マルギナータリクガメ(フチゾリリクガメ)について知りたい!生態・飼い方・飼育グッズ

2026.03.12

マルギナータリクガメ(フチゾリリクガメ)について知りたい!生態・飼い方・飼育グッズ

マルギナータリクガメは、別名フチゾリリクガメとも呼ばれ、その名のとおり甲羅の縁にフレアーが特徴。とても美しいリクガメです。 リクガメというと、「大きくなる」「長生き」といったイメージがありますが、自宅で飼うことは可能なのでしょうか? ここでは、マルギナータリクガメの特徴や飼育における注意点などについて解説していきます。

【掲載:2022.09.05  更新:2026.03.12】


マルギナータリクガメ(フチゾリリクガメ)はどんな生き物?

マルギナータリクガメ
ペットの専門店コジマより引用

コロンとしたフォルムで、とても大きくなるイメージのリクガメ。
マルギナータリクガメは、リクガメの中でも比較的飼いやすいといわれており、リクガメ好きには認知度の高い品種です。
イソップ物語「うさぎとかめ」のモデルという説もあるマルギナータリクガメは、一体どのようなリクガメなのでしょうか。

◆マルギナータリクガメの生態

マルギナータリクガメは、チチュウカイ(地中海)リクガメ属の一種で、アルバニア南部・イタリア・ギリシャなどに生息している昼行性のリクガメです。
生息地は、地中海性気候の半乾燥地帯のため、湿度の高い環境は苦手。野生のマルギナータリクガメは、温度が下がる冬季や気温が上がる夏季になると、休眠することもあるといわれています。
後部の甲板の縁の幅が広く、反り返っていることから、別名「フチゾリリクガメ」とも呼ばれています。

◆マルギナータリクガメの寿命

マルギナータリクガメは、しっかりと環境の整ったところで飼育すれば、めったに病気になることのない丈夫なリクガメといわれています。
マルギナータリクガメの寿命は25~35年。中には、35年以上生きたマルギナータリクガメもいます。

◆マルギナータリクガメの性格

マルギナータリクガメは、おっとりとした性格をしており、初心者でも比較的懐きやすいリクガメといわれています。
動きはゆったりとしていますが、意外にも運動量は豊富です。

◆マルギナータリクガメの大きさ

マルギナータリクガメは、チチュウカイリクガメの中では最大種といわれており、大きさ(甲長)は、25~40cmほどになります。
あらかじめ、大きくなっても問題のない環境でお迎えする必要があります。

◆他のリクガメとの違い

マルギナータリクガメが他のリクガメと異なる最大のポイントは、成長と共に甲羅の後部の縁が広がる「フレアー」です。
これは、マルギナータリクガメのなかでも、主に成体のオスに見られる特徴で、裾が広がったように見える独特の形状です。


マルギナータリクガメの入手方法と平均価格

マルギナータリクガメは、爬虫類専門店だけでなく、ペットショップなどでも購入することができます。
では、一般的にどのくらいの価格でお迎えすることができるのでしょうか?
ここでは、マルギナータリクガメの平均的な販売価格について、ご紹介します。

◆ペットショップ

マルギナータリクガメは、一般的なペットショップやホームセンターなどでも購入可能です。
マルギナータリクガメの一般的な販売価格は、2〜5万くらい。
なお、マルギナータリクガメは幼体が一番買いやすく2~3万円で購入でき、成体のオス、成体のメスと価格が上がっていきます。

◆爬虫類専門店

マルギナータリクガメの購入は、爬虫類専門店がおすすめです。
専門店の場合、店員さんから飼育のアドバイスや病院などの情報を得られるというメリットがあります。
専門店の場合、マルギナータリクガメの販売価格は、個体により2~10万くらいと、ペットショップなどよりも幅があります。


マルギナータリクガメの飼育に必要なグッズ

飼育されている2匹のマルギナータリクガメ

ペットの場合、人とは異なり、お迎えした瞬間から快適な環境を整えてあげることが大切です。
では、マルギナータリクガメをお迎えする際、あらかじめ準備しておかなければいけないものには、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、マルギナータリクガメの飼育に必要なグッズについて、ご紹介します。

◆飼育ケージ(水槽)

マルギナータリクガメの飼育スペースとして、個体のサイズに合った水槽や爬虫類ケージを準備してあげる必要があります。
マルギナータリクガメは、成長すると最大40cmになる場合があります。ケージの変化などによるストレスを避けるためにも、大人になってからでも十分に生活できるサイズの飼育ケージを準備しておくことをおすすめします。
マルギナータリクガメが飼育ケージ内で自由に動き回れるよう、90cm~1mくらいあるとよいでしょう。
また、蓋や鍵がついたケージや水槽にすることで、脱走を防止することができて安心です。

リクガメにはどんなケージが必要?種類や選び方、飼育に必須のアイテムをご紹介 リクガメにはどんなケージが必要?種類や選び方、飼育に必須のアイテムをご紹介

◆水入れ

マルギナータリクガメはしっかり水分を取るので、ケージ内には水入れを常備しておきます。
なお、水入れは体重でひっくり返したりすることのないよう、重みのあるものを選んであげましょう。
深さのない陶器製のものは、安定感があるので特におすすめです。

◆エサ皿

餌皿は、常にケージ内に入れておくのではなく、餌を与えるときにだけ使用します。
マルギナータリクガメのような高さのある甲羅を持つカメは、万が一ひっくり返ってしまうと起き上がれなくなることがあります。その場合、内臓が肺を圧迫してしまい、命にかかわる可能性もあるので、ケージ内には、安全のため必要なもの以外は置かないようにしましょう。
なお、水入れ同様、深さのあまりない陶器製のものがおすすめです。

◆バスキングライト(保温ライト)

バスキングライトは、赤外線を含む光を照射するライトです。
マルギナータリクガメは変温動物のため、自分で体温調節をすることができません。
そのため、野生下のマルギナータリクガメは、日光を浴びることで体温を上げたり、生理機能を整えたりします。
ケージ内にバスキングライトを設置することで、局所的に「バスキングスポット」を作り、人工的に日向ぼっこができる環境を作ってあげます。

◆紫外線ライト

マルギナータリクガメを室内で飼育する際、健康維持のためにもう1つ必要なのが紫外線ライトです。
野生下のマルギナータリクガメは、日光を浴びることで骨格の形成に重要な栄養素であるビタミンD3を生成します。
飼育すると日光を浴びることができないため、ケージ内に紫外線を照射できるライトを設置し、紫外線を浴びられる環境を作ります。
時々、屋外で日光浴できる機会を作ってあげるとよいでしょう。

◆保温ライト(ヒーター)

マルギナータリクガメを飼育する際のケージ内の最適温度は、25℃前後といわれています。
昼間はバスキングライトや紫外線ライトで比較的暖かい環境を保つことができますが、10℃を下回るような冬場の夜間などは、保温ライトやヒーターなどを使ってケージ内の温度を上げてあげる必要があります。

◆床材

飼育ケージ内は滑りやすいため、マルギナータリクガメの足の保護のために3~5cm程度床材を敷きます。
マルギナータリクガメは乾燥地に生息するカメなので、乾燥したヤシガラ土、バークチップなど乾燥系のものを選びます。
床材は汚れたら取り換え、汚れているように見えなくても、2~3か月ごとに交換してあげましょう。

◆シェルター

飼育ケージ内には、マルギナータリクガメが入れるシェルターを置いてあげましょう。
シェルターは、マルギナータリクガメにとって、隠れて休んだり、紫外線を避けたりできる場所になります。
落ち着ける場所があることで、ストレスも軽減できます。

◆温度、湿度計

飼育ケージ内に温湿度計を設置し、マルギナータリクガメが常に快適な環境で過ごせるように管理します。
温度が低くなりすぎたり、高くなりすぎたりするとマルギナータリクガメは休眠状態に入ります。
上手に休眠させることは難しいため、日中の温度は26~30℃、夜間でも25℃以上に保つようにしましょう。

また、マルギナータリクガメにとっては乾燥した環境を保つことも重要。
ケージ内の湿度は、30~50%になるように調整しましょう。

コードレスデジタル温湿度計 コードレスデジタル温湿度計


マルギナータリクガメのえさは何を与える?

比較的大型になるルギナータリクガメは、どのようなものを食べるのでしょうか。
ここでは、マルギナータリクガメの餌について、ご紹介します。

◆マルギナータリクガメは植物食

マルギナータリクガメは草食性のため、主に野菜を中心に与えます。
マルギナータリクガメの主食は、小松菜・チンゲン菜・サラダ菜・大根の葉などの野菜がおすすめです。
その他、タンポポやオオバコ、シロツメクサなどの野草も主食として与えることができます。
あわせて、果物なども与えてあげるとよいでしょう。
飲み水は必要です。いつでも飲めるように、水入れを常設しておきましょう。
また、栄養の偏りを防ぐために専用フードやサプリメントも併用することをおすすめします。

リクガメに与えてもいい野菜・野草は?与えるときのポイント リクガメに与えてもいい野菜・野草は?与えるときのポイント

◆リクガメフードは食べる?

リクガメに必要な栄養素がしっかりと含まれた「リクガメフード」も市販されています。
このようなリクガメフードは、栄養を補う補助食品として与えてあげます。
また、エサにカルシウム剤をかけて与え、不足しがちなカルシウムを補ってあげるとよいでしょう。

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まとめ

今回は、マルギナータリクガメの特徴や飼育するうえでの注意点などについて、ご紹介してきました。
マルギナータリクガメは、もちろん飼育可能です。
しかも、マルギナータリクガメは性格も穏やかで、動きもゆっくり。草食性のカメなので、飼い主さんの負担も比較的少なく飼育できる飼いやすいカメといえるでしょう。
しかし、寿命も長く、とても大きくなるため、寿命までしっかりと面倒をみることができる環境を整えてからお迎えする必要があります。
また、万が一、体調を崩したとき、病気が疑われるときに診てくれる動物病院が少ないという欠点もあります。
そのため、お迎え前に、自宅からなるべく近いところにあり、マルギナータリクガメの診察が可能な動物病院を探しておきましょう。
マルギナータリクガメは、しっかりと準備をしたうえでお迎えしてあげてください。



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kava_2mame

こどもの頃から、爬虫類、小動物、ワンコなど、さまざまな動物と共に生活してきました。 今まで出会ってきた動物たちとの経験を活かしながら、新しい情報、役立つ情報をキャッチし、ご紹介していきたいと思います。


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