1.どんな動物なの?フクロモモンガの特徴や性格について
1-1.フクロモモンガは「フクロモモンガ科」
1-2.小さな体&大きな瞳がかわいい!
4.長生きさせたい…!フクロモモンガを飼うとき気をつけるべきポイント
4-1.ポイント1.フクロモモンガの食生活を正しく管理する
4-2.ポイント2.体重の急激な増減に注意する
4-3.ポイント3.お部屋の温度を適温にする
4-4.ポイント4.ストレスをためない
4-5.ポイント5.毎日観察する
4-6.ポイント6.フクロモモンガがかかりやすい病気を知る
4-7.ポイント7.飼育環境を整える
4-8.ポイント8.病気になったときのため、動物病院を探しておく
どんな動物なの?フクロモモンガの特徴や性格について
フクロモモンガはどんな動物なのでしょうか。
見た目の特徴や性格などを見ていきましょう。
◆フクロモモンガは「フクロモモンガ科」
フクロモモンガは、「モモンガ」とついているため、モモンガの仲間のようなイメージがあるかもしれません。
確かに、見た目はとても似ていますが「科」が異なります。
モモンガは「リス科」で、モモンガやムササビなどが同じ仲間です。
一方、フクロモモンガは、「フクロモモンガ科」。
“フクロ”と付いていることから想像できるように、有袋類です。
カンガルーのように、お母さんのお腹には子どもを守るフクロがついています。
◆小さな体&大きな瞳がかわいい!
フクロモモンガは、とても小さい体をしています。
個体差はあるものの、体長は平均で16~21センチほどです。
体重もとても軽くて、100~150グラム程度しかありません。
人間の手の平にすっぽりとおさまるようなコンパクトな体型です。
また、小さなお顔に大きな瞳の持ち主で、守ってあげたくなるような愛嬌のあるかわいらしい顔立ちです。
フクロモモンガってどんな性格をしている?
野生のモモンガは、群れで暮らします。
リーダーがいて、仲間がいる生活スタイルです。
そのため、幼少期から一緒に過ごせば、人間が一緒にいる暮らしにも慣れてくれます。
赤ちゃんの頃からお世話をしてあげると、まるで母親のように信頼してくれるでしょう。
会話ができないので、鳴き声や仕草などでコミュニケーションを取ろうとします。
「エサをくれる」「撫でてくれる」というように、飼い主さんの愛情のあるスキンシップがあると、とても懐いてくれます。
フクロモモンガは長生き?寿命はどのくらい?
コンパクトな体格の割に生命力にあふれているフクロモモンガ。
野生下では7~8年ほどですが、人間のもとで生活すると8~10年ほど生きると言われています。長ければ10年を超えて生きることもあります。
もともと野生動物ですから、さまざまな状況下に耐えられる丈夫な体質で、病気にはなりにくいです。
ただ、どんな状況で生きるかによって寿命はだいぶ変わります。
体質や事故、病気など、フクロモモンガが寿命を縮めてしまう要因はたくさんあるかもしれません。
そこで、フクロモモンガの特徴や性格、習性、病気のことなど、飼い主さんが理解しておくことが大事です。
長生きさせたい…!フクロモモンガを飼うとき気をつけるべきポイント
フクロモモンガが長生きできる秘訣は、飼い主さんが握っているも同然。
長生きのためには、食事や環境などを整えてあげることが主なポイントです。
フクロモモンガを迎えたら、どんなところに注意すべきでしょうか。
◆ポイント1.フクロモモンガの食生活を正しく管理する
すべての動物に同じことが言えますが、健康であることの基本は「食生活」です。
フクロモモンガの「食」に関して、正しい理解をしたうえで、食事管理をしましょう。
フクロモモンガの食の中心は、果物や蜜、野菜です。
★果物
・みかん
・ぶどう
・バナナ
・キウイ
などを喜んで食べてくれます。
ただ、種の部分はフクロモモンガにとって害が心配なので、取り除いてあげましょう。
★野菜
・にんじん
・キャベツ
・ブロッコリー
・レタス
・さつまいも
などが大好きです。
果物や野菜を食べさせるときは、「新鮮なもの」をあげましょう。
例えば、「食べかけを次の日もあげる」というように、傷んだものを与えないことが大事です。
特に、暑い時期には食材は傷みやすいので注意しましょう。
また、市販のパウダータイプのフードもおすすめです。
フクロモモンガの食性に合わせた栄養が詰まっているフードですから、食欲の偏りをおさえることもできるでしょう。
生後間もない場合は、補助食としてフクロモモンガ用のミルクも与えるようにします。
食べてはいけないものも把握しておきましょう。
ネギや玉ねぎ、ニラ、ニンニク、お菓子、ジュースなどが主なNG食品です。
砂糖や添加物がたくさん含まれている人間の食べ物は、フクロモモンガにとってよくないものも多いので注意してあげてください。
基本的には、フクロモモンガ用として販売されているフードを主食とし、副食として果物や野菜をあげるといいかもしれません。
フクロモモンガの食事については、購入先のペットショップのスタッフさんに聞くと安心です。
◆ポイント2.体重の急激な増減に注意する
フクロモモンガの食事をする様子はかわいいので、たくさん食べさせたくなりますよね。
でも、食べ過ぎで太ることによって、病気につながる可能性もあります。
体重が増えると動きづらくなり、本当は身軽に動けるはずなのに、体が重くてケガをするかもしれません。
「思うように体が動かせない」とストレスになったり、自分の体を支えるのがつらくてあまり動かない子になってしまうこともあります。
コミュニケーションも取りづらくなるので、太りすぎには要注意です。
特に、
●エサをあげるときは適量を守る
●甘味のある果物は食べ過ぎないように
に気を付けてくださいね。
また、フクロモモンガは、太り過ぎだけでなく、痩せ過ぎも寿命には悪影響を及ぼします。
エサが足りずに栄養が不足していないかチェックしましょう。
フクロモモンガは、食欲にムラがあることも。
食事量が多く「お腹いっぱい」状態でエサを残しているのか、それとも体調が悪くてエサを食べないのか…。
適切な食事量でも残す場合には、体調が悪いのかどうかチェックしましょう。
栄養が足りずに痩せ過ぎないように気を付けましょう。
フクロモモンガは、体が小さいので「太った」「痩せた」には気づきにくいかもしれませが、飼い主さんが日々観察してあげることが大事です。
◆ポイント3.お部屋の温度を適温にする
フクロモモンガは、オーストラリアやパプアニューギニアなど、暖かい気候の森林で暮らしている動物です。
そのため、暑さには強い体質をしています。
だからと言って、夏の暑いときにエアコンをつけない環境では、体調を崩します。
25℃程度の温度がフクロモモンガの快適温度ですが、急激な温度変化には注意しなければなりません。
特に、真夏になると、急激に温度が上がることもあるでしょう。
30度近い環境になると暑さで体がまいってしまうので要注意です。
湿度はそれほど気にしなくてもOKです。
ただ、梅雨時期など高い湿度が続き、人間でも「ジメッと不快」というときには、除湿運転などをしましょう。
室温管理は、フクロモモンガを飼育するうえで重要なポイントです。
また、フクロモモンガのケージの置き場所にも注意が必要です。
エアコンの風が直接あたる場合、部屋自体は快適な温度を保てていても、フクロモモンガのお部屋となるケージが冷えている可能性もあるでしょう。
南国出身とあって、フクロモモンガは寒さにはかなり弱いです。
夏なのに、まるで冬のような飼育環境にならないように、気をつけましょう。
冬は寒いので、ケージにペット用のヒーターをつけてあげると快適温度に近づきます。
また、夏や冬は、冷暖房が欠かせませんが、部屋全体の空気を循環させるため、扇風機を使うのもおすすめです。
◆ポイント4.ストレスをためない
もともと群れで暮らしているフクロモモンガは、ひとりぼっちになると寂しい気持ちになります。
飼い主さんに慣れていないときは、緊張しながら生活するのでストレスが大きくなりがちです。
飼い主さんを親や仲間と認識できるように少しずつ距離を縮めていきましょう。
手のひらからおやつをあげたり、一緒に遊んだりとコミュニケーションを増やしてみてください。
また、運動不足もストレスの原因になります。
フクロモモンガが滑空を楽しめるように、お部屋のなかを整えてあげてくださいね。
フクロモモンガは体が小さいので、ちょっとしたケガでも大きな負担となります。
部屋のなかが家具や荷物でいっぱいだと、ケガをするリスクが高まるので注意が必要です。
◆ポイント5.毎日観察する
フクロモモンガの体調の変化に気付けるように、毎日、食事や体重などを観察しておきましょう。
・食事はどのくらい食べたか、残さなかったか
・排泄の回数はどのくらい
・体重の増減はないか
など、細かくてもいいので、メモしておくことをおすすめします。
病気にかかったときに、原因を振り返り、対策もしやすくなるでしょう。
◆ポイント6.フクロモモンガがかかりやすい病気を知る
フクロモモンガは、下痢を起こしやすいと言われています。
体の機能がじゅうぶんでない生後間もない子や抵抗力が落ちる老齢の子の場合、細菌感染しやすい傾向にあります。
下痢の引き金となるのは、
細菌感染のほか、「暑すぎる」「寒すぎる」「日中の温度差が激しい」「ストレス」などさまざまなことがあります。
フクロモモンガは体が小さいので、人間にとってはちょっとした異変に見えても、実は体内で命を脅かすほど重症化しているケースもあるので注意してください。
下痢や軟便になった場合、「元気がなくなる」「ごはんを食べなくなる」など、ほかの異変を見逃さないことで、病気の早期発見につながります。
日頃から、便の状態をメモしておくことをおすすめします。
◆ポイント7.飼育環境を整える
フクロモモンガが快適に暮らせるように、飼育環境を整えてあげることは長生きさせることにもつながります。
フクロモモンガは、上下左右と活発に動き回る元気いっぱいの動物です。
ケージが狭いとストレスになるので、広さと高さを確保したケージを用意しましょう。
それほど頻繁でなくてもいいですが、ケージは適度なタイミングでお手入れが必要です。
フクロモモンガは「ここがトイレだ」と覚えることはできないので、周辺に排泄物が飛んでしまいます。
日常的なお手入れとして、散らかった排泄物や敷いてあるシーツなどを取り除いてあげましょう。
不衛生な環境で感染症から下痢を引き起こさないようにしたいものです。
また、有袋類のフクロモモンガは、フクロのなかに入ると安心します。
フクロモモンガにとってのリラックススペースとなるように、布製のポーチも設置しましょう。
布製のものは洗濯が必要になりますが、自分のニオイがなくなると不安を感じることもあります。
「食べカスやフンがこびりついている」「尿が染みている」など、布が極端に臭うようになったら、別のものと取り換えてあげるといいかもしれません。
◆ポイント8.病気になったときのため、動物病院を探しておく
動物病院はたくさんありますが、フクロモモンガは診てくれないケースも多いです。
フクロモモンガを飼うときは、「病気になったら受診できる動物病院をリサーチしておきましょう。
まとめ
フクロモモンガは、数あるモモンガのなかでも人に慣れやすいと言われています。
一緒に暮らすと、明るいフクロモモンガの性格に癒されるでしょう。
幸せな毎日になりそうです。
でも、フクロモモンガには寿命があり、いつまでも一緒にいられるわけではありません。
データ上では、平均寿命が8~10年と言われていますが、それを伸ばせるかどうかは飼い主さんの心掛け次第です。
飼い主さんの愛情に包まれて、フクロモモンガが穏やかにのびのび暮らせることが一番の幸せです。
フクロモモンガに対して「ただ可愛がる」だけではなく、体のことを知り尽くし、食事や環境を整えてあげてくださいね。
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