1.カワウソはペットとして飼える?
2.コツメカワウソとは?
2-1.見た目の特徴
2-2.原産国・生息地
2-3.特徴・性格
2-4.寿命
2-5.カワウソの種類と違い
5.コツメカワウソの飼い方
5-1.基本的なお世話について
5-2.ご飯について
5-3.臭いについて
5-4.かかりやすい病気について
カワウソはペットとして飼える?
結論から言えば、カワウソをペットとして飼育することは可能です。
主にコツメカワウソという種類のカワウソがペットとして流通しており、大型のペットショップやエキゾチックアニマルの専門店などで購入することができます。
しかし、カワウソは大変貴重であり流通量も多くはありません。
取引されているのは1年で1〜3等程度です。
そのため、カワウソをペットとしてお迎えしたい!と考えてから実際に購入するまでに時間がかかる場合があります。
また、カワウソの取引はワシントン条約により規制されています。
2019年8月にはコツメカワウソ、ビロードカワウソに対して商業目的での国際取引が禁止されました。
同年11月末には、日本国内における取引や譲渡に関しても国への登録が必要となり、カワウソをペットとして飼うための難易度は高くなりました。
現在ペットとして流通しているカワウソはブリードされたものであり、その数も少ないためカワウソのお迎えは数年単位で計画をしっかりとした上で、家族で検討してお迎えする必要があります。
コツメカワウソとは?
ペットとして人気のコツメカワウソについて特徴や買い方を紹介します。
カワウソと一緒に暮らしたい!という方は参考にしてください。
◆見た目の特徴
イタチ科ツメナシカワウソ属に分類されるカワウソの一種であり、標高2000メートル以下の河川や沼地を住処としています。
他のカワウソよりも陸上で過ごす時間が長く、指趾には非常に小型の爪があるのが名前の由来です。
動物園などでもよく見かけるポピュラーな種類であり体長41〜60センチ前後、体重3kg〜6kg前後になります。
毛色は背面は灰褐色、茶褐色になり腹側は白が基本になります。
種小名はラテン語で「灰」の意味を持つcinerが使用されており、毛色に由来します。
◆原産国・生息地
インドネシアやカンボジア、フィリピン、ラオスなどに分布しており、河川、沼地や海岸などの水辺に生息しています。
フィリピンなどでは、民家の近い水田近くをすみかにすることもあり人にとって身近な存在になっています。
水田を荒らす害獣として扱われることもしばしばあります。
本来は昼行性ですが人が住む地域では夜に活動します。
◆特徴・性格
野生では家族群を形成して生活しており、他の種が使わなくなった巣穴や植生の深い場所を利用して休み生活しています。
鳴き声によるコミュニケーション能力が高く、12種類前後あると言われており、感情表現豊かな生き物です。
人馴れもしやすく、好奇心旺盛でイタズラ好きな面があります。
家族単位で群れをなす習性から仲間意識が強く、飼い主さんとその家族に対しては愛情深くフレンドリーに接します。
手先が器用で賢く、ちょっとした芸を覚える個体もいます。
一方でエキゾチックアニマル特有の警戒心の高さや神経質な性質もあり、他人に対して警戒して威嚇をする場合もあるため、注意が必要です。
飼い主さんに対して依存傾向になる子も多く、嫉妬や独占欲から他の家族に噛みついたり、ストレスから体調不良になるケースもあります。
お留守番をさせると、寂しさから絶えず鳴いてしまったり、破壊行動をする子もいるため留守番は短い時間から始めて徐々に慣らすと良いでしょう。
◆寿命
飼育下では外敵に襲われる心配もほとんどないため、15年前後生きます。
たくさんの時間一緒に過ごせるのは嬉しいことですが、終生飼育の覚悟を持ってお迎えする必要があります。
さらには、カワウソに長生きしてもらうためには病気などになったときに診てくれるかかりつけ医を決めておくことが大切です。
カワウソなどのエキゾチックアニマルに詳しい獣医さんをリサーチして、定期的に健康診断を受けておくと長生きの秘訣になります。
◆カワウソの種類と違い
現在、4属13種が世界各地に生息しており、日本の水族館ではコツメカワウソ、ツメナシカワウソ、ユーラシアカワウソ、カナダカワウソが見られます。
その中でもペットとして流通しているカワウソはコツメカワウソになります。
コツメカワウソの値段
コツメカワウソは上記でも触れたように取引を規制されており、ペットとして流通しているのはわずかです。
また人の手による繁殖も難しいため、時間とコストがかかります。
そのため希少価値が高く、成体で60万円〜80万円前後で購入可能です。
ベビーになるとグッと希少価値も高くなり100万円前後で取引されています。
カワウソの飼育には国への登録が必要であると紹介しましたが、違法に密輸されたカワウソを購入しないように注意しましょう。
信頼できる購入元からお迎えすることが大切になります。
コツメカワウソの飼育環境と必要なグッズ
コツメカワウソの飼育に必要な基本用品を紹介します。
コツメカワウソの飼育に興味のある方は参考にして下さい。
- ケージ
- 食器
- 餌
- トイレ
- おもちゃ
- 寝床用の毛布
ケージは犬用の少し大きめなケージを用意するのがおすすめです。
カワウソはイタズラ好きであり、放し飼いにしておくと家中を荒らしてしまい、家具を破壊してしまう可能性があります。
飼い主さんや家族と遊んだあとはハウスに入って休んでもらうように習慣づけると良いです。
コツメカワウソは肉食性であり、魚の切り身、甲殻類、ささみなどを食べます。
また、キャットフードやフェレットフードなどのドライフードも食べるため主食として用意するのがベストです。
なるべく添加物の入っていない自然素材で作られたドライフードを用意しましょう。
コツメカワウソは根気強く教えることにより、トイレを覚えます。
犬猫用のトイレを用意してケージに設置して練習しておけば、用を出してくれます。
また、遊び好きで飼い主さんとコミュニケーションを取ることが大好きです。
犬用のおもちゃなどを用意して遊んであげましょう。
コツメカワウソの飼い方
コツメカワウソの飼育について紹介します。
ポイントを紹介しますので、飼育の参考にどうぞ。
◆基本的なお世話について
コツメカワウソのケージはリビングなどの家族が集まる場所の一角に設置してあげると良いでしょう。
また、水辺を中心に生活するコツメカワウソは定期的に水浴びをして泳ぎながら運動するようにするのが、おすすめです。
活動量がコツメカワウソは多く、運動不足はストレスや体調不良の原因になるため気分転換やグルーミングのためにも水浴びをさせましょう。
◆ご飯について
市販のキャットフードやフェレットフードなどを主食に魚介類を中心にバランスよく与えましょう。
飼育下のコツメカワウソは雑食性ですが、人の食べ物は味が濃く、添加物かま身体に悪影響を与える可能性があるため与えないでください。
1日2回朝夕食べ切れる量の餌を与えましょう。
食べ残しは悪臭や寄生虫、カビの原因にもなるためその都度取り除くようにしましょう。
◆臭いについて
肉食性の傾向の強いカワウソはペットの中でも独特の獣臭があります。
定期的に身体を拭いたりしてケアをすることにより臭いを軽減することができます。
さらには、ケージとトイレのこまめな掃除が臭い軽減に効果的です。
コツメカワウソの排泄物は臭いやすく、そのままにしているとすぐに悪臭が発生してしまいます。
特に梅雨時期や夏場などは腐敗も進みやすいため、トイレ周りは清潔にするように心がけましょう。
◆かかりやすい病気について
コツメカワウソは病気になってから診てくれる動物病院が限られてしまい、治療がおくれる可能性もあります。
そのため、病気にならないように予防することが大切です。
特に栄養バランスの偏った食事は肥満や臓器の疾患の原因になります。
適量を把握して、おやつの与えすぎに注意しながらは肥満を防ぎましょう。
エキゾチックアニマルに明るい獣医さんをいくつかピックアップしておき、かかりつけ医を決めておくといざという時にスムーズに治療してもらうことができます。
定期的に健康診断などをうけておけば、より安心です。
コツメカワウソ飼育の注意点
SNSなどでコツメカワウソを検索すると、さまざまな可愛らしい姿を目にすることができます。
愛嬌のあるぬいぐるみのような容姿を見ると家族として、ぜひお迎えしたいと考えますよね。
しかし、コツメカワウソは希少性が高く入手するまでに長い時間がかかる場合があります。
併せて、登録などの手続きも必要であり、終生飼育の覚悟を持って慎重に検討する必要があります。
ペットとしての歴史は浅く噛みついたりは引っかかれてしまうこともあるので、取り扱いには注意が必要です。
コツメカワウソの様子を観察しながら、カワウソのペースでコミュニケーションを取るようにしましょう。
まとめ
カワウソの値段やペットとしてポピュラーなコツメカワウソについて紹介しました。
カワウソをペットとして飼育することは可能ですが、お迎えするまでに時間がかかる生き物です。
計画的に飼育環境を整えてからお迎えするようにしましょう。
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