ベタは気性が荒いけど混泳できるの?どんな種類がいる?

2022.09.10

ベタは気性が荒いけど混泳できるの?どんな種類がいる?

ベタといえば気性の荒い魚として有名ですが、皆さんの中には、ベタを飼っているけどほかの魚も飼いたい!という方もいるかもしれません。 最近では、ネット上やペットショップでも「混泳可能なベタ」として販売されているのを目にすることも増えてきましたが、本当にベタは混泳させても良いのでしょうか? そこで今回は、ベタの特徴から考える「ベタと混泳できる魚」をご紹介します!


ベタは基本的に混泳向きではない

ベタ

先に結論から申し上げますと、ベタはほかの魚との混泳はあまりオススメできません。

ベタについての知識が深く、何年も飼っていて慣れている方であればチャレンジしても良いと思いますが、初心者には難しいでしょう。
ベタは縄張り意識が高く、敵とみなしたものには襲いかかってしまう気性の荒い魚といわれています。ほかの魚との混泳が成功する可能性の方が低いでしょう。

◆ベタの中には混泳できる個体もいる?

気性が荒いといわれているベタですが、なぜ混泳できるといわれていたり、ペットショップでも「混泳可能」と記載して販売されていたりするのでしょうか?
それは、ベタという生き物が「絶対に他の種類と混泳できない」という訳ではないからです。「飼育するベタの性格やタンクメイト(混泳相手)との相性によって混泳できる/できないが決まる」のです。

ですが、これが混泳をあまりオススメできない理由です。

ただ、ベタの特徴を理解した環境づくりや、混泳開始後も注意深くタンクメイトとの相性確認ができるのであれば、ベタの混泳にチャレンジしてみてもいいかもしれませんね!
ベタを混泳させたい方向けに、混泳成功へのポイントをご紹介します。まずはベタの特徴と性格についてみていきましょう。


ベタってどんな魚なの?

ベタの特徴といっても、見た目の説明などはここでは省略します。気になる方はこちらの記事をチェックしてください。

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美しい色合いが魅力のベタを飼いたい!特徴や飼い方を紹介

初心者にもオススメのベタはコンパクトな魚ですので、賃貸などの限られたスペースで飼育することもできます。 ベタはネオンテトラなどとは少し違う一面もあり、闘魚と呼ばれている観賞魚になります。 本記事では、ベタを飼育したい方向けにベタの種類と飼育のポイントについて紹介します。

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ラビリンス器官を持つ
一般的な魚はエラを使って水中の酸素を取りこみますが、ベタは酸素を水中からだけでなく我々人間と同じように空気中からも取りこみます。これを可能にしているのが、「ラビリンス器官」という呼吸器官。ベタ以外にも一部の熱帯魚が持っているようです。

このラビリンス器官を使う際は水面にあがってきて、一瞬口だけを水上に出して空気を吸います。もちろん飼育しているときもこの光景を見ることができますよ。

フレアリングを行う
フレアリングとは、ヒレを大きく広げてブルブルと震わせるような動作を指します。ベタがフレアリングをするときは、ほかの魚に対して威嚇するときとメスへのアピールを行うときの2種類があります。

ベタの美しい外見を保つためにもフレアリングは必要といわれていますが、ヒレが癒着してしまうことを防止する(病気にかかりにくくする)目的もあります。
特にヒレが大きいオスはヒレの癒着が起こりやすいので定期的なフレアリングが重要です。

気性の荒いベタの特性を活かして、ほかの魚の動画をみせたり鏡で自分の姿をみせたりするなどして、飼っているベタが威嚇するように仕向けましょう。ただしフレアリングはとても体力を使う行為なので、ベタの負担になりすぎないように1回あたりの時間には注意しましょうね。

水温が低いと弱ってしまう
ベタは熱帯魚なので水温が低い場所では生息できません。四季が豊かな日本では水温調整が大変かもしれませんが、ヒーターなどを用いて25℃前後を維持するように心がけましょう。水温計は必須アイテムです。

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水流が強い水槽はNG
ベタの原種の生息地はタイのメコン川流域の田んぼや水路、水深が浅い湿地などです。水流があまりない地域で育っているからこそ、フィルターやエアポンプなどの道具で水流を生み出すのはベタにとってNG。大きな尾ひれが水流をキャッチしてしまい体力を消耗してしまいます。日本人がいきなり南極で生きることが難しいように、からだが適応しきれない環境ではベタも生きられません。

ただ、絶対に水流を発生させる道具を使用してはいけないかというと、そうではありません。広めの水槽など水流からの逃げ場が作れる環境や水流が弱いスポンジフィルターなどを導入することで、ベタも住みやすい環境にすることができます。

◆オスとメスで性格が違う?

記事の冒頭でも触れましたが、ベタは基本的には「攻撃的で気性が荒い」と言われています。しかし、ベタの中でもメスはオスよりも比較的おとなしい傾向にあります。ただしメスにも個体差があるので油断は禁物ですよ。

オスは自分の縄張りをつくるので、縄張りに入ってきた魚たちには常に威嚇行動を起こします。また、オス同士が同じ場所に生息してしまった場合は、お互い容赦なく噛みつき、ボロボロになるまで喧嘩が続きます。

魚には警戒心が強い反面、人間に対しては懐きやすいと言われています。エサをくれる人を認識しているのか、エサを水面に近づけると口をパクパクさせながらエサに寄ってくるでしょう。


ベタを混泳させるには

ベタの特徴と性格についてみてきました。さていよいよ混泳させるためのポイントについてご紹介します!

ベタを混泳させる際は以下のポイントを抑えられているかチェックしましょう。

  • 1.水槽が広く、かつ隠れる場所がいくつかある
  • 2.水流があまり強くない
  • 3.水温が25℃前後である
  • 4.オスの混泳はNG
  • 5.同じ水槽内で様子見し、お互い元気に泳ぐ姿が確認できる
  • 6.エサがベタにも行き渡る

前半3つは環境に関するポイント、後半3つはタンクメイトとの相性に関するポイントとなっています。それぞれ解説していきます。

1.水槽が広く、かつ隠れる場所がいくつかある
ベタは狭い水槽でも生きていける丈夫な魚としていわれていますが、混泳させる場合は必ず広い水槽に移すようにしましょう。広いといっても様々ですが、理想としては「45~60㎝ほどで水深は20㎝ほど」が良いでしょう。

この条件である理由としては、ベタに威嚇された相手が逃げるスペースをつくれるためです。また、水深20㎝はやや浅めですが、ベタが水面から口を出すまでに距離があるとベタにとって負担になってしまうためです。ベタは水中でも上層を泳ぐことが多いので、高さのあるアイテムで休憩場所をつくってあげる場合は水深を深めにしても問題ないでしょう。

また、魚たちの隠れ場所として、水草や先が尖っていないシェルターを用意してあげましょう。相性が良いと分かった後でもいつケンカになるか分からないので、万が一ケンカが起こったときに備えて隠れられる場所は用意したほうが安全です。

2.水流があまり強くない
こちらは特徴の部分でご紹介しましたが、ベタは水流の強い場所では生きていけません。そのため水流があまり強くならないフィルターやエアポンプを使用してあげましょう。

ただし、意図的に水流がやや強い場所をつくるのは良い場合があります。魚の種類によっては水流に向かって泳ぐ習慣があるので、水流を好む魚と水流を好まないベタがうまく住み分けできるケースもあります。

3.水温が25℃前後である
こちらもベタの特徴としてご紹介しましたが、ベタの出身はタイということもあり、温かい場所を好みます。水温調整は必須なので、夏場はクーラーやファン、冬場はヒーターなどを活用して25℃前後を維持しましょう。

また、水温が大事になってくるので、混泳させる魚も同じような水温を好む種類でなくてはいけません。そのため、ベタとの混泳は熱帯魚が主な種類になってきます。

4.オスの混泳はNG
ベタのオスは特に気性が荒いので、混泳にはあまり向きません。オスとメスの混泳でも、オスがメスを傷つけてしまうパターンがあるので、繁殖させたい場合以外は混泳させないようにしましょう。

メスの混泳であっても油断は禁物です。個体によっては気性が荒い場合もありますし、性格も成長過程で変化する可能性もあるので注意して観察するようにしましょう。

5.同じ水槽内で様子見し、お互い元気に泳ぐ姿が確認できる
混泳開始後、まずは慎重にタンクメイトとなる相手との相性を確認しましょう。オススメは透明な隔離ケースを用いて、お互いが直接触れられない状態で観察する方法です。ベタがフレアリングを止めない、どちらかがエサをあまり食べなくなったなど、ストレスのサインが見られれば混泳は中止しましょう。

6.エサがベタにも行き渡る
エサを与えるのは当たり前では?と疑問に思うかもしれませんが、これも重要なポイントです。“行き渡っていない”とはどういうことかというと、「タンクメイトがベタのエサまで食べてしまう」状態を指します。

ベタは泳ぎが遅い魚なので、タンクメイトに泳ぐ速さで負けてしまいエサをすべて食べられてしまうという状況もありえます。そのため、ベタもエサを食べることができているか、やせ細っていないか注意して観察するようにしましょうね。


ベタと混泳できる魚の種類は?

ベタと混泳させやすいとされている魚の種類をご紹介します。あくまで“混泳向き”なだけであって必ず成功するわけではないことを念頭においておきましょう!

◆水中での生活圏がベタと異なる種類

【コリドラス】
コリドラスは水中の底層で生活するので、ベタとあまり生活圏が被りません。また、水槽内のコケを食べてくれるので、お掃除役としても重宝しますよ。

【ドジョウ(クーリーローチ)】
ドジョウも基本的に底層で暮らす種類なので、ベタとケンカになることはあまりないでしょう。万が一のためにパイプなどを置いてドジョウの逃げ場を用意してあげましょう。クーリーローチの場合は厚めに砂を敷いてあげると良いですよ。

◆水流を好む種類

【オトシンクルス】
オトシンクルスは水流に逆らうようにして泳ぐことを好む種類です。体が弱いので飼いはじめの水あわせでは注意が必要ですが、ベタに干渉することもなく過ごすので混泳向きです。

【プレコ】
プレコも水流を好む熱帯魚です。また、コリドラス同様に底層で生活し、かたいウロコをもっているのでベタのことを相手にすることもないでしょう。

◆ベタが攻撃しない種類

【ネオンテトラ】
ヒレが小さいネオンテトラはベタの標的になりにくいです。また、泳ぎが得意なのでベタから狙われたとしても逃げることができます。基本的に群れで生活しているので、複数匹で混泳させることが多いです。

【メダカ】
意外かもしれませんが、メダカもネオンテトラ同様にあまり攻撃されにくいといわれています。ヒレも小さく、水槽内を遊泳するので標的にされにくいです。しかし、稚魚はベタの口に入ってしまうくらい小さいので、大人になったメダカにしましょう。

理論上では“ベタと混泳できる”とされている魚であっても、ベタの個体によってはその魚に攻撃してしまう可能性もありますし、逆に内気なベタにとってはストレスになってしまう場合もあります。

ベタは外見が美しいのでほかの魚と同じ水槽で飼育したい方も多いと思いますが、ベタも生き物です。混泳させる場合も、ストレスなく過ごせているかを一番に考えてあげてくださいね!

◆逆に混泳に向いていない種類は?

ベタとの混泳に不向きな種類も簡単にご紹介します。

傾向としては、以下のとおりです。

  • ヒレが大きく、ベタが同種と勘違いしてしまうような種類(例:グッピー)
  • ベタが好物としている種類(例:エビ)
  • 体が大きく、泳ぐと強い水流が発生するような種類(例:金魚)
  • 気性が荒く、ベタが傷つく側になってしまう種類(例:アベニーパファ)

まとめ

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いかがだったでしょうか?
今回は「ベタは混泳させても大丈夫なのか」というテーマでご紹介しました。

ベタは美しい外見でとても人気なので、ほかの魚たちと一緒に泳がせてきれいなアクアリウムをつくりたい!という夢を持つ方も多いでしょう。しかし、ベタの混泳はリスクが大きく、初心者には難しいのではないかと思います。

混泳させたい方は、それぞれの魚に関する知識をつけてからチャレンジするようにしましょう。タンクメイトとの相性だけでなく、どのような問題が発生しても落ち着いて対応できるように事前準備をしておきましょう!



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