スローな動きの癒し系!サザナミインコってどんな鳥?性格・特徴・値段など

2021.07.05

スローな動きの癒し系!サザナミインコってどんな鳥?性格・特徴・値段など

豊富なカラーバリエーションの個体が存在する、サザナミインコ。性格もマイペースでおとなしく、鳴き声も大きくないので、人気のインコです。しかし、サザナミインコの飼育にはどんな環境を整えればいいのか分からない方も多いはず。ここではサザナミインコをお迎えするにあたり、どんな飼育アイテムと環境が必要なのか、詳しくご紹介します。


サザナミインコとは?

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引用:ペットの専門店コジマ

オウム目インコ科に属するインコは、色鮮やかな見た目と、飼育のしやすさからペットショップでも人気の鳥です。インコの種類は、約330以上もあると言われており、その見た目や性格はさまざま。その中でもサザナミインコは、スローペースでゆったりとした動きが特徴の鳥です。ブルーやグリーン、コバルトなど、豊富なカラーも人気の理由です。1970年代にヨーロッパに紹介され飼育下で繁殖されるようになり、カラーバリエーションが豊かな鳥になりました。日本ではペットとしてあまり知られていなかったので、サザナミインコの人気が出てきたのはごく最近です。

◆見た目の特徴・色・サイズ

サザナミインコの特徴は、インコの中でも珍しく、止まり木に対して水平に近い姿勢をとって止まること。野生⇓のサザナミインコは枝と枝を渡り歩くことが多い習性から、他のインコに比べて前かがみで移動しているように見えますよ。サザナミインコの色は、鮮やかな色変わり品種であることから、豊富なカラーであることも特徴です。コバルト、ブルー、ライトグリーンなどのブルー系やグリーン系だけでなく、全身が淡いクリーム色になっているクリームイノやイエローなども存在します。どのカラーのサザナミインコも大きさはほぼ同じで、全長15センチ程度。体重は45~55g程度の小さな鳥です。

◆原産国・生息地

サザナミインコの原産は、南アメリカ、パナマ、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルーなどの涼しい森林地帯です。標高2000m以上の高地に生息しているので、比較的寒さには強いですが、暑さには弱い鳥ですよ。

◆特徴・性格

個体差はありますが、基本的にはマイペースでおとなしい性格の鳥です。しかし、自己主張ははっきりとしていて、飼い主に何か伝えたい時には、大声で鳴くこともあります。

◆寿命

サザナミインコの平均的な寿命は、約10年です。小柄な体ながらも、長生きしてくれる鳥なので、長年を共に過ごせるコンパニオンバードとしてお迎えすることをおすすめします。

◆他のインコとの違いについて

サザナミインコは別名「小さなオウム」と言われており、インコ科の鳥としては珍しく、エサを食べる際に足で物を掴んで食べます。また、基本的には飛び回ることを好むインコですが、サザナミインコは空間を飛び回るよりも、歩いたり走ったりすることを好む個体が多い鳥です。


サザナミインコの値段

サザナミインコの平均価格は15,000円前後です。しかし、色変わり品種のため多くのカラーが存在しており、珍しいカラーの個体は30,000円以上する個体もいます。


サザナミインコは多頭飼いできる?

マイペースでおとなしいサザナミインコは、多頭飼いにも適しています。野生化のサザナミインコは、高地の密林や亜熱帯林などに生息し、群れを作って長距離移動をしながら生活しています。そのため、多頭飼育も個体同士の相性を見て問題が無ければ、スムーズに飼育できるでしょう。順調に飼育下での環境に順応することができれば、雄と雌を一つのケージに入れて繁殖させる「巣引き」も可能です。


サザナミインコの鳴き声はうるさい?

サザナミインコの鳴き声は、インコ科の中でも静かです。鳴き声をあげても、他のインコより少しこもった声で鳴くのが特徴です。性格もおっとりしているので、大きな声で鳴くことは少ない鳥と言えるでしょう。ただ、飼い主が見えなくて不安になったり、何か自己主張する時には、大きな声で鳴くこともあります。アクリルケージなど、大声で鳴いた時に備えて、念のための防音対策は必要です。


サザナミインコはおしゃべりできる?

サザナミインコは、少しこもったような声で鳴くこともあり、セキセイインコのように、おしゃべりが上手であるとは言えません。しかし、個体によってはおしゃべりを覚える鳥もいるので、放鳥でスキンシップを取る際には話しかけてあげるといいですね。生後2カ月程度からおしゃべりを始めるセキセイインコもいますが、飼育して数年たってから突然おしゃべりを始める個体もいます。おしゃべりする・しないに拘らず、一緒に遊ぶ時間を楽しんで飼育すると良いでしょう。


サザナミインコの飼育方法

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インコの中でもおとなしい個体が多いサザナミインコですが、飼育するにはどのような準備が必要なのでしょうか。ここでは、サザナミインコの飼育に必要なグッズや、温度管理についてご説明します。

◆必要な基本グッズ

遊びが大好きなサザナミインコを飼育するには、エサや水などの最低限の準備と、退屈させない工夫が必要です。サザナミインコの飼育を決めたら、快適な空間になるように、ペットショップで必要なアイテムを買い揃えましょう。
①ケージ

サザナミインコが止まり木から止まり木へ移動する時に、翼が当たらない大きさが理想です。1羽で飼育するには一辺が35㎝以上の物であれば大丈夫。多頭買いの場合は、数に合わせて広めのケージが必要です。

②エサ・エサ入れ

エサは、数種類の種子が混ざった混合シードか、総合栄養食のペレットを与えます。エサ入れは止まり木の近くで、エサを食べやすい場所に設置してください。副食として、小松菜・ブロッコリー・トウモロコシを与えると喜びますが、食べさせ過ぎに注意してくださいね。

③水入れ

水は汚れたらすぐに交換することをおすすめしますが、留守にしがちなお家では水の汚れにくい「縦型」の水飲みがおすすめです。

④止まり木

止まり木はケージ内に2本以上設置し、止まり木から止まり木へ飛び移れるようにしてあげてください。

⑤温湿度計

サザナミインコは気温の変化には順応しやすいですが、乾燥には弱い鳥です。湿度も目で見てわかるように、温湿度計を設置しましょう。湿度が低い場合には、ケージ内に霧吹きで水を吹きかけるなど、湿度を高くする工夫をしてください。

⑥おもちゃ

飼い主が留守にする時間に退屈しないよう、おもちゃを設置してください。サザナミインコは足でよじ登ったり、物をかじったりすることが大好きです。ただし、ケージ内が狭くならないように、大きさや数は配慮してくださいね。

⑦保温器具

温度が10℃以下になる環境の場合は、保温器具の設置が必要です。サザナミインコが火傷をしないよう、ケージの外に設置できるタイプがおすすめです。

◆温度調整

野生のサザナミインコは、標高2000m以上の高地に生息し、昼は地上でエサを探し回り、夜は木の上で眠っています。高地での生活は、1日の気温差がとても大きく、それに順応できるのがサザナミインコです。そのため飼育下でも、15~28℃程度の室温ならば、問題なく過ごすことができますよ。ただし、サザナミインコが生息する森林地帯は霧が多く、湿度が高い環境です。ペットとして飼育する際には、50~60%以上の湿度を保てるようにしてあげてくださいね。また、温度変化には順応しやすいですが、直射日光は苦手です。日光浴をさせるときには、レース越しのカーテンで、日光に直接当てないようにしてください。


サザナミインコの飼い方

人間と同様に、サザナミインコも規則正しい生活を心がければ、健康に長生きすることに繋がります。しかし、飼育下では飼い主のライフスタイルに合わせて生活することになるので、飼い主とサザナミインコのお互いにとって、負担の無いスケジュールを考えましょう。サザナミインコの1日のお世話で最低限必要なことは、  ①1日2回のエサやりと1日1回の水替え ②放鳥 ③ケージ内の敷き紙の掃除 の3つです。日没には眠りにつく鳥なので、夜に放鳥させるなどはしないようにしてくださいね。掃除は毎日の掃除だけでは汚れが貯まり、不衛生になってしまいます。月に1度はケージを丸洗いし、常に清潔を保ちましょう。また、毎日の放鳥の時間に、サザナミインコの変化に気づけるよう健康観察も忘れずに。


サザナミインコの飼育の注意点

サザナミインコは、歩き回ったり走り回ったりすることが大好き。ケージでも、物によじ登ったりして足を使う遊びを好みます。放鳥時もそれは同じで、床やテーブルを歩き回って散策することを好みます。テーブルにサザナミインコにとって危険な物がないか(輪ゴム・クリップなどの小さい金属・タバコ・キャンドルなどアロマ類など)、床にある衣類に隠れたサザナミインコを踏んでしまわないかなど、室内を確認してから放鳥してくださいね。また、飛び回ることより歩くことを好むサザナミインコも、野生化は長距離をはばたいて移動する鳥です。窓やドアが閉まっているか、隙間が無いかなど、逃げ出してしまうような場所はないか確認しておきましょう。


まとめ

バリエーション豊かなカラーで、マイペースな性格の多いサザナミインコ。他のインコよりも鳴き声は小さく、飼育しやすい鳥であると言えます。ただ、きちんと自己主張はするので、飼い主にうったえるように大きな声で鳴くこともあります。念のためにアクリルケージなどの防音対策をしておくと良いでしょう。高地の森林地帯が原産の鳥なので、気温の変化には順応しやすいですが、湿度が高い場所が生息地であったため乾燥した環境は苦手です。温湿度計を設置して、乾燥しないようにしてあげてくださいね。平均寿命は10年程度と、小柄な体ながら長生きしてくれる鳥なので、コンパニオンバードとしての飼育をおすすめします。



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