パンケーキリクガメは飼いやすい?飼育のポイントを紹介!

2021.05.21

パンケーキリクガメは飼いやすい?飼育のポイントを紹介!

皆さんはパンケーキリクガメという名前を聞いたことがありますか? 可愛らしい名前からもペットとして飼いたいなと感じる方も多いのでは、ないでしょうか? パンケーキリクガメの特徴や飼い方について紹介しますので、参考にしてくださいね。


パンケーキリクガメとは?


パンケーキリクガメは平らな薄い甲羅とあまり大きくならない点からペットとして、飼育しやすく人気があります。
パンケーキリクガメは爬虫類を初めて飼う方にもおすすめです。
パンケーキリクガメの身体的な特徴を紹介していきます。

◆見た目の特徴

パンケーキリクガメの最大の特徴はその体の薄さです。
パンケーキのような薄い身体から、その名前がついているパンケーキリクガメは隙間にも入り込めるように腹と背中の甲羅どちらも柔らかいという特徴があります。

顔つきは穏やかで愛嬌のある顔からペットとしての人気も高い品種です。
成長すると16センチ〜18センチ前後まで成長しますが、リクガメの中では小型の分類でありその点も人気の理由です。

◆原産国・生息地

パンケーキリクガメはアフリカ大陸のケニアやタンザニアなどの草原地帯に生息しているリクガメです。
暑い地域に住んでいるパンケーキリクガメは、岩場や草原地帯に生息しているリクガメ科に分類されるカメです。

岩場の隙間や草原の中に上手に身を隠して、外敵から身を守り生活しています。

◆特徴・性格

パンケーキリクガメの最大の特徴はそのパンケーキのように薄い甲羅です。
この甲羅は膨らませることができるので、外敵に襲われた際に隙間に逃げ込み、膨らませて隙間を埋めることで身を守ることができます。

さらにリクガメにしては珍しく、立体的な移動も得意なため岩から岩へ登りながら活動することができます。
見た目に反して意外とアクティブであり、活動量の多いリクガメになります。

性格は臆病で、昼行性ですが危険を感じるとすぐに土に穴を掘り巣穴にしている場所に逃げ込みじっと動かなくなります。
また、上記で触れたように岩の隙間に隠れてなかなかでてきません。
慎重な性格のため、なかなか懐くまでに時間がかかりますが、飼い主さんの顔を覚えてよってきます。

攻撃性はほとんどありませんが、過度なスキンシップはストレスを感じるので適度な距離感で鑑賞中心での飼育が理想的です。

◆寿命

パンケーキリクガメは大切に育てれば、20年〜25年前後生きます。
寿命が長い分一緒にいる時間も増えるので、嬉しいですが終生飼育の覚悟を持ってお迎えする必要があります。


パンケーキリクガメはどこで購入できる?価格は?

パンケーキリクガメはペットとしてブームになった時期に乱獲された経緯があり、今は野生でその数が激減している動物の一つです。
ペットようにブリードされた個体がある程度流通していますが、購入する際には計画的にお迎えする必要があります。

◆国際希少野生動植物種(サイテス1類)に指定

海外から輸入して入手するというのも一つの方法ですが、上記で触れたように数が減少していることから絶滅危惧種として世界的に登録されている希少価値の高い品種です。

飼育自体は可能ですが、入手するまでに時間がかかり他の爬虫類を飼育するよりも高額になることが多いです。

◆数年前より価格はあがっている

以上の経緯からパンケーキリクガメの価格は上がっており、ペットショップなどからはなかなか入手することが難しくなっています。

爬虫類専門店での購入が1番確実ですが、お迎えするまでに時間がかかったり、価格も2万円〜5万円前後で入手可能です。


パンケーキリクガメの飼育環境(必要なグッズ)

パンケーキリクガメの飼育には以下のグッズが必要になります。
しっかりと準備をしてからお迎えしましょう。

  • 水槽・ケージ
  • フタ
  • バスキングライト
  • 紫外線ライト
  • リクガメのエサ
  • 食器
  • ヒーター
  • 床材
  • シェルター・隠れ家

パンケーキリクガメは90センチ水槽程度の飼育容器が必要です。
活発に動き回るため横幅のある容器を用意しましょう。
また、活動的なパンケーキリクガメは脱走の名人でもあります。
隙間からするりと抜けて外に出てしまうこともあるため、必ず飼育容器には密閉したフタをつけるようにします。

パンケーキリクガメの飼育には、バスキングライトと紫外線ライトが必須です。
適度に身体を暖めることができるように、ホットスポットを用意してあげます。
床材は吸水性の高いウッドマットやヤシガラマットがおすすめです。
乾燥砂粒も最適で、湿度管理が楽になります。

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●通水性・通気性がよい天然土なので、砂漠~亜熱帯地域に棲息する爬虫類に最適な床材です。
●フンが一緒にまとまるので、汚れた部分だけ取り出しやすく、少しずつ交換できるため、生体に環境変化の負担を与えません。
●乾燥していると明るい茶色、湿らせると暗い茶色になるので、床材の湿り具合がひと目でわかり、湿度管理の目安になります。
●穴を掘る習性を促し、ストレスを軽減させます。
●乾燥地帯の植物の育成にも適しています。
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●粗目と組み合わせて使うことで、より自然なレイアウトが作れます。

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岩場などを好んで生活するパンケーキリクガメの遊び場として適度な大きさのシェルターを入れてあげても良いでしょう。
外部からの刺激にびっくりした際の隠れ家になるので、安心して過ごすことができます。


パンケーキリクガメ飼育の注意点

パンケーキリクガメの飼育のポイントを紹介します。
パンケーキリクガメは手頃なサイズ感で初心者にも飼育しやすい爬虫類になります。

◆温度設定

パンケーキリクガメの適温は28℃〜32℃の高音になります。
暖かい場所で生活するパンケーキリクガメの飼育の要は温度管理といっても良いでしょう。

特に冬場は温度が下がらないように、暖房とヒーターを使用して飼育容器全体を温めるようにします。
ヒーターは爬虫類用のものを使用しましょう。
急激な温度変化は体調不良の原因にもなるため、一定の温度で生活できるようにします。


パンケーキリクガメの飼い方

パンケーキリクガメの飼い方を紹介します。
意外と活動量が多いパンケーキリクガメは運動不足にならないように、十分な広さがある飼育スペースを準備してあげましょう。

◆ご飯について

パンケーキリクガメは草食性であり、野菜がメインの食事です。
主食として、小松菜やケール、ニンジン、ピーマン、青梗菜などを一口サイズにして与えます。

朝夕2回食べるだけ餌を与えるようにしましょう。
かぼちゃなども好物ですので、旬の野菜をバランスよく与えます。
野菜だけでは取れない栄養素を賄うために、人工飼料をおやつとして併用して与えるのがおすすめです。

人工飼料はあくまで補助として使用して、与えすぎには注意しましょう。

◆トイレについて

パンケーキリクガメは排泄の回数が多く、こまめなトイレの掃除が必要です。
残念ながらトイレをしつけで覚えることはほとんどないため、ケージ内をこまめに確認して排泄物はその都度処理するようにしましょう。

岩場の隙間や決まった場所にトイレをする個体もいるため、こまめな確認するのがおすすめです。

◆臭いについて

パンケーキリクガメ自体の体臭はあまりに気なりませんが排泄物が溜まっていたり、餌の食べ残しがそのままになっていると腐敗して臭いが出やすくなります。

パンケーキリクガメの飼育環境は高温のため餌なども傷みやすく臭いが出やすい面があります。
常に新鮮な水と餌を食べられるように定期的に新しいものに取り替えましょう。
飲水は毎日、餌も2日に一回は全量新しいものにします。

床材も悪臭やダニの発生を防ぐために半年に一度は全量新しいものにとりかえるようにしましょう。
パンケーキリクガメが病気になると、独特の臭いがすることがあるため甲羅傷はないか、皮膚が炎症していないかなどの健康チェックも合わせて行いましょう。

◆かかりやすい病気について

パンケーキリクガメのかかりやすい病気として、くる病があげられます。
くる病は、カルシウム不足によりおこる疾患で、紫外線不足により身体の中のカルシウム量が減少してしまい、甲羅の変形や歩行異常、骨や関節の痛みや変形などの症状が見られます。

治療方法はカルシウムの補給や十分な紫外線ライトによる日光浴です。
初期症状であれば、以上の治療法で対処可能ですが重症化すると完治させることは難しいため注意が必要です。

大切なのは、パンケーキリクガメの身体をチェックして甲羅の異常などを確認することです。
さらには、カルシウム剤などを餌に入れて意識的に摂取させましょう。

定期的に紫外線ライトを身体に当てるようにして、カルシウムが身体の中で不足しないようにケアを行いましょう。


まとめ

パンケーキリクガメの特徴や基本的な飼い方、値段について紹介しました。
パンケーキリクガメは初期費用がかかり、他のリクガメと比べても高額になりやすいペットですがあまり大きくならない点や穏やかな性格などからペット向きのリクガメです。

希少価値が高く、入手するまでに時間がかかるので事前に購入先を調べてから計画的にお迎えしましょう。
温度管理をしっかりと行えば,20年前後一緒に過ごすことができますので、良いパートナーになるでしょう。
パンケーキリクガメの購入の参考になれば幸いです。



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