1.うさぎがよく立つ!理由は?
1-1.周りを警戒・観察している
1-2.ケージから出してほしい
1-3.飼い主にかまってほしい
3.うさぎの行動でわかる気持ち
3-1.パンチする
3-2.キックする
3-3.足ダンする
3-4.走り回る
3-5.跳ねる
3-6.穴掘り
3-7.あごをすりつける
3-8.口でものをくわえて投げる
3-9.箱座り
3-10.仰向けに寝そべる
3-11.後をついてくる
3-12.鼻をひくひくさせる
3-13.鳴き声をあげる
うさぎがよく立つ!理由は?
まずはうさぎがよく立つ理由についてご紹介していきます。
◆周りを警戒・観察している
うさぎは、自分を取り巻いている周りの状況がどんなものかを観察するために立ち上がります。
野生のうさぎであれば、立ち上がる仕草は間違いなく警戒行動にあたります。
後ろ足で立ち上がって注意深く周囲を見渡すことで、天敵がいないかを確認します。
この習性の名残で、ペットのうさぎが立ち上がる場合もあるでしょう。
◆ケージから出してほしい
うさぎがケージの中で立ち上がって何かを訴えるような表情をしている場合は、「ケージから出してほしい」と思っている可能性が高いです。
普段から決まった時間にケージから出している場合は、その時間帯になると習慣的にそのようなアピールをしやすくなります。
◆飼い主にかまってほしい
うさぎは、飼い主さんにかまってほしい時や、何か伝えたいことがある時にも立ち上がります。
おやつなどのご褒美を求めてアピールをしているときや、遊んでほしくて自分の存在をアピールする際に立ち上がるといった手段をとります。
うさぎが立ち上がっている場合、その理由は立ち上がる前後の環境から読み取れるでしょう。
よく観察してうさぎの気持ちを理解してあげましょう。
うさぎが立ち上がる仕草を「うたっち」と呼ぶ
うさぎが後ろ足で立ち上がる仕草は「うたっち」という可愛らしい名前で呼ばれています。
この名称は、「うさぎ」に「立っち」という育児用語が合わさったことが語源となっています。
うさぎの行動でわかる気持ち
「うたっち」以外にもうさぎの行動から気持ちを読み取ることができます。
◆パンチする
うさぎが前足を素早く動かしてパンチを繰り出すことで、通称「うさパンチ」と呼ばれる仕草です。
目の前のことに怒っている場合に、飼い主さんの手や物に対して行います。
手に持っているおやつを勿体ぶってなかなかうさぎに与えない場合や、うさぎの機嫌が悪い時に手を近づけた場合によく見られます。
うさぎは手足が長い動物ではないため、短い前足で一生懸命にパンチをしている姿は非常に可愛いです。
しかし、怒っている・不機嫌である証拠でもあるため「うさパンチが見たいから」とわざと機嫌を損ねるようなことはしないように注意しましょう。
◆キックする
うさぎが後足で蹴り上げることで、通称「うさキック」と呼ばれる仕草です。
こちらも、うさパンチと同様にうさぎがイライラしている場合や何か気に入らないことがある場合に見られます。
爪切りをするときや健康チェックのために仰向けに抱っこした際によく見られるでしょう。
うさぎの後足の力は強いため、とても力強いキックとなります。
このキックを繰り出すことでうさぎ自信の足に負担がかかり、最悪の場合は骨折をしてしまうことがあります。
うさキックをしそうな場合は、ゆっくりと地面におろしてあげてください。
兆候が見られたら慌てずに、うさぎの前足の下に手を入れてゆっくりとお尻を支えながら地面に足をつけるように注意しましょう。
◆足ダンする
通称「足ダン」と呼ばれる仕草は、うさぎが後足を勢いよくダン!と大きく踏み鳴らす行為です。
こちらも「うさパンチ」や「うさキック」と同様に、怒っているときやイライラしているとき、警戒しているときに見られます。
「足ダン」の他に「スタンピング」といった呼称もあります。
野生の環境では穴の中にいる仲間たちに「天敵が来た」ということを知らせるために行っていた行動です。
例えば、不注意で食器を割ってしまった音や普段聞きなれない動物の大きな鳴き声が聞こえた際に、こういった意味で足ダンをします。
うさぎは鳴くイメージがないため、大人しい動物と認識されている方が多いと思います。
そのようなイメージに反して、とても大きな音を立てることがあるため初めて聞くと驚かれると思います。
イライラしているとき以外にも、夜中にふとさみしくなり飼い主さんにかまってほしくて足ダンすることもあります。
夜寝静まった後に足ダンを何回もしているようであれば様子を伺いに行ってあげましょう。
◆走り回る
うさぎが突然ダッシュをして走り回ることで、通称「うさダッシュ」と呼ばれる仕草です。
体の小さな子うさぎはケージの中でダッシュすることがあります。
これは、うさぎが機嫌がよい時に行います。
ケージから部屋の中に出して「へやんぽ」という散歩を始めた直後によく見られます。
高速で走り回る様子は見ていて爽快ですね。
こういった行動に備えて、部屋の中にぶつかると危険なものを置かないようにしましょう。
また、うさぎの足には肉球がないためフローリングなどのツルツルとした床では滑ってしまいます。
最悪の場合は骨折などのけがにつながるため、滑りにくい環境に整えて対策をしてあげましょう。
◆跳ねる
うさぎは機嫌がいい時に走り回るだけでなく跳ねることもあります。
これは通称「うさジャンプ」と呼ばれる仕草で、その場でぴょんっと跳ねたり、横方向に跳ねたり、体を半回転させてひねりを加えたジャンプをすることもあります。
うさダッシュをしている中でうさジャンプをした場合は「今とても楽しい!」と思っています。
◆穴掘り
うさぎが前足を使って土を掘るような仕草です。
この行為は、アナウサギ属のうさぎが地中に巣穴を作るために行う本能的なものです。
ペットとして販売されているうさぎの大多数はアナウサギ属であるため、そのなごりといえます。
畳・絨毯・牧草の座布団といった頑張れば掘れそうな柔らかいものに対して穴掘りをすることが多いです。
この他にも何か気になるものがある場合にも穴掘りをします。
遊びたい、ストレス解消をしたいといった気持ちから行われる行為もあります。
◆あごをすりつける
うさぎが自分のあごを、物や人に対して擦り付ける仕草です。
うさぎのあご下には、臭腺という器官があります。
臭腺からは、匂い付けのための液体が分泌されます。
新品のケージ、食器、おもちゃを与えた際に縄張り意識からマーキングをするために行う行為です。
◆口でものをくわえて投げる
うさぎが食器、おもちゃ、かじり木などを口でくわえて放り投げる仕草です。
遊びたい場合か、邪魔なものをどかしたい場合にみられる行為です。
この他にも、物を放り投げて音を立てることで飼い主さんにアピールをしたい場合にもみられます。
ごはんの時間が近づいてきた際に食器を投げる場合は、「ご飯を早くちょうだい」といった要求である可能性が高いです。
◆箱座り
うさぎが前足を体の内側に折りたたんで座っている姿です。
おもちのような形になるため、非常に可愛い仕草です。
この体勢はリラックスをしているときによく見られます。
このような座り方をするとすぐに動くことができないため、「この場所は危険がなくて安心できる」と感じている証拠でもあります。
この状態で薄目になっているときは、ほぼ寝ているでしょう。
しかし、具合が悪い時にもうさぎはこの座り方をすることがあります。
何か普段と様子が違うところはないか?といった点にも注意しましょう。
◆仰向けに寝そべる
うさぎが仰向けに寝そべっている仕草です。
こちらも箱座りと同様に、リラックスしているときに見られます。
ホーランドロップがよく行う体勢であるとも言われています。
◆後をついてくる
飼い主さんが歩いたり場所を移動したりした際に、うさぎが後をついてくる仕草です。
これはうさぎが飼い主さんにとても懐いていて、好きでたまらないといった気持ちからみられる行為でしょう。
とても微笑ましい光景ですね。
物音を立てずにさりげなくついてきている場合が多いため、うっかり蹴ってしまったり踏んでしまわぬよう注意が必要です。
◆鼻をひくひくさせる
うさぎが速いスピードで鼻をひくひくさせている場合は、情報収集を行っている証拠です。
警戒をして「何か変だな」と感じた際や、おやつの匂いがして「どこにおやつがあるのかな」と探しているときに見られます。
逆に、遅いスピードでゆっくりと鼻をひくひくさせている場合は情報収集があまり必要がないと感じています。
つまり、落ち着いてリラックスをしているといえます。
これは飼い主さんに撫でてもらっているときや、寝そべってのんびりしている際によく見られます。
スキンシップを取った際に、うっとりとした表情でゆっくりと鼻をひくひくさせていたら「警戒心を解いてくれているのだな」と思ってよいでしょう。
◆鳴き声をあげる
皆さんはうさぎの鳴き声と聞いて、どんなものが思い浮かびますか?
あまり聞いたことがないという方が多いのではないでしょうか。
うさぎには声帯がないため、「ワンワン」「ニャー」といった鳴き声は聞こえません。
しかし感情が高まったり何かを要求する際に、喉や鼻に息が抜ける音が聞こえることがあります。
去勢をしていない男の子うさぎは「ブゥブゥ」と鳴くことがあります。
これはマーキング行為の一種で、女の子うさぎのにおいをかいだ場合や好きな飼い主さんに対してみられる行為です。
女の子うさぎは「ブッブッ」と鳴くことがあります。
これは子育て中や偽妊娠中に気が立っている際に見られる行為です。
このような鳴き方をしている場合は、過剰に干渉せずに見守ってあげましょう。
性別問わず「プゥプゥ」といった高い鳴き声を発している場合は嬉しい時やかまってほしい時のアピールです。
しかし同じ「プゥプゥ」でも低い音の場合は怒っている可能性が高いです。
「ブッブッ」「ブーブー」といった鳴き声は飼い主さんに対して甘えているときに発せられます。
リラックス状態では「クゥクゥ」と鳴くこともあります。
あまり耳にする機会はありませんが、「キーキー」「キュー」と鳴いている場合は怖がっている、痛がっている時の感情表現です。
体調不良時や、足を挟んで強い痛みを感じた際には大きめの叫び声をあげることもあります。
基本的に、うさぎは体調不良を隠す動物であり飼い主さんが不調に気づくことが難しいです。
そんなうさぎが鳴き声で痛みや恐怖を訴えてきた場合は大きな怪我や病気である恐れがあります。
このような鳴き声を耳にしたらすぐに状況を確認し、動物病院に連れて行ってあげてください。
まとめ
今回はうさぎが立っている理由や、うさぎの行動からわかる気持ちについてご紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。
うさぎは犬猫に比べて、鳴き声や表情から気持ちを察することが難しい動物です。
しかし、ボディランゲージでかなりの感情表現をしている動物でもあります。
普段の行動からご家庭のうさぎの気持ちを読み取りたいと思っている飼い主さんにとって、今回の記事が参考になれば幸いです。
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