1.インコのエサの種類
1-1.シード
1-2.ペレット
1-3.ロリキート用フード
1-4.パウダーフード
2.インコの種類によって食べるエサが違う
2-1.フィンチ
2-2.インコ
2-3.ヒインコ(ローリー・ロリキート)
3.インコの種類に適した餌を与えないとどうなる?
3-1.消化不良を起こす
【掲載:2021.10.25 更新:2022.05.09】
インコのエサの種類
◆シード
シードは一般的に知られるインコの餌であり、植物の種子になります。
スーパーでも入手可能で多くはヒエ、アワ、キビ、カナリーシードが混ざった混合シードが販売されています。
シードは高カロリー高脂質でインコにとって美味しいエサに当たります。
しかし、シードはビタミンやミネラルなどの栄養素が十分に入っていない為シードのみを食べていると病気になる可能性があります。
そのため、サプリメントなどで必要な栄養素を補う必要があります。
シードジャンキーという言葉もあり、シードしか食べないという鳥さんも多くいて、飼い主さんのお悩みの種にもなるエサでもあります。
シードには皮つきと皮むきタイプがあります。
皮つきは種子に皮が付いている状態で栄養が豊富です。インコにとって皮むき作業が脳を刺激しストレス解消にもなります。
ただ皮が餌の上にかぶってしまうので定期的にお掃除をする必要があります。
皮なしは、すでに種子の皮がとれているタイプで皮つきに比べると栄養価が低く傷みやすい特徴があります。餌の変化は分かりやすいですが、インコの健康を考えるとおすすめされることは少ないです。
ただ、くちばしに異常がある場合や何かしらの病気で皮を抜くのが大変な時には適しているので状況を見て与えるか否か判断しましょう。
◆ペレット
ペレットは海外発祥でインコにとって必要な栄養素をバランス良く摂る事ができる総合栄養食です。
主にペットショップやネットで入手可能で、日本で購入できるペレットのほとんどは海外製品になります。
シードよりも消化が良く栄養も豊富に摂ることが出来るので獣医師も勧める事が多いですが、人間の食事で言う雑穀米や玄米の様な餌なので嗜好性が低くペレットを食べないインコもいます。
また、ペレットには着色がある物と無着色の物があり着色料が健康に不安な方は無着色のタイプを与える様にしましょう。
ペレットを食べない場合はシードに少し混ぜる、細かくずり潰す、少しだけ砂糖をペレットにまぶすなどの工夫をするとペレットの味に慣れ食べられるようになります。
ペレットは各メーカーによって味が異なるのでインコの好みによって合わせるようにしましょう。また、急に餌の種類を全てペレットに変えてしまうと警戒して食べなくなってしまうので少しずつ慣らしていくようにしましょう。
◆ロリキート用フード
ヒインコ(ローリー・ロリキート)を中心とする主食が花の蜜や花粉、果物の鳥向けのフードです。食欲がそそるフルーツ系の香りがするものが多いです。
「ネクターフード」「ローリーネクター」などの名前で市販されており、ローリー・ロリキートに必要な栄養がバランスよく含まれています。
乾燥した状態でも、水で溶いても与えられます。
◆パウダーフード
パウダーフードは主に雛の餌の栄養補助食品として販売されています。
パウダー状で挿餌の時期に使いカルシウムやビタミンが含まれています。雛鳥が成長し、餌を変化させるタイミングでシードやペレットに振りかけて味を慣らしていくなどの使用方法もあります。
インコの種類によって食べるエサが違う
野生のインコは雑食で植物の種子や雑穀、果物、昆虫さえも食べることがあります。
種類によって異なりますが、飼育する場合はペレットを中心的に食べさせることが推奨されています。ペレットのみでは味に嗜好性がない為シードを少量混ぜたり野菜や他の餌を混ぜたりすることで食べやすくすることが出来ます。
ペレットを7割以上主食にする場合は他のサプリを摂取してしまうと栄養が偏ってしまう可能性があるので、ほとんど必要ありません。
◆フィンチ
フィンチはスズメ型の一種でありスズメや文鳥、十姉妹、カナリアなどが代表的な鳥になります。およそ600~700種類ものの鳥がフィンチに区分されると言われています。
丈夫な円錐型の口ばしや、三前趾足(さんげんしそく)でピョンピョンと跳ねる様に移動する特徴があります。
フィンチ類は基本的にシードやペレット、インコが食べられる野菜、ボレー粉、果物などの餌で問題なく特に変わった餌を与える必要はありません。
◆インコ
インコは青や黄色などの綺麗で鮮やかな色の羽を持っていることが多く湾曲した口ばしが特徴的です。
人の言葉を覚えたり人懐っこい性格をしており人気が高い小鳥になります。
インコの主食としてはアワ、ヒエ、キビ、カナリーシードを混ぜた混合シードが一般的です。野生のインコは植物の種子や果物を食べているので自然に近いエサを与える必要があります。ペレットを主食にしても問題は無いですが、食べやすくするためにシードを混ぜるなどの工夫も大切になります。
副菜としてイカの甲羅を干したカルトボールやカキ殻を砕いたボレー粉の他にミネラル補給になる塩土などもおすすめです。
野菜や果物などもおやつとして与えてあげましょう。
◆ヒインコ(ローリー・ロリキート)
ヒインコはオウム目インコ科から枝分かれしたヒインコ亜科に属し。樹上生活を送る小型~中型の鳥類です。鳥好きの間ではローリー・ロリキートの呼称が一般的かもしれません。種類としてはゴシキセイガイインコヒインコ類のほとんどは真っ赤などカラフルで非常に明るい色彩をまとっています。
種類としてはヒインコ、ゴシキセイガイインコなどがいます。
同じオウム目のインコと同じよう人懐っこく、陽気な性格をしており人気が高いインコになります。しかし、見た目や性質などは大きく異なっており独特で特徴的なインコとされています。
ヒインコ類は密や果実をなめて食事をする花蜜鳥類であり餌を自身で合わせることが難しいので花蜜鳥類用の餌を購入するようにしましょう。
基本的にはネクターフードと呼ばれる花蜜鳥類専用の粉状の餌を水で溶いて食事をします。ペレットはヒインコ専用のものがあるので必ず専用の物を与えるようにしましょう。
副菜としては果実や野菜などが好ましいです。
インコの種類に適した餌を与えないとどうなる?
インコといっても先ほど紹介した通り異なる種が様々存在します。各種類に合わせた餌を与えないとインコに悪影響が出る恐れがありますので自身が飼育しているインコの性質を良く理解しましょう。
◆消化不良を起こす
適切な食事を与えないと消化不良を引き起こす恐れがあります。
例えば、花の蜜や果物を主食とする花蜜性のインコに種子類を中心的に与えては胃が消化に適さず消化不良を起こしてしまう原因になります。
また、消化不良の影響で十分な栄養を摂れず痩せてしまったり、羽が綺麗に生え変わらなかったりと様々な影響が出る恐れがあるので、インコの種類に適した餌を確認するようにしましょう。
自身で分からない場合は動物病院に行き説明を受けるようにしましょう。
インコに与える適切な餌の量は体重の10%が目安であり一日一回で十分とされています。与えた餌全てを食べてしまった場合、インコは食い溜めが出来ないのでいつ頃餌が無くなったのかを良く確認し状況に合わせて増やしたりしましょう。
インコが餌を食べなくなる原因は?
昨日まで普通に餌を食べていたのに突然食べなくなってしまうなどインコを飼育をする上で起こる可能性があります。
その様な場合に考えられる原因や対処法について見ていきましょう。
◆ストレス
ストレスの場合は温度や騒音、インコとのコミュニケーション不足・過多、睡眠不足、餌が合っていないな、ゲージの大きさがあっていない、など考えられる原因は多くあります。
今一度インコが何にストレスを感じているのかを考えてみましょう。
ストレスを感じやすいとされる要因を一つ一つ無くしていき様子を見る必要があります。
◆病気・体調不良
病気の場合は糞の色や状態、元気がない、食欲不振などが顕著に表れるとされています。食欲不振になる病気として考えられるのは食道炎、そのう炎です。
そのう炎はインコの体内にある一時的に食べ物を溜めておく器官であるそのう内での真菌や細菌による感染症です。このような症状にかかっている場合は嘔吐をしている事が多いので良くチェックしましょう。インコの首元に嘔吐物が付着している、止まり木に付着している事があります。
病気の恐れがある場合すぐに動物病院に行くようにしましょう。
◆換羽期
換羽期は頭の部分の羽がツンツンと固くなっている事や羽が普段よりも多く抜けているなど見た目で分かりやすいことが多いです。また、換羽期の間は普段よりも食欲が減る、ゲージから出なくなるなど行動にも変化が表れやすくなります。
インコの換羽期は2週間ほどで終えることがほとんどですが、インコは一日餌を食べないだけでも餓死の危険性があるので換羽期でいつもよりも餌を食べていないと感じたら積極的に餌を与えるようにしましょう。
あまりにも食べない場合には、動物病院で強制的に餌を与える方法もあるのでインコの体調や状況を見て判断する事が大切です。
◆餌がまずい
餌がまずく、食べなくなる場合のほとんどは餌をシードからペレットに変えた際に起こります。シードに比べてペレットは餌としての嗜好性が低いので一気に変えるとインコは食べなくなってしまいます。
シードにペレットを混ぜ少しずつ慣らしていく事で食べられるようになります。細かくすり鉢ですり潰したペレットを混ぜることで強制的に食べさせることが出来るのでおすすめの方法です。
幼い頃からペレット中心の食事をしている場合は変化が出にくいです。
まとめ
餌の種類や与えるべきもの、餌を食べなくなってしまう原因などを解説してきました。インコを飼育していく上で知っておくべく大切な情報ですので良く理解するようにしましょう。
餌の種類としては
シード
ペレット
ロリキート用フード
パウダーフード
がありインコの種類によって与えるべき餌が異なること。
インコが餌を食べなくなってしまう原因として
ストレス
病気
換羽期
餌がまずい
などの原因があるなど本記事のポイントとして抑えておくべき点です。
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