うさぎは多頭飼いできる?性別の相性や複数飼育の注意点を徹底解説!

2022.04.12

うさぎは多頭飼いできる?性別の相性や複数飼育の注意点を徹底解説!

「うさぎって多頭飼いできる動物?」「オスとメスの相性を教えてほしい!」「多頭飼いする際の注意点が知りたい!」。うさぎの多頭飼いを検討している方の中には、このような悩みや疑問を抱いている方も多いはず。そこで本記事では「うさぎ×多頭飼い」をテーマに、性別間の相性や多頭飼いする際の注意点について解説します。ぜひ最後までご覧ください。

【掲載:2021.07.02  更新:2022.04.12】


うさぎは多頭飼いできる?

うさぎの多頭飼い

「1羽だとうさぎが可哀想」「様々なタイプのうさぎと触れ合ってみたい」などの理由から、うさぎの多頭飼いを検討している方は少なくないでしょう。一方で、うさぎは多頭飼いできる動物なのかと疑問に思う方は多いはずです。

先に結論からお伝えすると、うさぎの多頭飼いは可能ではありますが、難易度が高いです。というのもうさぎは縄張り意識が強く、単独行動を好む動物だからです。2羽以上いるからといって、うさぎにとっては必ずしも賑やかで楽しいという訳ではありません。

ちなみに大前提として、ここでいう「多頭飼い」とは、ケージを別々にして複数羽を飼うことです。同じケージ内で複数羽を飼うのは、うさぎに強いストレスを与えることになるので辞めておきましょう。


うさぎの多頭飼いがオススメできない理由3選!

うさぎの多頭飼いが難しい理由は主に下記の3つになります。

  • 縄張り意識が強い
  • 病気の感染リスクがある
  • 世話の手間と費用が増える

うさぎの多頭飼いは、何かと大変になるケースが多いです。それぞれ順番に解説していきます。

◆縄張り意識が強い

うさぎは縄張り意識の強い動物です。特に成長するにつれて、その度合いは増していきます。自分の縄張りを守るために、死ぬまで戦うことも決して珍しくありません。ケージの外で複数羽を同時に遊ばせる際は、必ず監視しておく必要があるでしょう。

◆病気の感染リスクがある

多頭飼いをすると、先に飼っていたうさぎが後から来たうさぎに病気を移したり、あるいは後から家に来たうさぎが先に飼っていたうさぎに病気を移したりすることがあります。多頭飼いはうさぎの健康にも悪い影響を及ぼすことがあるのです。うさぎは病気を隠す傾向があるため、健康チェックはしっかりと行う必要があります。

◆世話の手間と費用が増える

当然ではありますが、飼ううさぎの数が増えるということは、世話の頻度とかかる費用もそれだけ増えるということです。うさぎは自分の縄張りに侵入してきた敵に対し、フンやニオイのきついオシッコをまき散らす習性があります。掃除の手間は想像以上にかかることになるでしょう。また万が一の怪我や病気に備えて、治療費を多めに用意しておく必要があります。

上記の理由から、うさぎの多頭飼いは簡単ではないといわれています。
とはいえ、「どうしても多頭飼いをしたい!」という方もいるはずです。そんな方は、性別間の相性を考慮してうさぎを飼うようにしましょう。下記で詳しく解説しておりますので、こちらも合わせてチェックしてみてください。


うさぎの性別と相性

ここではうさぎの性別間の相性について解説します。ただしうさぎも人間と同様、個体によって性格は様々です。相性が良いからといって、必ずしも仲良く過ごせるとは限りません。あくまでも傾向としてご覧ください。

◆オスとメス

オスとメスは、一番多頭飼いしやすい組み合わせと言われています。もちろん個体によって差はありますが、仲良くなれば一緒に寝たり、じゃれあったりすることも珍しくありません。一方で放っておくと、子どもを産む可能性が考えられます。そのためオスとメスで多頭飼いする際は、必ず避妊・去勢手術を受けるようにしましょう。可能であれば、オスとメス共に受けるのが好ましいです。

◆オス同士

オスは縄張り意識が特に強いので、オス同士の多頭飼いはオススメできません。場合によっては相手を噛んだり蹴ったりして、怪我をさせてしまう可能性があるでしょう。去勢手術をすれば、ある程度は落ち着くものの、それでも縄張り意識が弱まることは考えにくいです。オス同士での多頭飼いは辞めておきましょう。

◆メス同士

メス同士はオス同士より多頭飼いしやすいと言われています。またオスとメスに比べ、子どもを産む心配がないのも飼い主にとっては嬉しいポイントです。一方でメス同士でも喧嘩する可能性は十分に考えられます。メス同士だからといって、安易に考えてはいけません。


2羽以上のうさぎを同一のケージで飼育してもいい?

ご紹介している通り、2羽以上のうさぎを同一のケージで飼うのはオススメできません。縄張り意識の強いうさぎにとって、ケージ内に複数のうさぎがいるのはストレスに感じる可能性がありますし、また餌や牧草を十分に食べられないうさぎが出てくるかもしれません。

さらに同一のケージに複数羽いると、健康管理も疎かになりやすいです。異変に気づけなかったり、ストレスを感じたまま生活し続けていると、うさぎの寿命は短くなります。多頭飼いするのであれば、必ず1羽につきケージ1つを用意してあげましょう。

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また下記ではうさぎを多頭飼いするときの注意点をご紹介しております。うさぎを購入した後に後悔しないよう、ぜひこちらもご覧ください。


うさぎを多頭飼いするときの注意点

うさぎを多頭飼いするときの注意点

うさぎを多頭飼いするときには、必ず下記3つを意識しましょう。

  • ケージを別々にする
  • 世話は先に飼っていたうさぎから
  • 顔合わせはニオイから

上記を心掛けていれば、うさぎに強いストレスを与える可能性は極めて低くなります。それぞれ順番に見ていきましょう。

◆ケージを別々にする

多頭飼いする際には、うさぎ1羽につきケージ1つを用意するのが基本です。3羽飼うなら、ケージを3つ購入しましょう。また飼い始めの1~2週間は、周りの環境に慣れるためにできるだけ離してケージを置くのが好ましいです。

◆世話は先に飼っていたうさぎから

人間同様、うさぎにも上下関係があります。後から家に来たうさぎばかりを可愛がっていると、先に飼っていたうさぎは強いストレスを抱えることになるでしょう。食事や掃除はもちろん、部屋んぽをする際も先に飼っていたうさぎからお世話をすることが大切です。

◆顔合わせはニオイから

相性が良さそうだからといって、いきなり同じスペースで部屋んぽをさせてはいけません。まずはケージ越しにお互いを対面させ、ニオイに慣れさせてあげることが重要です。対面する時間は10分程度がベストになります。慣れてきたら、10分⇒15分⇒20分と徐々に時間を伸ばしていきましょう。


種類の違ううさぎで多頭飼いは可能?

ネザーランドドワーフホーランドロップ」「アメリカンファジーロップミニレッキス」などのように、違う種類のうさぎ同士で多頭飼いを検討している方もいるでしょう。

上記のような場合も、うさぎの性格や相性によって多頭飼い可能かどうかは異なります。種類が違っても仲良くできるうさぎがいれば、縄張り意識が強く毎日のように喧嘩をするうさぎもいるなど相性は様々です。

そのため多頭飼いをする際は、ペットショップの店員やブリーダーからうさぎの性格や特徴を事前に聞いておくことが重要になります。寂しそうだからという理由で安易に多頭飼いするのは辞めておきましょう。


兄弟うさぎなら多頭飼いは可能?

兄弟うさぎ

ペットショップに行くと、兄弟うさぎが同じケージ内で生活していることが多いはず。しかし、ペットショップで販売されているうさぎは年齢が若く、まだ縄張り意識が芽生えていない子がほとんどです。大人になると、縄張り意識が強くなり、喧嘩をする可能性も十分にあります。「兄弟うさぎ=多頭飼いOK」と考えず、うさぎの性格や相性を見るようにしましょう。


うさぎ飼い初心者の多頭飼いは避けよう

多頭飼いは費用がかかるうえに、世話も大変です。また複数羽いると、健康チェックを行うのも一苦労になります。うさぎを飼うことに慣れていない初心者の方であれば、なおさらでしょう。

うさぎが複数羽いることで、たくさんの癒しをもらうことはできますが、どうしても1羽に対してかけられる時間が限られてきます。うさぎが元気で楽しく暮らすためにも、特に初心者の方は1羽のみを飼うことをオススメします。


まとめ

いかがだったでしょうか。本記事では「うさぎ×多頭飼い」をテーマに、性別間の相性や多頭飼いする際の注意点について解説しました。

うさぎの多頭飼いは可能ではありますが、決してオススメはできません。というのもうさぎは縄張り意識が強く、単独行動を好む動物だからです。「可哀想だから」「複数羽いると、たくさんの癒しがもらえるから」といった理由で、安易に多頭飼いしないよう心掛けましょう。

とはいえ、「どうしても多頭飼いしたい!」という方もいるかもしれません。そんな方は下記3つを意識することが大切です。

  • ケージを別々にする
  • 世話は先に飼っていたうさぎから
  • 顔合わせはニオイから

重要なのは兄弟であるか、同じ種類であるかではなく、うさぎ同士の相性です。多頭飼いを検討する際は、ペットショップの店員やブリーダーにうさぎの性格や特徴を聞き、多頭飼いをしても良さそうかを慎重に見極めましょう。

うさぎも人間と同様、大切な命です。多頭飼いをした際は、責任を持って最後まで育ててあげましょう。



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