1.クランウェルツノガエルとは?
1-1.見た目の特徴
1-2.原産国・生息地
1-3.特徴・性格
1-4.鳴き声
1-5.寿命
4.クランウェルツノガエルの飼い方
4-1.基本的なお世話について
4-2.ご飯について
4-3.臭いについて
4-4.かかりやすい病気について
クランウェルツノガエルとは?
平べったいフォルムに縞模様がチャームポイントのクランウェルツノガエルは、ツノガエル属に分類されるカエルになります。
クランウェルツノガエルの特徴や性格について紹介します。
◆見た目の特徴
クランウェルツノガエルの最大の特徴は、その平べったい身体と濃い色の縞模様になります。
成長すると、7.5センチ〜12センチ前後に成長するクランウェルツノガエルはツノガエルと似ている特徴が多いですが、やや目の上のツノが長く茶褐色の体色が多い種類になります。
大きな口と濃いめの体色が特徴のクランウェルツノガエルですが、アルビノや緑、茶褐色など体色には個体差があります。
◆原産国・生息地
標高700メートル以下のチャコ地帯に生息しており、アルゼンチンやパラグアイ、ブラジルなどに分布しています。
南米の山間部の河川や沼地の湿り気の多い地域で生活しており、土に浅い穴を掘って獲物が来るのをじっと待ち構えています。
◆特徴・性格
湿気の多い山間部の沼地などを生活圏にしているクランウェルツノガエルは夜行性のカエルですが、自らはあまり動かないスタイルのカエルであり通りが買った獲物を丸呑みにして狩りを行います。
肉食性のクランウェルツノガエルは、コオロギや昆虫、ネズミなどを食べます。
非常に丈夫で初心者にも飼育しやすいクランウェルツノガエルは、カエル飼育の入門編としてもおすすめのカエルになります。
ペットとしての流通量も多いため、大型のペットショップや爬虫類専門店などで購入することができます。
性格はマイペースで物怖じしない貫禄のある子が多いです。
鳴き声も小さく賃貸などでも飼育しやすいカエルになりますが、基本的に意思疎通するコミュニケーションは難しいので鑑賞目的の飼育が主になります。
人馴れすると差し出したピンセットからエサを食べるようになりますが、動きは少なくじっとしていることの多いカエルです。
基本的にカエルは鑑賞目的の飼育が一般的であり、その仕草や見た目の華やかさを楽しむのが魅力になります。
手に乗せたりするようなふれあいはクランウェルツノガエルのストレスになり、突然死の原因にもなるため必要以上に鑑賞することは避けましょう。
◆鳴き声
繁殖期には、雄は高い小さな声で絶えず鳴くこともあるので神経質な方は注意しましょう。
威嚇の際にも高い声で鳴くことがありますが、それ以上刺激をしなければ動くことはなく通常時はほとんど鳴かないため、騒音トラブルにはなりにくいペットです。
◆寿命
クランウェルツノガエルはカエルの中でも長命なカエルであり、15年前後寿命があります。
長い時間一緒にいられることは魅力的ですが、温度管理や水換え、バランスの良い食事など日々のお世話と飼育環境の基盤をしっかりと建てることが長生きのコツです。
終生飼育の責任も長くなるため、計画的にお迎えするようにしましょう。
クランウェルツノガエルの値段
クランウェルツノガエルはカエルの中でもトップクラスの人気を誇るカエルであり、ブリードされた個体の流通量も多いです。
そのため比較的入手しやすく、3000円〜5000円前後で購入することができます。
身近なペットショップなどで取り扱いも多く、すぐにカエル飼育をしたいと考えている方もすぐにお迎えできるのが、魅力的です。
クランウェルツノガエルの飼育環境(必要なグッズ)
クランウェルツノガエルの飼育に必要なグッズを開設します。
まずは飼育の基盤をしっかりと整えてからお迎えすると、環境にも速く馴染んでくれます。
飼育に挑戦したいと考えている方は以下のグッズを用意して、参考にしてくださいね。
- ・ケージ
- ・水容器
- ・床材
- ・エサ
- ・ライト
- ・ヒーター、温度計
ケージは身体のサイズに合わせた爬虫類用のケージや小型水槽を準備します。
水槽であれば30センチ水槽で十分です。
また、クランウェルツノガエルはほとんど動かないカエルですが、ジャンプ力があり力も強いため必ずケージにはフタをしましょう。
脱走の名人でもあるので、ケージには隙間ができないようにしっかりとフタをしておきます。
水辺に生息するクランウェルツノガエルの身体が乾かないように水浴び場所を作りましょう。
水は定期的に交換するようにして、臭いが出ないように予防します。
床材はソイルや赤玉土、水苔など湿度を保っておきやすい素材を用意します。
ウールマットなどは掃除のしやすさからもおすすめですが、クランウェルツノガエルはトイレの回数が多くケージが汚れやすいため掃除しやすい床材をチョイスしましょう。
クランウェルツノガエルはバスキングや紫外線を当てる必要はありません。
比較的温度管理もしやすく、丈夫なカエルですので観賞用にLEDライトを導入すると、より美しく鑑賞することができます。
冬場は保温が必要になるため、爬虫類用のパネルヒーターを使用して、温度が下がらないようにしましょう。
クランウェルツノガエルの飼い方
クランウェルツノガエルの基本的な飼育について紹介します。
初心者にもおすすめのカエルであるクランウェルツノガエルはポイントを押さえるとチャレンジしやすくなります。
◆基本的なお世話について
基本的にケージ内のレイアウトはシンプルにしましょう。
赤玉土などに2センチほどの浅い穴を掘ってほとんど動かないようなスタイルのため、アマガエルなどのように石や植物は必要ありません。
トイレの回数が多く、排泄物をこまめに片付ける必要があるため掃除しやすいようにシンプルなレイアウトが理想的です。
エサも毎日与える必要もなく、飼育スペースを清潔に保っていればそれほど手間はかからないカエルです。
◆ご飯について
肉食性のクランウェルツノガエルは人工飼料やコオロギ、ワーム、メダカなどを与えます。
自発的に動いて獲物を捕獲して食べることはほとんどないので、ピンセットでエサを目の前に持っていき、少し揺らして与えましょう。
生き餌が主流になり、様々な種類のエサを与えてバリエーションを増やしておくのがポイントです。
動いているものしか、餌と認識しないため人工飼料に慣れるまで時間がかかる場合があります。
注意したいのは、クランウェルツノガエルは好き嫌いが激しくエサの選り好みをしやすいカエルです。
好みのエサがないと拒食になり、そのまま衰弱してなくなるケースもあるため、バリエーション豊かに数種類エサを用意します。
メダカや小赤、コオロギなどは嗜好性が高くおすすめです。
頑固な一面もあり、お腹が空いたから仕方がなく出されたものを食べるというケースは少ないため、早い段階でクランウェルツノガエルの好みを把握してご飯を準備してあげましょう。
餌の頻度は与えるものにもよりますが、生体であれば2.3日に一回、幼体は1日1回給餌しましょう。
◆臭いについて
クランウェルツノガエルはトイレの回数が多く、ケージ内が汚れやすいためこまめに掃除をしないと臭いが発生しやすいです。
湿度の高い環境はカビなどの雑菌も繁殖しやすく、特に夏場や梅雨時期は悪臭を放ちやすいため、適度にケージ内を換気して床材を新しいものに取り換えましょう。
乾燥してしまうとクランウェルツノガエルが体調不良になってしまうため、朝夕1日2回霧吹きなどで水分を足してあげます。
この際に汚れている部分は掃除するようにして、清潔な飼育スペースを心がけましょう。
◆かかりやすい病気について
食欲旺盛なクランウェルツノガエルはエサの食べ過ぎによる消化不良を起こしやすいです。
丈夫であり、病気にはかかりにくいカエルですが、トイレをしない、腹部が膨張している、食欲低下などの症状があると消化不良を起こしている可能性があります。
絶食させて様子をみるか、ケージ内の温度を少し上げて消化を促しましょう。
クランウェルツノガエル飼育の注意点
ほとんど動かさないクランウェルツノガエルは体調不良に気付きにくい面があります。
症状を発見してみたときには重篤な状態になっていることもあります。
また、カエルに明るい獣医さんは少ないためお迎え前に爬虫類や両生類に知識のある獣医さんをリサーチしておき、かかりつけ医を決めておくのが大切です。
まとめ
丈夫なクランウェルツノガエルは取り入れやすいカエルでもあり、餌の頻度も多くないため、飼いやすいです。
見た目も華やかであり、賃貸などでも飼育しやすいためカエル飼育の入門編にもぴったりですよ。
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