1.ハリネズミを迎える前に実物を見てみよう
1-1.ペットショップに行って見てみる
1-2.ハリネズミカフェに行ってみてみよう
2.ハリネズミってどんな生き物?
2-1.寿命
2-2.性格
2-3.価格
2-4.カラーバリエーション
4.ハリネズミはくさい?
4-1.体臭自体はほとんどない
4-2.トイレを覚えない
6.ハリネズミの飼育に必要なグッズ
6-1.ケージ
6-2.回し車
6-3.床材
6-4.エサ入れ・水入れ
6-5.隠れ家
6-6.季節用品
【掲載:2022.03.09 更新:2022.11.09】
ハリネズミを迎える前に実物を見てみよう
飼う前に、どんな飼育グッズが必要なのか下調べして、実際にハリネズミと触れ合い、どんな生き物なのか体験してみましょう。
◆ペットショップに行って見てみる
ペットショップではハリネズミを販売していますが、ケージや専用フードなど沢山の飼育グッズも販売しています。
実際にハリネズミを飼うときに、必要なケージや、ケージ内に必要なグッズ、ハリネズミが食べるフードなどを手に取って見ることができるので、家の中のケージの配置やケージ内のレイアウトが想像しやすいです。
また、ハリネズミを飼うための必要な飼育グッズのおおよその費用も知ることができます。
飼育グッズを見るだけだと、どれが必要で準備しないといけないのか分からないことはあるので、店員さんに声をかけて聞いてみると良いでしょう。
◆ハリネズミカフェに行ってみてみよう
実際に触れあうことで、どんな生き物かイメージしやすくなります。
ケージ内で過ごすハリネズミの姿や、直接触ったときのハリネズミの動きなどを触れて体験できるので、ハリネズミをお迎えして過ごす生活がより想像がしやすいでしょう。
お世話をしている店員さんに声をかけて飼育方法など聞いてみると良いでしょう。
ハリネズミってどんな生き物?
ハリネズミは「ネズミ」と名前に入っていますがモグラの仲間です。
体長18~22センチ、体重200~500グラムです。
飼育されている販売されているハリネズミは温暖な気候に棲む「ヨツユビハリネズミ」という種類です。
夜行性の動物なので日中はほとんど寝て過ごし、夜になると活発に動きます。
集団は好まず、単体で動くので多頭飼いは向いていません。
多頭飼いをする場合は、それぞれのハリネズミに1つずつケージを用意しましょう。
◆寿命
約2~5年といわれていて、平均は3年といわれています。
遺伝的要因や適切な飼育環境などが合えば、6、7年と長生きするハリネズミもいます。
◆性格
警戒心が強く臆病な動物です。
小さな物音でも背中の針を立てて丸くなることがあります。
他の動物よりもスキンシップを好みません。
ですが、馴れてくると物音に動じず針を立てなくなり、人に馴れると、抱っこしても針を立てなくなるハリネズミも多いです。
さらに馴れると、お腹を撫でさせてくれるようになることがあります。
ここまで馴れるには、ハリネズミ個体差はありますが、ハリネズミのペースに合わせてゆっくり少しずつコミュニケーションをとることが大切です。
◆価格
平均1~3万円ぐらいです。
珍しいカラーになると、さらに値段が上がることが多いです。
また同じハリネズミでも国産か外国産でも値段に違いが出ることがあります。
◆カラーバリエーション
ポピュラーなカラーはノーマル(ソルト&ペッパー)、シナモン、パイド、アルビノがいます。
カラーバリエーションは豊富で、針の色や目や鼻の色などの組み合わせにより100種類以上カラーがあるともいわれています。
ハリネズミのごはんはどんなもの?
ペレット状のハリネズミ専用フードが売られています。ハリネズミは顎の弱い子が多いため、年齢や健康状態によってはフードふやかして与える必要があります。
与え方や量についてはショップの店員さんに詳しく説明してもらえるはずですのでご安心ください。
また、野生のハリネズミは虫を中心に食べる、ほぼ肉食性で、飼育下のハリネズミは少量植物性のものを食べる肉食傾向の強い雑食性です。
虫をあげなくてはいけないと思われた方もいると思いますが、近年では虫の成分が配合されたハリネズミ専用フードが多く発売されているので、虫が苦手な方にはハリネズミは飼えないというわけではありません。
与えなくてもいいとはいえ、ハリネズミはミルワームやコオロギなどの虫が大好きです。与えられるのであれば与えましょう。
虫を食べることで歯磨き代わりになり歯周病予防にも繋がります。
ただしミルワームなどは栄養満点のため、与えすぎてしまうと肥満の原因になってしまうので、与えすぎには注意しましょう。
ハリネズミは大食いですが偏食傾向があります。
色々なメーカーのフードを与えたり、色々なトッピングを加えたり、ご飯のバリエーションを豊富にすることで、栄養をしっかり取りながらフードに飽きさせないようにしましょう。
最近では虫を粉末状にしたふりかけタイプのものもあります。フードにふりかけてあげると嗜好性アップに役立ちます。
ハリネズミはくさい?
◆体臭自体はほとんどない
ハリネズミ自体の体臭はほとんどありません。
ですが、エサ入れに入ってしまう、排泄物を踏んでしまう、その床で寝てしまうなど体を汚してしまうと臭うことがあります。
こまめにケージ内の掃除やハリネズミのお手入れが必要です。
清潔に保つことで皮膚病を防止することにも繋がります。
◆トイレを覚えない
ハリネズミはトイレを覚えないといわれています。
ただし、排泄物を1か所にするハリネズミもいれば、便は色々なところにしてしまうけど尿は1か所にするハリネズミもいれば、またその逆もいます。
ハリネズミによって全く傾向が違うのです。
ケージが広いほどハリネズミが良く歩き、排泄の仕方に個性が出るので、ハリネズミに合わせてレイアウトを替え、床材を工夫すると良いでしょう。
トイレトレーニングをするというよりは、それぞれのハリネズミに合わせてレイアウトを変えることが大切です。
ハリネズミは鳴く?
ハリネズミは鳴きます。
しかし、犬や猫のようにハッキリ鳴くのではなく、喉や鼻を鳴らすような鳴き声です。
警戒しているときは「シューシュー」と鳴き、恐怖し苦痛なときは「グエグエ」と鳴き、嬉しいときは「ピーピー」と鳴きます。
警戒や恐怖などで出す鳴き声は最初よく聞きますが、飼育環境や飼い主さんに馴れてくると「ピーピー」と鳴いてくれたときはとても嬉しくなり、ついつい聞き入ってしまいます。
ハリネズミの飼育に必要なグッズ
◆ケージ
ハリネズミには60~90㎝のケージがおすすめです。置けるスペースがあれば、大きなケージの方がおすすめです。
野生では食べ物を探して歩き回るので、運動量も多いです。野生下での習性を活かしてあげるためにもできるだけケージは広いほうがいいでしょう。
◆回し車
ケージのスペースが最低限しか確保できない場合や運動好きなハリネズミの場合は、運動不足解消のために回し車があるといいでしょう。
ハリネズミによっては回し車が苦手で乗らないハリネズミ、年を取ってから乗らなくなってしまうハリネズミもいます。
回し車に乗るから乗らないかハリネズミによって違うので、回し車は購入して試しに使うことがおすすめです。
ハリネズミよっては回し車で走りながら排泄してしまい汚れてしまうことがあります。回し車はこまめに掃除して清潔に保ちましょう。
◆床材
ハリネズミはアレルギー持ちが多いといわれており、中でも針葉樹に対してアレルギー反応を示す子が多いともいわれています。
アレルギーが発症しにくい紙やコーン、広葉樹の床材などを選んでケージの床へ敷きましょう。
悪戯しないハリネズミであれば、吸収性のあるペットシーツを敷くのもおすすめです。
◆エサ入れ・水入れ
エサ入れはハリネズミが体重をかけてもひっくり返らない陶器の浅いお皿がおすすめです。
水入れはケージに側面部に取り付けられる給水ボトルが一般的ですが、生後が幼いハリネズミや給水ボトルだと上手に飲めないハリネズミは置き型給水器を準備してあげましょう。
◆隠れ家
ハリネズミは警戒心が強いので隠れて寝ます。
リラックスして休める場所を作るためにも隠れ家を用意してあげましょう。
◆季節用品
ハリネズミは暑さにも寒さにも非常に弱い生き物です。
ペットヒーターやひよこ電球、サーモスタットなど購入して、季節に合わせて使い分けましょう。
ハリネズミがいるケージ内の温度がすぐに分かるように、温湿度計をケージ内に設置しておいて、こまめに確認するのがおすすめです。
ハリネズミの飼育方法
◆ハリネズミの適温
ハリネズミの適温は25~28度です。
ハリネズミは温かい環境を好むので、寒過ぎても暑過ぎても体調を崩してしまいます。
必ずハリネズミの適温度が一定に保てるようにエアコンやペットヒーターやひよこ電球、サーモスタットを使って、適温を保ちましょう。
◆ハリネズミのお手入れ
ハリネズミによっては爪切りが必要です。
ペット専用爪切りで飼い主さん自らハリネズミの爪切りを行うこともできますが、失敗して出血してしまったとき対処が難しいです。
最初は動物病院に相談することがおすすめです。
動物病院でおうちのハリネズミに合った爪切りのコツなど教えてもらいましょう。
また、ハリネズミはハリが密集しているためダニがつきやすいといわれています。
動物病院でダニ予防の駆虫薬を処方してもらったり、ハリネズミが体を清潔に保てるように砂浴び場所を作り、ハリネズミが砂浴びをこまめにできる環境を作ることでダニ予防を行いましょう。
砂浴びはハリネズミによってはしない場合があります。
その場合は、お風呂に入れることが必要となりますが、ハリネズミは水に濡れることに慣れていないのため、お風呂がハリネズミの負担になってしまうことが多いです。
ハリネズミの様子を見ながらゆっくりお風呂に挑戦しましょう。
爪切りとダニ予防は、ハリネズミをお迎えしたら健康チェックとして、まず動物病院に相談するのが良いでしょう。
まとめ
SNSで大人気のハリネズミを飼いたいと思われた方は、ぜひペットショップやハリネズミカフェに行き、実際に飼うときに必要なグッズを見て費用の目安を確認しましょう。
さらに実際にハリネズミを触れて観察することで、飼い主さんとハリネズミの生活をシミュレーションするといいでしょう。
お世話している店員さんに飼う楽しさ難しさなど聞くことで、ハリネズミとの暮らしをより現実的に考えられます。
お迎えしたハリネズミと快適に過ごせるように事前に調べ準備をし、万全な状態でハリネズミを迎えて、ぜひハリネズミがいる生活を楽しんでください。
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