1.うさぎにも寒さ対策が必要
1-1.うさぎの寒さ対策の基本
1-2.うさぎにピッタリ!小動物用保温グッズ3選
【掲載:2017.06.20 更新:2023.11.27】
うさぎにも寒さ対策が必要
うさぎと暮らす上で大切になることの一つが温度管理です。
一般的にうさぎは『暑さに弱く、寒さに強い動物』といわれていますが、12月から2月など冬の特に寒い時期には、うさぎが寒がらないような寒さ対策が必要になります。
うさぎが適温だと感じる気温は15~25℃といわれており、10℃以下の環境では風邪をひいたり、お腹を壊したりするなど、うさぎが体調を崩しやすくなります。
また、寒暖の差が激しいこともうさぎが体調を崩す原因となりますので、うさぎの適温に合わせて、15℃前後になる前から早めに寒さ対策を始めてあげてください。
◆うさぎの寒さ対策の基本
うさぎの寒さ対策の基本は、エアコンやストーブなどの暖房器具を使用して、ケージの置かれている部屋自体を温めることです。
特に、室温を一定に保つことができるエアコンの活用がベスト。
季節による温度差を極力少なくし、一年中同じくらいの室温で過ごさせてあげられることが理想です。
日中、飼い主さんが留守にしているときでも、寒いと感じる場合は、エアコンでの温度調節をおすすめします。
とはいえ、一日中エアコンをつけっぱなしにしておくことが難しい場合は、気温が下がる夜間から朝方にかけてだけ使用したり、小動物用の保温グッズなどを活用したりすると良いでしょう。
◆うさぎにピッタリ!小動物用保温グッズ3選
はじめに、うさぎにとって重要になるのは、生活拠点となるケージ内の温度となります。
ケージ内の温度が適温かどうかを判断するため、ケージ内に温度計を設置することをおすすめします。
もしも、「ケージの置かれている部屋全体を温められない!でも、ケージ内の温度が低い!」というような場合は、ペット用のヒーターを設置したり、ケージに風よけのカバーなどをしたりするなど、小動物用保温グッズを設置することで、ケージ自体に寒さ対策を行うことも可能です。
ここでは、うさぎのケージに出来る寒さ対策アイテムを3つ紹介します。
うさぎが使用できるヒーターには、うさぎが上に乗って温まったり、ケージの下に敷いたりできるシートタイプのもの、ストーブの簡易版のようなサーモスタット機能の付いた遠赤外線タイプのもの、ケージに直接取り付けることのできるランプタイプのものなどがあります。
ヒーターの場合、ケージ内を直接温めることができるので、寒さ対策としてとても有効です。
しかし、思いのほか暑くなりすぎてしまったり、ヒーター自体やヒーターから出ているコードなどを齧ってしまったりすることもあるため、ケージの素材や形状などを踏まえ、安全性の高いものを選ぶようにしましょう。
夜間など、特に冷え込みが厳しくなるときは、カバーなどをしてケージそのものをできるだけ外気に触れさせないようにすることで、ケージ内の温度の低下を抑えることができます。
ケージカバーには、ケージのサイズに合った専用のものもありますし、毛布やタオルなどを代用することも可能です。また、段ボールなどを使用するのも有効です。
ただし、タオルや毛布を直接ケージにかぶせてしまうと、うさぎが齧ってしまう場合があります。
そのため、誤って食べてしまうことのないよう、かぶせ方には工夫が必要です。
広々としたケージや部屋んぽでのあったかゾーンとして、ウサギ用のあったかベッドというものもあります。
ふわふわとした素材が好きなうさぎにおすすめです。
うさぎが寒がっているサイン3つ
うさぎが「寒い」と感じているかどうかを見極めるには、どうしたらよいのでしょうか?
うさぎは、寒さを感じるようになると体温が逃げるのを防ぐため、活動をセーブし、あまり動かなくなります。
では、具体的にどのような状態や仕草、行動を見せるようになるかを見ていきましょう。
◆耳が冷たい
うさぎが寒いと感じているかどうか、最も確認しやすいのが「耳」です。
うさぎは、長い耳を使って体温調節を行っています。
そのため、寒いときは、体温を放熱する必要がなくなるため、耳がとても冷たくなります。
つまり、うさぎの耳が冷たいときは、うさぎの体温が下がっていることが考えられるため、寒さ対策が必要であると考えられます。
◆じっとしていて、あまり動かない
うさぎは寒さを感じると、できるだけ身体を外気に触れないようにするため、耳をたたみ、両前足を身体の下にしまうような姿勢(香箱座り)で身体を丸め、ケージの隅などに身を寄せて息をひそめるようにじっとしていることが多くなります。
長い時間、このような状態でじっとしているようなときは、寒さを感じていると考えられるため、速やかに寒さ対策をしてあげましょう。
◆食欲がない、元気がない
うさぎは、体温が低下すると消化器官など内臓の機能が抑えられ、食べる量や給水量が落ちることがあります。
内臓機能が低下して食欲がなくなり、排泄の回数も減るような状態が長く続くと、さらに体調を崩してしまう要因となり、最悪、命に係わる可能性もあります。
気温が下がってから、うさぎの食欲がない、元気がないというときは、早急に寒さ対策をしてあげましょう。
室内に涼しい場所も作ってあげよう
ここまで、うさぎの寒さ対策についてご紹介してきました。
しかし、基本的にうさぎは、寒さより暑さの方が苦手な動物で、個体によっては、比較的低い温度を好む子もいます。
そのため、クールダウンできる環境を用意しておいてあげると、さらに安心です。
うさぎがとても楽しみにしている部屋んぽ。
走ったり、飛んだりと、思う存分動き回りながら部屋んぽを楽しむ子もいるでしょう。
うさぎもたくさん運動すると体温が上がります。
そんなときは、エアコンの設定温度を過ごしだけ下げてあげたり、窓や扉を少しだけ開けてあげたり、観葉植物の後ろなど涼しい場所でじっとすることを許してあげたりするなどして、クールダウンさせてあげてください。
まとめ
今回は、寒さに強いといわれているうさぎの寒さ対策について、ご紹介してきました。
いくら寒さに強いうさぎでも、何も寒さ対策をしない状態で過ごすのは、10℃くらいが限界です。うさぎにとっても寒さは、お腹を壊してしまうなど体調不良の原因となります。
そのため、実際は、適温といわれる15~25℃を超えてしまったり、下回ったりするような場合は、それぞれ、暑さ・寒さ対策が必要になると考えてください。
本来は、ケージが置かれている部屋を一年中一定の温度に保つことが理想です。
とはいえ、常にお部屋をうさぎの快適温度の20℃に保つことは、色々な意味で難しいでしょう。
そのようなときは、今回ご紹介したような小動物用の寒さ対策グッズを活用して、うさぎにとっての快適な空間を作ってあげてください。
うさぎは、寒暖差に弱い動物です。しっかりと温度を管理し、体調を崩さないよう注意してあげましょう。
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