ゼブラマウスってどんな動物?その生態と特徴、飼育方法を解説

2022.06.04

ゼブラマウスってどんな動物?その生態と特徴、飼育方法を解説

ゼブラマウスは、アフリカ原産のネズミの仲間です。背中にある縞模様から、「ゼブラマウス」とか「ウリボウマウス」などと呼ばれています。 このゼブラマウス、いったいどのような動物なのでしょうか?そもそも、ペットとして飼える動物なのでしょうか? ここでは、ゼブラマウスの生態と特徴、その飼育方法について解説します。

ゼブラマウスの生態、特徴

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ペットの専門店コジマより引用

ゼブラマウスは、ネズミの仲間のなかでも小さいサイズのネズミです。
輸入規制もあり、ペットショップなどに並ぶことも少ないゼブラマウスですが、見た目も可愛らしく、比較的飼いやすいともいわれています。
ゼブラマウスとは、いったいどのような動物なのでしょうか。
ここでは、ゼブラマウスの生態や特徴について、ご紹介します。

◆ゼブラマウスの生態、特徴

ゼブラマウスは、体の大きさが体調10cm前後、体重も40gくらいととても小さく、背中にシマウマのような縞模様があるのが特徴のネズミの仲間です。
生息地は、アフリカ(モロッコ~チュニジア、セネガル~タンザニア)で、サバンナなどの乾燥した草原地帯で生活しています。
ゼブラマウスは雑食で、主に草、種子などを好んで食べますが、昆虫を食べることもあります。
一般的に、ゼブラマウスと呼ばれていますが、ショップなどでは「アフリカンゼブラマウス」やウリ坊のような見た目から「ウリボウマウス」と記載されている場合もあります。ただし、日本での正式名称は、「シマクサマウス」です。

◆ゼブラマウスの性格

ゼブラマウスの性格は、臆病で神経質。人間の動作にも驚いて、ピタッと動作を止めてしまうことがあります。できるだけ、急な動きや、大きな物音を立てたりしないような配慮が必要かもしれません。
さらに、なかには縄張り意識が強い子もいます。特に、オス同意の縄張り争いは激しく、お互いに傷つけあうだけでなく、最悪、殺してしまうこともあります。
多頭飼いを検討されている場合は、相性などを考慮し、状況に応じてケージを分けて飼育するなどの対策が必要です。

◆ほかのネズミ系との違い

ネズミの仲間は一般的に、昼間は巣箱や掘った床材のなかで眠っていることの多い夜行性の生き物です。ゼブラマウスも、早朝や夕暮れ時に活動することが多いものの、ネズミの仲間のなかでは、比較的昼間の活動量が多いといわれています。
さらに、他のネズミの仲間に比べ、寿命が4~6年と長いのが大きな違いです。
また、ゼブラマウスは成長が遅く、おとなになるまで約6ヶ月かかります。


ゼブラマウスの寿命

野生のゼブラマウスの寿命は6ヶ月くらいといわれています。しかし、飼育下のゼブラマウスの寿命は4~6年と、ネズミの仲間のなかでは長生きなのが特徴です。
飼育下での寿命が長いということは、適切に飼育すれば、比較的病気になりにくいともいえるでしょう。
ゼブラマウスのお迎えは、長いお付き合いになることを踏まえて検討してください。


ゼブラマウスの値段

ゼブラマウスは、輸入規制による影響で、他のネズミの仲間に比べて高めの値段で販売されていることが多いです。
ペットショップでは、10,000円前後。10,000円を超えるネズミの仲間は少ないので、やはり高めといえるでしょう。


ゼブラマウスの飼育に必要なもの

ゼブラマウス

ゼブラマウスをお迎えするには、どのようなものが必要になるのでしょうか。
ここでは、ゼブラマウスの飼育に必要なものについて、ご紹介します。
まずは、必要となるものを揃えるところからはじめましょう。

◆ケージ(飼育ケース)

ケージは、ゼブラマウスが暮らすお家です。ゼブラマウスは、狭い場所で生活する習性があるため、大きなケージは必要ありません。ゼブラマウスがご飯を食べたり、トイレをしたり、動いたりできるくらいの大きさのものを用意してあげましょう。
ゼブラマウス専用のケージを見つけることは難しいですが、ハムスター用のケージは、サイズ的にも、仕様的にも向いているといえます。
なお、多頭飼いをする場合は、少し大き目のケージ、または、個体ごとに複数のケージを準備する必要があります。

◆巣箱

ゼブラマウスは、狭い巣穴で生活する生き物のため、巣穴に代わる小さめの巣箱を用意してあげるとよいでしょう。ハムスター用の巣箱、爬虫類用のドームなどがおすすめです。

◆フード入れ

フード入れは、かじったり、ひっくり返したりすることを防ぐためにも陶器製のものをおすすめします。ハムスターやモルモットなどに使われるようなフード入れを準備してあげましょう。
なお、ゼブラマウス自体とても小さいので、フード入れも小さなもので十分です。

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◆給水ボトル

ゼブラマウスはよく水を飲みます。
ゼブラマウスが好きなときにお水が飲めるよう、給水ボトルは常に設置しておきます。
ハムスターやモルモットなどに使われるような給水ボトルがおすすめです。サイズは、ケージに合わせて選んであげるとよいでしょう。

◆床材

ケージの床には、床材を敷いてあげます。床材も、ハムスターやうさぎなどの飼育で使用する市販のもので十分です。
なお、市販の床材には、広葉樹のものと針葉樹のものがあります。松や杉、ヒノキなど針葉樹のものは、アレルギーを起こす場合があるため、シラカバなどの広葉樹の床材を使用するとよいでしょう。
また、ゼブラマウスには、細かい草や葉を使って巣作りをする習性があります。
そのため、床材のほかに、ケージの一角に牧草などを置いておいてあげることをおすすめします。牧草を細かく裂き、器用に巣をつくります。

◆牧草(チモシー、わら)

チモシーやわらといった牧草は、ゼブラマウスにとって巣作りの素材であり、エサでもあります。ゼブラマウスが自由に巣作りをしたり、食べたりすることができるよう、常に置いておいてあげましょう。

◆回し車

ゼブラマウスは、狭いケージのなかでの飼育になります。
ゼブラマウスの運動不足解消のためにも、回し車は、是非置いてあげてください。
なお、ケガを防止するためにも、ゼブラマウスのサイズに合ったものを選ぶことをおすすめします。ハムスター用など小さめのものがよいでしょう。

◆フード

野生では木の実や葉を食べて暮らし、時々昆虫を食べる、草食に近い雑食です。ペレットや果物、野菜だけでなく、ミルワーム、チーズなどの乳製品も食べます。
基本のフードは、ハムスターやマウス用のフードを与えます。動物性たんぱく質を摂らせたい場合は小動物用のミルワームがよいでしょう。また、乳製品を与える場合は、乳糖や塩分を調整したペット用のものにします。
その他、人間が使用する食材では、トウモロコシや米、ゴマなども食べます。
他のねずみ同様、ゼブラマウスは、あまりフードに困ることはないでしょう。

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◆かじり木

ゼブラマウスは、常に歯が伸び続けるげっ歯類です。げっ歯類の生き物は、かじるのが大好き。かじり木は、ストレス解消や歯の伸びを抑えるのに役立ちます。
かじり木を置かない場合、回し車などをかじってしまったりするので、是非、置いてあげてください。
なお、かじり木は無着色のもの、農薬を使っていないものをおすすめします。


ゼブラマウスの飼い方

ゼブラマウスの生息するアフリカのサバンナは、年の平均気温が20℃以上という熱帯地域です。そのため、寒さは得意ではありません。人間か快適と感じる室温を保ってあげましょう。

ゼブラマウスの飼育そのものは、難しくありません。ハムスターなどと、飼い方の基本は同じです。いつでも食べたり飲んだりすることができるように、ケージのなかには常にフードと水を置いておいてあげてください。
その他、チモシーやわらのような牧草は、巣作りに使用したり、エサとして食べたりと万能です。ゼブラマウスも喜びますので、常にケージ内に入れておいてあげましょう。

フードは、主にハムスター用のものやネズミ用のエサ、野菜などを与えます。なかには好き嫌いがある子もいるので、その子に合ったフードを見つけてあげてください。

なお、ゼブラマウスは人を噛むことはほとんどありません。手から食べ物を与えることもできます。
ただし、とても臆病で神経質な生き物です。飼い主さんの突然の行動や大きな物音などで恐怖を感じ、パニックを起こして駆け回ることもあります。
ストレスになったり、ケガをしたりする原因にもなるため、ゼブラマウスが驚いてしまうような状況を作らないようにしてあげてください。


まとめ

今回は、ゼブラマウスというあまり聞きなれない生き物についてご紹介してきました。
ネズミの仲間は、小さくて可愛らしく、比較的飼いやすい種類が多いことから、ペットとしてとても人気があります。その反面、寿命が短く、一緒にいられる時間が短い生き物でもあります。

しかし、ゼブラマウスは、飼育があまり難しくなく、大きな場所を必要としないというだけでなく、ネズミの仲間のなかでも寿命が長いという、とても魅力的なペットです。
輸入規制により個体数が少ないため、飼育している人も飼育情報も少ないのが現状ですが、ゼブラマウスの特徴を踏まえながら、万全の準備でお迎えしてあげてください。
なお、ゼブラマウスのようなエキゾチックアニマルを見てくれる動物病院は限られています。お迎えする前に、ご自宅の近所にエキゾチックアニマルの診察ができる動物病院があるかどうか、是非、確認しておくことをおすすめします。



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こどもの頃から、爬虫類、小動物、ワンコなど、さまざまな動物と共に生活してきました。 今まで出会ってきた動物たちとの経験を活かしながら、新しい情報、役立つ情報をキャッチし、ご紹介していきたいと思います。


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