1.ケヅメリクガメとは?
1-1.原産国・生息地
1-2.特徴・性格
1-3.体の大きさ
1-4.寿命
1-5.他のリクガメとの違いについて
5.ケヅメリクガメの飼育方法
5-1.必要な基本のグッズ一覧
5-2.飼育の注意点
ケヅメリクガメとは?
ケヅメリクガメの特徴について紹介します。
ケヅメリクガメに興味のある方は参考にしてくださいね。
◆原産国・生息地
ケヅメリクガメはリクガメ属に分類されるカメであり、大型の身体が特徴です。
エチオピア、スーダン、セネガル、ソマリア、ファソなどに生息しています。
乾燥した地帯に生息しており、アフリカが原産になります。
◆特徴・性格
カメの中でも大型のリクガメであり、臀部の大きなウロコが蹴爪状に発達することからこの名前がつきました。
分布している地域により、甲羅の柄や色が異なるケヅメリクガメは地中に穴を掘って生活しており、前足が発達しています。
性格は穏やかであり、マイペースですが少々気が荒いところがあり、慣れていない人が近づくと口を開けて威嚇することもあります。
飼い主さんや餌をくれる人を認識して、人の手から餌を食べるなど慣れやすい品種ですが、爬虫類ですのでふれあいよりも鑑賞を楽しむ飼育方法が理想です。
◆体の大きさ
幼体がペットショップで販売されているのを見かけるため、大変愛らしいころんとした可愛らしさが際立ちますが、将来的にはかなりの大型に成長するため一般の家庭で飼育するためにはかなりの広いスペースが必要になります。
野生では、甲長が最大60センチ〜70センチになります。
飼育下の方が小さい傾向にありますが、それでも50センチ前後にはなるため広々とした運動できるスペースを確保するようにしましょう。
体重は20kg〜30kgかそれ以上にに成長する大型のカメになります。
◆寿命
ケヅメリクガメの寿命は大変長く、30年〜50年前後になります。
中には100年近く生きる個体もおり、一代で飼育しきれない場合があります。
もし、飼い主さんが老化などにより飼育が困難になったときには里親や継続して飼育してくれる家族を探す必要があります。
寿命が大変長いため、将来的な計画を考えて飼育しましょう。
◆他のリクガメとの違いについて
ケヅメリクガメは他のカメよりも大型に成長する点、寿命が大変長いため将来の計画を固めた上で飼う必要があります。
また、行動範囲や運動量も他のカメに比べて多いため定期的に外に出して運動させてやる必要があります。
室内にケヅメリクガメ用の広々としたスペースがあれば、完全室内飼いも問題ありませんがなかなか一般の家庭でケヅメリクガメのための部屋を確保するのは難しいです。
ケヅメリクガメの値段
ケヅメリクガメの幼体は2万円〜3万円で購入可能です。
ある程度成長した大きな個体は11万円〜購入可能です。
爬虫類専門店などでは、ペット用にブリードされた個体が流通しておりお迎えすること自体はさほど難しくありません。
ケヅメリクガメは家で飼えるの?
結論から言えば家で飼育することは可能ですが、飼育を継続するためには経済的な負担と期間が長くなるため覚悟が必要です。
上記で紹介した通り、ケヅメリクガメは50センチ以上の大型に成長する他、寿命が大変長い品種です。
お迎えして飼うこと自体は意外と簡単にできてしまうものですが、継続してケヅメリクガメが寿命を迎えるまで終生飼育していくことは大変な労力か必要です。
専門である動物園でもケヅメリクガメは見ることができますが、動物園においてもケヅメリクガメの飼育は代々飼育員さんが引き継ぎをして行っています。
終生飼育ができますか?
飼育を継続していくためには、かなりの覚悟が必要だと紹介しましたが、ペットを飼うということはその子の生涯に責任を持つことを意味します。
途中で止めることはできませんし、ケヅメリクガメが病気や怪我をすれば動物病院で治療する必要があります。
ケヅメリクガメは長期間にわたり飼育が必要になるため、費用も他のペットを飼育するよりも高額になることが予想されます。
さらには、飼い主さんがなんらかの事情で飼育が困難になった際に里親を見つけたりするにはかなりの労力が必要になります。
ケヅメリクガメは貫禄もあり、のんびりしていて可愛らしい印象ですが、ご家庭で飼育を継続することが可能か、広い飼育スペースが確保できるかご家族でしっかりと話し合い、終生飼育する覚悟を持ってお迎えする必要があります。
ケヅメリクガメの飼育方法
以上を踏まえた上でケヅメリクガメの基本的な飼育について紹介します。
飼い方を知りたい!という方の参考になれば幸いです。
◆必要な基本のグッズ一覧
ケヅメリクガメの飼育には以下の場所とグッズがあれば便利です。
- ・飼育できる部屋、または、庭などのスペース
- ・紫外線ライト、バスキングライト
- ・餌皿、水皿
- ・床材
ケヅメリクガメは幼体の小さいうちは水槽など飼育容器での飼育が可能ですが、20センチ以上になってくると運動量も多くなり、飼育容器での飼育は困難になります。
最低でも6畳以上の飼育スペースが必要になり、庭などで飼育する必要があります。
また、ケヅメリクガメは自ら体温調節ができないため紫外線ライトやバスキングライトによる日光浴により体温調節を行う必要があります。
エサは草食よりの雑食性のため、キャベツや小松菜などの野菜や果物を中心にカメ用のペレットを与えましょう。
水皿には新鮮な水が飲めるように定期的に水を取り替えて入れます。
ケヅメリクガメはフローリングでは、滑りやすく歩けないため床材が必須です。ヤシガラマットや砂を用意しましょう。
◆飼育の注意点
ケヅメリクガメは力が強く、運動量も多く一日中歩き回れる体力があります。
部屋で飼育する場合には、床を噛まれてボロボロにされるので破壊されることは覚悟しなくてはなりません。
畳などを食んでボロボロにしてしまうと、誤飲する可能性があるため、窒息しないようにケヅメリクガメの飼育スペースには誤飲の原因になるものは置かないようにしてくださいね。
さらには、意外とケヅメリクガメは脱走の名人です。
のんびりしているように見えて、柵の隙間などからスルッと脱走してしまう大胆な行動力があります。
ケヅメリクガメが脱走すると警察を呼ぶ事態になり捜索が大掛かりになったり、近所に侵入して庭を荒らしたりなどトラブルになりかねません。
ケヅメリクガメを庭で運動させるときには、目を離さないようにしましょう。
ケヅメリクガメの飼い方
ケヅメリクガメの飼い方のポイントを紹介します。
飼育のポイントを抑えて、お迎えを検討しましょう。
◆ご飯について
ケヅメリクガメの主食は野菜になります。
キャベツやチンゲンサイ、にんじんなどを与えましょう。
人工フードもよく食べますが、おやつ程度にとどめて与えましょう。
ケヅメリクガメが健康に成長するためには、カルシウムが必要不可欠です。
野菜にカルシウムパウダーをまぶして与えるようにしましょう。
幼体の頃にカルシウムが不足すると、甲羅が歪になり、成長に支障をきたすこともあるためカルシウムパウダーを使用しながら栄養バランスよく餌を与えましょう。
量は野菜は食べられるだけ与えるようにするのが理想的ですが、食費は月に2万円前後必要になります。
ケヅメリクガメの様子を観察しながら餌の量を調節しましょう。
◆トイレについて
残念ながらケヅメリクガメはトイレを覚えないため、飼育スペースのあっちこっちで用を足すことになります。
見つけたらその都度、掃除して清潔に保つことが大切です。
野菜が中心のケヅメリクガメは他のカメ類と違い、身体の大きさの割には排泄物の臭いがあまりしませんが、放置しておくと悪臭の原因になります。
その都度、重曹などを薄めたスプレーをかけて拭き取ることがポイントです。
ケヅメリクガメ自体に体臭はほとんどないので、こまめにトイレ掃除をして身体をチェックして排泄物がついていないから確認しましょう。
庭で飼育する場合には、ご近所トラブルにならないためにも排泄物はこまめに片付けるのがたいせつです。
まとめ
ケヅメリクガメの飼育や特徴について紹介しました。
貫禄のある体つきに飼い主さんに慣れてよってくる愛嬌のある姿は、飼う甲斐があるペットです。
しかし、長命な点や大型に成長する特徴からお迎えは慎重にしましょう。
万が一飼い主さんが飼えなくなった時の譲渡先や代わりに見てくれる家族をあらかじめ探しておき、計画的にお迎えすることが大切です。
また、広い飼育スペースは必須になりますのでどこにケヅメリクガメをお迎えするか準備も念入りに進めるようにしましょう。
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