小さく可愛いミシシッピニオイガメとの暮らし方。飼育のhow toを紹介します!

2022.03.15

小さく可愛いミシシッピニオイガメとの暮らし方。飼育のhow toを紹介します!

「ミシシッピニオイガメ」を知っていますか? 可愛らしい容姿とその飼育のしやすさから、昨今ペットとして迎え入れる人が増えています。 本記事では、ミシシッピニオイガメはどのような特徴を持っているのか? どのように飼育すると良いのか?などなど、詳しく解説していきます。

ミシシッピニオイガメの基本情報

ミシシッピニオイガメ

◆ミシシッピニオイガメとは

ミシシッピニオイガメは、「ドロガメ科ニオイガメ属」に分類されるカメです。
学名は”Sternotherus odoratus”。
臭腺を持つ事が一つの特徴です。
大きさは15cmに満たない程度の大きさである事から、飼育もしやすく、
ペットとして今人気を集めている生き物です!

◆生息地

アメリカ合衆国の中央部〜東部、カナダと広い範囲に生息しています。
ミシシッピニオイガメは、ミズガメの一種です。
リクガメとは異なり完全に水中に生息する生き物であるため、陸地に上がることは稀です。
通常、川や湖、湿地などを中心に生息しています。

◆性格

ミシシッピニオイガメは穏やかでのんびりとした性格で、カメの中でも特に人に懐きやすいと言われています。
この性格が、人々から人気を得ているポイントの一つです。
飼育しているうちに飼い主を把握し、近寄ると近くに泳いで来たり、餌を求めて踊ったり(通称・エサくれダンス)することもあります。

◆平均寿命

ミシシッピニオイガメの寿命はおおよそ15~20年程と言われていますが、大切に育ててあげれば25年程生きる事もあります。
長寿な生き物なので、その命を全うするまで大切に育ててあげて下さい。
外来種なので、絶対に河川に放流してはいけません!

◆価格

ペットショップにて、1匹あたり約3,000円〜5,000円で購入する事ができます。
最近では爬虫類の輸入が難しくなってきており、価格が高騰するケースもありますが、ミシシッピニオイガメは繁殖が行われているために比較的安定した価格で入手する事ができます。


ミシシッピニオイガメはほかの亀よりも臭い?

学名にある”odoratus”は「芳香のある」という意味で、「ニオイガメ」という名は、危険を感じると後ろ脚の付け根部分にある臭腺から臭いのある分泌液を放つため名づけられました。
ミシシッピニオイガメが飼育下でこの臭いを放つことはほとんどありません。
しかしながら、カメは全般的に臭いがキツいと言われています。
カメの臭いの大きな原因は、水です。
特に夏場はすぐに水が汚れてしますので、こまめな掃除が重要です。
掃除をしても匂いが取れない場合には、餌を変える、カメ専用の消臭剤を利用するなど工夫する事で臭いを抑える事ができます。

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ミシシッピニオイガメは飼いやすい?

ミシシッピニオイガメのお勧めポイントは、やはりサイズです。
成長しても15cmに満たない程度というのは、他のカメに比べても非常に飼育しやすいサイズではないでしょうか?
大きな水槽が必要なく、飼育のハードルが下がります。
また、ミシシッピニオイガメは生活のほとんどを水中で過ごすため、他のカメとは異なり日光浴をあまり必要としません。
爬虫類はデリケートなので、環境作りに一苦労しますが、ミシシッピニオイガメは複雑な環境作りをしなくても大丈夫です。


ミシシッピニオイガメを飼うために必要な準備

◆水槽

ミシシッピニオイガメは小さなカメなので、小さなスペースでの飼育が可能です。仔ガメならプラケースなどで飼育ができますし、成体でも60cm(横幅)×45cm(奥行き)程度の水槽があれば十分に飼育ができます。小さすぎる水槽には注意しましょう。ミシシッピニオイガメは水中の生活が主体ですので、かなり泳ぎ回ります。水槽の横幅は体長の5倍以上、奥行きは3倍以上を目安にしてみて下さい。
ミシシッピニオイガメは力が強いので、脱走をしないように水槽はしっかり蓋ができるものを用意すると良いでしょう。

◆浮島

水深が深過ぎるとカメは息継ぎが困難になりますし、浅過ぎてもひっくり返った時に自力で起き上がる事ができません。浮島をセットしてあげるとカメの足場となるので、水深が調整しやすいように浮島の使用がお勧めです。浮島は自作も可能ですが、見栄えが気になる方はペットショップなどで市販品を購入すると良いでしょう。
 

◆エサ

野生のミシシッピニオイガメは雑食で、魚・昆虫・水草などを食べます。飼育下ではカメ専用の人工飼料で問題ありません。ただし、同じ餌ばかり与えると飽きてしまうので、餌に飽きないよう乾燥メダカ、乾燥エビ、コオロギなども与えると良いです。

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ミシシッピニオイガメのお世話の仕方

ミシシッピニオイガメ

◆エサのあげ方

ミシシッピニオイガメは非常によく食べるので、あげ過ぎには気をつけましょう。頻度としては、仔ガメであれば毎日食べられる分だけ、成体であれば週に3回程で問題ありません。栄養が偏らないよう、補助的にカメ用のサプリメントを利用しても良いでしょう。成体の場合、餌は1日に1回で構いませんが、幼体のうちは1日数回に分けて与えた方が良いとされています。また、ミシシッピニオイガメは環境の変化やストレスで餌を食べなくなることがあります。食べずに水中に残った餌は水質を悪化させる原因になるため、食べ残しはすぐに取り除いてください。

◆水温の管理

ミシシッピニオイガメは変温動物です。そのため、少しの水温変化によって体温も変化します。水槽内の温度は25〜30度位を保てるよう、十分に気を配りましょう。特に、日本の冬はミシシッピニオイガメにとって厳しい環境となるので、水中ヒーターが必須となります。

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◆水換えの頻度

なるべくこまめに、出来れば1日に1度水換えをするようにしましょう。ミシシッピニオイガメは毎日大量のフンで水を汚します。ミシシッピニオイガメにとって、水質は非常に重要です。汚水になると、カメは水を飲まなくなります。脱水状態は、皮膚病にかかってしまうなど、カメの寿命を縮める事に繋がります。大切に飼育するためにも、頻繁に水質を改善してあげましょう。こまめな掃除は、カメの匂い対策にもなります。

◆水槽の掃除の仕方

水槽の掃除もこまめに行いましょう。夏場は最低1週間に一度、冬場は2週間に一度が目安です。水槽をきれいに保つために、カメ専用のフィルターの利用も効果的です。水槽を掃除する際は、ミシシッピニオイガメを別の安全な水槽か、プラケースなどに移してあげましょう。


ミシシッピニオイガメは多頭飼いできる?

ミシシッピニオイガメは大人しい性格なので、混泳や多頭飼育が可能です。混泳させる場合には、個体が同じくらいの大きさのカメを選びましょう。ミシシッピニオイガメは肉食性のため、小型の熱帯魚や金魚との飼育には注意が必要です。魚が弱ると、カメが魚を齧ってしまう場合があります。混泳をさせる場合には、丈夫で動きの早い魚が望ましいです。


ミシシッピニオイガメ飼育の注意点

◆水深に注意

野生のミシシッピニオイガメは、河川の中でも水深の浅い場所に好んで生息するようです。先ほども述べた通り、水槽内の水深を深くし過ぎてしまうとカメが息継ぎをしづらくなります。逆に水深を浅くしすぎると、カメがひっくり返った時に自力で起き上がる事ができません。そのため、飼育下であれば15〜20cm程の水深で問題ありません。クビを伸ばした時に水面上に鼻先が届く高さで飼育している方が多いようです。ある程度の水位があれば、水質が悪くなりにくく、ミシシッピニオイガメが泳ぎ回る姿を見る事ができるので、浮島を設置した上で水深はカメの様子をチェックしながら、飼い主さんの手入れがしやすい方法を選択するのが良いかもしれません。

◆脱走

大人しい性格のミシシッピニオイガメですが、実は見た目以上に力が強く、簡単に脱走してしまいます。カメが脱走してしまう原因として、水質の問題と水槽の問題があります。まずは、水質についてです。先程も述べた通り、ミシシッピニオイガメにとって水は生活に非常に重要なものです。水が汚れている事により、カメは水を飲む事ができず、綺麗な水を求めて脱走する事があります。このようなケースでは、水換えをしてあげると落ち着く場合があります。脱走する前に、綺麗な水を保ってあげて下さい。
次に、水槽についてです。ミシシッピニオイガメはよく泳ぐので、水槽が小さいと窮屈に感じたり、運動不足になったりと、ストレスを感じやすくなります。広い場所を求めて脱走するケースもあるようです。余裕を持たせた水槽の準備をしてあげましょう。大きな水槽を置けない場合には、定期的に散歩させてあげるのも脱走対策の一つです。

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◆ハンドリング

ミシシッピニオイガメは、ハンドリングが可能です。しかし、哺乳類とは異なり、爬虫類は飼い主に懐くという事が珍しい生き物です。可愛らしい容姿から、沢山触りたくなってしまいますが、カメにとって必要以上に体を触られる事は非常にストレスとなる事を忘れないようにしましょう。長時間のハンドリングは控え、頻繁にハンドリングを行わないようにして下さい。


まとめ

いかがでしたでしょうか。これまで、ミシシッピニオイガメについて紹介してきました。
一番大切な事は、ミシシッピニオイガメが生涯を全うするまで飼育する覚悟があるか、という事です。ミシシッピニオイガメは寿命が約15年と、とても長い生き物です。是非、家に迎え入れたからには、大事な家族として最後まで面倒を見てあげて下さい。
ミシシッピニオイガメとの生活は、泳いでいる姿、食事をしている姿など、どんな時も癒される事間違いなしです。ミシシッピニオイガメの飼育生活を楽しみましょう。



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