1.ハムスターの平均睡眠時間
2.ハムスターの睡眠時間が長い理由
2-1.夜行性
2-2.体力の温存
ハムスターの平均睡眠時間
ハムスターは、人が寝る時間帯つまり夜から朝方にかけて活発に活動する夜行性であることは、比較的知られるようになってきました。
そのため、日中寝ている姿を見るのが多く、よく寝ているなーと感じる飼い主さんもいるでしょう。
一般的なハムスターの睡眠時間は、12時間〜14時間と言われており、人間よりも長い時間眠ります。
特に夜行性のハムスターは、飼い主さんや家族が寝静まってから、活動が活発になるため寝ている印象が強いでしょう。
夕方飼い主さんが仕事などから帰宅した時間帯から、活動的になる子が多いので、ハムスターとのコミュニケーションは取りやすいことは嬉しいですね。
一方で、日中ハムスターを観察していると寝ていたはずのハムスターがムクッと起き上がりガサガザ動いてることがあります。
ちょこちょこ起きては、活動する様子を見ていると、寝不足にならないのか?と不安になるものです。
ハムスターの睡眠の特徴として、短い睡眠を繰り返すということがあります。
野生下では、外敵が多く人のようにまとめて眠ることは危険であるため、ハムスターの一回の睡眠時間は15分ほどなのです。
このような睡眠方法が、本能的に身についているため15分の短い睡眠を繰り返して、合計で12時間程度眠るというスタイルになります。
そのため、日中に動いている様子があってもそれは短い睡眠を繰り返しているだけですので、問題ありません。
ハムスターの睡眠時間が長い理由
ハムスターの睡眠時間は、人に比べると長く、他の動物と比較しても長い方です。
ハムスターの睡眠時間が長い理由について紹介します。
◆夜行性
ハムスターは夜間に活発に活動する夜行性です。
そのため、日中はどうしても眠って過ごすことが多く、睡眠時間が長くなるという理由があります。
特に昼間仕事などで留守にしている飼い主さんの場合には、ハムスターも1人で過ごす時間が長くなるため眠って過ごすことが多いでしょう。
上記でも触れたように、ハムスターの一回の睡眠時間は短く、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返して寝たり起きたりして、過ごしています。
そのため、昼間のトータルの睡眠時間は長くなり夜の活動にむけて、寝ているということがあります。
◆体力の温存
ハムスターは夜間に集中的に動けるように体力温存のために、長い睡眠時間を必要とします。
特にハムスターは身体が小さく、他の動物と比べると体力が劣る面があります。
野生下では、夜間の活動中に動けなくなり外敵に捕まることがないように体力温存のために昼間は寝て、活動に備えておくという理由があります。
ハムスターは食事や運動などの活動を、夜になると活発に行います。
夜に効率よく動くために昼間は最低限の動作しかしないわけです。
そのため、ハムスターが昼間じっとして寝ている場合には、そのままそっとしておき、寝かしておくのが大切です。
ハムスターが寝不足になるとどうなるの?
ハムスターは夜間に効率的に活動するために、長い睡眠時間が必要だと紹介しましたが、寝不足になるとどうなるのでしょうか?
第一に健康を損なうことにつながります。
人でも、寝不足は万病の元であり、ハムスターも、寝不足になることにより身体にさまざまな問題が生じます。
具体的には、食欲低下、下痢や嘔吐、毛艶が悪くなる、脱毛、虚弱体質などが起きます。
さらに、生活リズムが崩れて寝不足になると、ハムスターに多大なストレスを与えることにもなります。
ストレスから身体の不調だけでなく、イライラしている、自傷行為、飼い主さんや家族に攻撃的になるなど心身ともに不調になる可能性があります。
睡眠な健康的で快適な生活を送るための基本です。
寝不足は最終的に早死にや突然死のリスクを高めることにもなるため、ハムスターがよく寝ている時には、起こさずに見守りましょう。
ハムスターの寝不足により特に心配なのが寝不足による不調に気づきにくい点です。
ハムスターの日常の行動をよく観察するようにして、睡眠は十分に取れているのか意識してみるようにすると良いでしょう。
また、特に思い当たる理由がないのにハムスターの体調がいまいち安定しないという時には、寝不足を疑ってみると良いかもしれません。
寝不足になると風邪をひきやすくなり、くしゃみや鼻水、食欲減退などの症状が見られます。
ご飯はきちんと食べているかチェックしましょう。
ハムスターは臆病な面があり、少しの音や光でもストレスを感じることがあります。
ハムスターが寝ている時には、できるだけ音を立てずに静かにします。
ケージの周りを布で覆って、目隠ししてあげるのもおすすめです。
ハムスターが快適な睡眠にするには
ハムスターに十分な睡眠を取ってもらうためには、快適な飼育環境を提供しましょう。
ハムスターが快適に生活して、睡眠時間を確保するように飼育スペースを整えてあげるのは、飼い主さんの役割の一つになります。
ハムスターか快適に睡眠するために、具体的にしたいことについて紹介します。
◆温度管理
ハムスターの適温は、20℃〜25℃となり、ちょうど春ぐらいの気温が1番過ごしやすい温度になります。
特に夏場と冬場はそれぞれ温度が極端になりやすい時期ですので、ケージ周りに温度計を設置して温度が一定になるようにしましょう。
特にハムスターは冬の寒さに弱く、気温が下がりすぎると弱りやすい面があります。
冬場は小動物用のヒーターを使用して、温度が下がりすぎないように気をつけましょう。
ヒーター使用のポイントは、ヒーターの熱でハムスターが火傷しないように必ずカバー付きのものを準備します。
また、巣箱で十分に暖がとれるように綿やチップなどの床材を豊富に入れて、清潔に保つようにします。
◆ケージの置き場所
1日の大半をケージで過ごすハムスターに取って、ケージの環境を整えることは命に直結します。
良質な睡眠をとるためには、ケージの置き場所も重要です。
基本的に、ハムスターのケージは部屋の隅の直射日光の当たらない日当たりの良い場所、ある程度風通しの良い場所に設置します。
生活音がうるさい玄関周りやドアや窓の付近はハムスターが落ち着いて過ごすことができないため、家族がみんなで過ごせるリビングの一角などが理想的です。
基本的にはエアコンなどの空調施設がある部屋に飼育スペースを設置するようにして、飼い主さんがハムスターの様子を見やすい位置にケージを置くようにします。
さらには、ケージは広すぎず、ハムスターが落ち着いて休める材質のケージを選ぶようにしましょう。
寝床となる材料や小動物用のベッド、巣箱は必ず設置するようにして、快適な睡眠を取りやすいようにします。
◆巣箱を整える
巣箱はハムスターの生活にとても大切です。
ハムスターは暗くて狭い場所を好む性質があり、落ち着いて過ごすためには、巣箱が大切です。
ハムスターがケージ内で最も眠る場所として巣箱があります。
ハムスターは暗くて狭い場所が好きであり、野生下では木の幹や土を掘り巣穴として生活しています。
ペットショップに行くとハムスターの巣箱が、可愛らしいものから色んな形のものが豊富に売っています。
重さがあり丈夫な陶器製、移動しやすく掃除もしやすいプラスチック製、保温性があり優しい素材の布製などさまざまな巣箱があります。
ハムスターの体のサイズにあったものを選ぶのがポイントです。
ハムスターの性格や行動パターンにより、好みの巣穴を用意してあげましょう。
また、巣箱を清潔に保っておくこともハムスターが快適に睡眠をするために必要です。
ハムスターのケージ内と巣箱の中身は定期的に交換して、清潔に保つようにします。
まとめ
ハムスターの睡眠時間や快適な睡眠を送るためのポイントについて紹介しました。
ハムスターにとっても、活動的に夜間起きるために睡眠は大切です。
ハムスターの睡眠時間は、12時間前後と人に比べて長く、人の生活リズムとは逆転しています。
ハムスターのそういった習性を理解して、十分な睡眠時間を確保できるようにしましょう。
たっぷり睡眠を取ることにより、健康的に長生きしてくれることにもつながります。
睡眠は健康的な生活の基本であり、睡眠不足に陥ると病気になりやすくなります。
睡眠時間を確保して、夜にたっぷり動けるようにサポートしてあげましょう。
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