1.フクロモモンガにポーチが必要な理由
1-1.暗くて狭いところを好む
1-2.飼い主のにおいを覚えさせるのにも有効
1-3.外出するときに手間取らない
2.フクロモモンガとアメリカモモンガ、どちらもポーチは必要?
3.フクロモモンガ用ポーチの選び方
3-1.爪が引っかからない素材を選ぶ
3-2.体に合ったサイズを選ぶ
3-3.ポーチをハンドメイドで作っても大丈夫?
4.フクロモモンガをポーチに慣れさせるには?
4-1.ケージ内において寝床として使わせる
4-2.ポーチに入れたままお世話をする
5.モモンガをポーチに入れて過ごすときの注意点3つ
5-1.ポーチを使い始めるタイミングは、飼い主に慣れた後
5-2.外出時にも使う場合は、しっかり閉じるポーチを選ぶ
フクロモモンガにポーチが必要な理由
モモンガに必要なアイテムとして、ケージや足場、フードなどと一緒にかならず紹介されている「フクロモモンガ用ポーチ」。ポーチが必要な理由は、モモンガの生態そのものに大きく関わっています。同時に、モモンガと飼い主がより仲よくなれる大事なポイントでもあるので、しっかりチェックしておきましょう。
◆暗くて狭いところを好む
モモンガは基本的に、暗くて狭い場所に全身をすっぽり隠せるととてもリラックスできる動物です。野生のモモンガの写真を検索すると、木の幹に空いた穴から顔だけ出している姿がたくさん出てきます。犬や猫に比べてペットとしての歴史がまだ浅いモモンガは、その習性が強く残っています。そのため、ポーチで穴に似た空間を作ってあげると安心して過ごせるのです。
◆飼い主のにおいを覚えさせるのにも有効
モモンガが飼い主になつくようになる方法としてよく紹介されているのが、「においを覚えてもらうこと」です。品種や個体差はありますが、モモンガはなつくまでに時間のかかる動物だと言われています。気長にかまえ、少しずつ慣れてもらいましょう。
まずは「このにおい=安心できる」と覚えてもらうことで、次第に飼い主の手から直接おやつを食べたり、手にのるようになります。ポーチはそのためにおすすめのアイテムです。
◆外出するときに手間取らない
たとえばモモンガの体調があまり優れず動物病院で診察してほしいとき、ふだんからポーチで過ごすことに慣れているとスムーズに連れていけます。また、掃除のときも、ポーチに入っているところをケージから出せばやりやすくなります。それらの度につかまえようとすると、モモンガも飼い主も疲れてしまいます。
ポーチにまったく関心がないならむりに慣れさせる必要はありませんが、ポーチは約1,000円ほどで購入できるので、できれば試してみてください。
フクロモモンガとアメリカモモンガ、どちらもポーチは必要?
モモンガ用のポーチで検索するとほとんどの商品に「フクロモモンガ用」と書いてありますが、アメリカモモンガにも使えます。アメリカモモンガは有袋類ではないので母親の袋で育つわけではありませんが、樹木の穴に似たポーチはやはり落ちつくようです。アメリカモモンガに関心がある人でも、気にせずフクロモモンガ用ポーチの商品情報やお手入れ方法を参考にしてくださいね。
フクロモモンガは近年どんどん人気が高くなっている小動物です。ポーチも「フクモモ用」として販売されており、ペットショップでは様々な種類を手に取ることができるようになりました。フクロモモンガを飼育するには、ポーチはとても重要なアイテムになります。先ほど紹介したようにリラックスして過ごしてもらうため、飼い主さんとコミュニケーションとるため、病院に行くなど外出のためと使用シーンはいくつもありますので、フクモモを飼育する際には必ずポーチを準備しておきましょう。
フクロモモンガ用ポーチの選び方
それでは、どんなポイントに気をつけてポーチを選べばいいか紹介していきます。ここでは主に「素材」と「サイズ」についてくわしく説明します。
◆爪が引っかからない素材を選ぶ
モモンガは、それほど体温調節が得意なほうではありません。最適な気温は約23~27度です。そのため、夏と冬でポーチの素材を変えてあげるとベターです。いずれの季節用でも、かならず爪が引っかからないものを選んでください。
・夏用…綿、綿麻混、麻など
さらりとした肌触りで爪が引っかからず、熱のこもらない素材がよいでしょう。お洗濯もしやすく、すぐ乾きます。モモンガが好むフワフワした生地はポーチ本体には使わず、切れ端などを入れてあげると喜びます。
・冬用…フリース生地などの温かい素材
冬は温かい素材でできたポーチをケージに入れてあげてください。温かくすべすべしたフリース生地は、爪も引っかからずおすすめです。
冬に人気のもうひとつの生地ボアに関しては、実は賛否両論あります。「温かくておすすめ」と「爪が引っかかってしまうのでやめたほうがいい」に意見が分かれているため、もしも心配であればフリース生地を選んでください。
◆体に合ったサイズを選ぶ
モモンガがリラックスするために一番大切なポイントは、体をすっぽり隠せる環境かどうかです。体半分しか入らないような小さいサイズはやめましょう。
全身が隠れる大きさでも、部分的にメッシュになっていて、モモンガが中でどうしているかちゃんと見えるポーチもあります。これならモモンガと飼い主どちらも安心できるので、おすすめです。
◆ポーチをハンドメイドで作っても大丈夫?
問題ありません。慣れた後であれば、飼い主のにおいのする洋服や小物で作ると、すぐポーチになじんでくれるでしょう。作り方もインターネット上でたくさん紹介されています。ハンドメイドの場合も、やはり素材に気をつけてください。縫い目に爪が引っかからないよう注意しましょう。
フクロモモンガをポーチに慣れさせるには?
飼い主に慣れてもらうためにも、有効なアイテムであるポーチ。モモンガにストレスを与えない、おすすめの使い方について紹介していきます。
◆ケージ内において寝床として使わせる
ケージの中に寝床として置き、好きなときに出入りできると、モモンガはポーチを「安心できる」と感じるようになります。夜行性のため、昼間に寝ている姿も見られます。置くタイプのほか、ケージの内側に吊り下げるタイプもあります。これなら掃除などの際、モモンガを起こさずポーチごとケージから取り出せるので、余計なストレスをかけることもありません。
◆ポーチに入れたままお世話をする
ポーチに慣れてもらうには、「ポーチの中は楽しいことをする場所」だと覚えてもらうことが一番です。ゆっくり慣れていけばそのうちポーチから出てきて、飼い主の手にものるようになります。
・ポーチに入れたままおやつやミルクを与える
実は甘いものが大好きで、美食家として有名なモモンガ。そのため、おやつやミルクはもちろん大好物です。嫌がらないようであれば、食べているときに少しずつ優しくモモンガの体に触ってみてください。
モモンガをポーチに入れて過ごすときの注意点3つ
モモンガと飼い主が信頼関係を築くために役立つポーチですが、注意点もあります。ポーチが逆効果にならないよう、ぜひチェックしておいてくださいね。
◆ポーチを使い始めるタイミングは、飼い主に慣れた後
飼い始めた直後、まだモモンガの警戒心が解けていない段階でポーチを使うのはできるだけやめてください。ケージで自由に過ごすことに慣れてから、モモンガが寝ている昼間にそっと入れてみます。起きているときむりにつかんでポーチに入れたりせず、自由に遊ばせてあげてくださいね。
◆外出時にも使う場合は、しっかり閉じるポーチを選ぶ
入口が開いているものやボタンが1ヶ所ついているだけのポーチでの外出は、モモンガが逃げ出してしまうおそれがあります。このタイプのポーチは家の中だけにしましょう。モモンガは小さく素早いため、もし外出先でポーチから出てしまうと、つかまえるのはかなり難しくなります。外出時にも使う場合は、かならずジッパーで端から端までしっかり閉まるタイプを選んでください。
ポーチのお洗濯について
お洗濯する際に大切なポイントは、「頻度」と「洗剤」の2つです。
また、ほかの洗濯物への汚れ移りやポーチの傷みのことも考えてポーチ単体を手洗いするのがおすすめです。
◆頻度は?
モモンガは、自分のにおいがついているポーチにいるととてもリラックスできます。そのため、お洗濯してそれがなくなってしまうと、逆にストレスを感じます。頻度としては、約2週間~1ヶ月に1度のお洗濯がちょうどいいようです。3日に1度だと、少し多いかもしれません。もちろん、どうしてもにおいが気になるという場合はお洗濯してもかまいません。
お洗濯の際は、次のポーチを2日ほど前からあらかじめケージに入れておきます。その後、お洗濯するポーチを外します。ポーチはお湯で洗うと汚れがよく落ち、おすすめです。
◆香りの強い柔軟剤を使わない
モモンガは嗅覚が優れており、仲間や飼い主を認識するときにも嗅覚を使っています。そのため、ポーチのお洗濯に香りの強い柔軟剤や合成洗剤を使うのはあまりおすすめできません。刺激が強すぎることと、自分や飼い主のにおいを嗅ぎ取れずに混乱してストレスを感じてしまうためです。また、香りをしょっちゅう変えることもできるだけやめてあげてください。
まとめ
現在日本で飼える2種類のモモンガであるフクロモモンガとアメリカモモンガは、どちらもポーチのような空間が大好きです。幼いころや野生の環境に似ているため、とてもくつろげます。また、飼い主にとっても、なついてもらう前段階としてポーチを使えばモモンガに余計なストレスを与えずに済みますし、効果的でもあります。ポーチは約1,000円前後から手に入るお手ごろなアイテムなので、ぜひ試してみてくださいね。
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