【アクア事業部監修】ブラックファントムテトラはどんな熱帯魚?特徴と飼育方法を紹介!

2022.03.25

【アクア事業部監修】ブラックファントムテトラはどんな熱帯魚?特徴と飼育方法を紹介!

色とりどりの魚が泳ぎ、自分好みにアレンジできる点が魅力のアクアリウムですが、ブラックファントムテトラという品種はご存知でしょうか? ブラックファントムテトラについて、紹介します。


ブラックファントムテトラとは?

989207_s

ブラックファントムテトラは、カラシン目カラシン科ハイフェソブリコン属に分類される熱帯魚であり、体高が高いのが特徴の魚です。

ブラジルに分布しているブラックファントムテトラは、オスメスで外見が異なるという特徴もあり、水槽の中でも目を惹く存在です。

比較的他の魚とも混泳させやすい品種のため、鮮やかな水槽を作ることができます。
ブラックファントムテトラは、大型のペットショップやホームセンターでも入手できるのが、嬉しいです。


ブラックファントムテトラの特徴

ブラックファントムテトラの最大の特徴は、菱形の身体であり、グレーの身体、ヒレは黒、身体の中央に黒のポイントが入ります。

菱形の身体が目を惹きやすく、オスはメスよりもヒレが長く伸びる傾向にあります。
繁殖期には、ヒレの長さで優劣を競い、妊娠したメスはお腹が赤みを帯びてふっくらとしてきます。
成長しても4センチ前後にしか成長しない、小型の熱帯魚であり、飼育は比較的容易です。
初めての方も飼育しやすい品種であり、水槽のアクセントとして、お迎えするのも良いでしょう。

水草と相性の良いブラックファントムテトラは、水草レイアウト水槽にもおすすめです。
ヤマトヌマエビやタンクメイトとして採用している甲殻類が食べられるといった心配も少ないため、幅広く導入できる魚ですよ。


ブラックファントムテトラの寿命・病気

ブラックファントムテトラは、アクアリウムの導入編として初心者にもおすすめできる品種です。
非常に丈夫であり、病気にもかかりにくいところが理想的です。

しかし、ヒレが長く独特の形状をしているため、ヒレに傷がついてしまうとそこから細菌感染を起こしたり、ヒレが炎症して衰弱死したりする原因にもなります。

ある程度の水質の変化に耐えられる丈夫さを持っていますが、熱帯魚であるブラックファントムテトラは熱帯魚なので温度管理が必須です。
特に冬場はヒーターの使用は必須であり、水温が急激に低下すると死んでしまう可能性もあります。

また、水質の悪化を放置しておくと白点病にもなりやすくなりますので、定期的な水換えをして水質を一定に保つようにしましょう。

寿命は3年〜4年前後であり、小型熱帯魚の平均的な寿命になります。


ブラックファントムテトラの値段

ブラックファントムテトラは、流通数も多く、安価で購入できるのも魅力になります。
購入するペットショップにより値段は異なりますが、平均して200円〜400円前後で購入可能です。


ブラックファントムテトラの飼育方法

989208_s

ブラックファントムの基本的な飼育方法を紹介します。
初めて飼育する方はこちらを参考に用品を揃えてくださいね。

◆用意するもの

基本的な用品はアクアリウムで用意するものと変わりませんが、準備をきっちりすることにより、スムーズにブラックファントムテトラをお迎えすることができます。

水槽

水槽はガラス製のしっかりとした水槽がおすすめです。
ブラックファントムテトラは、小型ですのでデザイン製のある水槽でも飼育可能ですが、最低でも30センチ水槽を使用することにより、水替えの頻度を減らして水質を安定することができます。

水槽は、ヒーターやろ過フィルターを設置しても泳げるスペースがあるように余裕のある広さのものを用意しましょう。

目安としては、30センチ水槽でブラックファントムテトラ4〜5匹、60センチ水槽で10〜15匹前後のブラックファントムテトラの飼育が可能です。
混泳させる魚により、水槽のサイズは変更しましょう。

●おすすめ商品
ラクフィル 水換え簡単セット 300WH

水換え簡単フィルター「ラクフィルスリム」をセット!
水換えを楽しく簡単にできるスターターセット。
お部屋のインテリアに合わせやすいホワイトフレーム。

購入

ろ過フィルター

投げ込みフィルターを使用する場合は、エアレーションの量に注意しましょう。
激しい水流は苦手なため、水流調整可能なフィルターがオススメです。

60センチ以上の水槽の場合には、上部フィルターや外部フィルターの使用がオススメです。

水槽のフタ

ブラックファントムテトラは、体高が高く水槽から飛び出しやすい種類です。
飼育する際には、必ず水槽のフタをかぶせるようにして、飛び出し防止をしてくださいね。

底床

底床がある方が水槽の汚れるスピードが遅くなるため、砂利などを敷くのがおすすめです。
しかし、尖った形状の砂利はブラックファントムテトラの体表が擦れてしまう可能性もあるため、傷がつかないように丸い形状の砂利を選ぶようにします。

◆餌

餌は一般的な熱帯魚の餌で問題ありません。
餌やりの際にたまに赤虫やミジンコを与えると喜んで食べてくれます。
口の形状に合わせた極小粒の餌を用意して与えるようにしましょう。

1日1回〜2回程度食べ切れる分の餌を与えます。
食べ残しは放置すると水質悪化の原因になるため、できればその都度取り除くようにしましょう。

おすすめはフレーク状の熱帯魚用の餌です。
ブラックファントムテトラの口のサイズでも食べやすく、ゆっくり沈下するため食べるのが遅い個体でも食べやすくなります。

注意したいのは、フレーク状の熱帯魚用の餌は与えすぎると水が汚れやすいため、数回に分けて与えるか、少なめに与えて必ず食べ切れる量にすることがポイントです。

●おすすめ商品
テトラフィン 50g

たくさん食べても水キレイ。金魚の主食。フレークフード

購入

◆最適な水温

ブラックファントムテトラの適温は、26℃前後です。
ブラックファントムテトラは温暖な地域に生息している熱帯魚ですので、特に寒さには弱い面があります。

水温が20℃以下にならないように注意して、必ずヒーターを使うようにしましょう。
ヒーターはカバー付きのものを使用して、ブラックファントムテトラが火傷しないように注意しましょう。

◆混泳できる?

ブラックファントムテトラは、穏やかな性格の魚であり、気性もそこまで荒くないので、さまざまな魚との混泳が可能です。
ブラックファントムテトラとのサイズは合わせる必要がありますので、ネオンテトラやカージナルテトラ、モーリーなどの4センチ前後の魚と混泳可能です。

混泳する時は、ブラックファントムテトラが隠れるような岩や水草を設置して、避難場所を確保しておきましょう。

アーリーなど気性が荒く、縄張り意識の強い魚との混泳は避けます。
肉食魚とも捕食されてしまうため、混泳はできません。

注意したいのは、エンゼルフィッシュなど身体が大きな魚との混泳は、攻撃されブラックファントムテトラが怪我をしてしまう可能性があるため、混泳させないようにしましょう。

グラミーなど縄張り意識の強い魚とも、喧嘩してしまう可能性があるため、グッピーやネオンテトラなどの気性が温和な魚との混泳が最適です。
混泳させる魚の数に合わせて、水槽は広めのものを選び、魚同士が十分に泳げるスペース設定してストレスがたまらないようにしましょう。

魚同士で相性が悪いと免疫力が低下して、病気になる可能性もあります。

●あわせて読みたい
【アクア事業部監修】ネオンテトラは飼育しやすい?ネオンテトラの飼育ポイントを紹介

青みがかった身体が美しいネオンテトラは熱帯魚の中でも飼育しやすく、初心者にもおすすめの熱帯魚です。 水槽の中で光に反射して輝く姿はとても綺麗であり、小さな身体が愛らしくポピュラーな熱帯魚でもあります。 熱帯魚を飼いたいと考えている方やネオンテトラについて知りたい方向けにネオンテトラの特徴や飼育のポイントについて紹介します。

記事はコチラボタン

【アクア事業部監修】グッピーにはどんな種類がいる?グッピーの特徴や飼育方法について

アクアリウムは自分好みの水槽を作ることができるので楽しみも無限大ですが、 水草レイアウトに群れで泳ぐカージナルテトラなどの小型熱帯魚は癒し効果抜群です。 そんなカージナルテトラは飼育も容易なので初心者の方にもおすすめの熱帯魚です。 青と赤のラインが美しいカージナルテトラについて紹介します。 アクアリウムをはじめたい方やカージナルテトラの飼育に興味のある方は参考にしてください。

記事はコチラボタン

◆繁殖方法

ブラックファントムテトラの混泳を考えている場合には、ブラックファントムテトラのみで飼育するのが良いでしょう。
混泳水槽では、繁殖しづらくなります。

ブラックファントムテトラは、オスメスの区別がハッキリできるため、オスメス同等のペア数にするか、メスを多めにいれて繁殖させます。

お腹に赤みがかかったメスに成熟したオスがまとわりついているようならば、繁殖期のサインになります。

ブラックファントムテトラが産卵しやすいように水草をたくさん茂らせた水槽を準備します。
ブラックファントムテトラは、産卵させるのは比較的容易ですが、孵化した稚魚を育てる難易度が高い魚です。
稚魚は孵化当初なかなか目に見えないぐらい小さいため、稚魚の餌やりに苦労する側面があります。

稚魚の餌やりはブラインシュリンプなどよりももっと小さな餌を用意する必要があります。
ブラインシュリンプをすりつぶしたものや、ミジンコなどを与えましょう。

また、ある程度の大きさに成長するまで、水質の変化にも弱く敏感ですので、こまめに水換えを行い水質を悪化させないようにしましょう。
稚魚の抵抗力は弱いので、目で泳ぐ姿を確認できるまでは毎日水質をチェックすると良いでしょう。


まとめ

ブラックファントムテトラの特徴や飼い方について紹介しました。
ブラックファントムテトラは、アクアリウムの導入魚としても活躍する魚であり、独特の菱形のフォルムが水槽内でも目を惹きます。

ブラックファントムテトラはペットショップやホームセンターなどで購入可能ですので、こちらの記事を参考にブラックファントムテトラのお迎えを検討してみてくださいね。

※こちらの記事は、ひごペットフレンドリー アクア事業部監修のもと掲載しております※
●記事監修
higopet  ひごペットフレンドリー アクア事業部

1974年に開業し西日本に36店舗を展開する総合ペットショップチェーンです。専門性にこだわった品揃え、サービスはもちろん、多くのお客様に「ペットとの素敵な生活」を営まれ、充実した日々を過ごしていただけるようにスタッフ一同がペットのアフターケアまでをお手伝いさせていただいています。
http://www.higopet.com/

<<ひごペットフレンドリー アクア事業部が監修した記事一覧はコチラ>>



– おすすめ記事 –

・【アクア事業部監修】カージナルテトラを飼いたい!特徴を紹介
・【アクア事業部監修】メダカを飼いたい!メダカの特徴や飼育のポイントを紹介
・【アクア事業部監修】エンゼルフィッシュはどんな魚?特徴を紹介
・【アクア事業部監修】アカヒレを飼いたい!飼い方のポイントと特徴を紹介!


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
PetSmileすもーる部

PetSmileすもーる部

小動物大好きPetSmileすもーる部です。小動物にまつわるエピソードやお役立ち情報を発信します♪

関連するキーワード


記事に関するお問い合わせはこちら