【掲載:2021.04.19 更新:2024.12.06】
コガネメキシコインコはどんな鳥?

鮮やかな色が印象的なコガネメキシコインコは、ペットとして飼育することもできるインコです。
見たことはあるけど、コガネメキシコインコについてもっと知りたい!という方の為に、まずは基本的な情報からご紹介いたします。
コガネメキシコインコはどんな性格?
コガネメキシコインコの性格は、とにかく明るい子が多いです。
好奇心が旺盛で愛嬌もあり、人にもよく懐きます。
そんな性格から、コガネメキシコインコは日本ではコンパニオンバードとして知られています。
甘えたがりな性格な子が多く、飼い主と一緒にいることを強く好むので、一人ぼっちになると大きな声で「呼び鳴き」をすることもあるようです。
また、コガネメキシコインコは頭が良いので、きちんと教えれば芸なども出来ます。
ただ、セキセイインコのようにおしゃべりは出来ず、コミュニケーションの一環として大きな声で鳴きます。
コガネメキシコインコの名前の由来は?
『コガネ=黄金』を意味しており、羽毛の色に由来しています。
メキシコとついていますが、実はメキシコには生息していません。
英語圏では、「sun parakeet」「sun conure」と呼ばれています。
パラキートは小型~中型インコの総称、コニュアは主に南アメリカ原産の長い尾羽根をもつ小型~中型のインコを指す言葉なので、海外においても被毛の色から名前がつけられています。
太陽のように輝く色合いに、性格も太陽のようにきらきらとした明るい性格の子が多いので、まさにピッタリの名前と言えます。
コガネメキシコインコの特徴
コガネメキシコインコの特徴として一つ挙げられるのが『鳴き声』です。
クサビオインコ属はインコの中でも賑やかな種類が多いですが、その中でも「最強の鳴き声を持つ」といわれているのが、コガネメキシコインコです。
野生界では群れから離れた個体がいると、鳴き声で呼び戻すという行為が見られるようですが、なんとその声は数百メートル先まで聞こえると言われています。
声の大きさを数値化すると、120デシベルを超えると言われています。
コガネメキシコインコは多頭飼いできる?
コガネインコは野生下では20-30羽の群れを作りますので、同種での多頭飼いは可能です。
ただ、同種であってもいきなり同じケージで飼育をはじめるのではなく、お互いの相性を見る時間は必要になります。
また、社交性がとてもある鳥なので、他の鳥とも相性次第では多頭飼いすることも可能です。
コガネメキシコインコの飼育グッズ

インコの飼育環境は、住空間としてリラックスして過ごせるだけでなく、退屈しないように過ごせるようにする工夫が必要です。
ケージを中心に、コガネメキシコインコを飼育する際に必要なアイテムをご説明します。
◆ケージ
コガネメキシコインコは、インコの中でも中型の大きさの鳥ですので、ケージの広さは余裕を持った大きさにするようにして下さい。
ケージは、狭すぎるということはあっても、大きすぎるということはありません。
大きければ必要な飼育グッズだけでなく、コガネメキシコインコが楽しく過ごせるように、おもちゃを入れてあげる余裕が出ます。
ケージカバー
ケージカバーは、保温や遮光を目的として使用します。
透明のビニール製のカバーの物もあれば、内側が黒くなっているカバーなど様々な商品がありますので、用途に合わせて購入するようにしましょう。
どの目的のケージカバーも、ずっとケージにかけたままにすると、臭いがこもる原因になります。
お留守番時や睡眠時など必要な時だけ使用し、使わないときはケージから取り外すようにしてくださいね。
とまり木
とまり木は、木の太さがとても重要です。
とまり木の2/3を、コガネメキシコインコの足が掴める太さが理想です。
本数も、ケージの中で木から木へコガネメキシコインコが飛び移れるよう、最低2本は設置してください。
また、設置する際には同じ高さではなく、上下の移動ができるように、高さをずらして設置してくださいね。
鏡のようなおもちゃを配置する際には、鏡の前にとまり木がないと、コガネメキシコインコが自分の姿を映して遊ぶことが出来ません。
鏡の前にとまれるように、おもちゃの前にもとまり木を設置することをおすすめします。
エサ入れ・副食入れ・水入れ
エサ入れは、コガネメキシコインコの大きさに合ったものを選びます。
置いて使用する物は、エサ入れごとひっくり返してしまうこともあるので、ケージに固定して使用する物をおすすめします。
あまり深いエサ入れは、エサを食べきれずに残してしまうこともあるので気を付けましょう。
食べ物を入れるものなので、ケージから取り外しやすく洗いやすいかどうかがエサ入れを選ぶポイントです。
エサのように一定の量を与えないおやつや、副食を入れるためのケースです。量を調整するために、小さめのケースの購入をおすすめします。
その他、水入れも必要です。
エサ入れ同様にコガネメキシコインコが水入れをひっくり返してしまわないよう、ケージに固定できるものを選びます。
水は毎日交換するので、取り外しやすく取り付けやすいものを選んでください。
温湿度計
最近はペット用にデジタルタイプの温湿度計も多く販売しています。
大きな文字で表示されるので、少し離れた場所からでも温度と湿度を把握することができますよ。
また、毎日の気温の変化を把握したい場合は、毎日の最高気温などを記録できるものもあります。
ケージを設置する場所に合ったものを選んでくださいね。
コガネメキシコインコの飼育方法

◆ご飯について
コガネメキシコインコのエサは、何を主食にするかを決めてから与えてください。以下の2つが主食として利用されることが多いです。
★ペレット… 人工飼料のことをいいます。
必要栄養素がバランス良く配合されているので、基本的に副食は必要ありません。
ペレットを主食にする場合は、廃盤になる可能性など考え、2種類以上を交互に与えるなど、いつもと違うエサでも食べられるように鳴らしておくことも大切です。
★シード…
種子の入ったエサのことをいいます。
種子の殻をむいて食べることから、コガネメキシコインコが退屈することなく、ケージの中で過ごすことができますよ。
ただ、ビタミンやミネラルの不足が考えられるので、副食で補う必要があります。
◆温度設定
コガネメキシコインコは、本来の生息地から分かるように、寒さに弱く、暑さに強い鳥です。
一般的に飼育下では23~30度の環境が適温であると言われています。
野生の生息地と同様の環境を作ることは難しいですが、四季の変化に合わせて室温や湿度は管理するようにしましょう。
◆お手入れ
コガネメキシコインコは、爪が鋭くよく伸びます。
コガネメキシコインコが自分の体を傷つけないように、爪を切ってあげてくださいね。
ペットショップでは、小動物用の爪切りも販売されています。
インコに使える爪切りかどうか確認して購入してくださいね。
◆掃除
月に1度はケージを分解して、ケージやエサ入れ、水入れ、とまり木を熱湯消毒することで、臭いを抑えられます。
熱湯消毒後に2時間程度日光に当てると、紫外線による殺菌効果も期待できるので、お天気が良い日に熱湯消毒するといいでしょう。
コガネメキシコインコは、水浴びも好みます。
遊びとしてだけでなく、水浴びをすることで汚れや寄生虫を落とし、臭いが抑えられますよ。
水浴び用のプールを用意して水浴びさせたり、霧吹きなどを利用するなど負担の無いように水浴びをさせてあげましょう。
◆騒音対策
コガネメキシコインコは、大声で鳴くことを前提に飼育してください。
ご近所への配慮として、防音対策も必要です。
ケージを窓から離れた場所に置く、防音カーテンを付ける、防音パネルを置くなど、家の中で対策出来ることは取り入れると良いでしょう。
気を付けたい病気について
コガネメキシコインコを飼育する上で注意したい、代表的な病気は以下の3つです。
アスペルギルス症
カビが原因で肺や気嚢に異常が出る病気です。口の中に白いチーズ状のものが見られるので、日々の観察で気づくことができます。水多く飲み、排尿の回数が増えるのも特徴です。投薬や吸入療法で改善されます。
カンジダ症
糖や、炭水化物の取り過ぎが原因で発生する病気です。口の中や、くちばし周りに腫瘍や膿瘍ができるのが特徴です。ストレスの軽減や投薬で改善します。
マイコプラズマ症
鼻炎症状、結膜炎などの症状が見られます。幼鳥に比較的多く見られる病気です。換気をすることで予防できますが、症状が現れてからは投薬で改善します。バランスの良い食事も予防に繋がります。
まとめ
コガネメキシコインコは、人に懐きやすく、飼育の楽しいインコです。一方で寂しがりやのため、遊んであげる時間を設けることや、おもちゃなどの設置が必要ですよ。寂しくなると大きな声で「呼び鳴き」をするので、防音対策も必要です。適切な温度や湿度、防音環境を整えて、コガネメキシコインコにとって快適な空間の準備をしてから飼育をしてくださいね。
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