1.元気なハムスターを迎えよう
1-1.毛艶はいいか
1-2.肛門まわりは汚れていないか
1-3.目ヤニがついていないか
1-4.元気そうに見えるか
2.お迎え当日の対応と注意点
2-1.ハムスターの運搬
2-2.お店で使用していた床材をもらえるか聞く
【掲載:2021.12.16 更新:2024.07.10】
元気なハムスターを迎えよう
ハムスターを飼い始めるにあたり、前提として大事なポイントがあります。
それは元気なハムスターをお迎えすることです。
元気のないハムスターを連れ帰ったら、実は病気やケガだったというケースは少なくありません。
お出迎えの準備も大事ですが、まずは元気なハムスターを迎えいれましょう。
この章では元気なハムスターを見分けるポイントを4つご紹介します。
◆毛艶はいいか
元気なハムスターを見分けるポイントその1は、毛艶の具合です。
元気なハムスターは毛艶が良い傾向にあります。
毛並みがキレイや整った毛並みをしている、毛がふさふさしていれば、元気なハムスターとみて良いでしょう。
ハムスターの毛艶は人間で例えると、肌の色や荒れ具合、髪質に該当します。
人間も体調が悪いと顔色が悪くなったり、肌が荒れたりしますよね。
髪の場合はパサつきやゴワゴワ感がでるでしょう。
ハムスターも毛艶や毛並みが体調を表すバロメーターになるので、よくチェックしましょう。
◆肛門まわりは汚れていないか
元気なハムスターを見分けるポイントその2は、肛門まわりの汚れ具合です。
肛門まわりがキレイなハムスターは元気な傾向にあります。
健康なハムスターの糞では、肛門まわりが汚れないためです。
逆に肛門まわりが汚れているハムスターは下痢をしている可能性があります。
肛門まわりが判断材料になりますが、実際の糞も確認しておくとよいでしょう。
食べ物によって色は若干変わってきますが、黒もしくは茶色の糞であれば健康の証です。
ハムスターは頻繁に糞を出すので、実物を観察するのもチェック方法になります。
また目星のハムスターが多頭飼いされている場合には、他のハムスターもチェックしましょう。
他のハムスターの肛門まわりが汚れている場合は、要注意です。
同じケージ内では病気が移りやすいため、今は症状が出ていなくとも後々に現れる可能性があります。
他のハムスターの調子が良くない場合には、目星のハムスターを変えることも検討しましょう。
◆目ヤニがついていないか
元気なハムスターを見分けるポイントその3は、目ヤニがついていないかです。
元気なハムスターであれば目ヤニはなく、キレイな目をしています。
反対に健康、特に目に異常を抱えているハムスターは目ヤニがついている可能性があります。
目ヤニの有無については人間と同じでしょう。
人間でも体調や目に問題を抱えると、目ヤニが異常に出たりします。
ハムスターも同様で目や体調に異常を抱えていれば、目ヤニという形で表に現れます。
◆元気そうに見えるか
元気なハムスターを見分けるポイントその4は、元気そうに見えるかです。
寝ている時間帯以外であれば、元気なハムスターは常に動き回っています。
回し車を回す、ケージ内を走り回る、毛づくろいなど常に大忙しです。
逆にこのような動きがなく、大人しい状態が続くようなら、疑いの目を持ってチェックしましょう。
もちろん、ハムスターも疲れているとボーっとしていることがあります。
そのため、一時的に大人しいからといって、健康ではないと断言するのは時期尚早です。
ハムスターをチェックする場合には、時間帯を変えながらのチェックをオススメします。
あらゆる時間帯で大人しいようなら、目星のハムスターは怪しいと思った方がよいでしょう。
またハムスターの歩き方もチェックすべき項目です。
ハムスターはケージ内で遊んでいるうちに、ケガをするケースがあります。
また多頭飼いされている場合には、じゃれ合う内にケガを負うこともあります。
特にハムスターは手足の部分が弱いため、ケガを受けやすいポイントです。
手足にケガを負ったハムスターは歩き方がおかしくなるので、しっかりと観察をすれば、すぐに分かります。
さらにハムスターの食欲もチェックができると、理想的です。
ケージ内のエサに手がついていないようなら、食欲は確認した方がよいでしょう。
ハムスターの元気さをチェックした際と同様に、時間帯を変えながら、エサの減り具合を確認しましょう。
あらゆる時間帯でエサが減っていないようなら、調子の悪いハムスターとみた方が無難です。
お迎え当日の対応と注意点
気に入ったハムスターが見つかった場合には、購入後に自宅へ連れ帰ります。
自宅ではあらかじめケージを設置し、床材や回し車、給水器をセットしておくとスムーズなお出迎えができます。
ハムスターをお迎えする際の注意点は2つあります。
◆ハムスターの運搬
1点目はハムスターの運搬です。
ハムスターは住み馴れたケージから移動するため、どうしてもストレスがかかります。
さらにストレスをかけないためにも、丁寧に移動をしましょう。
徒歩や自転車での移動は揺れが大きくなるため、ストレスになります。
可能ならば、車を使った移動でハムスターの負担にならないようにしましょう。
また運搬時の気温にも注意しましょう。
ハムスターの適温はおよそ20度~26度前後といわれています。
春や秋など比較的気温が高い季節であれば、問題はありません。
しかし、気温の低い冬や気温の高い夏は注意しましょう。
今までハムスターが暮らしていた環境は温度管理が徹底されていた環境です。
気温の変化は私たちが想像する以上にハムスターに負担を与えます。
冬であれば、移動用のケージにホッカイロを巻くなど寒さ対策をしましょう。
夏の場合には、クーラーのかかった車に素早く移動するなどで対策をします。
◆お店で使用していた床材をもらえるか聞く
2つ目は暮らしていたケージの床材を少しもらうことです。
住み馴れたケージから新しいケージに移るため、ハムスターは緊張状態が続きます。
リラックスしてもらうためにも、飼い始めの段階では嗅ぎ慣れた床材を投入しましょう。
ハムスターを購入する際、店員さんにいえば床材をわけてもらえるはずです。
もし使いたい床材がある場合には、少しずつ投入していくとスムーズに慣れてくれます。
最初は慣れた床材を9、使いたい床材を1の割合で使い始め、徐々に使いたい床材の割合を増やしていきましょう。
お迎えしてからのスケジュール
ハムスターを無事にお迎えすることができたら、次はハムスターに触ってみたくなりますよね。
しかし、無理やり触るのはハムスターに大きなストレスを与えるので、オススメできません。
それではいつから触って良いのか気になりますよね。
この章ではハムスターを飼い始めからのスケジュールをご紹介します。
◆ケージから出して触れ合うのは何日目?
ハムスターをケージから出して触れ合うのは、飼い始めから1週間後といわれています。
1週間の間はできるだけ、静かに見守ってあげましょう。
まずは新しいおウチに慣れさせること、新しいおウチが安全だと理解してもらうことが大事になります。
ただし、1週間ではまだまだ飼い主に慣れていないことも多いため、様子をみましょう。
飼い主を怖がるようなら、地道にコミュニケーションをとりましょう。
◆ケージの掃除は何日目?
ケージの掃除は飼い始めて3日後からはじめるとよいでしょう。
床材の交換など本格的な掃除は行わず、排泄物の掃除に留めます。
隠れ家の掃除をしたくなりますが、ここは我慢しましょう。
飼い始めの段階はおウチに慣れさせることを優先しているため、なるべく刺激を与えないためです。
飼い始めはハムスターにストレスを与えないように注意
新しい環境は人間にとっても大きなストレスになります。
ハムスターにとっても同じであり、住み馴れたペットショップからの移住は大きなストレスです。
そのため、飼い始めのハムスターにはストレスを与えないように注意しましょう。
例えば、
- 人に慣れていないタイミングで触る
- ケージを必要以上に覗き込む
- 巣箱を開けて、チェック
などは人や環境に慣れていない段階ではしないことをオススメします。
まとめ
今回はハムスターを飼い始める際の注意点を解説しました。
ハムスターの飼い始めは新しい環境に慣れさせることを第一として、なるべくストレスを与えないようにしましょう。
飼い始めてから最初の1週間は極力、ハムスターに関与しない方がよいでしょう。
またハムスターを飼い始める前の段階として重要なポイントがあります。
それは元気なハムスターを見分けて、選ぶことです。
元気のないハムスターを連れ帰ったら、実は病気やケガだったというケースは少なくありません。
元気なハムスターを見分けるポイントは4つです。
- 毛艶はいいか
- 肛門まわりは汚れていないか
- 目ヤニがついていないか
- 元気そうに見えるか
飼い始めの1週間を上手に過ごせれば、自然とハムスターも慣れてくれるでしょう。
ハムスターになついてもらうためにも、この記事を参考に飼育してはみませんか。
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