【アクア事業部監修】水槽の水の白い濁り。発生の仕組みや原因、対処法は?

2022.07.15

【アクア事業部監修】水槽の水の白い濁り。発生の仕組みや原因、対処法は?

魚を飼育し始めたけれど、水槽の水が白く濁ってしまっている。魚が見たいのに濁っているせいでよく見えない。こういったことはよくあります。水槽が濁るのには理由があって、正しい方法で対策をすれば問題はありません。この記事では、そういった正しい対処の仕方やなぜ濁るのかなどについて詳しく解説していきたいと思います。それでは早速見ていきましょう。

【掲載:2022.04.20  更新:2022.07.15】


水槽が白く濁っている原因は?

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なぜ、水が白く濁ってしまうのか。
結論から言うと水槽の水が白くにごるのは、汚れではなく悪玉菌の増殖が原因といわれています。
それでは、水槽の水が白く濁るまでの流れを以下に記載していきます。

◆悪玉菌が増殖している(根本的な原因)

水槽内に餌の残りやお魚の糞が原因で悪玉菌が増加するので注意が必要です。
水槽の中を見てみて、食べ残しがあるようであれば、餌の量を少なくしましょう。
一度に多く与えるより、量を少なく数回に分けて与えて下さい。
目安は1分間で食べきれる量を2回程度です。

◆水槽の立ち上げから日が浅い

水槽の立ち上げから日が浅い場合は、糞をや食べ残しを分解してくれるバクテリアの数自体が少ないので、一時的に水が白く濁ることがあります。
だいたい立ち上げをはじめて2,3日くらいまでは一時的に白く濁るかもしれません。
そのときに白く濁っているからといって、すぐ水槽の水を換えないようにしましょう。
さらに10日くらい待ってそれでも改善されないようであれば、水を入れ換えたり、水質調整剤などを試したりしてみてください。

◆フィルターが機能していない

フィルターを使うことで、餌や食べ残しを物理的に吸い込んでろ過したり、
フィルターの中に「ろ材」と言われるものを入れることによりバクテリアを増殖させ、
水を綺麗にする効果が発揮されます。
このフィルターが水槽の大きさに対して、性能が追いついていないと水が白く濁ります。
また、汚れにより目詰まりしている場合にも機能が落ちます。

◆バクテリアが安定していない

バクテリアの数が少ないと、悪玉菌が大量に発生して水が白く濁ります。


水槽が白く濁った場合はどう解消する?

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ここでは、水槽が白く濁った場合の対処法について解説していきたいと思います。

◆水換えをする

長期間水槽の水が換えられていない場合に、水が白く濁ってしまうことがあります。
良いバランスでバクテリアが存在していて、「ろ材」やフィルターも正常に機能していても、定期的に水を換える必要があります。
理由は、バクテリアやフィルターでも食べ残しや糞を完全に分解、ろ過することは難しく、それらが水槽の中に残ることにより水が汚れていくからです。
その際は、一度に全ての水を換えるのではなく、全体の3分の1程度を換えるようにしましょう。
全ての水を換えてしまうと水質が一気に変わり、お魚に負担がかかってしまいます。

◆ソイルの交換をする

ソイルとは、水槽の底にしきつめる特殊な土のことです。
このソイルも定期的に交換するようにしましょう。
ソイルの間には、餌の食べ残しや糞、汚れなどが付着しますので、定期的に交換しないと水が汚れていきます。
交換の頻度としては、半年~1年に1回くらいを目安にするといいでしょう。

◆ろ過設備を整える・強化する

フィルターやろ材などを整え強化することで、その透明度を上げることができます。
フィルターは長期間使用していると、モーターなどの劣化により機能が落ちていきます。
また、水槽の大きさに対してフィルターが小さいと、十分にろ過ができないので、大きさにあわせてフィルターも変えましょう。
なお、フィルターの中に入れる「ろ材」もより質の良いものに変えるといいでしょう。

◆バクテリア剤を使用する

水質調整剤のほかに、バクテリア剤というものがあります。
水質調整剤は、名前の通り水質の調整を行うことができるもので、
バクテリア剤は、水槽内のバクテリアの数を増やすことができるものです。
バクテリア剤にも種類があり、
ゆっくりとろ材に定着して長期間水質を安定させるバクテリア。
水に入れるとすぐに活動し水をキレイにしますが、短期間で効果が終わるバクテリアなど。
飼育環境に合ったものを入れるようにしましょう。

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水槽が黄色や緑色に濁った時はまた別の問題がある

ここまで、水槽の水が白く濁った場合の話をしていましたが、実はほかにも様々な濁り方があります。
なかには黄色や緑色に濁ることもあり、そういった場合はまた別の問題が発生しています。順に説明します。

◆水が黄色に濁った場合

まず、水が黄色に濁った場合は、水の中の栄養分が多くなりすぎています。
エサの食べ残しや糞が蓄積して、水中の養分が多くなりすぎている状態です。
こうなった場合は、水槽のなかを掃除して、水を換えてください。
また、ソイルなどもきれいにして、それ以降はエサの量を少なくしましょう。
流木が入っている場合にも灰汁が出て黄色になっている場合があります。
その時は活性炭を入れると吸着してくれます。

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◆水が緑色に濁る場合

つぎに、水が緑色に濁る場合ですが、これは植物性プランクトンが原因です。
こうなった場合は、水換えを行いましょう。
また、フィルターの機能が十分か確認し、
状況によってフィルターのサイズアップや、ろ材を変えてみたりしてください。
また、アオコという緑色の藻類が繁殖することにより、水が緑色になる場合もあります。
こういった場合は、水換えをしただけでは効果が薄いことがあるので、専用の除去剤などを使用しましょう。


まとめ

いかがでしたでしょうか。水槽の水が白くなる仕組み、そしてその対処法をご紹介しました。
定期的に水換えを行い、必要であれば水槽の中も掃除して、お魚が住みやすい環境を作ってあげましょう。
また、必要な対策を行っていても濁りが改善されない場合は、市販の水質調整剤やバクテリア剤などを使うといいと思います。
正しい方法できちんと対処すれば、基本は濁ることはないと思いますので、この記事でご紹介させていただいたことを実際に行っていただければと思います。
ここまで、読んでいただきありがとうございました。

※こちらの記事は、ひごペットフレンドリー アクア事業部監修のもと掲載しております※
●記事監修
higopet  ひごペットフレンドリー アクア事業部

1974年に開業し西日本に36店舗を展開する総合ペットショップチェーンです。専門性にこだわった品揃え、サービスはもちろん、多くのお客様に「ペットとの素敵な生活」を営まれ、充実した日々を過ごしていただけるようにスタッフ一同がペットのアフターケアまでをお手伝いさせていただいています。
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