ヒョウモントカゲモドキは、なつく生き物?仲良くなるには何が必要?

2021.10.11

ヒョウモントカゲモドキは、なつく生き物?仲良くなるには何が必要?

コロナ禍が続き、ペットを飼い始めようとペットブームが訪れる中、省スペース、鳴かない、世話も手間がかからないと、じわじわ人気が高まりはじめている爬虫類のヒョウモントカゲモドキ。 そんなヒョウモントカゲモドキですが、飼い主にはなつくのでしょうか? また、なついてもらうためにはどうすればいいのかを詳しく紹介していきます。


ヒョウモントカゲモドキとは?

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ヒョウモントカゲモドキという生き物をご存知ですか?
英語でレオパードゲッコー、通称「レオパ」とも呼ばれる爬虫類です。

トカゲモドキという名の通り、姿はトカゲに似ており、細かい分類はヤモリの仲間になります。
また、「ヒョウモン(豹紋)」「レオパード」からもわかるように、原種や原種に近い個体は体にヒョウのような模様があります。

ですが、飼育下のヒョウモントカゲモドキはさまざまな柄(モルフ)があり、飼育のしやすさもあり、近年人気が高まっているペットのひとつです。

女優の新垣結衣さんがさまざまなメディアでペットのヒョウモントカゲモドキのことを語っていたことで、レオパのことを知った方も多いのではないのでしょうか。

さて、そんなヒョウモントカゲモドキですが、人間になつくのでしょうか?
せっかく家族の一員として迎え入れるのですから、なついてくれたほうが嬉しいですよね。

今回は「ヒョウモントカゲモドキはなつくのか」について詳しく紹介していきます。

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ヒョウモントカゲモドキはなつく生き物?

せっかくペットをお迎えするのなら、自分になついてくれたほうが嬉しい…と思う方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、ヒョウモントカゲモドキは人間になつくことはありません。

ですが、犬や猫のようになつくことがない、というだけでヒョウモントカゲモドキは人間に慣れるケースは非常に多いです。

では、ヒョウモントカゲモドキがなつくではなく、慣れる、というのはどういうことなのか、詳しく説明していきます。

◆なつくより「慣れる」が近い

ヒョウモントカゲモドキはいくら愛情を注いでも、犬のように尻尾をぶんぶん振りながら駆け寄ってくることもないし、猫のように寝てる時に布団に潜り込んできて、一緒に寝てくれることもありません。

ですが、ヒョウモントカゲモドキは学習能力がある生き物なので、「この人は餌をくれる人」「この人は危害を加えない人」などはきちんと学習します。

個体によっては餌を与えるピンセットを取り出しただけで、目を輝かせながら「ゴハンちょうだい!」とこちらにやってきたり、ケージを開けるとシェルターから出てきて手に近づいてきてくれるヒョウモントカゲモドキもいます。

これを聞くと、「ヒョウモントカゲモドキもなつく!」と思う人もいると思います。
ヒョウモントカゲモドキの中では「この人(飼い主)は餌をくれる危害を加えない人だ」という認識をもっているだけで、なつくのではなく「慣れる」と言うほうが近いかもしれません。


ヒョウモントカゲモドキをなつかせる方法

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では、ヒョウモントカゲモドキをなつかせる(慣れさせる)方法はどうすればいいのでしょうか?

一番大切なのはヒョウモントカゲモドキに「この人は自分に危害を加えない」や「この人は自分にとってメリットをくれる」と認識してもらうことです。

逆に、ヒョウモントカゲモドキに「この人は自分に危害を加えてくる人だ」と思われてしまうと、いつまでたってもなついて(慣れて)くれません。
具体的に以下のことを心がけましょう。

◆びっくりさせない

ヒョウモントカゲモドキは普段はシェルターの中に隠れて生活している臆病な性格です。

ケージを叩く、ゆらす、などはもちろん厳禁。
ヒョウモントカゲモドキの姿を見たいから、と、シェルターを無理矢理どかすこともよくないです。
テレビの音などにも敏感なので、なるべく静かでおちつく場所にケージを設置してあげましょう。

可愛いからと言って、シェルターから出たきた時に騒いだり、無理矢理掴んだりするのももちろんよくありません。
また、普段の水換えや糞の処理なども、なるべく驚かせないようにおこないましょう。

普段からヒョウモントカゲモドキが安心できる場所を提供してあげることで、次第に飼い主に慣れるようになってきます。

◆えさを直接与える

ヒョウモントカゲモドキに安心できる場所を提供する他に、喜んでもらえるようなことをすると、さらに飼い主とヒョウモントカゲモドキとの距離は縮まります。

具体的には「えさを与える」のがいいでしょう。

この時、ピンセットを使用して直接えさを与えるのがベストです。

コオロギなどをケージの中に入れて食べてもらうと、床材の誤飲の可能性もあり、直接エサを与えるほうが、ヒョウモントカゲモドキの健康面にも安全です。

また、えさを与える際は、ピンセットは金属製のものでなく、木製の先端が丸まっているものを使用すると、ヒョウモントカゲモドキが勢い余って口に咥えてしまっても、怪我の心配がないです。

日常的にヒョウモントカゲモドキに直接えさを与えていくと、「この人はえさをくれる人だ!」と認識してくれます。

また、えさを差し出した時に、目を輝かせて、尻尾を揺らしながらえさ目掛けてヒョウモントカゲモドキが飛びついてくる姿はとても可愛いので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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ハンドリングはできる?

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「ハンドリング」という行為をご存知でしょうか?
爬虫類のハンドリングは手で触れたり、持ったりしてスキンシップをとることを言います。

ヒョウモントカゲモドキはおとなしい性格ですし、人を噛むことは少ないので、基本的にハンドリングをすることは可能です。

ですが「ハンドリングが可能」なのと「ハンドリングして欲しい、積極的にスキンシップしたい」とヒョウモントカゲモドキが思ってくれるのとは違います。

爬虫類は全体的にベタベタ触れ合うことを求めていません。
ヒョウモントカゲモドキもちろん例外ではなく、仕方なくハンドリングに付き合ってくれているイメージです。

手の上に乗って、手や腕の上を歩いてくれる姿はとても可愛いですが、長時間のハンドリングはヒョウモントカゲモドキのストレスに繋がりますので、なるべくなら週に1~2度、一回につき10分前後に留めておきましょう。

また、ヒョウモントカゲモドキが慣れる前に無理矢理つかもうとすると、最悪の場合、尾を切り離す「自切」をしてしまう恐れがありますので、十分に慣れて、心を許した時からハンドリングを始めるようにしましょう。

そして、ヒョウモントカゲモドキが飼い主に慣れても、どうしてもハンドリングが苦手な個体もいますので、様子を見ながら、嫌がるようなら無理をさせないことを心がけましょう。


ヒョウモントカゲモドキが心を許したサインは?

では実際に、ヒョウモントカゲモドキが慣れて、心を許してくれた時とはどんなときなのでしょうか。詳しく説明していきます。

◆ケージの中で安心して過ごしている

野生のヒョウモントカゲモドキは天敵に襲われないように、巣穴や岩陰、枯葉の間などに隠れて生活しています。

飼育下のヒョウモントカゲモドキにもその性質は受け継がれており、シェルターと呼ばれる物陰で過ごしていることが多いです。

ですが、ヒョウモントカゲモドキが飼い主のことを安全だと認識し、ケージの中は安全地帯だと慣れてくれると、シェルターの外で寝ている姿も見られるようになってきます。

俗に「行き倒れ」と呼ばれている姿です。

お腹をべったりと床につけ、足も力が抜けてだらんとし、目をつぶって眠っています。

野生のヒョウモントカゲモドキではまず見ることができない、リラックスしている姿はとても可愛いですよ。

◆飼い主が近づくと寄ってくる

ヒョウモントカゲモドキが慣れてくると、飼い主の姿が見えると、自分から近づいてくる個体がいます。
飼い主が日頃から餌を直接与えていると、近づいただけで餌がもらえると思い近寄ってくるのです。

それだけ聞くと、かなりそっけなく思えますが、ヒョウモントカゲモドキにとっては「この人(飼い主)は安全な場所を提供してくれて、日々ご飯もくれる、信用できる人だ。」と、かなり心を許してくれている証拠です。

なにより、こちらの姿を見ただけで近寄ってきてくれる姿はとても愛らしいですよ。

◆手を差しだすとのぼってくる

さらに慣れてくると、ケージから出す時に手を差し伸べたり、部屋を散歩させている際、ヒョウモントカゲモドキのほうからこちらの手や体によじ登ってくることがあります。

ケージよりも遥かに広い部屋の中で、わざわざ自分に登ってくるなんて、感動の瞬間でもあります。
飼い主がヒョウモントカゲモドキが信頼してくれている証拠ですね。

稀ではありますが、手の上で寝てくれることもあります。おそらく、変温動物であるヒョウモントカゲモドキは、手の上がヒーターの上と同じように心地いいのではないでしょうか。

こんなキュートな姿を見ることができたら、飼い主冥利に尽きますね。


まとめ

ヒョウモントカゲモドキはなつくのか、また、なつかせるためには何をすればいいのかをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

ポイントは

  • ヒョウモントカゲモドキはなつくより「慣れる」
  • なついてもらうためには「びっくりさせない」「直接えさを与える」
  • 慣れてきたらハンドリングが可能だが、ストレスを与えないように短めに
  • ケージの中で安心して過ごす、飼い主が近づくとよってくる、手や体にに登ってくるのは飼い主に心を許したサイン

でした。

長年飼育していると「これは慣れるではなく、完全になついているのでは!?」と思ってしまうような瞬間もたびたびおとずれます。

それを抜きにしても、ヒョウモントカゲモドキが見せてくれる表情や仕草は、愛くるしいにつきます!

ゆっくり時間をかけて、信頼関係を築き、楽しいヒョウモントカゲモドキライフを満喫してくださいね!



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