うさぎの耳が長いのは「音を聞くため」だけじゃなかった?その役割をご紹介!

2021.09.23

うさぎの耳が長いのは「音を聞くため」だけじゃなかった?その役割をご紹介!

ぬいぐるみのように愛らしく、ペットとしても人気のあるうさぎ。多くの人が、長いうさぎの耳は聴力がとても優れていると認識しているでしょう。しかし実際のうさぎの耳は、「耳がいい」で片づけられないほどたくさんの役割を担っています。では、実際にうさぎの耳はどんなことが出来るのでしょうか?知っているようで知らなかったうさぎの耳について詳しくご紹介します。

うさぎの耳は何故長い?

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可愛くもふもふしていて、ペットとしても人気のあるうさぎ。老若男女問わず絶大な人気を誇るうさぎには、様々な特徴がありますよね。クリクリとした可愛い目や驚異的なジャンプ力を誇る足。しかしうさぎの体の中で最も特徴的なのは、真上に向かってピンと伸びている長い耳ではないでしょうか?

小動物の種類は多くあれど、うさぎの耳は特に長く目立つものです。では、うさぎの耳に秘められている役割についてご紹介します。


うさぎの耳の役割

うさぎは、耳がいいとよく言われますが、本当に耳がいいだけなのでしょうか?実は、うさぎの耳には色々な役割が秘められているんです。あまり知られていないうさぎの耳の役割についてご紹介します。

◆遠くにいる敵の音を聞き取るためのセンサー

特徴的な長いうさぎの耳は、とても聴覚が発達しています。いくら足が早く脚力に自信があっても、それは獰猛で素早い肉食獣とある程度距離が離れていなければ真価を発揮できません。聴覚が発達した長い耳は、遠くの周囲の音も聞き取り、天敵から逃れるために進化したのです。

特に、うさぎの多くはカモフラージュが多い森に生息しています。他の草食動物同様広い視界を持ってはいますが、視力は良くないためぼんやりとしか見えないと言われています。夜間では頭上からフクロウも狙ってくるため、些細な音を聞きとれる耳は生き残るのに有利なのです。

そんな発達したうさぎの耳は、自由に角度を変えることが出来ます。可動区域は270度、全方向である360度の音を立体的に聞き取る事が可能です。ちなみに、ペットとして人気のあるロップイヤー種を始めとするうさぎの耳はたれ耳ですが、うさぎの耳の大小や形状は聴力と関係ありません。

◆体温を調整するため

うさぎの耳を近くで見たり触ったりしたことはありますか?少し厚みのあるうさぎの耳をそっと触ると、実はひんやりと冷たいんです。そして、うさぎの耳をよく見てみると皮膚の下にたくさんの毛細血管通っていることが分かります。

うさぎは耳に血管を密集させ熱を外部に逃がすことで、体温調節を行っています。本来、水分が蒸発する時に周りの空気が冷える現象を“放射熱”と呼びます。人間を始め、汗をかく生き物は放射熱を利用して、体内の熱を逃がし体温調節を行っているのです。

対して、うさぎは汗をかくという事が出来ない体を出来ません。汗の代わりに、耳に風を受ける事で血液を冷やして体温調節を行っているのです。うさぎの耳は、熱が体内に溜まらないよう外に逃がす役割も担っているんです。

◆うさぎの耳は高い周波数も聞き取れる

動物の中でも飛びぬけて聴力が優れているうさぎの耳。どのくらいうさぎの耳が優れているのかというと、およそ3km先の音も聞き取ることが出来ます。さらに、人間が聞き取ることが出来ない程の高音も聞き取れると言われています。人間の耳が聞き取れる周波数の幅は、20~17,000ヘルツなのに対して、うさぎの耳は360~42,000ヘルツ。人間よりも低音は聞き取りにくいものの、うさぎの耳の聴力が人間のそれとは比べ物にならないほどいいという事が分かりますね。


うさぎの耳は感情表現が豊か

機能としての役割が優れているうさぎの耳ですが、感情表現にも使われます。では、どんな感情の時にどんな動かし方をするのでしょうか?

◆耳をぴんと立てている

うさぎの耳が前にぴんと立てている時は、前方に何かあると感じている時です。耳を立てる事で、周囲の音を拾いやすくし情報収集をしています。また、おやつをもらえた時や飼い主さんと遊べて嬉しい時などもうさぎの耳はぴんと立っていることが多いです。遊んでいる時などには、うさぎの耳だけではなく心なしか表情も嬉しそうに見えるでしょう。

◆耳を倒している

眠くなっていたりリラックスをしていたりする時には、うさぎの耳は後ろに倒れている事が多いです。目を閉じて丸くなっていたら眠いサインなので、無理に構おうとはしないようにしましょう。

反対に起きた状態で、耳を後ろに倒しやや前かがみになっている時は臨戦態勢に入っていると思いましょう。うさぎ特有の威嚇のポーズだからです。もしかしたら、耳を倒すだけではなく、「ブーブー」と言った声や「スタンピング」と呼ばれる床を強く叩く行為もセットでしている場合もあります。

かなり興奮している状態なので、むやみやたらに手を出すのは止めましょう。強力な歯で噛みつかれて怪我をしてしまいます。落ち着くまでそっとして置いてあげましょう。

◆耳を動かす

聞きなれない音を聞いた時などによくする仕草です耳を動かしたりすることで周囲の状況把握に努めようとしています。飼い主さんが近くによって来たり、おやつや餌をあげたりする時に袋をガサガサ鳴らすと、同じようにしきりに耳を動かします。うさぎの耳が動いている時は、何だろうと興味を示している証拠です。


うさぎの耳はとってもデリケート!

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うさぎの耳はとてもデリケートです。聴力が良いので、近くで大きな音を出されたりするとものすごいストレスになってしまいます。可愛いからと言って、うさぎの耳の傍で騒がないようにしましょう。また、触る時にもうさぎの耳を傷つけないようにそっと触ってあげてください。安心させることで、うさぎも「この人は自分を傷つけない人」だと理解して懐いてくれます。

うさぎの耳だけを持つなど絶対にNGです。触ると気持ちがいいうさぎの耳ですが、嫌がる事はしないようにしましょう。


うさぎの耳がかかりやすい病気は?

優れている反面とてもデリケートなうさぎの耳も、病気になることがあります。体調不良や加齢によってもなりやすくなるので、注意しましょう。では、うさぎの耳はどんな病気にかかりやすいのでしょうか?

◆外耳炎

長くなりすぎた爪でついた傷や細菌、ミミダニなどの感染によって発症する病気です。症状としては耳垢が多くなり、しきりに痒がったり頭を振ったりなどの行動をとるようになります。予防方法は、こまめな爪切りと、衛生的な環境で飼育することです。自然治癒はせず、放っておくとどんどん悪化してしまうので、異変に気がついたらすぐに動物病院で診てもらいましょう。特に垂れ耳のロップイヤーは耳の中に湿気を溜めやすいので、一般的なうさぎの耳と比べて外耳炎になりやすい傾向があります。

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◆中耳炎

うさぎの耳にある中耳と言いうところが、パスツレラ菌を始めとする細菌感染によって炎症を起こしてしまった病気です。外耳炎や鼻炎から移ることが多く、内耳炎から外耳炎などにもなる傾向があります。予防方法は、なるべく細菌が繁殖しない清潔な飼育環境を整えること。中耳炎は症状が出にくいため、気付かない内に炎症が進んでいる場合があります。くしゃみと言った鼻炎の症状や外耳炎の症状がある時には、内耳炎も疑った方が良いでしょう。

◆内耳炎

中耳炎同様、パスツレラ菌などの細菌によって内耳に炎症が起きた時の病気です。鼻炎や外耳炎から中耳炎、そして内耳炎になってしまう場合が多くあります。内耳は、外耳や中耳と違い、うさぎの脳に近い位置にあります。最悪、脳炎や髄膜炎にもなってしまうので、うさぎの耳の病気の中でも注意が必要な病気です。もし、うさぎが突然ふらつき始めたら、それは内耳炎の可能性が高いでしょう。内耳には平衡感覚をつかさどる三半規管があるので、立てなくなったり転がってしまったりするようになったら動物病院で診察してもらってください。


うさぎが耳を掻いて頭を振るのは何故?

多くのうさぎを見ていると、たまに耳を掻いた後に頭を振る仕草をする子がいます。毛繕いの最中に耳を掻くのは痒いのかな?と考えられますが、何故頭も振るのでしょうか?それは、耳に違和感があるからだと思われます。耳の中にダニ、もしくは何かしらの炎症が起こっている場合があるので、もし気がついたらかかりつけの動物病院で一度診察してもらうのがおすすめです。


うさぎの耳のケアは必要?

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うさぎを飼い始めると、耳の手入れは必要なのかと思いますよね。端的に言うと、若いうさぎの耳には手入れは必要ありません。というのも、若いうさぎは自分で毛繕いをすることで耳を健康に保っているからです。

注意すべきなのは、うさぎの耳に傷が出来てしまった時や年を取って毛繕いをする元気がないうさぎです。うさぎの耳はとてもデリケートです。長くなった爪で掻いた拍子に傷が出来ると、そこから細菌に感染してしまう場合があります。また毛繕いが出来ないほど元気がなくなっているうさぎは、同時に抵抗力も弱まっているので病気にかかりやすくなってしまいます。

今では、うさぎの耳専用の綿棒やイヤークリーナーも売られていますが、とてもデリケートなため誤った使い方をすると耳に悪影響をもたらすこともあります。はじめは専門の獣医さんにケアをしてもらい、ケアの仕方をしっかりと教えてもらってからおうちケアをはじめるのがおすすめです。


まとめ

厳しい環境で生き抜くために進化したうさぎの耳の役割はすごいものです。耳が良いだけではなく、体温調節や感情表見まで出来るのもとても多彩ですよね。しかし、同時にうさぎの耳はとても繊細。触る時や一緒に遊ぶ時には、うさぎの負担にならないように十分注意をしましょう。



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