うさぎに桃を与えても良い?
結論から言えば、うさぎに桃を与えても大丈夫です。
桃は甘みがあり、水分量も多いので食欲の落ちているうさぎの水分補給や栄養補給に最適です。
桃は柔らかく喉にも詰まりにくいため、安心して与えられる果物の一つになります。
与えすぎは、下痢の原因となりますので、特別なご褒美やシニアのうさぎの栄養補給などの場面で活用するのがおすすめです。
桃を与える前に知っておきたいことは、うさぎの主食は牧草とペレットであり、野菜は副食にあたります。
うさぎは気になっている実は食べる習慣がありません。
そのため、食べた方が良いというものではなくあくまでも嗜好品になります。
人でいうお菓子やお酒などの分類です。
甘みがあるため、うさぎは喜んで食べますが、果物はうさぎにとっては嗜好品で、特別な時に与えるものというのを念頭に置きます。
果物をあげるメリットは、経験を豊富にさせることにより、日々に刺激を与えることです。
色々な味や食感を楽しむきっかけとなり、うさぎにとっても楽しい刺激になり、ストレス発散にも効果的です。
飼い主さんの手から果物をあげることでコミュニケーションやしつけに役立ちます。
また、病気や怪我などで食欲がないときに好きなものなら食べる場合もあるので、何が好きか知っておくと、いざという時の栄養補給になります。
このような面からうさぎに桃を与えても大丈夫ということになりますが、桃を与える必要性を理解した上で利用するのが良いです。
食欲の落ちたシニアのうさぎには桃など香りが強く、甘みがあるものだったら食べる可能性もあるため、挑戦してみるのもおすすめですよ。
◆桃に含まれる主な成分
桃は水分量が多く、喉の渇きを潤すことに効果的です。
さらには、桃に含まれる食物繊維により整腸作用が期待できます。
他の果物と比べると、桃はほとんどが水分であり、含まれるペクチンの量も少ないのですが、大腸癌などの病気の予防効果が期待できます。
さらには、桃に含まれるカリウムは、余分な塩分を体外に排出する働きがあり、腎臓の機能を助けながら全体の水分バランスを整えてくれる効果があります。
また、桃には水溶性ビタミンのナイアシンが豊富に含まれており、酵素の働きを活性化する効果があり、若返りや免疫力の向上などが期待できます。
◆期待できる効果は?
桃は水分量がもっとも多く、全体の栄養素はそこまで高くありません。
あまり水を飲まない子の水分補給や、うんちが硬めの子にうんちを柔らかくする目的で与えるのも良いでしょう。
整腸作用も期待できますので、便通やおしっこの回数が少ない子にもおやつとして与えると良いでしょう。
また、桃に含まれるビタミン類はアンチエイジング効果があります。
いつまでも、健康で長生きしてもらうためにも、桃を活用して細胞の活性化を、図るのもおすすめです。
桃の与え方
桃は必ず一口大にカットして、うさぎの口のサイズに合わせて与えるようにします。
また、本来うさぎは果物を食べない動物です。
果物を消化するのに慣れていないうさぎに桃を与えすぎると、下痢の原因にもなります。
最初は本当に小さなカケラを与えて様子を見るようにしましょう。
また、桃の種は毒性があるため、必ず取り除いてから与えるようにします。
桃だけでなく、果物の種には少なからず毒性があります。
最悪人も下痢などの被害が出ることもあるため、種は必ず取り除きましょう。
桃は甘みが強く、喜んで食べる子も多いです。
しかし、本来は食べなくて良い食材でもあり桃の甘みに慣れてしまうと、主食であるペレットや野菜類を食べなく無くなる可能性があるため、あくまで楽しみとして一欠片程度にとどめるのが、適量になります。
さらには、新鮮なむきたての桃を与えるようにしましょう。
痛んだ桃は下痢や体調不良の原因になります。
◆皮も与えてもOK
どちらかと言うとうさぎは、桃の皮を好む傾向があります。
皮の方が食物繊維がより豊富であり、整腸作用があります。
桃皮の方が食いつきが良いうさぎも多く、好物にもなりやすいです。
しかし、果肉と同様に皮もごく少量だけ与えるようにします。
また、市販の桃の皮には農薬が付着している可能性もあり、うさぎに何らかの健康被害が出る可能性があるため、注意しましょう。
ウサギのストレス発散に色々な場所を与えてみるのがおすすめですが、どれも与えすぎには注意します。
◆少量で与える
水分量が多く下痢しやすいという側面がある桃。
お楽しみや動物病院など頑張った特別なご褒美として、少量与えます。
桃を日常的に与えてしまうと、肥満など生活習慣病の原因にもなります。
さらには、桃だけでは必要な栄養素を補うことはできません。
桃の甘みに慣れてしまうと、果物類しか食べなくなり栄養不足から健康被害が生じる可能性もあるため、バランス良く食事を与えることが必要です。
そのため、ペレットなどをきちんと食べていることを前提で桃を少量だけ与えるのが、理想的です。
桃の皮や桃の木もうさぎに与える部位として、適しています。
特に木はかじることにより歯の生えすぎや、ストレス発散にも効果的です。
桃の木に農薬がついていないかチェックしてから与えるようにします。
枝が喉に刺さらないように注意して、口のサイズに合わせた枝を与えましょう。
桃を与える時の注意点
桃の与えすぎは、肥満や下痢などの可能性があるため、注意が必要と紹介しました。
アレルギーの原因となることもあるので、初めはほんの一口食べさせて、数時間様子を見てから、追加で与えるようにします。
アレルギーとは、身体の免疫反応が過剰に働いてしまい、桃を異物と認識して激しいかゆみやくしゃみ、下痢や嘔吐などの症状を引き起こすものです。
アレルギーは重症化すると命にも関わる重大な問題のため、初めて食べるものを与える時にはごく少量与えて様子を見ましょう。
また、桃は傷みやすく品質の悪い桃を与えると食中毒の危険があります。
桃は新鮮なものを与えるようにして、購入から時間のたったものは与えないようにします。
桃をむいた時に痛んだ部分を見つけた場合には、包丁などで切り取り与えてくださいね。
うさぎが好みやすい桃は、缶詰などの加工品は与えないようにします。
缶詰やドライフルーツなどはうさぎに害のある添加物や余分な調味料が使われているため、胃腸に負担がかかります。
缶詰の汁にはうさぎの身体には、多すぎる砂糖が使われており肥満や体調不良の原因にもなります。
桃は加工されていない、素材そのままのものを与えましょう。
人用に味付けされた桃は味が濃すぎてしまうので、与えないでください。
ドライフルーツは、小動物用の桃として販売されているものでしたら問題ありません。
しかし、ペット用と言っても与えすぎは良くないので、たまに少しの頻度で与えましょう。
体調を崩した場合の対処法
万が一桃を食べて体調が悪くなった時には、早めに動物病院を受診して獣医さんの診察を受けましょう。
その際に、どのぐらいの量を食べたのか、食べてから体調が悪くなるまでの時間などを説明できるようにしておくと、スムーズです。
体調に異常が生じた時にスムーズに診察してもらえるように、かかりつけの動物病院をお迎えの前に探しておくことも重要です。
特にうさぎなどのエキゾチックアニマルは、診てくれる病院も限られてくるため、リサーチして探しておくと良いでしょう。
さらには、定期検診などで診察に慣らしておくとスムーズに診察してもらうことができます。
うさぎが体調不良を起こした際には、動物で診察してもらうのが基本です。
自己判断で、市販の食べ物やサプリメントなどを与えて対処すると、状態が悪化してしまう可能性もあります。
さらには、体調不良にすぐ気づけるように食事の際には飼い主さんの目の届くところで与えるようにします。
普段と違う様子が少しでもある場合には、動物病院を受診しましょう。
まとめ
うさぎに桃を与えても良いのか、与えるポイントについて紹介しました。
桃は甘みが強く、水分補給にも最適の食材です。
うさぎの食いつきもよく、コミュニケーションのツールとしてもおすすめです。
しかし、本来うさぎは桃を食べなくても問題がない、普段は食べることのないものです。
その点を考慮しつつ、桃を活用してうさぎとの絆を深めてくださいね。
– おすすめ記事 –
・うさぎにいちごを与えても大丈夫?注意点は何? |
・うさぎにりんごをあげても大丈夫?葉や枝は?与える時に気をつけることは? |
・栄養豊富な小松菜はうさぎにもおすすめ?あげかた、量、注意点は |
・うさぎは本当にニンジンが好き?正しい与え方と注意点を徹底解説! |