フクロモモンガはなつく動物?
フクロモモンガはエキゾチックアニマルの中でもなつきやすい動物であり、滑空した時に飼い主さんの肩に止まったり、手乗りしたりとふれあいが楽しめる生き物です。
フクロモモンガは野生では夜行性であり、木と木の間を飛び回って生活しています。
人間とは真逆の時間に活発に活動することも含めて、警戒心が強く人には懐かない動物と言われています。
しかし、ポイントを押さえて飼育することにより飼い主さんを親のような存在として認識してなつくようになります。
特にモモンガの中でもフクロモモンガはなつきやすい品種と言われており、ペット向きになります。
フクロモモンガがなつくためのポイントを紹介します。
フクロモモンガがなつく方法は?
フクロモモンガはいくつかのポイントをおさえることにより、余計になつきやすくなります。
なつくなつかないの問題は個体差もありますが、以下の点をお迎え直後から意識することでより良い関係を築くことができます。
◆子供から育てる
どの動物にも言えることですが、やはり幼少期から飼い主さんが育てることにより、慣れてくれるのも早くなります。
小さいうちから人の存在を身近に感じてもらうことで人に対して警戒心が薄まり、なつきやすくなります。
大人から育てるよりも子供の方がまっさらな状態で慣れさせることができるため、人がいるのが当たり前の環境を作ることがポイントです。
フクロモモンガをお迎えする時には、幼体の子を探してお迎えすると良いでしょう。
◆コミュニケーションを取る
適度な距離感を保ちつつ、触ることに徐々に慣れさせるようにします。
コミュニケーションを取ることは絆を深めることにもなります。
フクロモモンガに触られることに慣れておけば、動物病院での診察や飼育スペースの掃除などでもフクロモモンガのストレスを最小限にしてお世話することができますよ。
注意したいのは、可愛らしい容姿としぐさのフクロモモンガはついつい長時間抱っこしたり、触りたくなりますが、コミュニケーションはフクロモモンガ主体で行うようにします。
仮にフクロモモンガが怯えてしまったり、興奮して落ち着かない様子になったときはすぐにふれあいを中止して、そっと離れて様子を見守りましょう。
フクロモモンガのペースに合わせてふれあいをしてくださいね。
フクロモモンガの性格によっては、ふれあいがが苦手であり、なつくまでに時間がかかる子もいます。
はじめは短時間でふれあいをして、根気強くフクロモモンガと関わる時間を持つようにしましょう。
◆匂いを覚えさせる
慣れてもらうために、飼い主さんの匂いを覚えてもらうことも有効です。
特に子供のモモンガに飼い主さんの匂いを覚えてもらうことは、安心感を与えることにもなります。
匂いを覚えさせる方法は、飼い主さんの巾着やポーチに入れてミルクを与えたり、ケージ内に飼い主さんが使っているものを置いておくと良いでしょう。
寝床を持ちながら数時間一緒に過ごすことでも匂いを覚えるため、モモンガ用の巾着に入れてふれあいをすることも、有効です。
◆オスのほうがなつきやすい
フクロモモンガはオスの方がなつきやすいとされています。
ハッキリとした理由は不明ですが、フクロモモンガの購入を検討している方はオスの個体を中心に探すとよりなつくのが早くなる傾向にありますよ。
フクロモモンガがなつかない理由
前提としてフクロモモンガがなつくかどうかは、個体差があります。
モモンガの中でもなつきやすいと言われているフクロモモンガですが、なつきやすい子とそうでない子もいます。
フクロモモンガがなつかないからと焦って過度にふれあいをしてしまうと、ストレスから体調不良になることもあります。
元々フクロモモンガをはじめとしたモモンガは臆病であり、警戒心が強い動物です。
なつかないからといってイライラしたり、噛まれないかとおっかなびっくりでふれあいをしているとなかなかなつかないことがあります。
以上の点を踏まえながら根気強くふれあいをすると良いでしょう。
フクロモモンガがなつかない場合はどうしたらいい?
第一にフクロモモンガがなつかないからといって、イライラしたり、焦ったりしないことです。
慣れない時はその子との関係性を見直して、適度な距離を保ちながら、鑑賞を主体にした飼育スタイルで楽しむことが大切です。
フクロモモンガの性格によっては、なつくまでに1年近くかかる可能性もあります。
気長に大切に育てれば、安全な人と認識してくれ徐々に距離が近づく可能性もあります。
また、飼育スタイルに問題がないか見直してみることも大切です。
寝床は適切か、飼育環境は整っているかもう一度フクロモモンガがリラックスして生活できる環境かを見直してみましょう。
なんらかのストレスを感じる原因があると、飼い主さんの存在に集中できなくて、体調不良やいつも神経が昂った状態になっている可能性があります。
フクロモモンガが落ち着いて周りの状況に集中できるように、飼育環境の他にも室温などが変化しないように気をつけましょう。
べた慣れさせる時の注意点
フクロモモンガは犬や猫のように非常に近い距離でふれあいを楽しみ、常に一緒にいるべた慣れの状態にすることができる点も人気です。
べた慣れの領域までたどり着けるかは個体差がありますが、常に一緒にいて、生活の中でおやつをねだってきたりする姿は可愛らしいですよね。
身近なパートナーとして、一緒に過ごすべた慣れの状態になると、飼い主さんの服の中に巾着を吊るしておき、フクロモモンガが寝ている間に匂いを覚えて安心してもらうという方法が使えるようになります。
フクロモモンガは寂しがりやな面があり、複数のフクロモモンガで寄り添っていることもあります。
飼育下では、飼い主さんが仲間であり、常に一緒にいたい存在として、フクロモモンガの支えとなります。
フクロモモンガがべた慣れの状態になり、常に一緒にいるということは飼い主冥利につきることではありますが、お留守番の時に寂しさから鳴き声をあげたり、飼い主さんと離れることによりストレスを感じて体調不良になる子もいます。
依存性が強くなると、離れる時間がストレスになり、フクロモモンガが情緒不安定になる可能性もあります。
フクロモモンガがべた慣れすることは嬉しいですが、飼い主さんと離れることができない可能性があるため、なつかせる際にも距離感を意識しながら飼育環境にあわせて、なれるための度合いを調節しましょう。
かかりつけの獣医さんを決めておく
フクロモモンガは大切に育てれば、10年前後生きるペットであり、エキゾチックアニマルの中でも長命です。
フクロモモンガをペットと飼育してきた歴史はまだ浅く、うちのフクロモモンガが病気や怪我をしたときに診てくる動物病院がない!という問題が起こることもあります。
できれば、かかりつけの動物病院をフクロモモンガをお迎えする前にリサーチして決めておくようにしましょう。
エキゾチックアニマルに詳しいフクロモモンガを診察してくれる動物病院をピックアップしてておきます。
また、お迎えしたフクロモモンガがなついてきて飼い主さんとの信頼関係を築くことができるようになったらば、健康診断もかねて定期的に動物病院を受診しておくと安心です。
健康状態をチェックすることもできますし、診察に慣れておけば、病気や怪我などで受診してもスムーズに診てもらうことができますよ。
かかりつけ医を決めておくことは、エキゾチックアニマルを飼育する上で重要になります。
まとめ
フクロモモンガが懐くためのポイントを紹介しました。
フクロモモンガはクリっとした大きな瞳が可愛いらしい見た目からもペットとして人気があります。
なついた状態のフクロモモンガは、犬や猫のようにふれあいをすることができる魅力があります。
一緒に過ごす良きパートナーとして、日々の生活に癒しをくれる存在になってくれますよ。
一般的に警戒心が強モモンガは懐くまでにたくさんの時間がかかる可能性があります。
長い目でみて、根気強くフクロモモンガと関わりをもつことになります。
大切なことは、焦らずに根気強くフクロモモンガと関わる機会を持つようにしましょう。
フクロモモンガがなつくかどうか知りたい方の参考になれば、幸いです。
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