うさぎを撫でると喜ぶ場所・嫌がる場所、撫でるのに慣らすコツは

2021.09.09

うさぎはかわいくて毛がふわふわしていて、見ていると思わず撫でたくなりますよね。うさぎも撫でられるのは好きですが、撫で方が間違っていると喜んでもらえません。うさぎを撫でる時はどんなことに気を付ければ良いのでしょうか。この記事ではうさぎが撫でられると嬉しい場所、撫でると嫌がる場所、撫でるコツなどを紹介していきます。

【目次】
1.うさぎは撫でられるのが好き？

2.撫でられることに慣れさせよう
　 2-1.飼い始めの時はそっとしておく
　 2-2.少しずつ慣れさせる
　 2-3.おやつを利用する
　 2-4.撫でることで絆が深まる

3.どんな時に撫でるのが良いのか
　 3-1.うさぎが寄ってきた時
　 3-2.鼻でつんつんしてきた時
　 3-3.手に頭を押し付けてきた時

4.うさぎが撫でられて嬉しい場所
　 4-1.額
　 4-2.肩・背中
　 4-3.顔

5.うさぎの触って欲しくない場所

6.うさぎを撫でる時の注意点
　 6-1.うさぎの気が乗らない時は撫でない
　 6-2.においの付いた手で触らない
　 6-3.飽きたらやめる
　 6-4.耳をつかまない
　 6-5.発情したメスの背中は撫でない

7.まとめ

うさぎは撫でられるのが好き？

ほとんどのうさぎは撫でられることが好きです。撫でてあげると気持ち良さそうにうっとりします。

撫でられることが大好きな子になると、頭を撫でる手を止めた時に「もっと撫でて」と言わんばかりに頭を手に押し付け、飼い主さんが延々となでなでをする羽目になるほどです。お返しのつもりか、手や顔を舐めてくれる子もいますよ。

ただし、うさぎは警戒心が強く、まだ懐いていない時は緊張してなかなか撫でさせてくれません。人と生活を共にし、お世話をしてもらったりかわいがったりしてもらううちに、人との間に信頼関係が生まれ、撫でられることを喜ぶようになるのです。

撫でることはコミュニケーションになるので、うさぎを飼い始めたら正しい方法でしっかり撫でてあげることをおすすめします。

撫でられることに慣れさせよう

うさぎを飼い始めた時は、嬉しくて思わず撫でたくなりますね。ですが、うさぎは緊張していて触られることを怖がっているので、いきなり触るのは良くありません。うさぎがストレスを感じないよう、少しずつ撫でられることに慣れさせていきます。

◆飼い始めの時はそっとしておく

初めはスキンシップを控え、そっと見守るだけにします。うさぎが新しい環境に慣れるまでは、エサやりや掃除など基本的なお世話だけをするのが良いでしょう。

何日か経って、飼い主さんが近づいても怖がることがなく自分から興味を示して寄ってくるようになったら、少しずつ体を触って感覚に慣れてもらいます。

◆少しずつ慣れさせる

初めはケージ超しに手を入れて、額から頭頂部にかけてをそっと撫でてあげるとよいでしょう。びくっとして体をこわばらせたり逃げたりしたら、まだ警戒しているので撫でるのはやめておきます。

もしじっとして撫でさせてくれるようなら、飼い主さんが撫でることを受け入れた証拠です。毎日やさしく声をかけながら額を撫でることを繰り返していくと、うさぎは撫でられることが心地良いものだと分かり、飼い主さんに心を開くようになります。

◆おやつを利用する

うさぎが寄ってきた時におやつを与え、その時に撫でるのも一つの手です。うさぎはおやつが大好きなので、おやつを利用すると「撫でられる時間はおやつがもらえる楽しい時間」と認識するようになります。

ただし食べ過ぎは体に良くありません。おやつはコミュニケーションツールや何かを頑張った時のご褒美として、1日1回程度、少量にとどめるようにしましょう。

◆撫でることで絆が深まる

慣れていないうさぎは撫でられることを好みません。うさぎに限らず動物には防衛本能が備わっているので、安心できる存在以外から触られることに抵抗を持ちます。特にうさぎは警戒心が強いので、あまり知らない人間に触られると「怖い、嫌だ」と感じ、怒ったり逃げたりしてしまいます。

人がうさぎの体を撫でることには、動物の仲間同士でおこなうグルーミング（毛づくろい、体を舐める）のような役割があり、お互いの仲間意識を高めるはたらきがあります。

ですから、そのように撫でられるのを嫌がるうさぎでも、無理をせず時間をかけて撫でることに慣らせば、飼い主さんとうさぎの絆は深まります。撫でることを繰り返すことで信頼関係が深まり、抱っこ、爪切りや投薬といったうさぎの苦手なこともクリアできるようになっていくのです。

どんな時に撫でるのが良いのか

うさぎを撫でるコツは「うさぎが撫でて欲しい気分の時に撫でること」です。そうすれば、うさぎは「飼い主さんは心地良いことをしてくれる人だ」と理解し、どんどん心を開いてくれるようになります。

◆うさぎが寄ってきた時

うさぎが寄ってきたら撫でるチャンスだと思いましょう。自分から寄ってくるのは、飼い主さんに興味を持っていて、かまってほしいと思っているからです。自然に体を撫でさせてくれるはずです。

◆鼻でつんつんしてきた時

慣れてくると、うさぎが人の体を鼻でつんとつつくことがあります。これはかまってほしい時にする積極的なアピールです。うさぎの気持ちに応じ、いっぱい撫でてあげましょう。

◆手に頭を押し付けてきた時

撫でられることに少し慣れてくると、姿勢を低くして人の手の下に頭を押し付け、なでなでをおねだりしてくることがあります。

頭を撫でさせようとするのは、うさぎ同士で頭（額）を毛づくろいをする習慣があり、飼い主さんに毛づくろいをしてほしいからです。飼い主さんを自分の仲間と認めている、撫でられるのが気持ち良いと思っている証拠です。ただ、グイッと頭を押し付けられた時は「撫でなさい」と上から目線で強要されている感じがするかもしれませんね。

うさぎが撫でられて嬉しい場所

どこを撫でても良いわけではありません。「うさぎが撫でられて嬉しい場所」だけを撫でます。うさぎが喜ぶのは、普段よく毛づくろいをしている頭、顔、肩、背中のあたりです。

撫でられて嬉しいかどうかは、うさぎの様子を見れば分かります。耳を後ろに倒して体をゆだねるようにリラックスする、目を細めてうっとりする、カリカリ、ギリギリと歯ぎしりをする、口をもぐもぐする、といった様子があれば、うさぎは撫でられて気持ちが良いと感じています。

これは、うさぎさんによっても少しずつ好みが違うので、表情や仕草を確かめながら好みのポイントを見つけ出してみてください。

◆額

額は、うさぎが撫でられるのが大好きな場所です。撫でられるのを拒むうさぎはいないでしょう。初めて撫でる時は、まず額から触るとすんなり撫でさせてくれるはずです。

撫でる時は、目の上から両耳の間に向けて、指先で軽く撫で上げると良いでしょう。

耳はデリケートな部分なのでいきなり触るのは控えますが、うさぎが慣れれば、手のひらで額と耳を一緒に撫でることもできるようになります。

◆肩・背中

額を撫でさせてくれるようになったら、肩、背中へと触れる範囲を広げていきましょう。

撫でる範囲は腰から上の上半身のみとし、首の後ろから腰の方に向けて毛並にそって手のひらでやさしく撫でます

初めは背中を触ると緊張して手を気にする仕草を見せるかもしれませんが、慣れてくるとうっとりして体をペタッと伏せるようになるでしょう。

◆顔

慣れてきたら目の周り、鼻の上、頬を撫でてあげましょう。顔も気持ちの良いポイントで、歯をコリコリ慣らして喜んでいるのが指先から伝わってくることもあります。

ただし顔はデリケートな場所なので、指の腹、または指の背で力が入らないように撫でることが大切です。あごを触られるのは嫌がるので、あごには触れないようにしましょう。

うさぎの触って欲しくない場所

うさぎには触って欲しくない場所もあります。しっぽの周辺、脚、胸、お腹はうさぎの弱い部分にあたり、触られるのを嫌がります。ここは撫でないようにしましょう。

特にそっぽや脚を触られるのは苦手です。体を触られることに慣れているうさぎさんでもびくっとして驚き、最後まで嫌がることが多いです。

ただし体を撫でられることに慣れてくると、お腹や腰は触らせてくれるようになる場合もあります。お腹を触ることは、胃腸にガスがたまっていないかチェックしたり、お腹をマッサージして胃腸の動きを促進させたりすることに役立ち、うっ滞の予防につながります。ですから、うさぎの様子を見ながら、お腹を触られることに少しずつ慣れさせるのも良いでしょう。