1.フェレットは体を動かすのが大好き!
2.フェレットと室内で遊ぶ方法
2-1.まずは環境に慣らす
2-2.遊ぶスペースの確保
2-3.自由に遊ばせる
2-4.潜って遊ばせる
3.フェレットとの遊びにおすすめのグッズ
3-1.手元で操るタイプ
3-2.床を這わせるタイプ
3-3.転がすタイプ
4.フェレットと外で遊ぶ方法
4-1.フェレットと外で遊ぶメリット
4-2.フェレットと外で遊ぶデメリット
4-3.お散歩に行く
5.フェレットと遊ぶときの注意点
5-1.部屋を片付ける
5-2.使わないおもちゃは片付ける
5-3.お互い怪我に注意する
【掲載:2021.05.20 更新:20222.04.19】
フェレットは体を動かすのが大好き!
フェレットは好奇心旺盛な性格で遊ぶことが大好きな動物です。
フェレットは野生のイタチを家畜化したもので野生には存在しない種です。ペットとしての歴史も長いですが、現在でもイタチの性質を大きく残しています。食性は肉食で、生き物を追いかけハンティングすることが大好きです。
もともと運動量が多い動物のため、狭いケージの中だけで飼育するにはどうしても運動不足になってしまいます。毎日の遊びで身体をたくさん動かし、知的好奇心をくすぐり、ストレスを発散させてあげましょう。
フェレットと室内で遊ぶ方法
何の準備もなしにフェレットをお部屋に開放してしまうと、まず間違いなくいろんな事故が起こります。まずは安全に遊ばせるためにも環境を整えることから始めるのがポイントです。
室内の環境に慣れた後は、毎日1時間程度は飼育ケージから出して、好きなように身体を動かして遊ぶ時間を確保してあげましょう。室内でも遊び方は工夫次第でたくさん見つかります。
◆まずは環境に慣らす
安全に遊ばせるためには環境への慣らしが大切です。まずはフェレットが新しい飼育環境に慣れ、落ち着いて生活できる状態になることがケージの外へ出せるひとつの目安です。飼い主さんへの攻撃行動が強い場合には無理に外へ出そうとせずに、ケージ内だけでもある程度遊べる環境を整えてあげましょう。フェレットが好むトンネルのおもちゃなどを置いて様子を見ると良いです。
飼い主さんが触ると暴れたり噛み付いてきたりするような状態で外に出すと、ケージに戻そうとした時などに苦労します。最低限の触れ合いができるようになっている状態が理想です。
◆遊ぶスペースの確保
フェレットと室内で遊ぶ際、広さは6畳ほどあれば十分です。とはいえ、急に広い場所に解放されるとフェレット自身も戸惑い、パニックになる可能性があります。まずはサークルなどで小さく囲ってから徐々に遊び場を広げていくのが理想です。
部屋に開放する前にはあらかじめトラブルになりそうなものをチェックし、片付けや対策をしておきましょう。
・入り込んでしまいそうな狭い隙間はないか
・誤飲・誤食の原因となるものが置いていないか
・電気のコード類は噛まれないための対策をしているか
他にも、小さなお子さまがいたり、他に動物を飼っているなど、家庭によって様々な環境の違いがありますので、それに合わせた対策を考え準備しましょう。
また、壁や家具を噛むといった飼い主さんを困らせる行動をとるようになる個体もいます。理由は様々ですが、はじめのうちはやらなかったのに、慣れてきたら噛み出した!なんてこともあります。噛めないようにカバーをかけるなど、問題に合わせてその都度、対策が必要になってきます。
◆自由に遊ばせる
フェレットをケージの外へ開放したら、まずはフェレットがどのような反応を示すのか観察してみましょう。この時、フェレット自身の判断でケージの外へ出ていくことが理想です。今まで嗅いだことのない匂い、足下の感触、見たことのないもの、全てを新鮮に感じてくれることでしょう。
自由に遊ばせている間、飼い主さんはトラブルが起きないか見守る必要があります。この時、見守りながらフェレットの行動をよく観察してみてください。フェレットがどんなことに興味があり、どんな遊び方が好きなのかは個体によって違います。まずはその子がどんなことに興味を示すのか観察して個性を知り、そこから遊び方を広げていきましょう。よく観察することでその子がより興味を示すおもちゃも見つけやすくなります。
◆潜るの大好き
野生のイタチは巣穴に入った野ネズミやウサギを捕食しています。そのため、フェレットも穴に潜ったり土を掘ったりする作業が大好きです。
部屋で遊ばせる際には毛布を置いておくだけで潜ったり身体を擦ったりして遊ぶようになります。また、筒状のおもちゃを用意するとまるでフェレットほいほいのように入っていきますよ。
フェレット大興奮の楽しいトンネルです。トンネル内部にフィルムが仕込まれていて、中を通ると「ガサ・ゴソ」と音が鳴り、興味津々!!使わないときは、小さくたたむ事ができ整理もカンタンです。
フェレットは身体が長いので、トンネルはある程度長さのあるものを選びましょう。こちらは筒の中にフィルムが仕掛けられており、フェレットが通るとガサゴソと音がします。トンネルに入った感触だけでなく、聴覚からもフェレットを刺激してくれます。
フェレットとの遊びにおすすめのグッズ
フェレットは狩猟本能が強い動物です。そのため何かを追いかけたり捕まえたりするのが大好きです。フェレット専用のおもちゃはなかなか流通していませんが、猫のおもちゃで代用することができます。
おもちゃは同じものだとフェレットも飽きてしまうので、用途が異なるものをいくつか用意し、その日の気分で変えるようにすると良いでしょう。少々荒っぽい遊び方をするので消耗品だと思っておいた方が良いです。
解説とともにおすすめ商品を紹介します。
◆手元で操るタイプ
さらっとした2種類の天然羽根とパタパタサテンリボンが楽しい!
弾力のある線材を使用した振りやすいハンディータイプ。猫ちゃんがハンターになっちゃいます。
猫じゃらしは動きに強弱をつけやすいので、動物と遊ぶのが不慣れな方にもオススメです。
◆床を這わせるタイプ
キャットニップとカシャカシャフィルム入りの長いロングタイプのけりぐるみです。
やわらかくて噛んだり蹴ったりしやすい、ちょうどいいサイズ。
猫ちゃんが夢中になって遊んじゃいます。
弾力のあるぷにぷに感触がたまらにゃい!
フェレットは猫のように縦横無尽に飛び回るのではなく、地面をはって動き、穴に潜って狩りをするのが得意な動物です。そのため、飛び道具よりも床をシュルシュルと這うようなおもちゃを好む傾向にあります。
◆転がすタイプ
中の鈴がリンリン大興奮!小さなお口でも咥えやすい!細長いから抱きつきやすいフェレット用オモチャ!
自分でころころと転がして楽しむフェレットが多い中、遊び方を覚えると飼い主さんのところへ咥えて持ってきてくれるようになる子もいます。
フェレットと外で遊ぶ方法
フェレットを外へ連れ出すのは、怪我や脱走、感染症など様々なリスクがあることを覚えておいてください。毎日、家で十分に遊ばせていれば外へ散歩に連れ出す必要はありません。とはいえ、フェレットと一緒に思い出を作りたい、いつでも一緒にいたいと感じる飼い主さんの気持ちもわかります。
まずは外で遊ばせる際のメリット・デメリットを理解して、どのように飼育するかを検討してください。
◆フェレットと外で遊ぶメリット
- 気分転換になる
- 動物病院へ行く時などに応用できる
- いろんな思い出ができる
◆フェレットと外で遊ぶデメリット
- 脱走の危険が伴う
- 慣れるまでは外に出ること自体がストレスになる
- ジステンパーウイルスなどの感染症への感染リスクが高まる
- 犬や鳥などに襲われるリスクが伴う
様々なリスクは伴うものの、たまには外の空気を吸わせてあげたい、日光浴をさせたい、などフェレット健康面からも外への連れ出しを検討する飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
お散歩に連れていく際には事故のリスクを最小限に抑えられるよう、しっかりとした事前準備をしましょう。
◆お散歩に行く
散歩に行く前に、まずは家の中でハーネスに慣れさせる練習が必要です。ハーネスはゆるいと脱走の原因となってしまいますので、フェレット専用のハーネスでサイズが合っているものを選びましょう。
いざという時のために、迷子札が付属になっているものもあります。
フェレットに初めてハーネスを着けると、装着しただけで思ったようにバランスが取れず動けなくなってしまうことが多いです。まずは緩めにつけてフェレットが思い通りに動けるようになるまで様子を見ましょう。無理に装着するとハーネス自体がトラウマとなってしまいますので、のんびり気長に挑戦してください。
移動する際にはキャリーケースに入れて運ぶのがおすすめです。動物病院へ行く時にも役立ちますので、普段から慣らしておくと重宝します。もともと暗いところへ入ることを好む習性がありますので、無理矢理押し込もうとせず、おやつを入れて待つなど、フェレットに主導権を握らせて入れる練習をするとスムーズです。
初めて外に出した時にはフェレットがパニックになってしまうこともあります。
飼い主さんがしっかりと抱っこし、安全を確認したら少しずつ手から放してみましょう。急に暴れてハーネスが外れないように十分注意してくださいね。
フェレットと遊ぶときの注意点
ここまでフェレットとの遊び方を通して気をつけることを述べてきましたが、改めて注意すべきことを見ていきましょう。運動能力は高い動物ですので、思ってもみなかったような狭い隙間や高い所へ上がってしまうこともあります。
◆部屋を片付ける
ケージの外で遊ばせる際には部屋の中に事故につながりそうなものがないか必ずチェックし、見つけるたびに解消していきます。
また、土を掘るのが大好きな動物ですから、観葉植物にも注意が必要です。放っておくと鉢の土を掘り起こすことに夢中になってあっという間に掘り出してしまいます。観葉植物はフェレットの手の届かない所へ移動するか、麻袋などで覆って土が見えないようにしましょう。
◆使わないおもちゃは片付ける
フェレットの遊び方は時に大胆で荒々しいです。猫用のおもちゃなどはとても喜びますが、与えたまま放置しておくと噛みちぎって飲み込んでしまうこともあります。特に動物病院へ来るフェレットは誤飲誤食による診察が多いのが現状です。不要なものは片付けることを徹底しましょう。
◆お互い怪我に注意する
フェレットの怪我防止のための対策はもちろんですが、飼い主さんへの噛み癖などにも十分注意が必要です。個体によっては甘噛みどころか本気噛みが癖になっているものもいます。
迎えたフェレットがもともと噛み癖のある場合もありますが、飼い主さんとの謝った遊び方で知らぬ間に噛み癖を強化してしまうこともあります。フェレットの噛み癖は根気よくしつけることで治すことができますので、早めに対応してください。
また、噛まれた際には傷口を十分に消毒し、程度によっては病院を受診するようにしましょう。
まとめ
好奇心旺盛でやんちゃなフェレット。飼い主さんとのコミュニケーションは、フェレットにとってパートナーとの仲を深めるだけでなく、体力をつけたり、ストレス発散になったりと良いことばかりです。遊び方は工夫次第で無限大!気難しい個体でも根気よく丁寧に接していくと次第に心を開いてくれるようになります。警戒心の強い動物だと理解し、気長に接してくださいね。
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