1.デグーの食事
1-1.フード
1-2.チモシー
2.デグーに与えても良いおやつは?
2-1.乾燥野菜
2-2.ハーブ類
デグーの食事
◆フード
野生のデグーは、南米チリにあるアンデス山脈で暮らしています。とても厳しい自然環境のなかで、あまり栄養価の高くない植物を食べています。このため、血糖値の調整が苦手で糖尿病になりやすいといった性質をもっています。
ペレットタイプのデグー専用のフードには、この性質に対する配慮として糖類を使用しておらず、ほかにもデグーの健康維持に対する工夫がされています。
デグー専用フードは、1日に1〜2回、体重の5%以内を目安に与えてあげましょう。
大人のデグーの体重は170〜300gぐらいになりますので、1日に与える目安は8.5〜15gになります。
◆チモシー
チモシーはイネ科の牧草で、完全草食性のデグーの主食として最適です。
また、チモシーはカロリーが低いので、食べすぎの心配はありません。牧草ホルダーなどを使って、ゲージの中にいつもチモシーがある状態にしてあげましょう。
ただし、長時間たつとカビやダニが発生することがありますので、古いチモシーは捨てて清潔な状態を保つようにしてください。
チモシーには以下の3種類があります。
●1番刈り:最初に刈られたもの。栄養価は高いが固め。大人のデグーに。
●2番刈り:1番刈りのあとに伸びてきたもの。1番刈りより柔らかい。
子供から大人のデグーに。
●3番刈り:2番刈りより柔らかい。高齢のデグー、固いチモシーが苦手なデグーに。
デグーによって好みのチモシーが異なりますので、いくつか試してみて、好みのチモシーを見つけてあげてください。
デグーに与えても良いおやつは?
◆乾燥野菜
デグーは野菜が大好きです。ですが、生の野菜を食べすぎると下痢になってしまうことがありますので、できるだけ乾燥したものを与えてください。また、より乾燥している野菜の方をデグーは好んで食べてくれます。
デグーに与えても良い野菜は
・レタス
・サラダ菜
・ブロッコリー
・小松菜
・白菜
・水菜
・青梗菜(チンゲンサイ)
・豆苗
・大根(葉もOK)
・パセリ
・パプリカ
・セロリ
・カリフラワー
・にんじん(葉もOK)
・かぼちゃ
などです。
糖分が多めの野菜(にんじん、かぼちゃ等)は、たくさん与えない様に注意してください。
ペット用として市販されている乾燥野菜がありますが、自宅でも作れます。野菜を薄くスライスして、そのまま乾燥させるだけです。
自作の乾燥野菜は、添加物などの心配がないので、安心してデグーに与えることができる一番おすすめのおやつになります。
野菜のスライスは、包丁を使ってもよいですし、スライサーやピーラーを使うとより簡単に薄くできます。薄くスライスするほど乾燥させる時間が短くなりますので、一番薄くスライスできるピーラーの使用がおすすめです。
次に野菜を乾燥させますが、主に以下の3つの方法があります。
①電子レンジでラップをせずに600Wで3〜8分程度あたためる
時間をかけずに乾燥野菜をつくれるのが利点ですが、野菜の種類やスライスした厚さによって焦げてしまうことがあり、時間の調整がなかなか難しいのが欠点です。しかし、コツがつかめるととても便利なので、チャレンジしてみてください。
②キッチンペーパーやザルにのせて天日干しする
少量の作成の場合におすすめです。ベランダなどの外干しの場合、乾燥が進むと野菜が軽くなって風に飛ばされることがあるので注意が必要です。風の強い日や雨の日など、室内で乾燥させるのも良いでしょう。
③干し網に入れて天日干しする
野菜の種類や量をまとめて作れますし、風で野菜が飛ばされる心配もないので、一番おすすめの方法です。干し網は100円ショップでも購入できますので、ぜひご検討ください。
◆ハーブ類
ハーブも野菜と同様に、乾燥させたものを与えるようにしてください。
ペット用の乾燥ハーブも市販されていますが、ご自宅で乾燥ハーブを作ることもできます。乾燥のさせ方は野菜と同じになりますので前項をご参照ください。ハーブはスライスする必要がないのでよりお手軽に作れます。
電子レンジを使う場合、ハーブは焦げやすいので20秒程度でこまめに確認しながら、数回に分けてレンジにかけるのがよいでしょう。
デグーに与えても良いハーブは
・オレガノ
・カモミール
・コンフリー
・セージ
・チャイブ
・バジル
・マリーゴールド
・レモンバーム
・ローズマリー
などです。
ご自宅でハーブを栽培して、飼い主さんの食事にも使いながらデグーに与えるのも楽しいと思います。さらに、ハーブティーをゆったりと頂きながらデグーと過ごすなんていうのも、優雅で素敵ですね。
ただ、ハーブは香りや味が強めのものが多いので、デグーによって好みが分かれます。少しずつ与えてみて、デグーの好きなハーブを見つけてあげてください。
デグーにおやつを与える時の注意点
「フード」の項でもご説明しましたが、デグーは、もともと厳しい環境下で生息している粗食の生きものです。
おやつの食べすぎや糖分の取りすぎは、体調の悪化や、寿命が短くなる原因になるおそれがありますので、くれぐれも注意してください。
※人間以上に糖分の影響は大きいと思っておいてください。
※ヒマワリの種やクルミなど脂質の高いナッツ類も与えないでください。
※同じおやつばかり与えていると、栄養のバランスが偏ることがありますので、いろいろな種類を与えてください。
デグーが十分に慣れてくると、おやつを見せるだけで寄ってきたり、手からおやつを食べてくれたりします。そうなると飼い主さんも嬉しくなって、ついつい多めにおやつをあげたくなってしまいますが、そこはグッと我慢しましょう!
おやつの与えすぎを防止するために、
・決まった時間にだけあげる。
・あげる量を決めておく。
など、事前に飼い主さんで決めておくのも良いと思います。
また、おやつを与えすぎると、デグーがチモシー(牧草)を食べなくなってしまうことがあります。
デグーにとって、おやつは必要不可欠な食べ物ではありません。
一方、主食のチモシーは、繊維質が多く腸内活動を整えるためにもデグーに必要不可欠な食べ物です。
もし、デグーがあまりチモシーを食べなくなってしまった場合は、おやつの量を減らして様子をみる等の対策をとってください。
それでも改善されない場合、チモシーの種類を変えることが有効な場合があります。
また、チモシーを電子レンジで10秒程度あたためると、乾燥して香りがたちますので、デグーがよく食べるようになることがあります。(ハーブと同様にチモシーは焦げやすいので、電子レンジにかける際は注意してください。)
おすすめのおやつ
上記の乾燥野菜やハーブの用意が出来ない場合などにも、おすすめのおやつを3つご紹介します。
特にデジドロップとムキエン麦は、デグーが大好きなおやつとして飼い主さんからもとても人気があります。
こちらのおやつをうまく使って、デグーと仲良くなってくださいね。
◆ベジドロップ
・手で渡して食べさせてあげるのに最適です。1円玉ぐらいの大きさです。少し大きめなので、割ってからあげると良いでしょう。
・砂糖、添加物不使用で安心。
・グルテンフリーのため消化しやすい。
・固いので、歯の伸びすぎを防ぐ効果があります。
・パセリ・タンポポ、キャロット、ビーツ、オオバコ、の4種類があります。デグーのお気に入りを見つけてくださいね。
◆ミニマルフード おいしいムキエン麦
・米粒ぐらいの大きさで、手のひらに乗せて食べさせてあげるのに最適です。
・消化の働きを助ける食物繊維や、ビタミン、ミネラル類、タンパク質が豊富に含まれた栄養バランスの高いフード。
・栄養価が高いので、与えすぎに注意してください。1日5〜10粒ぐらいが目安です。
◆乳酸菌 アリメペット
・ペットフードのみ与えていると不足しがちな乳酸菌を補います。
・デグーがお腹を下した時にも与えてみてください。
まとめ
今回は、デグーにおすすめのおやつや、与えるときの注意点についてご紹介しました。
乾燥野菜やハーブ、ベジドロップといったデグーが大好きなおやつを与えることで、栄養のバランスも整えながら、デグーと仲良くなることができます。
くれぐれも、おやつの与えすぎに注意しながら、デグーとの楽しいひとときを過ごしてください!
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