1.フェレットってどんな動物?ファームで何が違うの?
1-1.フェレットの「ファーム」って?
2.フェレットのカラーバリエーション
2-1.セーブル
2-2.ブラックセーブル
2-3.ライトセーブル
2-4.シナモン
2-5.バタースコッチ
2-6.シルバーミット
2-7.シャンパン
2-8.パンダ
2-9.アルビノ
2-10.マークドホワイト
2-11.ホワイトファーブラックアイ
3.パスバレーフェレットの特徴や性格とは?
3-1.がっしりした体格の子が多い
3-2.丸い顔立ちが可愛らしい
3-3.カラーバリエーションがほかのファームよりも多め
3-4.好奇心旺盛で明るい性格
3-5.人懐こく、丈夫な体。初心者でも飼いやすい
フェレットってどんな動物?ファームで何が違うの?
フェレットは小動物のなかでも人気がありますから、おそらく多くの方が“フェレット”という名前に関してはご存知ではないでしょうか。
しかし、“パスバレーフェレット”と聞くと、「フェレットとの違いがよく分からない」と感じる方もいるかもしれません。
パスバレーフェレットは、フェレットの中の種類の一つです。
フェレットは、“ファーム”によって被毛の特徴や性格などの傾向が異なります。
◆フェレットの「ファーム」って?
“ファーム”とは、フェレットの繁殖場のことを言います。
フェレットは、元々野生のイタチをペットとして飼うために改良されて誕生しました。
そのため、日本でも見かけることがある野生の「二ホンイタチ」とは、基本的には異なる動物です。
現在では、アメリカやカナダなどにペットのフェレットを繁殖させるファームと呼ばれる繁殖場が存在しています。
それぞれ「どこの出身か」が分かるように、名前に繁殖場名が入っています。
たくさんのファームがありますが、いくつか代表的なものをみていきましょう。
●【パスバレーフェレット】アメリカ ペンシルベニア州
ペット向けの最大級のファームで、日本での流通量も多いです。
丸みのある顔立ち・体格のよさが特徴、カラーバリエーションも豊富、0.8~1.8キロほどの大きさで丈夫な傾向にあります。
人懐こさもあるので、ペットとしても飼いやすいと言われています。
●【マーシャルフェレット】アメリカ ニューヨーク州
去勢手術や避妊手術が施された証となる耳の入れ墨が特徴です。
0.6~1.5キロほどで、やや細めの傾向で、穏やかで飼いやすいフェレットと言われています。
📌【おすすめ記事】フェレット飼育初心者にオススメ!マーシャルフェレットの特徴と飼育方法をご紹介!
●【マウンテンビューフェレット】アメリカ ニューヨーク州
一見、マーシャルフェレットと似ています。
体重は0.6~1.5キロほどで小柄です。
おとなしい性格でペットに迎えやすいと言われています。
●【ルビーフェレット】アメリカ アイオワ州
パスバレーフェレットを改良させて誕生したフェレットです。
0.8~1.5キロほどに成長すると言われていますが、交雑で誕生したこともあり、個体差があります。
丸顔が特徴ですが、別のファームのフェレットとの相性が良いとは言えず、多頭飼いは難しいようです。
また、性格的にもフェレット初心者には向かないと言われています。
フェレットのカラーバリエーション
体格や顔立ちはもちろんですが、被毛のカラーによっても見た目の印象はぐっと変わるものですよね。
フェレットには、どんなカラーがあるのでしょうか。
◆セーブル
「黒色や濃い茶色」のオーバーコート、そして「白やクリーム」の淡い色味のアンダーコートの2色構成をセーブルと言います。
フェレットのカラーバリエーションのなかでも最もスタンダードなカラーです。
瞳の色も毛色に近く濃い色ですが、鼻は可愛らしいピンク色をしています。
「野生っぽい」と感じるようなワイルドな見た目が特徴です。
◆ブラックセーブル
スタンダードのセーブルの中でも、さらに“濃さ”を感じさせてくれるのがブラックセーブルです。
アンダーコートは白やクリーム色ですが、オーバーコートは濃い茶色というよりも黒。
さらに、瞳と鼻も真っ黒です。
◆ライトセーブル
ライトセーブルは、セーブルのなかでも白寄り部分が多く、明るい印象を受けます。
顔周辺が白くなる子をライトセーブルと呼ぶケースが多いようです。
◆シナモン
全体的に赤っぽい茶色をしたのがシナモンというカラーです。
アンダーコートは白やクリーム色で、赤みのある茶色は独特の輝いた雰囲気があります。
鼻はピンク色、瞳も紫がかった茶色をしています。
◆バタースコッチ
白やクリーム系のアンダーコートに、茶系のチョコレートカラーのオーバーコートをしています。
チョコレートとも言われるカラーです。
鼻の色はピンクですが、体やしっぽ、目の周りまでこげ茶という特徴があります。
◆シルバーミット
ベースとなるアンダーコートは白やクリーム色ですが、黒・濃いグレーのオーバーコートに包まれています。
黒や白、グレーの織り交ざり具合によって、シルバーの濃淡もやや異なります。
黒い色が多ければ重厚な感じ、白い色が多ければ明るい印象となるでしょう。
◆シャンパン
アンダーコートは白やクリーム色、オーバーコートは小麦色の明るい色味です。
シナモンよりも薄い色の被毛をしています。
鼻はピンク色、瞳は紫系の色味です。
◆パンダ
本物のパンダをイメージさせる「白&黒」が個性的です。
白と黒の色の比率は個体差がありますが、黒い被毛が目の周囲と足に見られることが多いです。
白と黒のラインがくっきりとしているため、模様の現れ方が特徴的と言えるでしょう。
◆アルビノ
アルビノは、全体的に白い色をしています。
先天性の色素欠乏症によって生まれたカラーで、色素が薄く、濃い色にはなりません。
オーバーコート・アンダーコートともに白、鼻はピンク、そして目の色は赤いです。
◆マークドホワイト
全体的に白い被毛で“ほとんど白色”です。
ただ、ライン上の黒い被毛が模様となって、背中からしっぽの付近まで見られます。
アルビノとも似ていますが、マークドホワイトは瞳の色が紫から黒色をしています。
◆ホワイトファーブラックアイ
ホワイトファーブラックアイという名前が示すように、「白い被毛」と「黒い目」が特徴です。
アルビノのように全身が9割以上「真っ白」です。
アルビノとの違いは、目の色。
アルビノは赤い瞳の色ですが、ホワイトファーブラックアイは黒い瞳をしています。
パスバレーフェレットの特徴や性格とは?
フェレットは、どこで繁殖されたのかとうファーム、つまり出身によって特徴が異なります。
パスバレーフェレットは日本でも高い人気を誇るフェレットですが、どんな特徴があるのでしょうか。
◆がっしりした体格の子が多い
パスバレーフェレットの体重は、平均して0.8~1.8キロほどです。
他のファームのフェレットと比べてもずば抜けて大きいわけではないですが、がっしりしています。
細身のマーシャルフェレットと比べると、体格の良いパスバレーフェレットは丸みのある印象を受けます。
メスはそれほど大きくなりませんが、オスは1.8キロほどとなるケースが多いです。
◆丸い顔立ちが可愛らしい
体格ががっしりしているため、顔も丸い子が多いです。
愛嬌がある表情で、日本では流通量が多く人気があります。
◆カラーバリエーションがほかのファームよりも多め
先程、フェレットのカラーについてお伝えしました。
ご紹介した以外にも、微妙な色味の違いがあります。
ただ、ファームによっては「カラーが少なめで、見た目が限定される」というケースもあります。
パスバレーフェレットは、他のファーム出身のフェレットよりも、カラーバリエーションがたくさんあります。
選択肢が多いため、同じパスバレーフェレットでも「黒っぽいワイルドな子が欲しい」「全体的に白色で柔らかな雰囲気の子を迎えたい」などの希望が叶いやすいかもしれませんね。
◆好奇心旺盛で明るい性格
もともと、フェレットという動物は「好奇心旺盛」で「活動的」な個体が多いです。
興味の持ったものを追いかけ、何事にも近づく、明るい性格をしています。
食欲旺盛、好奇心旺盛…と、じっとしているよりもちょこまかと動きます。
ただ、ずっと動いているかと言えばそうでもありません。
飽きっぽいところがあって、「さっきまで遊んでいた」かと思えば、ピクリとも動かず、熟睡してしまうケースも…。
自身の感情のままに天真爛漫に活動しているパスバレーフェレットを見ていると、まるで人間に近いものがあります。
見ているだけでも、とても楽しいです。
◆人懐こく、丈夫な体。初心者でも飼いやすい
好奇心旺盛ですから、飼い主さんにも興味を持ってくれるでしょう。
慣れてくれば、一緒に遊ぼうと近寄ってきます。
じゃれ合うようにやってくる姿は本当に可愛らしいですね。
パスバレーフェレットは、良い意味で“やんちゃ”、一緒に過ごすと楽しい時間を過ごせるでしょう。
数あるファームのフェレットのなかで「噛み癖も少なめで、大人しく飼いやすい」のはマーシャルフェレットです。
ただ、パスバレーフェレットも人懐こい傾向で飼いやすいと考えられています。
幼少期こそ、噛み癖は少なからずあるものの、しつけによって改善することも可能です。
また、他のファームのフェレットと比べると、パスバレーフェレットは丈夫で長生きする個体が多いと言われています。
流通量も多く迎えやすいので、食事管理や体調管理に気をつけることで初心者でも飼いやすいフェレットと言えるでしょう。
パスバレーフェレットを飼うときにおさえておくポイント
遊び好きのパスバレーフェレットは、お子様がいる家庭のペットとしても人気です。
ただ、「フェレット」自体が噛み癖を持っているため、乳幼児がいるお宅では注意しなければなりません。
特に、歩けない乳児がいる家庭では、親御さんが目を離している間、フェレットが噛んでケガをさせるリスクもあります。
元々、本能的に「噛む」という行動が備わっているフェレットですから、何も対策せずに成長すれば噛み癖に悩まされることになります。
フェレットは頭が良い動物なので、飼い主さんの方でしつけに取り組むことで改善が可能です。
噛み癖に発展する前のベビー期に行うといいでしょう。
また、パスバレーフェレットを迎えるときは、お住まいの環境も見直しておきましょう。
遊び好きのフェレットは、お部屋のあちこちを冒険したがります。
本能的に狭いところに興味を持つため、テレビの裏、タンスと壁の間、ベッドの下、扉と壁の隙間…などにもぐりこみます。
テレビの裏側は配線が絡んで危険です。
古く劣化したコードやケーブルが露出していると、フェレットが噛んで感電するかもしれません。
ベビー期のフェレットは、特に好奇心が強いので、小さいものを食べる誤飲も注意しなければなりません。
ケージの外で遊ばせるときは、お部屋の隙間や落とし物など危険な箇所・物を取り除いてからにしましょう。
家族に迎えたフェレットと安心して暮らせるように、環境を整えてあげることが大事です。
まとめ
フェレットのファームの違いや被毛のカラーバリエーションをお伝えしました。
パスバレーフェレットは、そのなかでも日本で広く親しまれているフェレットです。
丸顔とやんちゃで楽しい性格が魅力で、さまざまなカラーバリエーションから選べるのも人気の理由かもしれません。
パスバレーフェレットに限ったことではありませんが、フェレットは“噛む”という特徴があります。
「子供だから仕方ない」と軽く見ず、人間もフェレットも幸せに暮らせるように、しつけで改善していきましょう。
また、普段のコミュニケーションが多ければフェレットの異変にも気づくことができます。
長く一緒に暮らすためには、些細な点も見過ごさず、パスバレーフェレットの健康管理をしていくことが大事です。
飼い主さんが愛情をかけるほど、パスバレーフェレットは懐いてくれます。
さまざまな触れ合いを通して、楽しいときを過ごしてくださいね。
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