物もあります。用途に合わせて購入するようにしましょう。
どの目的のケージカバーも、ずっとケージにかけたままにすると、臭いがこもる原因になります。必要な時だけ使用し、使わないときはケージから取り外すようにしてくださいね。
とまり木
とまり木は、木の太さがとても重要です。とまり木の2/3を、コガネメキシコインコの足が掴める太さが理想です。本数も、ケージの中で木から木へコガネメキシコインコが飛び移れるよう、最低2本は設置してください。設置する際には同じ高さではなく、上下の移動ができるように、高さをずらして設置してくださいね。
また、鏡のようなおもちゃを配置する際には、鏡の前にとまり木がないと、コガネメキシコインコが自分の姿を映して遊ぶことが出来ません。鏡の前にとまれるように、おもちゃの前にもとまり木を設置することをおすすめします。
エサ入れ
エサ入れは、コガネメキシコインコの大きさに合ったものを選びます。置いて使用する物は、エサ入れごとひっくり返してしまうこともあるので、ケージに固定して使用する物をおすすめします。あまり深いエサ入れは、エサを食べきれずに残してしまうこともあるので気を付けましょう。食べ物を入れるものなので、ケージから取り外しやすく洗いやすいかどうかがエサ入れを選ぶポイントです。
水入れ
水入れも、エサ入れ同様にコガネメキシコインコが水入れをひっくり返してしまわないよう、ケージに固定できるものを選びます。水は毎日交換するので、取り外しやすく取り付けやすいものを選んでください。
副食ケース
エサのように一定の量を与えないおやつや、副食を入れるためのケースです。量を調整するために、小さめのケースの購入をおすすめします。
温湿度計
最近はペット用にデジタルタイプの温湿度計も多く販売しています。大きな文字で表示されるので、少し離れた場所からでも温度と湿度を把握することができますよ。また、毎日の気温の変化を把握したい場合は、毎日の最高気温などを記録できるものもあります。ケージを設置する場所に合ったものを選んでくださいね。
ヒーター
コガネメキシコインコは、暑さには強い鳥ですが、寒い環境は少し苦手です。冬を迎える前に、ヒーターの準備をしてくださいね。パネル型のペット用ヒーターの使用をおすすめしますが、床に居ることの少ないコガネメキシコインコはペット用ヒーターだけでは、不十分です。エアコンやストーブなどを利用して、ケージの中全体が適温になる必要がありますよ。
爪切り
コガネメキシコインコは、爪が鋭くよく伸びます。コガネメキシコインコが自分の体を傷つけないように、爪を切ってあげてくださいね。ペットショップでは、小動物用の爪切りも販売されています。インコに使える爪切りかどうか確認して購入してくださいね。
◆温度設定
コガネメキシコインコは、寒さに弱く、暑さに強い鳥です。特に、羽がまだ生えそろっていないヒナの状態では、温度管理は非常に大切ですよ。しかし、成鳥になると、温度設定に神経質にならなければならない程、繊細ではないので安心してくださいね。四季の気温の変化を一緒に体験して慣れるよう、育てていくことも大切です。
春
寒暖差の激しい季節なので、体調を崩しやすい時期です。ヒーターなどは必要がなくても、保温できるケージカバーなどを利用して、気温差に注意してあげてくださいね。
夏
飼い主が暑いと感じる30~32℃程度の気温でも、コガネメキシコインコは快適に過ごせます。注意していただきたいのは、冷房のかけすぎです。冷房の風が直接ケージにあたらないように配置してあげてください。また、夏は湿度が高くなり雑菌の繁殖が心配されます。湿度は40~60%程度になるようにエアコンなどで管理してください。
秋
快適に過ごせる季節ですが、だんだんと気温が下がってきます。冬に向けてヒーターなどの準備をしてください。秋は長雨もあり気温は下がって、湿度が上がる日も多くあります。温湿度計で40~60%の快適な湿度か確認するようにしてください。
冬
ケージ内の温度が20℃以上になるように、温度管理をしてください。エアコンで温度を上げると湿度は下がってしまうので、ケージカバーなどを利用するのもおすすめです。ペット用パネルヒーターだけでなく、ケージ内の空間の温度が20℃以上になるように、暖房器具の併用をおすすめします。
◆飼育の注意点
コガネメキシコインコは、大声で鳴くことを前提に飼育してください。ご近所への配慮として、防音対策も必要です。ケージを窓から離れた場所に置く、防音カーテンを付ける、防音パネルを置くなど、家の中で対策出来ることは取り入れると良いでしょう。
コガネメキシコインコの飼い方
とても人懐っこくて、コンパニオンバードとして長く付き合えるコガネメキシコインコですが、飼育するには適切なエサと毎日のケアが必要です。ここでは、コガネメキシコインコの飼い方についてご説明します。
◆ご飯について
コガネメキシコインコのエサは、何を主食にするかを決めてから与えてください。以下の2つが主食として利用されることが多いです。
★ペレット… 人工飼料のことをいいます。必要栄養素がバランス良く配合されているので、基本的に副食は必要ありません。ペレットを主食にする場合は、廃盤になる可能性など考え、2種類以上を交互に与えるなど、いつもと違うエサでも食べられるように鳴らしておくことも大切です。
★シード… 種子の入ったエサのことをいいます。種子の殻をむいて食べることから、コガネメキシコインコが退屈することなく、ケージの中で過ごすことができますよ。ただ、ビタミンやミネラルの不足が考えられるので、副食で補う必要があります。
◆臭いについて
月に1度はケージを分解して、ケージやエサ入れ、水入れ、とまり木を熱湯消毒することで、臭いを抑えられます。熱湯消毒後に2時間程度日光に当てると、紫外線による殺菌効果も期待できるので、お天気が良い日に熱湯消毒するといいでしょう。
コガネメキシコインコは、水浴びも好みます。遊びとしてだけでなく、水浴びをすることで汚れや寄生虫を落とし、臭いが抑えられますよ。水道水を直接浴びせるのではなく、霧吹きなどを利用して、負担の無いように水浴びをさせてあげましょう。
◆かかりやすい病気について
コガネメキシコインコがかかる病気はたくさんありますが、代表的な病気は以下の3つです。
アスペルギルス症
カビが原因で肺や気嚢に異常が出る病気です。口の中に白いチーズ状のものが見られるので、日々の観察で気づくことができます。水多く飲み、排尿の回数が増えるのも特徴です。投薬や吸入療法で改善されます。
カンジダ症
糖や、炭水化物の取り過ぎが原因で発生する病気です。口の中や、くちばし周りに腫瘍や膿瘍ができるのが特徴です。ストレスの軽減や投薬で改善します。
マイコプラズマ症
鼻炎症状、結膜炎などの症状が見られます。幼鳥に比較的多く見られる病気です。換気をすることで予防できますが、症状が現れてからは投薬で改善します。バランスの良い食事も予防に繋がります。
まとめ
コガネメキシコインコは、人に懐きやすく、飼育の楽しいインコです。一方で寂しがりやのため、遊んであげる時間を設けることや、おもちゃなどの設置が必要ですよ。寂しくなると大きな声で「呼び鳴き」をするので、防音対策も必要です。適切な温度や湿度、防音環境を整えて、コガネメキシコインコにとって快適な空間の準備をしてから飼育をしてくださいね。
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