1.ハムスターを動物病院へ連れていくことの重要性
1-1.体が小さいため些細なことでも命とりになる
2.ハムスターが下痢をする原因
2-1.餌の与えすぎ、消化不良
2-2.ウェットテイル
2-3.寄生虫の可能性
3.ハムスターが下痢をしたときの対策
3-1.ケージを消毒する
3-2.床材を交換する
3-3.えさを見直す
3-4.水を交換する
ハムスターを動物病院へ連れていくことの重要性
まずは普段の様子と少しでも違うことがあったり、飼い主さんが違和感を感じている時には、すぐに動物病院にて診察を受けるのが、ベストです。
ハムスターは他のペットよりも身体が小さく、体調不良により受ける影響が犬や猫に比べると大きいです。
ちょっとした風邪でも、命の危険があるため、かかりつけの動物病院を定めておき、診察してもらうのが安心です。
◆体が小さいため些細なことでも命とりになる
上記で触れた様に、ハムスターの体調不良は軽度に見えても命の危険があるほど重いこともあります
身体が小さい分、弱ってしまうのも早いためすぐに獣医さんなどのプロに見てもらうことがベストです。
さらには、ハムスターはあまり表情や態度に変化か出にくい面があります。
異変に気づくころには、症状が侵攻している場合もあるため、普段からハムスターの様子を気にかけて健康チェックを行いましょう。
ハムスターが下痢をする原因
ハムスターが下痢をする原因は様々ですが、主な原因を紹介します。
1番確実なのは、動物病院にて診察を受けることですので、参考程度に活用してくださいね。
◆餌の与えすぎ、消化不良
最も多いのは餌の与えすぎによる消化不良です。
果物や野菜は水分をたくさん含んでいるため、与えすぎると下痢の原因になります。
ハムスターや他の小動物は下痢になると、脱水症状を起こしやすくなります。
エサ量は適量与える様にして、野菜や果物はおやつとして少量与える様にしましょう。
餌の適量はハムスターの個体にもより違いますが、ゴールデンハムスターなど大型のハムスターで10〜15g、ジャンガリアンハムスターなどは3g前後が目安になります。
また、一見見た目に変化のないドライフードでも餌皿に入れたまま放置しておくと、腐敗していることもあります。
最低でも2日に1回は餌皿の中身を全量新しいものに交換して、新鮮なフードを食べられるようにします。
丈夫な身体づくりのために偏食気味なハムスターには、サプリメントをふりかけてあげるのもおすすめです。
◆ウェットテイル
下痢が症状として出る病気はたくさんありますが、ウェットテイルと呼ばれる水溶性の下痢によりお尻が濡れている状態の発病は早期に対応しないと、脱水と衰弱により48時間以内に死亡することがあり、危険です。
ゴールデンハムスターに多いとされるウェットテイルは、環境の変化などによるストレスが原因で発症しやすい病気です。
特にお迎えしたばかりのハムスターや幼齢のハムスターに多く、兄弟や同じケージ内のハムスターも続々と感染しやすいのが特徴です。
お尻が濡れた状態で動かない、元気がない場合にはこのウェットテイルが考えられます。
ウェットテイルは増殖性回腸炎とも言われており、ハムスターの腸内細菌であるカンピロバクターなどが以上に繁殖することにより起こる下痢症状です。
ストレスや環境の変化により起こりやすいウェットているは特にお迎えした前後に気をつけたい症状になります。
お迎えした当初はハムスターをあまり刺激せずに、最低限のお世話だけ行い、静かな環境で見守りましょう。
◆寄生虫の可能性
トリコモナスやヘキサミタなどの寄生虫が原因で下痢をしていることもありますので、適切な治療を受けられるようにかかりつけ医を決めておきましょう。
寄生虫は幼齢のハムスターが特にかかりやすく、ブリーダー元から出荷されたばかりのハムスターやペットショップにて集団生活をおくっているハムスターに出やすくなります。
寄生虫の主な治療方法は、駆虫薬による投薬になります。
いずれも放置しておくと重症化しやすいため、すぐに動物病院にて薬を処方してもらうのが大切です。
トリコモナスは人畜共通感染症でもあり、人にも下痢や胃腸症状をおこす可能性可愛いあります。
寄生虫が原因の下痢のついたゲージを掃除する際には、素手ではなく手袋をはめて前後の消毒をしっかり行い、お世話をしましょう。
特に、ハムスターや小動物を見てくれる獣医さんは限定されています。
できれば、ハムスターをお迎えする前に小動物に明るい獣医さんをピックアップしておき、定期的に健康診断をしてもらい通うのが病気の早期発見にもつながります。
ハムスターが下痢をしたときの対策
ハムスターが下痢をする原因は餌の与えすぎやストレス、病気など様々な要因があります。
自然に治癒するものから治療が必要なものまでさまざです。
ハムスターが下痢をした時に家庭でしたい対策について紹介します。
◆ケージを消毒する
ハムスターは単一で飼育するのが基本ですが、もし他のハムスターを飼っていて同じ飼育スペースにケージが並んでいると下痢がついた状態のケージから他のハムスターに感染してしまう原因になります。
また、不衛生な飼育環境は菌の温床となり二次感染や下痢の悪化にもつながります。
こまめにケージ内を掃除して、下痢を見つけたらそのたびに取り除き消毒しましょう。
ハムスターのケージを消毒する場合には、熱湯消毒がおすすめです。
消毒後は水気を拭き取り、完全に乾かして冷めてからハムスターを戻します。
アルコールや薬品を使用すると、ハムスターの身体にとって刺激になり、突然死や状態が悪化する可能性もあるため、熱湯消毒、日光消毒にてケージを消毒しましょう。
◆床材を交換する
下痢のついた床材をそのままにしておくと不衛生であり、状態の悪化にもつながります。
できれば下痢で汚れた床材は全て交換する様にしましょう。
ハムスターは残念ながらトイレを覚えてくれない子がほとんどであり、ケージ内の至る所にトイレをします。
下痢は粘着力も強く、部分的に片付けようとしてもケージ内に残ってしまうこともあります。
床材は手間でも下痢が治るまでは全て交換するのがベストです。
◆えさを見直す
餌の与えすぎによる下痢はよくあると紹介しましたが、餌の量が適量が食欲はあるかなど定期的に見直すことは大切です。
ハムスターは主食にペレットやひまわりの種、やさい、果物などをバラランスよく与えることがポイントです。
食生活の管理は飼い主さんの大切な役割であり、様々な食材をバランスよく与える必要があります。
人工飼料だけでも必要な栄養素を取ることができますが、できれば野菜や果物も活用して栄養素を補うことがポイントです。
野菜や果物の与え過ぎが下痢につながると紹介しましたが、適量であれば水分補給にもなりビタミンやミネラルの補給にも効果的です。
トマトやレタスなどは食物繊維と水分量が多く、下痢になりやすいため与えない方が良いでしょう。
野菜は小松菜や白菜、にんじん、さつまいもやかぼちゃなどバランスよく与えます。
果物は嗜好性も高く、ハムスターが好みやすい食材ですが、与えすぎると主食の人工飼料を食べなくなり肥満の原因にもなるため、おやつとして週一回ぐらいの頻度で与えます。
おすすめの果物は、バナナやリンゴ、みかんなどをごく少量与えましょう。
パクパク食欲旺盛に食べてくれると飼い主さんも嬉しいものですが、与えすぎにより下痢をしては台無しになってしまいます。
ハムスターの種類や身体、年齢にあわせた給餌量にしましょう。
注意したいのは、下痢だからと餌を与えないという状況は避けましょう。
人の場合には、胃腸を休ませるために食事を抜くという方法も効果的ですが、身体が小さいハムスターは栄養を溜め込める量が少なく、こまめに栄養を補給する必要があります。
脱水症状を回避するためにも、ミルワームやゆでたささみを細かいしたものなど動物性タンパク質など栄養価のたかい餌を与えましょう。
すりおろしたリンゴや無添加のハチミツなどをごく少量エサに混ぜて与えると嗜好性を上げる効果があります。
◆水を交換する
水は常に新鮮なものを飲めるように準備しておきましょう。
下痢の原因として、水の質が悪くお腹を下している可能性があります。
特に夏場や梅雨時の湿度が高く、気温が高い時期には水の質が悪くなりやすく腐敗しやすいです。
水は毎日一回は新しいものに取り替えるようにしましょう。
ハムスターがこまめに水分補給しているかのチェックも大切です。
自力で水を飲むことができないほど衰弱してしまうと、点滴を動物病院でしてもらう必要があります。
水をスポイトなどで口元に持っていき、飲ませてあげるのも効果的です。
まとめ
ハムスターが下痢をしてしまったときの対処法を紹介しました。
ハムスターの下痢は命に関わる危険もあるため早急に対処したい症状です。
普段からハムスターの様子をよく確認して、少しの異常に目気づけるようにコミュニケーションで、絆を深めていきましょう。
ハムスターの下痢にお悩みの方やハムスターの飼い方に興味のある方の参考にどうぞ。
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