【掲載:2022.11.19 更新:2024.10.25】
チンチラってどんな動物?
チンチラはウサギと同じ小動物のペットとして人気ですが、元々はテンジクネズミと同じゲッシ目であり、オナがチンチラというアンデス山脈に生息していた、チンチラがルーツになります。
そのふわふわの毛と丸い耳、丸い目など愛らしい特徴から、ペットとして人気になり家畜化されるようになりました。
サイズは、約30センチ前後、体重500g〜800g前後と小型の生き物です。
チンチラは好奇心旺盛で活発な性格をしており、飼い主さんの顔を覚えて甘える賢さもあります。
オスよりメスの方が気が強く、オスはおっとりした性格の個体が多いと言われていますが、個体差があります。
懐きやすい反面、小動物特有の警戒心の強さも持っており、神経質な一面もあるため、徐々に飼育スペースに慣らしてコミュニケーションをとる必要があります。
チンチラはほとんど鳴かないため、賃貸でも飼育しやすくコンパクトに飼育することが可能です。
一方で、運動不足にならないように部屋んぽさせたり、飼い主さんと簡単におもちゃで遊んだりなどコミュニケーションは欠かせません。
チンチラの寿命は長い!
チンチラの平均的な寿命は10年前後と言われています。
小動物の中でも、長生きな生き物であり、一緒にたくさんの時間を過ごすことが可能です。
20年以上生きる個体もおり、海外のチンチラの寿命は30歳の子もいたそう。
チンチラの寿命が長いと聞いても、いまいちピンと来ない人もいるでしょう。
人の寿命に換算すると、チンチラは一年で一気に人の17歳程度まで成長します。
その後は4歳ずつほど歳をとっていき、2歳で24歳、10歳で56歳前後に換算されます。
ですので、12〜15歳前後になってくると、年齢を感じシニアとして、動きがゆっくりになる、顔や背中に白髪が目立つようになるなどの変化に気付きやすくなります。
できれば、長い時間を一緒に過ごしたいですよね。
チンチラの寿命を伸ばすためのポイントについて、紹介していきます。
チンチラの寿命を延ばさせるには
チンチラの寿命を伸ばすための、ポイントを紹介します。
飼育の参考にしてください。
◆ストレスのない環境にする
小動物特有の警戒心の強さがあるチンチラは、最初のうちはちょっとした物音や光に敏感になりやすいです。
飼育スペースは部屋の角など風通しの良い直射日光の当たらない場所に作りましょう。
さらには、ドア付近や玄関など人通りの多い場所は、チンチラが落ち着いて休むことができません。
静かな環境にセッティングしてあげましょう。
チンチラは温度変化に敏感な一面があります。
特に暑さには弱く、夏場の急激な温度上昇には注意が必要です。
チンチラの適温は15℃〜22℃であり、かなり低い温度を好みます。
夏場は25℃以上にならないように、エアコンは強めに設定する必要があります。
また、冬場は15℃以下になると低体温症になる可能性もあるため、注意が必要です。
気温の変化に左右されやすいチンチラは、湿度にも注意が必要です。
40%前後を保つようにしましょう。
適温で生活することにより、寿命も延びやすくなります。
◆適度な運動
チンチラは完全室内飼いですが、ずっとケージの中で過ごしていると ストレスが溜まり寿命を縮めてしまうことにもなります。
そのため、小動物用のおもちゃで遊んだり部屋の中を散歩させる部屋んぽをさせて適度な運動をさせることが大切です。
部屋んぽをさせると、チンチラが夢中になって帰ってこない、電気コードや壁紙を齧ってしまうなどのトラブルを引き起こす可能性もあります。
部屋んぽさせる範囲を決めて、ガードするものを置いたり、飼い主さんが目を離さないようにして、安全性を確保してから部屋んぽさせましょう。
できれば、毎日運動の時間を設けてチンチラが適度に身体を動かせるように工夫します。
おもちゃで一緒に遊ぶことは、飼い主さんとのコミュニケーションを深めることにもなります。
◆人に慣れさせる
警戒心の強いチンチラは突然の来客や宅配便のインターフォンにびっくりして、ストレスを感じる可能性もあります。
幼少期から人のいる生活が当たり前になるように、飼い主さんだけでなくその家族や他人に慣らすようにしましょう。
お迎え当時から人との触れ合いを進めることにより、他人に慣れさせてストレスがかからないようにします。
警戒心が強いことで、外部からの刺激に余計なストレスをかけて寿命が縮んでしまうことにもなるため、早い段階で他人や生活音に鳴らすことが大切です。
◆おやつを与えすぎない
野生のチンチラと違い、食事管理は飼い主さんの大切な仕事になります。
ついつい可愛い仕草でおやつをねだられると、おやつをチンチラに沢山あげたくなりますが、肥満は万病の元であり、病気にかかることにより寿命を縮めることにもなります。
現在では、栄養バランスの取れたチンチラ専用のペレットが販売されています。
バランスよく、ペレットとチモシーなどの牧草類、新鮮な水があれば、チンチラの栄養バランスは満たされます。
おやつは、飼い主さんとのコミュニケーションツールとして活用するようにして、食事はバランスよく与えるようにしましょう。
特にフルーツは嗜好性が高く、食いつきも良いですが、果糖は与えすぎると太る原因になります。
おやつは少し少ないかな?というくらいにとどめておき、ご褒美など特別なタイミングで与えるようにしましょう。
チンチラに多い病気
チンチラの病気で大切なことは、チンチラなどのエキゾチックアニマルに関わる動物病院を見つけておくことです。
チンチラの具合が悪くなり、いざ動物病院を受診しようとしても、診てもらえない!というケースもあります。
できればお迎え前に、近所の動物病院でチンチラを診てくれる動物病院をいくつかピックアップしておくと良いでしょう。
チンチラがなりやすい病気として、不正咬合があります。
チンチラはゲッシ目であり、歯が伸び続けるため定期的に歯のお手入れをする必要があります。
不正咬合は歯が伸びすぎてしまい、食欲不振や体重減少、よだれや口内トラブルなどの症状があります。
遺伝的に不正咬合の場合には、動物病院にてその都度歯を削るなどの処置が必要になります。
また、チンチラに多い病気に熱中症があります。
暑さに弱いチンチラは少し気温が上がっただけでも、熱中症になる可能性があります。
熱中症の症状は主に、身体が熱い、ぐったりしている、よだれが止まらない、呼吸が浅い、などがあります。
熱中症は命に関わる可能性のある疾患です。
少しでも熱中症の症状がある場合には、体を冷やしながら動物病院を受診しましょう。
定期的なチンチラの健康診断も大切です。
特にシニア期はかかりつけの動物病院にて、年に2回程度健康診断を受けるようにすると、安心です。
チンチラの寿命を延ばすために気を付けること
チンチラの寿命を伸ばすために最も大切なことは、ストレスを溜めない飼育環境を整えてあげることです。
飼育スペースのセッティングは、チンチラの生活基盤を作るために大切であり、ストレスなく快適に過ごせるように作る必要があります。
特にチンチラは、トイレの掃除をこまめに行い清潔に保つことが大切です。
また、飼育スペースにはチンチラが身体をきれいにできるように砂浴び場を作りましょう。
チンチラにとって、砂浴びは身体を清潔に保つほかに遊びの要素もあり、ストレス発散に効果的です。
さらには、いつでも新鮮な水と牧草が食べられるスペースを用意しましょう。
歯の伸びすぎなどのトラブルを予防するためにも、牧草などは重要です。
チンチラの性格や行動パターンを把握して、チンチラに無理のない範囲で付き合っていくことも大切です。
チンチラは飼い主さん大好き、撫でられるのも好きという甘えん坊の子もいれば、一人時間が好きで最低限のお世話だけで満足する子もいます。
懐くか懐かないかは、個体差がありその子の距離感に合わせた飼育が必要です。
チンチラ飼いのトラブルの中に、中々懐かないというのがありますが、チンチラは懐かない個体もいます。
その場合には、過度に触れ合いを求めてしまうと、それがストレスになり結果寿命を縮めることにもなります。
適切な距離感で生活するのが、望ましいです。
まとめ
チンチラの寿命について、紹介しました。
チンチラは、小動物の中では寿命が長く10年前後一緒にいることができます。
ストレスの少ない飼育スペースを作ってあげ、程よい距離感で付き合っていくのが、長生きの秘訣になります。
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