プラティとは?

プラティーはメキシコ原産のカダヤシ目カダヤシ科に分類される熱帯魚であり、ペットとして世界中に流通している魚です。
さまざまな種類がおり、比較的丈夫で飼育しやすい点も人気です。
グッピーやネオンテトラ同様にポピュラーな魚であり、入手しやすい点も魅力では、ないでしょうか?
さらには、安価で購入できるため、カラフルなプラティーを複数泳がせるのも、おすすめですよ。
プラティーは、別名ムーンフィッシュとも呼ばれており、お腹がやや深めの丸みのあるシルエットをしています。
プラティの特徴
プラティーは、メダカと同じ卵胎生の生き物であり、稚魚を産みます。
繁殖も容易であり、初めて繁殖に挑戦したい方にもおすすめです。
成長すると、5センチ前後になりあまり大きくならないのも人気の理由です。
個体によっては、8センチ前後で大きくなることもあり、個体差があります。
熱帯魚の中では穏やかな性格をしており、他の魚との相性も合わせやすいです。
群れて泳ぐことを好むため、複数飼育するのが理想的です。
プラティの種類
プラティーはさまざまな品種改良がされており、色や見た目の違いを楽しむことができます。
主なプラティーの種類を紹介します。
・レッドプラティー、ブループラティー
その名の通り鮮やかな赤と青みがかった体色が美しいプラティーです。
プラティーの中でも1番スタンダードな形をしており、丈夫で安価な点が魅力です。
活発に動き回る姿は水槽内でも目立ち、癒し効果やメインの熱帯魚としておすすめです。
・サンセットプラティー
身体が尾びれの赤から頭にかけて夕日が沈むようにグラデーションになっているのが、非常に美しいプラティーです。
サンセットのイメージがある見た目のため、この名前がつけられました。
尾びれの赤からグラデーションに変わる色はグレーやベージュであることが多い。
・ミッキーマウスプラティー
女性に人気のプラティーであり、尾びれの付け根に黒い丸が3つ積み重なった斑点が入るムーンプラティーの変種です。
この模様がミッキーに見えることからこの名前がつき、ペットショップでも取り扱いの多いプラティーになります。
・バルーンプラティー
腹が深くバルーン体型の品種で迫力があります。
他のプラティー種に比べると、ゆったりとした動きで水槽の追突などには、注意が必要です。
・ライヤーテールプラティー
各ヒレが長く伸張しており、大変美しい品種です。
ライヤーソードテールとの交配により作出された品種であり、アクアリウムのマニアに人気があります。
流通数が少ないため、入手するまでに直を輪がかかる傾向にあります。
・ムーンプラティー
尾びれの先に三日月型の模様が入る品種です。ミッキーマウスプラティーなどの作出により、近年はあまり見かけなくなりました。
プラティーが出始めの初期には人気の品種であり、ペットショップでも取り扱いの多い品種でした。
プラティの寿命・病気
プラティーの平均的な寿命は、1〜2年です。
大切に飼育すれば、3年前後生きる個体もいます。
また、メスは出産を繰り返していると体力を使い果たして死期が早まる傾向にあります。
プラティーは丈夫な種類であり、ある程度の水質変化にも適応できる魚です。
しかし、水質悪化や餌の与えすぎなどにより消化不良から衰弱死することがあります。
プラティーはやや腹が深い種類の魚ですので、お腹にガスが溜まりやすく、消化不良から浮いてしまったり、水底でじっと動かなくなってしまうことがあります。
餌の与えすぎには注意して、消化不良の様子が見られるときには、水温を1度あげて様子を見ましょう。
食欲旺盛なプラティーは、餌を選り好みせずに食べますが、与えすぎないように量を調節します。
水質悪化が進行すると、白点病などにかかる可能性があります。
白点虫という体に常在する虫がプラティーの免疫力が落ちることで、以上繁殖して白点のように見えることからこの名前がつきました。
重症になると、呼吸障害や食欲不信、衰弱死につながるため白点病用の薬剤を使用して、薬浴します。
水槽全体で感染する可能性めあるため、薬浴は全体的に行うのが良いでしょう。
白点病が見られた個体は、他の水槽に隔離して様子を見ましょう。
プラティの値段
プラティーは安価で購入できる点も魅力です。
流通数の多いレッド、ブループラティーであれば200円〜300円前後で購入できますよ。
反対に希少価値の高いアルビノ種やワイルド個体のムーンフィッシュは非常に数が少ないため5000円前後と高額になります。
プラティーの品種により、値段にも開きがあるためどの品種をお迎えしたいのか、事前に計画してリサーチするのが、ポイントです。
プラティの飼育方法

プラティーの基本的な飼育方法について、紹介します。
プラティーの飼育に興味のある方やお迎えしたいと考えている方は参考にしてください。
◆用意するもの
普通にアクアリウムを始める上で必要なグッズを揃えれば問題ありません。
水槽は飼育する魚の数により異なりますが、プラティーのみを数匹飼育するだけならば、30センチ水槽でも問題ありません。
さまざまな魚と混泳させたり、流木などを置いてレイアウトを楽しみたいという場合には、60センチ水槽釜理想的です。
また、プラティーは熱帯魚ですので、温度管理が必須になります。
プラティーが快適に過ごせるようにヒーターは必ず導入しましょう。
◆餌
プラティーは食欲旺盛ですので、熱帯魚用の人工飼料で問題ありません。
食べやすいサイズの口の形状にあった粒のものを与えます。
プラティーが食べ切れる量を1日2回前後給餌しましょう。
繁殖を考えている場合や、大きく育てたい方は赤虫やミジンコなど栄養価の高い餌を与えます。
餌の食べ残しは、水質悪化の原因になりますので、すぐに取り除くようにします。
◆最適な水温
プラティーの適温の幅は広く、23℃〜28℃になります。
しかし、低すぎると動きがなくなり元気に生活できません。
27℃前後を保つようにして、高めに設定しましょう。
水温を高く設置することにより、繁殖もしやすくなります。
水温は一年を通して一定になるように、冷却ファンやヒーターなどで調節します。
水槽内に水温計をつけて、温度管理することも大切です。
季節の変わり目は水温が特に変化しやすいため、こまめに水温のチェックをしましょう。
◆混泳できる?
プラティーは穏やかな性格であり、縄張り意識もそこまで強くないため混泳向きになります。
プラティー同士で混泳させるのも美しいですが、ネオンテトラやグッピーなど小型の熱帯魚との混泳もおすすめです。
プラティーと他の魚を混泳させる時には、水草や隠れ家になる流木や石などを設置して弱い個体が逃げられる避難場所を作りましょう。
注意したいのは、プラティーよりも身体の大きなエンゼルフィッシュなどと混泳させる時です。
プラティーがいじめられたり、捕食されてしまう可能性があるため、あまりにもサイズが違う場合には、他の水槽で飼育するなど対策が必要になります。
おすすめはミッキーマウスプラティーの色違いやネオンテトラ、カージナルテトラ、グッピーなどとの混泳です。
◆繁殖方法
プラティーは非常に繁殖力が高く、複数で飼育すれば、放っておいても稚魚が生まれて泳いでいる!というぐらい繁殖は容易です。
しかし、きちんと繁殖をさせて良い個体を選別しないと稚魚が育たなくなったり、奇形児が生まれてしまう可能性があります。
プラティーをお迎えする時に健康な個体を選ぶ、水質を弱アルカリ性に保ち複数で泳がせておけば元気な稚魚を産んでくれます。
ポイントは水質を悪化させない、こまめに餌を与える、お腹の膨らみぐあいを確認するなどプラティーの状態をチェックするようにしましょう。
出産が終わったメスのお腹は見た目でわかるぐらいにぺたんこになります。
栄養素をすべて出産に使ってしまい、免疫力が低下しているため、赤虫などの栄養価の高い餌を与えるようにしましょう。
プラティーのメスは一度交配すると、体内にオスの精子をためておくことができるため、数回出産する可能性があります。
まとめ
プラティーの特徴や飼い方について紹介しました。
プラティーは品種の数も多く、自分好みの子を選ぶことができます。
プラティーの飼育について気になっている方やプラティーを飼っている方の参考になれば、幸いです。
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