1.うさぎに換毛期はある?
1-1.うさぎの背中がボコボコしてくる
3.換毛期に元気がなくなるのは普通?
3-.換毛期はたくさんのエネルギーを使う
3-2.食欲旺盛になっても大丈夫
3-3.毛球症には注意して!
4.換毛期中のうさぎのブラッシング方法
4-1.グルーミングスプレーで毛を濡らす
4-2.手やラバーブラシを使って抜け毛を浮かせる
4-3.スリッカーやコームで浮かせた抜け毛を取り除く
うさぎに換毛期はある?
うさぎは気温や日照時間が変化すると、自律神経が刺激され皮膚の体温調整がスムーズに行えるように換毛が始まります。この時期を換毛期と呼び、特に夏から秋の間と冬から春の間が大きな換毛期の時期と言われています。
◆うさぎの背中がボコボコしてくる
換毛期には多くの毛が生え変わるので、一時的に毛並みがボコボコになることがあります。
換毛の仕方にはうさぎごとに個性があります。また、同じうさぎでも換毛のシーズンごとに異なる抜け方をします。特に、背中と顔が毛並みがボコボコになりやすいです。
うさぎの換毛期は年に何回、どのくらいの期間続く?
基本的には季節が変わるごと、年に4回程度は毛が抜け生え変わる時期が訪れます。その4回のうち、夏毛から冬毛へ、冬毛から夏毛へごっそり大量に毛が抜ける時期がありそのことを換毛期と呼びます。
室内で暮らすうさぎは気温や湿度の変換が少ない環境で暮らしていることで自律神経が刺激されないため、換毛の時期も抜け方も様々となります。具体的には換毛期がはっきりせずだらだらと一年中抜けていたり、年に何回も換毛期があったりといった様になります。また、飼育環境だけではなく年齢も換毛に影響します。若いうさぎは新陳代謝が活発なので短期間に大量に抜ける様子がみられますが、年齢を重ねると新陳代謝が緩やかになり換毛期が長くなっていく傾向にあります。
換毛期に元気がなくなるのは普通?
◆換毛期はたくさんのエネルギーを使う
うさぎにとって換毛はエネルギーを多く必要とするものです。普段活発なうさぎでも換毛期はおとなしくなったりする様子がみられることがあります。グルーミングで抜け落ちた毛を飲み込んだり、活動量が減りお腹の動きが悪くなると毛球症を起こしやすいです。そのため、換毛期は体調の変化に今まで以上に気を配る必要があります。特に子うさぎやシニアうさぎの場合は体調を崩しやすく悪化しやすいので注意です。
◆食欲旺盛になっても大丈夫
換毛期に入るとうさぎは普段より食いしん坊になる傾向があります。毛の生え変わりにカロリーがたくさん消費されるためです。換毛期の食餌は、低カロリーで高繊維質のチモシーと適切量のペレットを基本に、うさぎが食べられる葉物野菜をいつもの食餌に加えてあげると水分も繊維質もとれるのでよいです。(あげすぎると下痢するので様子を見ながらあげてください)
注意が必要なのは、換毛にカロリーが必要だからと、おやつや野菜、フルーツなどを増やすことです。少量ならよいですが、多すぎると肥満につながったりチモシーを食べなくなるなどの餌のえり好みにつながるので注意です。
◆毛球症には注意して!
本来、抜け毛を飲み込んでしまってもフンと一緒に排泄されます。しかし、何らかの原因(ストレス、繊維質の不足など)で胃腸の機能が低下してしまうと、飲み込んだ抜け毛が固まって毛球となり胃の中に停滞し毛球症を引き起こします。毛球症は長毛種のうさぎや、加齢により胃腸の動きが衰えストレスにも弱くなるシニアうさぎが発症しやすいとされています。
症状として、食欲が低下しフンが小さくなったりいびつになったり、悪化すると全くでなくなります。
腸内環境のバランスが崩れ、ガスが溜まってお腹が張ることがあります。また、体温が低下し、耳が冷たくなることもあります。
痛みからうさぎはじっと動かなくなったり、お腹を触ると嫌がったりする様子もみられますが、うさぎは被捕食動物の本能から具合が悪いのを隠す性質があります。その為気づいた時には重症化してしまっていることがあるため、少しでも違和感を感じたら病院に連れて行ってあげましょう。
普段のお世話の時に全身の観察をこまめに行い、フンの形状を観察する習慣をつけましょう。
換毛期中のうさぎのブラッシング方法
換毛が激しく毛が大量に抜けるときや、高齢などでグルーミングが不十分になったりした場合はブラッシングで換毛のお手伝いをしてあげるとよいです。また、ブラッシングは毛を取り除くだけの目的だけで実施するのではありません。うさぎの全身の観察や、ブラッシングを通してうさぎとスキンシップを図る機会とすることもできます。
ただ、全てのうさぎがブラッシングが好きなわけでなく、頻回にブラッシングすることでかえってストレスを与える可能性もあるため、うさぎの性格や毛の抜け具合に応じて実施するようにしましょう。
◆グルーミングスプレーで毛を濡らす
小動物専用のドライシャンプーです。天然抽出美容液成分により、被毛にツヤを与え、皮膚を健やかに保ちます。洗い流し不要なので、簡単にお手入れができます。ブラッシングをしながらシャンプーすることで、被毛や皮膚に必要な成分を補いながら、楽しくコミュニケーションができます。
グルーミングスプレーで毛を濡らしてあげると毛が舞い散りにくくなるメリットと、グルーミングスプレーには被毛や皮膚を健康に保つための成分が含まれていることが多く、活用するといいでしょう。濡らしすぎるとうさぎの毛は密度が高く乾きにくいのでサッと吹きかけるようにしてください。
◆手やラバーブラシを使って抜け毛を浮かせる
ムダ毛スッキリ!
天然シリコン素材で皮膚にやさしい、安心・安全な小動物専用シリコンブラシです。
指が入るので、撫でるように地肌をやさしくマッサージして血行を促進します。
汚れが目立ったら、水で簡単に洗い流せるのでいつでも清潔に保つ事ができます。
日々のお手入れでコミュニケーションが取れます。
ラバーブラシは皮膚を傷つけるリスクが低くよく毛が取れるため、あらゆるうさぎに使いやすいです。うさぎの大きさに合わせてブラシの大きさを使い分けるといいです。
◆スリッカーやコームで浮かせた抜け毛を取り除く
ムダ毛スッキリ!玉付きソフトピンタイプで皮膚に優しい、小動物専用スリッカーブラシです。カラダについた抜け毛やホコリを簡単にお手入れできます。日々のお手入れでコミュニケーションが取れます。
●ムダ毛スッキリ毛球症対策
●ソフト玉付きピンで小動物の地肌を守りながら、しっかりととかせます。使いやすく、手が疲れにくいハンドルタイプです。
●さびにくくて長持ち。ステンレスピンを使用しております。
●ブラッシングをすることで、楽しくコニュニケーションが取れます。ブラッシングに慣れるように、優しく声をかけてあげましょう。また、お手入れすることで、ペットの健康状態を把握でき、病気の早期発見や予防に繋がります。
様々な種類のスリッカーやコームが発売されていますが、ラバーブラシよりしっかり抜け毛を除去できるというメリットがある一方、金属製なので皮膚を傷つけたりするリスクもあるので優しくブラッシングするようにします。玉付きのブラシであれば安全性が高まります。
換毛期中のブラッシングしすぎはNG
個体差はありますが、特に若いうさぎの換毛期はびっくりするくらいの量の毛が抜けます。ブラッシングのやめ時が分からなくなるほど際限なく毛が抜けることもあり、やりすぎるとうっかりハゲを作ってしまうこともあると思います。ハゲができても自然に毛は生えてくるのですが、うさぎがそこを気にして舐め、皮膚炎になる可能性もあるため、一つの部位にあまり時間をかけすぎないようにしましょう。
うさぎの換毛期中にあると便利なグッズ
◆コロコロクリーナー
うさぎは撫でると柔らかくふわふわで気持ちいいのですが、その為抜け毛も細く柔らかいのであらゆるところに舞いやすいです。掃除機でも取り切れないこともあり、コロコロクリーナーはうさぎを飼う人にとって必須アイテムといえます。特にブラッシング後着ている服や周辺は毛だらけになるので掃除するのに便利です。
◆空気清浄機
換毛期が大変なのはうさぎだけでなく人間も同じです。家じゅう毛だらけになって掃除が大変だったり、うさぎの毛によってアレルギーを発症することもあります。その為、毛や臭い対策にも脱臭や集塵をしてくれる空気清浄機は有効です。
うさぎは聴覚が敏感なので設置する場合は静音タイプを選ぶといいです。また、換毛期は多く毛が出るので、お掃除は定期的に実施した方が効果的です。
うさぎがブラッシングを嫌がる場合
うさぎは警戒心が強く、慣れないことは嫌がりストレスになる場合があります。触られること自体に慣れていないうさぎは最初は手で背中や額など触られるのが好きな部分を撫でて触られることに慣らすことから始めるといいです。
ブラッシングは初めは短時間から始め、慣れてきたら徐々に時間を延ばすようにしてブラッシングの気持ちよさを覚えてもらうといいと思います。お腹や後ろ足、あごの下は嫌がることが多いので無理せず徐々にブラッシングしていきましょう。
突然激しく動き出すことがあるので、保定はしっかりし、不安なら複数名で実施しましょう。うさぎは骨がもろく骨折などのけがをしやすいため思わぬ事故につながる可能性があります。また、うさぎが普段立ち入らないテリトリー外の場所(浴室など)で実施すると比較的おとなしくなると言われています。
うさぎは嫌なことは比較的ずっと覚えているので、嫌なイメージを持たれないように無理せず進めていき、どうしても自分では難しい場合は動物病院やうさぎ専門店でお願いしてもいいと思います。
まとめ
室内飼いが主流のペットうさぎの換毛期の回数や換毛期の時期もまちまちとなっています。共通するのは換毛にはエネルギーを要し、同時に体調を崩しやすい時期のためいつもより気を配ってあげる必要があることです。
ブラッシングを行うことで換毛の手助けができ、全身の観察の機会にもなり毛球症の予防にもつながります。
本記事がうさぎの健康ライフに役立てれば幸いです。
– おすすめ記事 –
・うさぎにいちごを与えても大丈夫?注意点は何? |
・うさぎにサークルは必要?どんな使い方ができる?選び方、注意点は |
・うさぎを飼いたい!うさぎをお迎えするときの心構えと大切なこと |
・うさぎのツメダニ症ってなに?原因は?どんな症状が出る?ダニが見つかったらどうすればいいの? |