チンチラに回し車って必要?簡単なDIY方法とは?

2022.07.24

チンチラに回し車って必要?簡単なDIY方法とは?

小さくふわふわな姿が可愛いと、じわじわと人気が出ているチンチラ。 飼育するうえで「回し車は必要なの?」と気になる方も多いようです。 今回はチンチラの回し車の必要性やDIY方法に詳しく迫ってみます。

【目次】
1.チンチラには“回し車”は必要なの?
 1-1.チンチラの運動量は多い
 1-2.回し車が必要な飼育環境は?

2.回し車で遊ばないチンチラもいるの?
 2-1.そもそも回し車に苦手意識を持っているケース
 2-2.一回遊んだけれど上手く遊べないケース

3.チンチラの回し車はDIYができる?
 3-1.サイズ感を間違えないようにする
 3-2.素材を選ぶときは安全面を重視
 3-3.出来上がりのイメージを考えておく
 3-4.DIYの材料は100均やホームセンター、インターネットでも購入ができる

4.回し車をDIYするときに確実におさえておきたいポイント
 4-1.1.チンチラのサイズにあわせる
 4-2.2.部品が簡単にはずれないように作る
 4-3.3.倒れないような工夫をする
 4-4.4.お手入れ面も考える

5.回し車を愛用してもらうために…定期点検をお忘れなく!

6.まとめ


チンチラに“回し車”は必要?

チンチラとゲージ

最近は、小動物をペットにする人が増えてきましたよね。チンチラは人気が出てきたとは言え、まだまだ飼育数が劇的に多いわけではありません。そのため、飼育前にはさまざまな情報で生態を探る飼い主さんも多いかと思います。

チンチラはハムスターやモルモットなどと同じ「げっ歯類」というネズミの仲間です。

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みなさんは、チンチラという可愛らしいペットをご存知ですか? 特に最近では、ペットショップでも人気が高まっているチンチラ! 魅力は何と言っても、つぶらな瞳、大きめのお耳、長くてフサフサした尾っぽ、、 などではないでしょうか? チンチラは他にもどんな魅力があるのか、特徴や飼い方等、ご説明しましょう!

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げっ歯類の中でもペットとして馴染みのあるハムスターには、回し車で遊ぶイメージがありませんか?
同じネズミの仲間であるチンチラにも回し車は必要なのでしょうか。特徴や運動量の観点から必要性を考えてみましょう。

◆チンチラの運動量は多い

チンチラは、25~35センチほどの体長です。人間から見るととても小さな動物ですよね。

ですが、体の小ささの割に運動量は多く、目安としては1日に30分ほどたっぷり運動させるのが理想です。運動が足りないと本能的にストレスを感じるので、チンチラが運動不足にならない環境作りが大切になります。

チンチラを飼う際はケージ内だけで飼育するのではなく、ときにはケージから出してお部屋の中を散歩する”部屋んぽ”が必要になります。この部屋んぽを沢山させてあげられるかというところで、回し車の設置を考えるといいかもしれません。

◆回し車が必要な飼育環境は?

チンチラの場合、回し車は「絶対に必要」とは言い切れませんが、次のような背景があれば、回し車の設置がおすすめです。

部屋で自由にする時間が短い場合
先ほどもお伝えしましたが、チンチラは運動量の多い動物です。ケージ内での生活に比べ、沢山の運動ができる“部屋んぽ”の時間をなかなか確保できないという場合は、運動量の確保のために回し車の設置を考えた方が良さそうです。

また、チンチラは夜行性である為、暗くなると活発になり動きたがります。飼い主さんが眠っている際に「外に出たい」「遊びたい」と要求してくるかもしれませんが、回し車が設置してあれば、そのような時もケージ内で自分なりに運動を楽しんでくれるかと思います。

回し車に興味津々、遊ばせたときに好きな様子を見せる場合
回し車に対して好意的で上手に遊べるようであれば、チンチラの気持ちや必要な運動量を満たせるアイテムとなる為、設置してあげましょう。

すべてのチンチラが回し車を好むかといえば、そうでもありません。個体差があります。回し車に興味がないチンチラの場合は、回し車を設置してあげてもまったく遊ばないというケースもあるでしょう。
しかし、個体によっては段々と回し車に慣れたりすることもあるので、チンチラの様子をよく観察し設置を検討してみましょう。

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回し車で遊ばないチンチラもいるの?

ハウスから覗くチンチラ

お伝えしたように、回し車に興味がない子もいます。どうして回し車で遊ばないのか、考えられる理由をお伝えしていきます。

◆そもそも回し車に苦手意識を持っているケース

飼い主さんから見ると、チンチラも回し車も小さいですよね。でも、チンチラにとっては回し車が“大きい何かだ!”と見えるのでしょう。
回し車に対して、警戒心を抱いてしまえば、遊ぶものと理解するのは難しいのかもしれません。

急に現れた“敵”のような回し車。警戒心の強い性格のチンチラほど、回し車に対して近づきがたい印象を受けているのかもしれませんね。

◆一回遊んだけれど上手く遊べないケース

一度回し車を使ったのに、上手く遊べなかったことで、それ以降回し車で遊ばなくなることもあるでしょう。
私たち人間でも、そういったことがありますよね。上手に遊べなければ、やはり苦手意識を持ってしまい遠ざかってしまうでしょう。

運動量が多いチンチラは運動神経が良いイメージがしますが、やはりチンチラにも個体差があって、中には回し車を上手に遊べない子もいるのです。
部屋の中を普通に動き回ることには何ら問題がないチンチラも、「回し車に乗って走る」という動きはあまりお好みでないケースもあるのかもしれませんね。


チンチラの回し車はDIYができる?

既製品の回し車

チンチラが回し車を気に入ってくれるかどうかは個体差があります。せっかく回し車を買ったのに、遊んでくれなかったとなれば、やっぱり残念な気持ちになりますよね。

回し車の価格は材質や大きさによって変わりますが、大体3,000円から6,000円となっており、決して安いとは言い難い価格です。そこで「自分で作りたい」と考える人も多いかと思います。作り方のポイントはあるのでしょうか?

◆サイズ感を間違えないようにする

サイズをチンチラの体格に合わせて作ることが大事です。“回して動く”という使い方をするアイテムですから、ギリギリサイズで作るとケガの原因となってしまいます。
それに、小さ過ぎると「動きづらい」「楽しくない」と回し車を使ってくれないこともあるので気をつけましょう。

◆素材を選ぶときは安全面を重視

DIYで重視したいのは、チンチラの安全面です。薄い素材で作るとすぐに壊れる可能性がありますし、端に尖った部分があればチンチラがケガをするリスクも考えられます。部品を取り付ける近くに小さな隙間ができると足や毛が引っ掛かることもあり得るでしょう。

回し車は、単に寝そべるだけのアイテムとは違います。歩いたり走ったりと足を動かす動作が加わるため、見栄えの良さだけではなく安全面まで細部にこだわりましょう。思わぬ事故にならないように、素材選びは十分に注意してくださいね。

◆出来上がりのイメージを考えておく

チンチラが回転しながら遊ぶ回し車。「スムーズに回転できるか」をイメージし、穴を開けたり、倒れないように固定したりなども必要になります。

仕上がりの全体像をイメージしながら準備していきましょう。

◆DIYの材料は100均やホームセンター、インターネットでも購入ができる

10㎝前後から15㎝程度のハムスターの回し車をDIYする場合、100均に売っているような食品用の丸型タッパーを材料にすることができます。
ただ、チンチラはハムスターと比べて2倍以上もの大きさです。食品用の小さめの保存容器だと窮屈過ぎるでしょう。

そこで、市販のものでDIYするなら、大きさ的には「丸いざる」や「丸い洗い桶」などが使えるかもしれませんね。チンチラが回る部分は、丸い形状の素材を選びましょう。
そのほか、スタンド式なら回し車を固定する台座、ケージに取り付けるタイプなら針金や棒状のものなどが必要になります。

また、どんな部材が必要になるか、どんな風に組み立てるかをイメージできたら、それに合わせて工具も事前に準備しましょう。
チンチラの安全面を考えつつ、飼い主さんのオリジナルな発想で材料選びをしてみてくださいね。


回し車をDIYするときに確実におさえておきたいポイント

おもちゃを齧るチンチラ

次に、チンチラのために回し車を作るときに、おさえておきたいポイントを見ていきましょう。

◆1.チンチラのサイズにあわせる

チンチラがきちんと回せるかという点が重要です。人間の場合も何かを使うとき、体よりも小さいサイズを使うと疲れますよね。
自分よりも小さい回し車は、せっかく走っていても反った姿勢になって体に負担がかかります。チンチラが使いづらくないように、サイズにゆとりがあるものを作りましょう。

しかし、逆に大き過ぎてもチンチラへの負担が増えます。チンチラの体のサイズに合わせて、「大きすぎず、小さすぎず」を意識することが大事です。

◆2.部品が簡単にはずれないように作る

DIYでは、飼い主さんが丁寧に取り付けたとしても、実際に使う際にチンチラの体重や振動により負荷がかかることで、部品が取れる可能性があります。
丸いざるや桶などを回し車に使う場合、真ん中に開店の軸をを刺してどこかに固定する、もしくは台座のようなものに固定する場合、丸い素材に「穴をあける」という作業がともないます。

ボルトやねじに対して穴が大き過ぎると、取り付け後に緩みが生じてしまうこともあるので注意しなければなりません。

手作りするときには、チンチラが動いても取れないような強度を保つようにしましょう。

◆3.倒れないような工夫をする

400~500グラムほどの体重のチンチラが動いて遊ぶことを考えると、簡素な構造では倒れてしまうことも。チンチラが回し車で遊ぶとき、倒れないような工夫をしましょう。

回し車を設置するときは、「ケージに取り付ける」か「ケージ内の床に置く」のどちらかになります。
ケージに直接取り付ける場合、安定性は高いです。一方、ケージ内の床に置く場合、チンチラの体重と動きによりすぐに倒れる可能性があります。

チンチラの重みが加わった状態での安定性もチェックしてから遊ばせてくださいね。

◆4.お手入れ面も考える

飼い主さんが手作りした回し車をチンチラが気に入ってくれると嬉しいですよね。ただ、注意したいのは汚れです。
例えば木製のものを素材に取り入れた場合、水洗いや水拭きが難しくなります。それに対し、プラスチック製なら水を使いながらお手入れが可能でしょう。

回し車で遊んでいるうちに排泄をしてしまうこともあるかもしれません。汚れたらすぐに拭き取れるようにお手入れ面も考えておきましょう。


回し車を愛用してもらうために…定期点検をお忘れなく!

ケージにいるチンチラ

市販の回し車と比べると、DIYのものだと少しして何かしらの難点が感じられるかもしれません。

出来上がり直後は「上手く作れた」と成功したように見えても、実際にチンチラが使うと問題が見えてくるものです。DIYの大きな魅力は、飼い主さんの「愛するペットに楽しく遊んで欲しい」という気持ちが詰まっている点ではないでしょうか。
チンチラが楽しく遊ぶ様子を思い浮かべながらのDIYは楽しいですよね。

ただ、一方で既製品よりも強度や安全面に不安が出てくるかもしれません。

何度も回して遊んでいるうちにスムーズに回らなくなってきたり、チンチラの体重に耐えられなくなり傾いてしまうといったケースもあるでしょう。

特に、注意したいのは金具の緩みです。「チンチラの体重+パワフルな動き」が加わり、金具が少しずつ緩んでくるケースもあります。定期的に締め直しをして、チンチラが遊んでいる最中に外れないように気をつけてくださいね。


まとめ

ハウスにいるチンチラ

チンチラに回し車が必要かどうかは、個体差や生活の環境によって異なります。

チンチラはそもそもの運動量が多いため、狭いケージの中だけで飼おうとすると運動不足となってしまいます。お部屋のなかで散歩させる“部屋んぽ”ができれば、回し車が必要のないケースもあるでしょう。

ただ、留守が多い飼い主さんに飼われているチンチラは、運動不足になりやすい生活スタイルです。回し車を設置して、チンチラの運動不足をおぎなってあげましょう。

また、飼い主さんのさまざまなアイデアがあれば、愛するチンチラのためにDIYすることもできます。

簡単にできるなら自作したいと考える飼い主さんも多いかと思いますが、とにかく安全面を重視して作るならさまざまな点にこだわる必要があります。自信がないときは、回し車の素材や大きさ、デザインなどさまざまなものから選ぶことができる市販のものを買うことも視野に入れてくださいね。



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