ハムスターのハウスはどれが良い?素材ごとの特徴をチェックしよう!

2022.09.23

ハムスターのハウスはどれが良い?素材ごとの特徴をチェックしよう!

ハウスはハムスターの飼育に欠かせないアイテムです。ハウスを設置すると、ハムスターは中で寝たりエサをため込んだりして過ごすようになります。是非ハムちゃんが喜ぶハウスを選んであげたいところですが、さまざまな種類があるのでどれを選べば良いか迷ってしまいますよね。この記事ではハウスの種類と選び方、ハウスの役割について説明していきます。


ハムスターのハウスは主に4種類

ハウスで寝ているハムスター

ハムスターを飼育する時には、ケージの中にハウスを設置します。ハウスとはハムスターが落ち着ける隠れ家のようなもの。ハムスターが1.5~3匹くらい入れるくらいのコンパクトなおうちで「巣箱」ともいいます。

ハムスターをお迎えする際は、専用のケージと一緒に必ずハウスも準備しておきましょう。ペットショップにさまざまな種類のハウスが販売されているので、迎えるハムスターの大きさや習性に合ったものを選んでくださいね。

ハウスの種類は大きく分け、次の4つの素材があります。

・木製
・陶器製
・プラスチック製
・布製

素材によってそれぞれ特徴や機能性が異なりますが、飼い主さんが手入れしやすくハムスターが気に入って使ってくれるならば、どの素材でもOKです。

ハウスは使い続けると傷んだり汚れがしみついたりします。ですから、基本的には消耗品と考え、途中で買い替えたり複数を用意して使い分けたりするのが良いでしょう。

まずはどのようなハウスがあるのか、種類ごとに紹介していきます。

◆木製

木製のハウスは天然木で作られていて、ペットにやさしいのが特徴です。天然木は小動物や小鳥のペット用品に多くみられる素材で、ものをかじる習性のあるハムスターも安心して利用できます。

ちなみに、飼い主さんの中にはハウスを手作りする方もいらっしゃいます。ちょっとしたDIYで作れるようですが、材木や接着剤、工具等の準備が必要になるので、手作りに自信のない方には市販のハウスがおすすめです。

ウッドハウス プチ三角  >>ウッドハウス プチ三角<<
三角屋根がかわいい、ドワーフハムスター用のハウスです。屋根が取り外せてお手入れが楽にできます。
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ウッドハウス プチスロープ  >>ウッドハウス プチスロープ<<
スローブで屋根に登れて、活発なドワーフハムスターも大喜び。屋根部分は取り外しが可能です。
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CASA ゴールデンののぞいて安心ハウス  >>CASA ゴールデンののぞいて安心ハウス<<
ゴールデンハムスターにちょうど良い大きさのハウスです。屋根を開けて中を見ることができます。ヒーターコード用の穴付きで冬も安心。
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◆陶器製

陶器は、食器や置き物、植木鉢などでおなじみの素材。ハムスター用のハウスの中でも人気が高いタイプです。

陶器には、「素焼き(テラコッタ)」と表面が「ガラス質」になっているものがあります。

陶器の表面に何も塗っていない素焼きは吸湿性や通気性があり、手触りはさらさらしています。その素焼きにうわぐすりを塗って焼いた陶器は表面にガラス質の膜ができ、つるつるしていて水分を通しません。陶器製のハウスは、用途やお好みによって選び分けるのがよいでしょう。

素焼ハウス きのこ  >>素焼ハウス きのこ<<
どんぐりの形のかわいいハウス。通気性が良く、安定性もあります。ドワーフハムスターにおすすめ。
どんぐりバージョンもあります。
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ジャンガリアンのおへや  >>ジャンガリアンのおへや<<
ジャンガリアンハムスター用の陶器製ハウス。砂浴びやトイレにも使えます。
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ゴールデンハムスターのおへや  >>ゴールデンハムスターのおへや<<
ゴールデンハムスター用の陶器製ハウスです。砂が入れられるので、トイレや砂浴びにも使えます。
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テラコッタ トンネル S  >>テラコッタ トンネル S<<
年中使える素焼き製。夏はひんやり涼感で暑さ対策、冬は巣材を詰め込んでも蒸れづらい為快適に過ごせます。
S.M.Lの3サイズ展開なので、おうちの子のカラダの大きさに合わせて選んでみてください。
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◆プラスチック製

プラスチック(PVC、PC、アクリルなど)は、私たちの日用品やペット用品に広く普及している素材で、丈夫で軽く安価という特徴があります。プラスチック製のハウスは扱いやすくて、ペットの飼育初心者の方におすすめですよ。

ハーモニーハウス  >>ハーモニーハウス<<
白を基調としたレイアウトしやすいデザイン。出入り口と天面窓がクリアになっているので、中のハムちゃんが見えて安心です。
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◆布製

布製のハウスは、ハムスターがすっぽり入れるおうちや袋を布で作ったものです。温かいフリースや丈夫でおしゃれなデニムなど、さまざまな生地が使われていて、おしゃれなデザインが多いです。

ハムスターのふわふわきりかぶベッド  >>ハムスターのふわふわきりかぶベッド<<
本物の切株そっくりな、ふわふわのハウスです。森の中にいる雰囲気が演出できそう。ドワーフハムスターにおすすめです。
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ポケハムベッド ねぶくろ  >>ポケハムベッド ねぶくろ<<
ふわふわしたポケットみたいな寝袋。ケージに吊るして固定できます。ハムスターのかわいい寝姿を見ることができますよ。
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デニムのポケハムベッド おふとん  >>デニムのポケハムベッド おふとん<<
味のあるデニム生地がおしゃれなおふとん。ひもでケージに固定でき、汚れが落としやすいところも嬉しいです。
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それぞれのメリット・デメリットを理解して選ぼう!

ハウスから顔を出しているハムスター

ハムスターのハウスは種類が多いので、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。

どんなタイプが一番良いかは、機能性を重視するのか、掃除しやすいものを選ぶのか、デザイン性も重視するのか、など飼い主さんの好みによっても変わってきます。

どの素材のハウスにもメリットとデメリットの両面があるので、それを十分に理解したうえで、好みに合ったタイプのハウスを選ぶと良いでしょう。

◆木製ハウスのメリット・デメリット

木製ハウスのメリットは、天然素材ならではのやさしい風合いがあり、肌触りが良いところです。夏はさらっとして冬は温かいので、年中を通して利用できます。

また、天然木を使用しているのでペットがかじっても健康を害する心配がありません。かじることで、ハムスターの歯の伸び過ぎも防げます。

一方で、木は水分やおしっこを吸収するため、汚れやにおいが発生しやすいというデメリットもあります。また、水洗いすると乾くまでに時間がかかり、 しっかり乾燥させないとカビが生えて不衛生になってしまいます。

ですから、木製のハウスを利用する際は古くなったエサや糞はこまめに取り除き、拭いたり水洗いしたりしてから、風通しの良いところでしっかり乾かすことを心がけると良いでしょう。

いずれにしても、木製品はハムスターがかじってしまうので、ある程度傷んできたら交換時期と考え、新しいハウスに交換するのがおすすめです。洗い替え用に何個か用意して交互に使っても良いでしょう。

◆陶器製ハウスのメリット・デメリット

陶器製のハウスのメリットは、重みがあって安定しているところです。倒れにくいので、ハムスターがひっくり返す心配がなくなります。

また、素焼きのハウスは通気性が良いので蒸れにくく、夏はさらっとして気持ち良く過ごせます。適度にザラザラした表面が爪を適度にすり減らすので、自然に爪の伸び過ぎも防いでくれるでしょう。

表面がつるつるしているものは水分や汚れを吸収しないので、水洗いで簡単に汚れが落とせてすぐに乾かせます。

ただし、素焼きの部分は水分や汚れを吸収するのでニオイの原因になることも。水洗いをしてよく汚れを落とし乾燥させる必要があります。

◆プラスチック製ハウスのメリット・デメリット

プラスチック製のハウスのメリットは、汚れが付きにくく、水洗いで簡単に手入れができるところです。

また、透明なアクリルが使われているものは、ハウスの中にいるハムスターの様子も観察できます。

一方、プラスチックのような吸湿性のないハウスを使っていて、ハムスターがおしっこをしたりエサをため込んだりすると、湿気がこもったり雑菌が繁殖しやすくなったりします。ハウスの中の床材や排泄物はこまめにチェックして清掃することも大切です。

また、ハムスターは歯が頑丈なので、噛む癖のある子はプラスチック製のハウスをかじってしまうこともあります。ハウスが壊れたりハムスターが誤食を起こしたりする危険があるので注意が必要です。

◆布製ハウスのメリット・デメリット

布製ハウスのメリットは、なんといっても保温性があって温かいところです。ハムスターは寒さに弱いので、夜間の冷え込みによる低体温を防ぐためにも、冬は布製ハウスに切り替えてあげるのもおすすめです。

布は柔らかくハムスターの体をすっぽり包み込んでくれるので、ハムスターもリラックスして過ごせるでしょう。また、布製品は汚れやゴミが付着しやすいのですが、洗濯できるので衛生的に保つことができます。

ただ、布はハムスターの爪が繊維に引っかかってケガをするかじって誤食を招く、といった危険性もあるので注意も必要です。ハウスやハムスターの様子をチェックして、安全に使えていることを確認してくださいね。


少し変わったハウスもご紹介

木のみのハウスにいるハムスタ

ハムスターのハウスは代表的な4タイプのほかにも、少し変わったハウスが注目されています。

◆地下型ハウス

近年、SNSなどでじわじわと話題になっているのがハムスター専用の地下型ハウス(地下型巣箱)です。これは、野生のハムスターが地下に作る巣穴を木製の箱に再現したもので、箱の中が複数の部屋で構成されているというもの。ネット上で販売されているほか、自作する飼い主さんもいらっしゃるようです。

この地下型ハウスをケージの下部に設置することで、ハムスターが自然に近い環境で過ごせるようになり、ハムスターのストレスを軽減させる効果が期待できるといわれています。

ただしハムスターが地下で過ごすことが多くなるため、ハムスターの姿を見る機会が減ってしまうというちょっと寂しいデメリットもあるようです。

◆ヤシの実

ヤシの実をくり抜いて作ったハウスは、天然素材100%でペットにやさしく、ナチュラルな雰囲気が楽しめます。デグーやモモンガなどの小動物、小鳥などペットの隠れ家としても人気があります。

ココ・ハウス  >>ココ・ハウス<<
ころんとした形と素朴な風合いが素敵なヤシの実ハウス。金具でケージに固定できます。
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ハムスターのハウスはなぜ必要?

ハウスにいるロボロフスキー

ハムスターには専用ケージというスペースがあるのに、なぜハウスを設置する必要があるのでしょう。

◆ハウスの役割

ハウスはハムスターの巣穴にあたります。一番重要な縄張りで、基本的になくてはならないものです。

ハウスを設置するとハムスターはそこを巣穴とみなし、寝床、身を隠す場所、エサを貯める場所として、また、メスは出産や育児をするために利用します。

野生のハムスターはほとんどの時間を地下に作った巣穴の中で過ごし、暗くて狭い場所を好みます。ペットのハムスターも巣穴の中にある部屋のような暗くて狭い場所がないと落ち着けません。

ですから、地下に巣穴を作ることのできないペットのハムスターは、できるだけ野生のハムスターの過ごす環境に近づけてあげるため、ハウスを設置してあげることが必要になるのです。

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◆ハムスターがハウスを使わない時は?

ハムスターは隠れられる場所を求めるため、ケージに新しいハウスを設置してあげると、そこを隠れ家に決めて使うようになります。

ただし中には、ハウスに入らず別の場所に巣穴を作ったり、今まで使っていたハウスで寝なくなったりする子も出てきます。

ハムスターがハウスを使わないのは、ハウスより外の方が居心地が良いことが原因です。暑い、サイズが合わない、置き場が気に入らない、といったことが考えられます。

一時的に野良根(ハウスの外で寝ること)をする程度なら、あまり心配いりません。ただ、ハウスに全く入ろうとしない場合は、飼育環境をチェックして、室温を調整する、ケージやハウスの置き場や向きを変える、ハウスを買い替える、などの対策をとると良いでしょう。


まとめ

ハウスにいるハムスター

ハウスの素材、ハウスの役割について紹介いたしました。実際にハウスを選ぶ際は、おうちのハムちゃんのサイズや習性を考慮して合ったものを見つけてくださいね。

なお、ハウスは自作したり家にある日用品で代用したりすることも可能ですが、ハウスの制作やハウスにぴったりな代用品を探すことは意外に難しいこともあります。ですから、ハムスターを初めて飼育される方には、ハムスターが安全で快適に過ごすためにも、ペット用品として販売されているハウスの利用をおすすめいたします。



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うさ北

うさ北

2019年までうさぎを3代飼育、現在はブルーサファイアハムスター(ジャンガリアン)を飼育中。栄養学、人や動物のコミュニケーションを中心にライティングや企画などのお仕事をしています。


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